【ホラー系おい森】絶海の孤島で ピクミン ◆xr/5N93ZIY /作

【ライム編】 プロローグ
僕はライム。臆病者。趣味は寝ることで嫌いな事は早起き。モットーは早寝遅起。睡眠って大事だよ。……さて、今僕は友達のレモンと一緒に釣りへ出かけて居るんだ。レモンは金髪で体型は至って普通。僕は緑の髪で少々小柄。
「イカ釣れたか?」
「イカはどうやら僕の餌がお気に召さないようだよ」
そう、今僕はイカを狙っている。一匹も釣れないが。それにしてもおかしいな……。さっきまで快晴だったのに白い霧で前が見えない……。
「ライム、やばいぞ……」
「帰り道分かる?」
「うん。とりあえずUターンしてみる」
船がUターンする。ゆっくり動き出す。……しかし、何だこの不安は。
何もいないはずなのに……見張られている感じがする。
――ガタン。
「ぎゃああぁああ!」
「うるさいな……でも、今の音は? 岩にでもぶつかったかな?」
こんな小さい船だ。岩に当たったら確実に気が付く。……何か来る!!
――ザバン!!
「レモンっレモン! 何あれ!」
「……まずいな」
血のような紅い色、大きな吸盤。……大きな蛸の触手だ!
「やばい折られる!」
レモンが叫ぶ! 視界の端に木の船があり、気味の悪いお婆さんがニタニタ笑いながらこっちを見ているのが確認出来た。
それで、終わった。

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