コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。堂々の完結! 皆様ありがとう!
日時: 2015/01/24 21:51
名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)

 拝啓、天国のお父さんとお母さん。
 ついでに世界1周旅行へ行っている珊瑚叔母さん。
 私は元気です。とても元気です。元気を分けてあげたいぐらいに元気です。
 今日も私の前を、

 パンツが飛んでー。

 男の怒声が飛び交ってー。

 何だか炎まで飛んできてー。

 挙句の果てに今、恋人になるように強要されています。
 ……私、人生間違えましたでしょうか?

***** ***** *****

 初めまして、というのもなんですが。一応。
 桐生玲(きりゅう/あきら)という者です。まぁ、名前を変えただけですが。
 私が誰だか当てられるでしょうk((殴
 大変失礼しました。

 ちょこっと上で話の内容を書いたつもりなのですが、分かりませんよねww
 私もこれをパッと見て、何だこれって思いますもん。
 では、これに関する注意点をいくつか。行きますよ。

☆この物語は逆ハーレム要素を含みます。苦手な方はお戻りください。
☆駄作に変わりはないです。
☆恋愛50%、バトル45%、シリアス0.05%、後のは勇気と愛。
☆少しドリームっぽいです(が、そんなに気にはなりません)
☆桐生玲誰? あ、お前知ってるでも嫌いな人は出口はあちらです→
☆また、荒らしやチェーンメール、パクリを行う人も出口はあちらです→

 読みましたか? あの、いくつか多いんでゴメンなさい。
 それでは。


お客様(桐生的目線でご紹介)
由羽様『最初のお客様です。逆ハー、ハーレムおkの方ww』
野宮詩織様『2番目のお客様です。リア友であり、神作を生み出しているお方です!』
ヴィオラ様『3番目のお客様です。キャラを送って下さりました! お互い頑張りましょう!』
蓮華様『4番目のお客様です。キャラを送ってくださいました。使いやすいキャラをありがとうございます!』
秋様『銀ちゃんの推しなお客様です! あざっす!!』
翠蓮草様『先生キャラを送ってくださったお客様です。登場はもう少々お待ち下さい!!』
メデューサ様『結構オリキャラでお世話になっている方です。今回もありがとうございます!!』
ジョーカー様『前作に限らず今作も送ってくださいました!! 感謝!!』
あんず様『翔推しのお客様です。翔君は俺の嫁!!』
北大路様『神様の名前を考えてくださった人です! コメもくださいました』
マリ様『ルールを守って読んで下さった人です。さすが!!』
梨花様『企画の祭りに参加してくれてありがとうございます。コメももらいました!』
愛河姫奈様『キャラクターの質問に答えたら、来てくださった人です! 感謝です!』
暁月様『一気読みをしてくださった人です。根気ある!』
闘神のアスラ様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部も見てくださっています』
抹茶猫様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部の愛読者様。あざっす!!』
藤田光規様『一気読みしてくださった人です。翔君のおし?』
在様『携帯で一気読みしてくださった人です。しにがみのデートがお気に入りだそうでw』
北斗七星様『最初は桐生玲誰と思っていらした方ですが、山下と気づいてくれて幸いです。大丈夫ですよ!』
リア様『下剋上の方も読んでくださりました。ありがとうございます!』
美桜様『この小説をお気に入りにしてくださりました。ありがとうございます!』
粉雪百合様『もう1つの小説「お前なんか大嫌い!!」から来ました方です。ありがとうございます』
miru様『空華推しの人です、ありがとうございます! 一気読みしちゃったんです!』
葵様『こちらは昴君推しですwぜひとも翔君と取り合ってくださいありがとうございます!』
kyon様『こちらも空華推しの方です。なんと、歴代小説を読んでくださった人です!』
凪紗様『黒影寮ではまったお客様です。なんとディレッサさん推しです!!』
結羽凛様『個人的に好きなキャラは翔様だそうで。少し前から見てくださっていたようですよ! Thanksです』

