マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆14話  どうなるヒャクパー!



チリーンと、出入り口の鐘の音。

「ありがとうございましたー」

それと同時に、メリヤスちゃんがお礼を言う。

なぜかって?それはね……

「ヒャクパーさん!!ボーっとしてる場合じゃないですよ!

はやくハッケミィさんに連絡をとらなきゃ……!」

耳元でメリヤスちゃんがどなる。

あーもう、うるさいんだからー!!

「わかってるってメリヤスちゃん!!

だからどならないでよー!

もう、やればいいんでしょ!

『通信能力』!」

クローバーのかけらが光輝いて、ハッケミィさんが映る。

「あら、ヒャクパー、もうわたしのてを借りなきゃいけなくなったの?」

にやりと笑みをみせるハッケミィさん。

アタイは今までのことを話す。

「じつは、キャビアちゃんて子が……」

そう。このことをハッケミィさんに相談するために、

キャビアちゃんには1回帰ってもらったの。

だって、魔法能力を完ぺきに使いこなせてないアタイたちだけで、

こんな大きな依頼、こなせるわけないもん。

「……なるほど。それはたいへんねえ。

で、その幽霊、どんなかんじだった?」

「え?みてはないけど……」

アタイが言うと同時に、ため息をはくハッケミィさん。

「だめねえ。ちゃんとみてなきゃ、悪霊か、なにかわかがあって逝けない霊か、

わかんないじゃない」

……そんなこといわれたって。

どーしろっていうんだよー!!

メリヤスちゃんも同じようなことを思っていたらしく、

顔を見合わせた。

「とりあえず、その霊をみてからね。

悪霊だったら無理やりにでも逝かせなきゃいけないし、

わけありの霊だったら話をよく聞かなきゃいけないし……

最初から大変なことになりそうね」

ど、どうなるんだアタイ!