【ホラー系おい森】絶海の孤島で ピクミン ◆xr/5N93ZIY /作

――此処は呪われた村だ
「あぁ、どうしてオレン……」
「何で……ら……」
「人…に……」
第三星 トロッコ
……目が覚めた。なんだか嫌な夢を見ていたようだ。頭が痛い。此処は……湖の底のようだ。特殊な膜が張ってあるようで、上の湖の水は落ちてこない。やっぱり異常。とりあえずオレは水晶を一つ取った。
「おい、起きろ! 朝だよ――!!」
「ん……」
「起きている」
マグマラシが眠たそうに起きあがった。ジュカインはすでに起きていたようだ。マグマラシの身体にぽっと火が灯る。……それにしても、一体此処は何処だ? 湖に飛び込んで……えーと……沈んできたのか? いや、あんな大量の水を支える膜だ。オレ達が突破出来たとは考えにくい。とにかく、オレ達は前の道へ進む。落とし砲が流されてないのがせめてもの救いか。進んでいくと、崖になっていた。トロッコがある。
「……これってさ」
「ああ……」
進めと言うことか。オレ達は乗った。狭いね。ジュカインが危なくないよう木で地面と壁を作った。車輪がずれたらオレ達は終わりだ。
「さて、行くぜ!」
ぐいっ、とレバーを引く。
がたん……がた……
ゴッ! トロッコはとんでもない速さで進む!カーブを難なく進み、さらに加速してトロッコは進む! ジュカインの木の生長速度も間に合わない! 悲鳴すら後ろに流されていくようなスピード! 吹っ飛ばされそうだ! トロッコは光のようなスピードで進む! 速すぎて前が見えない!
「うあぁあぁ――」
“奴がやって来たぞ!”
奴? 後ろを振り返ると……
奴が居た。

PR
小説大会受賞作品
スポンサード リンク