現在劇場版を展開中。
『劇場版。黒影量は今日もお祭り騒ぎです!〜空と海と未来の花嫁〜』
>>229 >>232 >>234 >>237 >>239 >>240 >>242 >>245 >>248 >>249 >>250 >>253 >>254 >>255 >>258 >>262 >>264 >>265 >>266 >>271 >>272

『劇場版。駆け抜けろ! 地獄と天国と幽閉された死神〜複雑ファジー』>>290 NG>>296


目次
登場人物>>02 皆のオリキャラ大集合>>67 新キャラ>>175
プロローグ>>4
第1章『ウェルカム、黒影寮』
>>5 >>6 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15
第2話『とある彼女は銀の鈴』
>>16 >>17 >>18 >>23 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
第3章『銀と白亜と黒影寮』
>>31 >>32 >>33 >>36
第4章『兄より吐き気』
>>39 >>42 >>45 >>47 >>50
第5章『しにがみのデート』
>>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60
第6章『俺達の管理人がこんなに可愛い訳がない』
>>71 >>72 >>77 >>81 >>83 >>86
第7章『英学園の愉快な文化祭』
>>93 >>95 >>102 >>105 >>106 >>115 >>118 >>123 >>126 >>129
第8章『神威銀の誘惑』
>>134 >>135 >>136 >>139 >>140 >>146 >>147
第9章『本当にあった黒影寮の怖い話』
>>149 >>154 >>158 >>159 >>160 >>163 >>170 >>174
第10章『突撃☆隣の中国マフィアさん!』
>>176 >>182 >>185 >>189 >>196 >>199 >>204 >>207 >>215 >>220 >>226
第11章『王良家こんぷれっくす!』
>>278 >>281 >>282 >>284 >>285 >>286 >>287 >>288 >>289 >>300 >>303 >>306 >>309
第12章『君と僕〜オリジナルと亜種〜』
>>314 >>321 >>322 >>323 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>333
第13章『黒影寮の問題児が妖精を拾ったようです』
>>337 >>345 >>346 >>349 >>352 >>353 >>355 >>356 >>360 >>361 >>364 >>365 >>366
第14章『もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら』
>>372 >>378 >>379 >>382 >>385 >>386 >>390 >>393 >>394 >>397 >>401 >>402 >>405
第15章『皇高校ホスト部!!』
>>416 >>417 >>418 >>419 >>423 >>424 >>427 >>430 >>433 >>434
第16章『カゲロウタイムスリップ』
>>437 >>444 >>445 >>448 >>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>459
第17章『家出少女の死にかけ人生』
>>460 >>461 >>464 >>465 >>466 >>467 >>470 >>474 >>478 >>481
第18章『今日、私は告白します』
>>490 >>494 >>497 >>500 >>503 >>506 >>521 >>524 >>527 >>528
第19章『進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜』
>>532 >>535 >>536 >>537 >>538 >>541 >>542 >>543
第20章『噂の空華さん!』
>>544 >>546 >>549 >>552 >>553 >>554 >>557 >>560 >>561 >>562
第21章『明日は明日の風が——吹いたらいいなぁ』
>>565 >>568 >>569 >>570 >>575

エピローグ
>>576

あとがき
>>577

お知らせ☆

現在部門ごとにオリキャラ募集>>19→終了しました!!
企画開始!!
その1『もしも黒影寮の全員が○○だったら』>>82
その2『みんなで神様の名前を考えよう』>>125
その3『黒影寮フェスティバル! 参加者募集』>>263

期間限定小説
10月31日『ハロウィン』>>46
12月24日『クリスマス』>>94
12月31日『大晦日』>>109
1月1日『お正月』>>112
12月7日『寮長・翔の誕生日』>>130 >>132
2月14日『バレンタイン』>>225
2月23日『都立高校一般入試』>>238
4月1日『エイプリルフール』>>311
7月7日『七夕&銀ちゃんの誕生日』>>387

童話パロディ
『白雪姫』>>63>>68
『赤ずきん』>>87 >>92
『シンデレラ』>>274 >>277
『7匹の子ヤギ』>>409 >>412

黒影寮は今日は作者と質問日和!
神威銀>>124
東翔>>155
椎名昴>>188
王良空華>>241
二条蒼空>>261
堂本睦月>>354
月読怜悟>>357
祠堂悠紀>>400

