マジック☆クローバー 作者/蜜◆4S1Ttn1X06

☆11話  魔法能力の力



「メリヤスの名において、魔法能力よその力を放て!

『ペンキ魔法能力』!」

すると、あたりがまばゆい光に包まれて、

また元にもどったときには……

「あああ!!」

「よし!大成功!」

店のかんばんに、『マジック☆クローバー』と大きな文字。

そしてその文字の下には、小さく『お悩み解決します』とかいてあった。

「す、スッゴーイ!

メリヤスちゃん、いつそんなの習ったの?!

すごすぎるよ!」

アタイは興奮中。

メリヤスちゃんはニコニコと答えた。

「ヒャクパーさんが気絶してる間に、ハッケミィさんに教えられたんです。

それで、ペンキで文字を書く『ペンキ魔法能力』を使ってみたら、できたんですよ!」

「へぇー!いいなあ。使ってみたい!」

「やってみます?そこにちょうど植えたばかりの木があるので、『草花成長魔法能力』をやりましょう。」

「やったあ!やるやる!」

あれ、そういえばアタイ、

メリヤスちゃんのようにできるのかなあ。

ちょっと不安。

「大丈夫です!ヒャクパーさんならできます!」

そんなアタイの心を見透かしたように、

メリヤスちゃんが声をかけてくれた。

「わたしの声の後に続いてください。それじゃ、いきますよ!」

「うん……」

ほんとに、できるかなあ、アタイ……

「ヒャクパーの名において、その能力の力を発揮せよ。」

メリヤスちゃんの声にアタイも続く。

「ヒャクパーの名において、その能力の力を発揮せよ。

『草花成長魔法能力』!!!」

そしてメリヤスちゃんのときと同じように

あたりが光に包まれて、おさまった。

「成功は……したの?」