マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆50話  外……!



「うわーっ!

なにここ!ジャングルー?!」

アタイが叫ぶと、誰かが出てきた。

「……やあやあ!はじめまして!」

「その通り、ここはジャングル村よ!」

「緑がおおい茂る自然豊かな村さ!」

えーっ?!突然、怪しい3人組が……

「ボクはロデオ!あまーいチョコが大好物!」

「あたしはビアンカ。読書が趣味……」

「オレはアポロ!花を育てるのが趣味さ!」

「はじめてあった君たちにいうのもなんだけど、

ここを助けてくれない?」

ビアンカさんが言う。

「へっ?!」

「始まりは、たった数日前――

『おいっ、ビアンカーっ』

そのころの彼は、アランだったわ……

アポロとわたしは、前付き合っていた元カップルなの。

あたしはアポロと別れた寂しさをまぎらわすため、

いろんな彼とであって、別れ、それを繰り返していたわ……

そんな中、アランはとっても優しい人だった。

いろんな彼とつきあっていたけど、その中でもとてもいい人。

だけど恋愛対象としては考えられなかった。

アポロのことがやっぱり忘れられなくて――

そしてそんなある日、アポロが突然あたしをたずねてきたの。

『やっぱりおまえがいなきゃオレはだめだ!

もう一回オレにチャンスをくれ!

オレはおまえを一生守る覚悟はできているんだ!』

その言葉がきっかけで、あたしたちはまた付き合うようになったのよ。

でも、アランはあたしが断ったときから、

おかしくなってしまったわ。

ジャングルを暴れまわるようになってしまったの……!

なにか、呪文をとなえて魔法を使うかのように水や火を操って――

このままじゃ、村は破滅よ!

だれか、この村を救ってくれる人を探していたのよ」

「それで……アタイにたのみを?」