企画小説『黒影寮主催☆やりたい事は何でもやっちゃうぜふぇすてぃばる!』開催中

・メデューサ様
もしも『黒影寮の住人とその他のキャラの能力』が『ごちゃまぜ』だったら>>85
バレンタイン『お相手:蒼空』>>219
・あんず様
もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら>>89
翔が性転換して昴と付き合うことになったらどうなるか>>367
・蓮華様(現:夕遊様)
もしも『黒影寮の全員(つかさ除)と高梨羅』が『性転換』したら>>91
もしも『黒影寮の全員+高梨羅』が『性格ごちゃまぜ』になったら>>114
バレンタイン『お相手:鈴』>>224
・マリ様
『神威鈴が銀の体を乗っ取り東翔にいたずらを仕掛けよう!』>>273
・梨花様
『神威銀を怒らせたらどうなるか?!』>>317
・北斗七星様
『銀ちゃんが幼児化したらどうなるか!!』>>510
『もしも銀ちゃんが本物のビッチだったら(VS翔)』>>513
・kyon様
『銀ちゃんに彼氏がいたら』>>516

番外編
俺は今日、恋を始めます『羅(男)×銀』>>148
翔ちゃんなう!『翔×昴×大地』>>283
どうかこの手でもう1度『蒼空&睦月』>>449
断章『下剋上☆黒影寮!!』
>>485 >>486 >>487 >>488 >>489

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Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。7月7日は神威銀の誕生日! ( No.397 )
日時: 2012/07/22 22:32
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第14章 もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら


 さて、こちらに攻撃が回ってきました。相手チームのバッターは夢折梨央さんです。要注意人物です。
 こちらのピッチャーは空華さん。3000キロもの剛速球を投げてくる超ド級のエースです。エース、なのでしょうかね? はたして。
 そしてファーストに翔さん。セカンドに昴さん。サードに怜悟さん。キャッチャーが蓮さん。センターにつかささん。ライトに蒼空さん。レフトに睦月さんです。あ、悠紀さんですか? お休みですよ。
 試合が始まりました——っ!!

「そんじゃ、まずは行っちゃってみますかねぇ」

 空華さんは狙撃者の力を押さえて、いつも通りに投げました。それでもリデルさんが計測した結果は「160キロなの」です。
 梨央さんはボールを見送ります。審判さんの「ボール!」という声が響き渡りました。
 見送られた事に舌打ちをする空華さん。2球目を大きく振りかぶって投げました。

 ——ズッバァァァァァァァァァァン!!

 計測結果、1700キロ。それでもまだまだな方ですね。
 梨央さんはこれも見送りました。そのままフォアボール狙いですかね。

「……何を見送ってんの? 敬遠でもしている訳?」

 空華さんが梨央さんに言います。表情は怪しげなものでも見るかのようにゆがめられていました。
 逆に梨央さんは飄々とした態度で挑発します。

「敬遠? もちろん。だって舐めた速さのボールなんて打ったらバットが折れちゃうでしょ?」

「……打てるって?」

「俺を誰だと思っている訳ー?」

 にやりと笑います。そしてノアさんに向かって「トマトジュース投げて」と言いました。
 ノアさんは震えながらトマトジュースを梨央さんに投げます。投げられてくる方を見ずにジュースをキャッチし、ブリックパックを押しつぶして上から一気にガーッ! と飲みました。豪快です。
 口の端から垂れる赤い液体を手の甲で拭い、手元を見ずに仲間が控えているベンチに向かってブリックパックを投げつけます。端に備えつけられていたゴミ箱に、見事に入りました。これも狙撃者の能力でしょうか?

