【ホラー系おい森】絶海の孤島で       ピクミン ◆xr/5N93ZIY /作



八匹目 謎の少女、再び



「……ぁ」

目が覚めた。いつの間にか寝てしまっていたようだ。今……は……何時だ? まだ空がほんのりとうす暗い。午前六時、ごろだろうか。非常に怖かったが、僕は浜辺に行ってみようと思った。さっと釣りでもしよう。僕は岩場に腰掛けて釣り竿を放った。二十分ほどしてグッと強くひきが来る。僕は上手くタイミングを合わせながらグッと引き返した。釣れたのは……イカ。美味しイカな? いやなんでもないです

「よっしゃぁ! クーラーバッグ持ってきて良かった!」

そんな時、コツ、と岩を歩く音がした。

「君は……ベリィ、だっけ」
「そう。よく釣れたね」
「得意なんだ!」
「あなたはこの村の「どこまで」知っているの?」
「「どこまで」……?」
「……何も知らないのか」

そう言うと、彼女は再び薄暗い闇へと消えていく。

「待って、どういう意味……」
「……いずれ、分かるんじゃない?」

そう言うと、彼女は闇の中にゆらりと溶けた。
……ほんの少しの音も聞こえずに……



「そうして、 勝 手 に 外出をしたわけか」
「……いや、本当にすいません」
「もし、 何 か が居たとしても逃げられなかったかも知れない」
「自重します」
「……まぁ良い。分かった事もある」
「あ、こっちもっすレモン先輩」
「見ろ」

レモンがイカを取り出す。そして……ズボンのポケットにしまう。急激に縮小している!? そして……、煙と共に現れたのは水槽。水が入ってる水槽の中にイカがゆらゆら泳いでいる。どうやって!?

「おそらく、この村には不思議な力が渦巻いて居るんだろう。家具・魚、虫などは縮小・水槽などを出せる力が働く」
「……へぇ」
「さて、聞き込み調査と家具だ」



「見てくれよこの肉体美ィ!」
「カッコイイですね……」

今僕が話しているのはカイリキー。灰色の身体にムキムキの四本腕が特徴だ。黒い海パン装着済み。まずは、あれを聞いてみよう。

「所でムキムキのカイリキーさん、ベリィって何処に住んでますか?」
「ベリィ? ……お前、それ、どこで、聞いた?」
「え……いや」
「あいつは死んだぞ。なぁブルンゲル」
「……はい」

「ベリィ」と言う単語を口にした瞬間、こいつらの緊張感が急激に高まった。……どういう事だ? ベリィが死んでいる?

「じゃぁ、あれは一体……」