マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆52話  最終舞台?!



……どうして、こうなっちゃたんだろう。

もう、力がでない。

行き始めの元気のよさはまったくなく、

アタイは地面に横たわっていた。

行き始め……それはさっきのこと――

「あれが、アラン?」

「そうよ。でっかいでしょ?」

アラン。どうやら闇能力で大きくなったらしく、

めちゃくちゃ大きかった。

その上には闇能力使いも乗っていた。

ええい、考えててもしょうがない!

「……とびこむよ!」

「え?ちょっと!ヒャクパーさん!」

「やあ。魔法能力使いたちじゃないか」

「はやくアランを解放して!」

「……この人は、自分で願った。

ボクにもとめられないね。

きみたちも、ボクが用意した『最終舞台』で倒れる運命さ!」

最終舞台?!

どういうこと?

「じゃあ、『闇のホール』を開いたのは……」

「そう。ここを最後の場所にするために、

君たちをひきずりこんだのさ」

「闇能力使い!許さないよ!」

――あれからむざんにやられ、アタイたちはほぼ全滅。

もう、だめなの……?

そんなのいやだ、負けたくない!

必死に立とうとするアタイ。けど、闇能力使いは……

「あはは、もうふらふらだよ?

ボク一人でもやっちゃえそうだねえ」

力よ、でて!お願い。

そういえば、昔おばあちゃんが教えてくれた。

『願え、そして努力すれば、叶う』。

力いっぱい、叫んだ。

「お願い、もう一度アタイたちに力を!

『回復魔法能力』!!!」

そのとたん、アタイや皆のクローバーのペンダントが光った。

ふうっと楽になる。

傷や痛みが消えていく……!

「っく!結構やれるじゃん!

歯ごたえないと思ってたけど。

じゃあ、仲間よ、出て来い!」

闇能力使いが手を振り上げたとたん、

ピースたち闇能力使いの仲間がでてきた!

しかも、アタイたちと同じ15人……

「これから!だよ」