マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆34話  コピー能力、再び……!



「じゃあ!この村を直すにはどうすればいいんだ?!」

セバスチャンが叫ぶ。

「それに……その『コピー能力』を扱う人たちも、なんとかしなくちゃ!

このままじゃ他の村でも悪さするかも!」

すべてを恨んでいるなんて……悲しすぎる。

元は平凡な住人だったんだから、なんとか戻してあげなくちゃ!

「そうよ。ヒャクパーのいう通り、『コピー能力』を封じなければいけない。

この村を元に戻す方法は……まず『恨みの根源』を取り除かねば」

「恨みの……根源?」

「闇の能力……『コピー能力』を扱う奴らがとりつく村はね、

なにかを強く恨んでいる人がいて、その人が闇をおびき寄せる。

だから、その人を見つけ出して事を解決しなければいけないわ。

早くしないと……」

みんなが息を飲んだ。

一瞬の沈黙……そのときだった。

「なに?!」

パリーン!と家中のガラスが飛び散る。

「危ない!セバスチャン!」

いっせいにガラスがセバスチャンに……!

「うわああっ!」

「『シールド魔法能力』!」

そばにいたキャビアちゃんが、呪文をとなえる。

セバスチャンを守ってくれたのだ。

「さすが『魔法能力』。コピー能力とは五分五分かあ」

!黒い衣……もしかして!

「あ、アンタは!」

「その通り。コピー能力を扱う、闇の能力者さ」