「じゅーでんかんりょー。さて、打つか」

 その挑発にビキリッ! と空華さんの額に青筋が浮かび上がります。……怖いですよ? 空華さん、顔が。

「ほぉう? ……ワシの玉が打てるとでも思うておるのかえ、小僧。は、甘く見るでないぞ……ワシはものを投げ当てるのが得意じゃ。的当てとかのう……くっくっく。小僧の頭にこの白球を当ててやったら面白そうじゃのう?」

 うーわーっ! 完璧に初代の空華さんに戻ってます! 止めてください空華さん戻ってきてください!
 ってダメだ。聞きそうにない。このままだとデッドボール確実です! これは何とかして阻止せねば!
 私は鈴に命令をして、クロエルさんを召喚しました。クロエルさんは水を操る天使さんです!

「……で、どうして私を召喚したんだい?」

「空華さんの頭を冷やしてあげてください」

「それなら日出の方が適任だと思うんだけどね」

 本をパラパラとめくりながら、クロエルさんは言います。鏡の中を覗くと、日出さんが「え、俺じゃねぇの?」というような表情をしていました。
 残念ですが、ここはクロエルさんの方が適任なのです。え、理由ですか。そうですね——

「日出さんだと、人を殺しかねませんので」

「うっぉい! 俺は温度を操る悪魔だぞ悪魔ー! あ、くまじゃねぇンだぞ?! 人は殺しちゃってナンボだろーっ!」

「それどこの死神ですか。翔さん見習ってください」

 クロエルさんはそのやり取りを聞いてため息をついてました。いやいや、ため息をつかないでくださいよ。
 零さんとお兄ちゃんはそのやり取りを見ていて、こちらもため息をついていました。だからため息をつかないでくださいよーっ?!

「とにかく、頭を冷やせばいいんだね? 了解了解」

 クロエルさんは空華さんへ手をかざしました。
 今にも投球しようとしていたところで、水流が空華さんを襲います。「べぐぼぉ!」という意味不明な悲鳴が聞こえました。
 そしてここで天音さんを召喚させます。

「空華さんの服を乾かして上げてください」

「了解しました!」

 天音さんがひょこひょこと空華さんに近づきます。そして何か白い光みたいなのが寝転がった空華さんを包み込んで服を乾かしました。

「え、あの、あれ?」

「お、どうやら正気に戻ったみたいじゃん」

 鏡を見たお兄ちゃんがそう言いました。
 天音さんを鏡の中に戻します。そして黒影寮の皆さんに一言。

「頑張ってください!」

 そして皆さんは片腕を空に突き出して、「おう!」と返事をしてくれました。
 さぁ試合再開です。空華さんは思い切り投げました。今度は迷いなく。

 ——ズッッッッバァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンン!!!!!

 今までで聞いた事のない早さです。蓮さんが少し顔をしかめました。
 リデルさんに測定をさせたところ、「4000キロなのー」自己記録更新しましたおめでとうございます。
 梨央さんは目を白黒させていました。

「どこに、そんな力があるのっ……!」

「ふふん。好きな娘に応援されれば————力がわくというものじゃ」

 空華さんは不敵に笑いました。
 こうして、1点も天を取らせる事もなく攻防は9回まで続きました。

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。7月7日は神威銀の誕生日! ( No.398 )
日時: 2012/07/23 17:05
名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: yU8XJsFi)



いや4000km/hてwwwwwwwwwwwwww
銀ちゃんの応援でも私は60km/hが限界ですわ。
一緒にすんなって話ですね。 

及川はかき氷よりアイスキャンデー派。
カリカリ君ソーダ味派。

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。7月7日は神威銀の誕生日! ( No.399 )
日時: 2012/07/23 21:33
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

北大路様>>


やや! 及川さんはアイスキャンディー派ですか。私もカリカリ君が大好きです。
1本の安さが魅力ですw

空華さん、頑張っちゃいましたね。もうギネスどころじゃないですよ。いろんな身体検査を受けさせられますね絶対に。
ま、空華さん忍者ですしw
私だって銀ちゃんに応援されて投げてもせいぜい50——いくでしょうか? 私、運動苦手なんですよねw
いや笑い事じゃないです。

ともかく! 更新頑張りたいですハイ!

