マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆54話  みんなのこころ



「ヒャクパー!おっそーい!

アタイなんて一秒でたおしてやったんだよ!」

ももこ……

「まってましたよ!」

メリヤスちゃん……

「というか、待ちくたびれたぜ」

ロボ……

「信じてましたよ!」

「必ず闇の魔法をうちくだくって!」

キャビアちゃん、ユキちゃん……

「……よかった」

ブンジロウ……

「無事きてくれてよかったわ!」

オリビアさん……

「まったく……こなかったらどうしようと思いましたー」

「ほんとだねえ」

メープルちゃん、二コバン……

「とにかく、よかった」

「そっ、そうだよ!」

アポロさん、ロデオ……

「ほんと、心配しましたよ」

オーロラちゃん……

「ま、これでみんなそろったからさ、

よかったってことで!」

セバスチャン……

「じゃ、さっそく反撃と行きましょう!」

ビアンカさん……

みんな……!

「よし、みんな、準備はいいね?

せーの!」

わたしたちだけの、魔法の呪文。

「『マジック☆クローバー』!!」

――それからあたりは光に包まれ、闇能力使いはいつの間にか消えていた。

あとで聞いたんだけど、アイツ……闇能力使いは伝説にある『闇の巫女』で、

みんなの闇の心が作り出した魂だったらしい。

そして、闇能力使いだった仲間たちも、

無事、キレイな心をとりもどした。

そして、アタイたちにも平和が訪れたのだ。


「そう。闇は消えたの。これであなたたちは自由よ。

なにをしてもいいわ」

クローバーのかけらにうつったハッケミィさんが、

にっこり笑う。

「そうなんだ!でも、アタイ……この店を続けたい!」

「あ、わたしもおなじこと考えてました」

「ボクも!」

「あたしも!」

みんな!

「じゃあ、いいわ。

みんなで店を続けなさい。

……それにわたしもあなたたちが『人を幸せにしたい』と願うことがうれしいもの」

「やったーっ!」