マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆15話  『ユキちゃん』



「とりあえず、その霊をみてからね。

悪霊だったら無理やりにでも逝かせなきゃいけないし、

わけありの霊だったら話をよく聞かなきゃいけないし……

最初から大変なことになりそうね」

ど、どうなるんだアタイ!

……と、いうわけで、アタイたちは再びキャビアちゃんを呼び出した。

「で、キャビアちゃん、その『ユキちゃん』てゆうれい、見せてくれる?」

「え……?こっちから呼び出したことなんてないのでわかりません……」

ションボリとうつむくキャビアちゃん。

でも!

「大丈夫だよ!キャビアちゃんにとりついてるんでしょ?だったらできるって!」

ハッケミィさんが言ってた。

キャビアちゃんにとりついてるんだったら、

呼び出されればきっと来るだろう、って!

「そうですよ!とりあえず、名前を呼んでみてください!」

メリヤスちゃんもはげます。

「わ、わかりました……呼んでみます」

そういうと、キャビアちゃんは立ち上がった。

「ユ、ユキちゃーん!!」

すると、キャビアちゃんのとなりに、

ボウッとヤギの女の子が現れた。

たぶん、『ユキちゃん』だ!!

「キャビアちゃん……呼んだ?」

その『ユキちゃん』は、キャビアちゃんに笑いかける。

「ユキちゃんっ……!

ヒャクパーさん、メリヤスさん、これがユキちゃん……で……す……

あれ?ヒャクパーさーん?」

「ヒャクパーさん!いまです!」

メリヤスちゃんが合図をする。

それと同時に、つくえの下からアタイが飛び出す!!

「霊閉じ込め能力!!」

ピカッとまぶしい光がおさまると……