マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆22話 ももこちゃん……?
もしかして……!
「も、ももこちゃん?!」
「は、ハイッ?!」
やっぱり、ももこちゃんだったんだ!!
「ねえ……じつはアタイたち、『魔法能力使い』なんだ。」
「は?」
ももこちゃんはあっけらかんとした表情。
そりゃあ、いきなりそんなこといわれても、
びっくりするよね。アタイたちだって同じだったもん!
「その『魔法能力使い』は15人いて、
アタイたちはこのマジック☆クローバーっていう店を開いて、
各村を回ってるの。」
それをきくと、ももこちゃんの顔が歪んだ。
「だ、だから?」
「ももこちゃん、あなたも『魔法能力』をもった魔法能力使いなの!!
だから、アタイたちと他の仲間を探す旅にでてくんない?」
そういうと、ももこちゃんは言い始めた。
「あ……あはは……なにそれ!
そんなことあるわけないじゃん!!!」
言い終わると同時に、ももこちゃんは逃げるように走っていってしまったのだ!
その様子は、『そんなことゼッタイない』と、自分に言い聞かせるようで。
もちろん、ほっとけるわけない!!
「ももこちゃん?!まって!!」
「ついてこないでよ!!!」
なんで?どうして?頭の中はそれだけ。
なんでそこまで逃げる必要があるの?
「待って!!なんでにげるんだよ!」
そういうと、ももこちゃんは振り返り、叫んだ。
「……やめてよ!そのこと思い出させるのは!!」
……そのこと?
「そのことって何!
もう!!!いってくれなくちゃわかんないよ!」
「……わかったわよ。
そこまで言うんだったら、話してやるけど」
そういうと、ももこちゃんは話始めた。

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