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。7月7日は神威銀の誕生日! ( No.400 )
日時: 2012/07/23 21:50
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

黒影寮は、今日は作者と質問日和!!


山下愁「目指せ更新2個! こんばんは、山下愁です」

祠堂悠紀「こんばんは、祠堂悠紀です」

山下愁「それでは今回は悠紀君と一緒に質問日和をしたいと思います!」

祠堂悠紀「帰っていい?」

山下愁「————東さーん。こいつ燃やしちゃってくれませんかね。あ、アカツキさんがいるじゃありませんか」

祠堂悠紀「僕の命の危険が迫っているからさっさと終わらせよう」


『祠堂悠紀誕生秘話!』


祠堂悠紀「適当とか言ったら言力使って殺すから」

山下愁「そんな力がどこにあるの?」

祠堂悠紀「やってみる?」

山下愁「ごめんなさい。で、悠紀君ですが————これは私がモデルですね。名前だけ」

祠堂悠紀「帰っていい?」

山下愁「ダメですよ。あそこで翔さんとアカツキさんに待機してもらっているので」

祠堂悠紀「えー」

山下愁「そんでそんで、名前は私っぽくしといてー。実は悠紀君は兄弟小説の『下剋上☆吹奏楽部』に参戦予定でした」

祠堂悠紀「ほー。それで? どうしてこんな逆ハーレムになっているの?」

山下愁「何かね。キャラを色々出したいなー、あ、小説家志望の奴がいたよなそいつを出してしまえばいいかみたいな感じ。つまり人数の埋め合わせ」

祠堂悠紀「……じー」

山下愁「何かな、その怪しげなものを見るような目は」

祠堂悠紀「……何、そんな理由。お古って事じゃん」

山下愁「え? 性格は練り直したつもりだけど。当時はやる気がないただのクラリネット部員だったんだけど、そこからノートパソコンをオプションにつけて小説家志望のあまのじゃくへ変更」

祠堂悠紀「ふーん」

山下愁「そこからあ、言葉の力で相手を倒す奴がいたよなって思って、能力はそいつから引っ張ってきたわ」

祠堂悠紀「どの道僕はお古でできている訳ね。殺すよ?」

山下愁「いやん。怖い」

祠堂悠紀「可愛く言ってもダメだから」

山下愁「別にそう言う訳じゃないですよ?」

祠堂悠紀「それにしても、作者がモデルってあり得ないんだけど」

山下愁「あまのじゃくキャラがいなかったからね。少しでもキャラのレパートリーを増やそうかと思いまして」

祠堂悠紀「その割にはあまり出てこないよね?」

山下愁「(全力で目をそらす)」

祠堂悠紀「【正直に話せ】」

山下愁「作者に言力を使うなーっ!! まぁそうですけど、実際には空華とか翔とか昴とかの方が出てますけど! 銀ちゃんなんか主役だしね!」

祠堂悠紀「そうだよね。主役だから全員が好きになるんだよ」

山下愁「あ、いじけてる?」

祠堂悠紀「【雷を——】」

山下愁「止めなさい止めなさい! あなたの活躍が書けなくなりますよそれでいいのかお前はいいのか?!」

祠堂悠紀「それは困る」

山下愁「だったら止めようか」

祠堂悠紀「でもどうでもいい」

山下愁「ぎゃ————!! ヘルプ! ヘルプ寮長! 死神さん!」

東翔「え、別にどうでもいいわぁ」

アカツキ「翔君が言うならあたしもどうでもいいかな」

山下愁「薄情者! ちょ、ま、嫌ぁぁぁぁぁぁ————……」


 そのまま山下愁が雷に焼かれてしまったゆえに強制終了。



東翔「ついでに、参照が2500を突破したぞ」

椎名昴「おめでとう!」

王良空華「作者もついに5個もスレをかけもちしているから、ここも毎週月曜日に更新予定です」

二条蒼空「そうなんだよなぁ。毎週月曜日って——今日じゃん!」

堂本睦月「気づいてへんかったん?」

月読怜悟「もう少しカレンダーを見るべき」

祠堂悠紀「ちょっと待って。僕さっきしゃべってなかった?」

篠崎連「どうでもいいだろうがンな事」

国枝つかさ「そうですよ」

神威銀「それでは皆さん!」


 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです!! 大ヒット御礼参照2500突破! このまま目指せ参照3000!

