【ホラー系おい森】絶海の孤島で       ピクミン ◆xr/5N93ZIY /作



第八星 十字架



「……はぁ、はぁ」

そのまま、オレは真っ先に家へと帰った。ジュカインを呼ぼうかと思ったが、オレのせいでジュカインまで巻き込まれるのは嫌だ。念入りにドアの鍵を閉め、窓は「キノコのタンス」で閉鎖した。この村で脱出出来る所と言えば……? 

「……うーん……?」

考えている所でなにも浮かばない。何やら外が騒がしいな……

「――まさか!」

オレは走って掲示板の所へ行く。思った通り、人だかりが出来ていた。そして、中心には……十字架。誰かが死んでいる。……あれは?

「……嘘だ。嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」

十字架にかけられているのは……

「マグマラシ……」

もう沢山だ。もう嫌だ。オレは森に行った。森には井戸がある。真っ暗な穴にオレは飛び込んだ……。




さよなら。



          ― オレンジ編 / 完 ―