マジック☆クローバー~ヒャクパーの店へようこそ! 作者/蜜 ◆4S1Ttn1X06

☆7話 ヒャクパーのお店
「あなたたちに店を用意したわ。
わたしのように、村中をわたって仲間を集めてほしいの。」
「み、みせ……ですか?なにをすれば……」
メリヤスちゃんが不安そうに聞く。
アタイも、ハッケミィさんに聞いてみた。
「そ、そうだよ!一体なにをしていけば……アタイ、なんのとりえもないのに!」
そしたらハッケミィさん、しずかに言ったの。
「さっき言ったでしょ。
『皆を幸せにする力は、魔法能力。』(3話参照)
つまり、魔法能力を使ってみんなの悩みを解決するの。
みんなを幸せにするために、この『マジック☆クローバー』を使ってね。」
するとハッケミィさんは、四葉をとりだした。
「このクローバーは一見ふつうの四葉に見えるけど、
ものすごい力がこめられているのよ。
これをお客にわたすと心のなかにしまわれて、
『悩みがどのくらい解決できたか、お客さんがなっとくできているか』の解決率が、
この『クローバーのかけら』にひょうじされるの。
その解決率がこれからのパワーアップにつながっていくのよ。
ちょっとややこしいけど、わかった?」
「ぜんぜんですう……さっぱりわかりません!
ねえ、メリヤスちゃん?」
アタイは即答。
でも、メリヤスちゃんは……
「なるほど……解決率が重要なんですね。わかりました」
といって、なっとく済。
わかんないよねえ。パソコンの前のみんなあ?!
「まあ、ヒャクパーは使ってるうちにわかるでしょう。
あと1週間で出発のしたくしなさいね。
じゃ、『クローバーのかけら』と『マジック☆クローバー』はおいてくから。
あと1週間後にあいましょう。じゃあ!」
と、だけいいのこして、ハッケミィさんは消えちゃった。
そこには元からなにもなかったかのように、テントごと。
「そういえばハッケミィさん、わたしたちの名前、
言ってないのにしってたましたよねえ……儀式のとき。」
メリヤスちゃんが気にかかってるみたいだから、アタイ、言ってやった。
「あ、それもそうだよねえ!やっぱり、光の巫女だかといえど、占い師だからじゃないの?」
「そうですね……ま、いいか!」
あと1週間でこの村をでる。
出かけたことのないアタイは、なんか不思議で、不安な感じがした。

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