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。7月7日は神威銀の誕生日! ( No.401 )
日時: 2012/07/23 22:36
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)

第14章 もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら


 さて、ここでバッターは今日の1番手ごわい相手、六道音弥さんです。何の幻術を使ってくるか分かりませんからね。
 ここまで2アウトを取りました。が、梨央さんのせいで1点取られて同点です。このまま持ちこたえればゲームは続きますが……。
 と、ここで空華さんに代わって翔さんがピッチャーを務めるようです! おぉ、さすが寮長です。死神さんですから何キロ投げられるか分かりませんが。空華さんみたいには投げられませんよねさすがに。
 淡い期待をしているようですが、ボールが炎に包まれるとか?!

「いや、そんな事はない」

 お兄ちゃんに全否定されました。悲しいです。
 考えてみれば、翔さんは全てを燃やしつくしてしまう地獄業火(インフェルノ)の持ち主です。ボールを燃やしますよね。
 さぁ試合開始です!

「フフン。来るなら来い!」

 音弥さんはにこにこと笑いながら、金属バットを構えます。
 翔さんはいたって冷静でした。ボールを握り、大きく振りかぶり、投げます。

 ——スカッ!

 気持ちいいほどに外れましたね。ストライクです。

「ありゃりゃ。残念」

 音弥さんはへらへらと笑いながら言いました。案外楽そうです。勝敗がかかっていると言うのにもかかわらず。
 お兄ちゃんに訊いても、「読み取れるけど——腹減ったぐらいしか思ってないよ? あの子」と言います。そう言えば顔が疲れていますね。お腹減っているのでしょうか?
『リヴァイアサン』はジリ貧生活だと言っていましたが、本当のようですねぇ。梨央さんの食べっぷりを見れば分かりますが。本当に食事を作って行ったらいいでしょうか?
 いえ、別に懐柔しようとかそう言う訳ではないですよ?

「今度こそ当てるよー」

 そう言いますが、またしてもスカッ! あーぁストライクです。このままいけば3アウトでチェンジです。
 翔さんが額に浮かんだ汗を拭います。そして3球目——投げました!
 音弥さんの両目が見開かれます。金属バットを振りかぶり、打ちました。

「あ、」

「え、」

 ゴッ! と鈍い音が聞こえます。
 翔さんの肩に、思い切りボールがぶつかったのです。翔さんは顔をしかめ、ボールを取り逃してしまいましたが、こぼれたのを昴さんが俊足で拾い上げます。アウトを取りました。
 チェンジになったのはいいですが……翔さんは辛そうに肩を押さえています。

「だ、大丈夫ですか?」

「気にするな。だいじょ————痛ぇ?!」

 横から悠紀さんが指で翔さんの肩を弾きます。翔さんは悲鳴を上げました。
 赤い——というか赤黒いです。日焼けを知らない翔さんの白い肌に浮かび上がった赤黒い痣は、本当に痛々しそうでした。

「どういう訳だ。死神なのに治りが遅ぇ」

 零さんが首を傾げます。確かに異常に遅いですね。
 翔さんは死神なので、一瞬でこんな痣なんて治ってしまうんですよ。それなのにずっと治らないんです。おかしいですね。

「こりゃ、うちのエースバッターを封印してきたな」

 蒼空さんが苦々しげに舌打ちをしました。運動神経もいい翔さんは、エースバッターとして点数を稼いでいました。
 え、空華さんですか? 空華さんは音弥さんの幻術を消す為に神経をそちらの方へ集中しているので、バッターとして活躍していませんでした。代わりに暑い中悠紀さんがバッターボックスに立ちました。
 そして今回も、マウンドには梨央さんが立っています。そしてじっとボックスを凝視する音弥さんも見えました。

