【ホラー系おい森】絶海の孤島で ピクミン ◆xr/5N93ZIY /作

一匹目 たどり着いた
「……う」
「……うう……」
目が覚めた。海の海岸で倒れている。此処は……島だろうか? しかしずいぶん気味が悪い。藁が沢山積んであって、その右側には紅くて強烈な異臭を放つ物体が大量に積んである。あれは……イカだ。イカを生きたままぐちゃぐちゃに潰したようだ。僕は立ち上がった。
「起きたか。食え」
レモンはすでに起きていたようだ。どこからか取ってきたオレンジを取って僕にくれた。ありがたい。僕は皮を剥くと、一気に食らいついた。
とりあえず……今の状況は、漂流した。勿論船はなく、持っている物は釣り竿。ついでに鉛玉。
「とりあえず山に登って辺りを見てみよう。もしかしたらここは大陸かもしれない」
「りょーかーい」
僕達は落葉だらけの山を登った。そして五分ほどするとてっぺんにたどり着いた。見えて来た景色は……
「村がある!!」
僕の、希望の、第一歩目。

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