マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆26話  ももこの儀式・旅立ち



「ほんとに、なってくれるんだよねえ?

5人目の『魔法能力使い』に!」

アタイが不安気にきくと、

ももこちゃんはちょっとうれしそうに。

「もっちろん!お姉ちゃんとは、昨日はなしたし……

ずっとあこがれてた魔法が使えるなんて、夢みたい!」

ほっとしたアタイ。

でも、ももこちゃんに正式な仲間になってもらうには、

儀式を行わなきゃ。

「じゃ、ももこちゃん、そこに立って!」

「へ……?こ、ここでいい?」

なにがなんだか分からないという顔をして、

ももこちゃんがアタイの前に立つ。

「今から儀式をはじめる。

じゃ、いくよ……

ももこよ、クローバーに誓い、

神からのおおいなる贈り物『魔法能力』を開花せよ!

マジック☆クローバー!!」

「わっ!な、なにい?!」

光のフラッシュがとぶ。

それの後には、ももこちゃんの右手首に、クローバーのアクセサリーがあった。

「これ……」

クローバーのアクセサリーをみて、キョトンとしているももこちゃんに、教えてやった。

「これね、『魔法能力』を高めたり、暴走させないようにするための道具なんだ。

これでいつでも『魔法能力』が使えるようになったんだよー!!」

「へ、へええ……」

まだ分からないという顔をしているももこちゃん。

ま、しょうがないか。

「あとは店のなかで説明する!!

さっ、次の村へ移動だー!!

メリヤスちゃんよろしく!」

「はい!」

『異空間移動魔法能力』はメリヤスちゃんにまかせ、

ももこちゃんを引きずっていく。

さあて、次はどんな村かなあ?