「どうするの? 圧倒的に人数が足りなくない?」

「そ、そうかもしれませんが……鈴〜」

「無理無理」

 鏡の中から鈴が首を振りました。そうですね、神様達に野球を頼んでも阿鼻叫喚の世界しか想像できません。
 さて、どうしますか? 空華さんは幻術を止めるのに精神を8割そちらに割いているようですから。

「俺様が行くよ」

「え、空華さん?」

 金属バットを持ち、眼帯をします。それでは幻術を止められませんよね?
 空華さんはにっこりと笑いました。

「おい寮長。しっかり銀ちゃんに治してもらえ、その痣。そんで帰りにガリガリ様を奢れよ。——貴様の為にこの地に立ってやるのだからのう」

 最後は意図的に初代の口調で、印象付けました。
 なんだかんだで空華さんも人を思えるのですね。最近翔さんと言い合いが増えてきたと思っていたんですが。

***** ***** *****〜空華視点〜

 何してんだろ、俺様。翔の為に幻術を止める役目を放棄してバッターボックスに立ってる。
 銀ちゃんによく見られようと言う下心丸出しだけど、正直それでも銀ちゃんの心がこちらに向く事はあり得ないだろう。だってこっち見てないし。翔の傷を治すのに専念しちゃってる。
 やれやれ、と俺様は肩を落としてバットを握る。鉄の感触が、手のひらから伝わってきた。

「あれ? あの死神は?」

「治療中。だから代打は俺様ね。——わざとぶつけたらすまんのう、先に謝罪しておくわ。特にそこの緑と赤の目を持つ小僧」

「あれ、俺?」

 あの痣には見覚えがある。高度の幻術師しかできない技だ。
 あのボールに触れるとどんな奴でも肉体が腐る——という魔術みたいな幻術をかけたんだろ。それが翔の肩にぶつかり、見事に幻術が体を支配している。痛みさえも幻術。幻術のダメージ。何言ってんだ?
 俺様はその技を『現の幻術(リアル・ミラージュ)』と呼んでいる。

「『現の幻術』を使えるとは思わなかったよ。あれでケーキが目の前にあるってやれば本当のケーキがでてくるんでしょ? もう創造主だよ」

「残念だけど、『現の幻術』はないものしかできないんでねー! 傷とか、怖さとか辛さとかを何かに移すっていう手法なんだよー」

 ブンブンと大きく手を振りながら、野郎が答えた。
 きっとこの様子だと、俺様にも仕掛けて来るな。デッドボールにして1塁に進ませて退場。そのまま全員を沈めるつもりだ。
 そうはいくか。

「俺様を誰だと思っている訳? 幻術使いの対策もちゃんと修行のうちに入っているからね」

「——え?」

「投げてこいよ、『リヴァイアサン』」

 あえて挑発する。夢折梨央は、こう見えて挑発には乗って来やすい。
 そしてやはり乗ってきた。

「このや——ろう!」

 ギュンッと音がしてボールはキャッチャーのミットに収まる。ふむ、200キロといったところか。
 まだ大丈夫だ。うん。
 俺様はバットを握り直す。玉を見つめる。

「ほらほら、打たないのかよ!」

 また放たれる。今度はカーブ。幻術として虫の絵。
 このぐらいが何だ。苦行よりかましだ。見送る。

「打って来ないのー? 敬遠?」

「違ぇよ。出してくるなら本気で来いよ。幻術使いよ」

 音弥がムゥと唇を尖らせた。よし、かかった。
 梨央が投げてくる。何の幻術もない——が、これにはおそらく翔と同じダメージを食らうように幻術が設定されている。負けるか、この俺様が。
 バットを振った。
 ちなみに言うな。

「このバットは折れねぇよ?」

「!!」

 相手チームが驚いたような表情を浮かべる。何してんだか。
 本当だ。このバットは、

「俺様があらかじめ術をかけておいて、隠していた奴だからな!!」

 こういう事を見越したんだよ、俺様は。やっぱり頭いいね!
 そして俺様が打ったボールは、蒼穹の遥か彼方まで飛んで行った。サヨナラホームラン!


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