【ホラー系おい森】絶海の孤島で ピクミン ◆xr/5N93ZIY /作

第二十四話 はにわを植えよ
「なんだ簡単だ。最初の文字が二つ目、三つ目の文字が四つ目になっているんだ」
つまり、はにわを うえよ きせきが おこるであろう……か。埴輪なんて持ってないけどな。僕は軽く笑った。……すっかり目が覚めてしまった僕は、タコスミPとタコスミ弾を小さな茶色のポシェットに詰め、ポケットに落とし銃、もう一つのバッグに落とし玉を入れておいた。……滝に行ってみるか。
~χ~
「村の新聞によると、行方不明者……それに鉱石……」
なぜ、鉱石を取らなければ行けなかったんだ? 村には鉄や銅などの資源が送られてくる。鉱石なんて別に取らなくてもいいはずだ。……いや、滝で鉱石が取れるなんて、何で分かったんだ? そして行方不明者……。やはり何かがここから始まったんだ。それに、「伝承」とは……? この村の住民は引っ越す。いや、「消える」。そして、ずっと現存しているのは……「村長」「ペリオ」「ペリスケ」「カラカラ」
「シェイミ」「ジグザグマ」「ウィンディ」だ。こいつらは何かを知っているのだろうか……。滝が大きな音を立てて流れ落ちる。全ては、この滝が知るのだろうか……?
「おはようございます」
「うわあぁぁぁあ!?」
つい悲鳴を上げてしまった。突然声がするんだから当然だろう。後ろを見ると、リーフィアが不思議そうに首をかしげている。失礼だった。僕はすぐに謝罪した。「ごめん、びっくりして」と。リーフィアはニコッと和やかに笑うと、「良いですよ。よくあることですから」と言ってくれた。リーフィアに、メロンだったと言うべきだろうか……? もしそれが神の怒りに触れれば、リーフィアは消えてしまうだろう。僕も確実に消される。でも……
「あの……リーフィア」

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