マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆32話 コピー能力……
「でっ、でも!
それじゃあ他にだれがこんなことできるの?」
「確かにそうですけど……
この力を悪用するような人に、
神が魔法能力を渡すでしょうか?」
そうかも……でも、だったら!
「だって!」
「ちょっとお!まってよ!」
アタイの言葉をさえぎるように、ももこちゃんが言う。
「こんなとこで言い争いしてても意味ないでしょっ?!
ほら、えっとハッケミィ……だっけ?そのひとに相談してみよ!」
「ごめん……」
めずらしく良いこというなあ。
ももこちゃんの言うとおりだった。
「あ、わたし、『クローバーのかけら』もってます」
ユキちゃんが『クローバーのかけら』を取り出す。
「……じゃ、いくよ、『マジック☆クローバー』」
辺りがピカッと光る。
「……久しぶりね、ヒャクパー」
そのかけらの中には、ハッケミィさん。
「実は……」
アタイは魔法能力をあつかうらしい黒い衣をまとった人のこと、
そしてその人のせいで村が暑くなってしまっていることを一気に話した。
「それは……!
とうとうあっちもちょっかい出してきたってことね」
「え……?あっち?」
あっちって……やっぱりハッケミィさん、なにかしってるんだ!
「なにか知ってるのか?
知ってるなら教えてくれよ!この村を元に戻したいんだ!」
クローバーのかけらにとびついて、必死でいった、セバスチャン……
この村がほんとに好きなんだなあ。
「わかったわ……教えてあげる。その黒い衣をまとった奴は、
『コピー能力』をあつかっている仲間の一人ね」
えっ……

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