【ホラー系おい森】絶海の孤島で ピクミン ◆xr/5N93ZIY /作

第二十三話 輝いたのは
「まぶし……何コレ?」
いつもより早く目が覚めた。午前四時。なぜか部屋が明るい。なぜだろう。明かりは消したはずなのに……。その疑問はすぐに解決された。植木鉢……正確には雷樹が光り輝いている。一日でかなり成長した。大きさはだいたい四十センチと言ったところか。茶色の幹に黄金色の葉っぱだ。僕は大きく欠伸をすると、少し早いが外に出た。落とし穴の種と、
先日ゲットした種の栽培だ。僕は水をやった。種からは小さな芽が出ている。僕は落とし穴の種の実を収穫した。籠に入れると再び僕は家へ戻った。落とし銃に落とし玉を入れる。そして、また外に出る。家の周りを落とし穴の地帯にするためだ。外へ出る通路は僕しか分からない。これくらいしておかないと僕の身が危ないからだ。
「くらいやがれっ!」
ドスンッと重めの音がして、落とし玉を発射する。地面に落とし穴が完成した。撃つのに少し負担がかかる。連発は危険だな……
僕は家へ帰った。だが、ジョウロを忘れて外に出た。
「一体何回目だよ……」
その時、僕は家のポストについている青いランプを見た。
――ピコーン。ピコーン。ランプが点滅している。……誰かからの手紙? 僕にか?
「どれどれ」
【にはをわ うよえ せきがき こおでるろあう】
……嫌がらせ? いや、暗号……? これは……

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