マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆10話  初めての魔法



「もうすぐ村につくわ。

とりあえず占いの方法と、アイテムの使い方だけ話すから、

よく聞きなさい。」

「は、はあ……」

―そして数十分後―

「わかったかしら?」

「まあだいだいはね!」

ちょっとアタイにはむずかしかったけど。

気合と根性で、なんとか覚えきった。

「さて、あとは店の名前を決めるだけね。

そこらへんは2人で決めなさい。

私もやることがあるのでね。

じゃあ、なにかあったらさっき教えた

『通信能力』で呼び出しなさい。」

それだけ言い残し、ハッケミィさんは消えていった。

ボーっとしていたアタイに、メリヤスちゃんが呼びかけた。

「ヒャクパーさん!名前、どうします?」

「え?あ、うん、『マジック☆クローバー』がいいなあ」

「それって、このアイテムの名前……」

メリヤスちゃんは、聞き返すのと同時に、あの四つ葉を取り出した。

いつの間に持ってたんだ!

「えっと、それって、『まほうのよつば』ってことでしょ?

だから、まほうのよつばでなやみを解消!ってことでさ」

「なるほどー!いいですね!んじゃ、さっそく、外に出て!」

そういうが早いか、メリヤスちゃんは外に飛び出してゆく。

「え?『異空間移動』とやらがどうとかじゃなかったのお?!

メリヤスちゃーん!!!」

このままじゃ、メリヤスちゃんが危ない!

アタイも走り出す!!

「もう村についてますよ」

アタイ、こけちゃった。

メリヤスちゃん、おどかすんだから、もう。

「じゃあ、ならいたてのこの魔法能力で」

「え?な、ならいたてえ?!」

ちょっとまてよ。

いつメリヤスちゃんそんなの習ったんだあ?!

「メリヤスの名において、魔法能力よその力を放て。

『ペンキ魔法能力』!」

すると、あたりがまばゆい光に包まれて、

また元にもどったときには……