コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。堂々の完結! 皆様ありがとう!
- 日時: 2015/01/24 21:51
- 名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)
拝啓、天国のお父さんとお母さん。
ついでに世界1周旅行へ行っている珊瑚叔母さん。
私は元気です。とても元気です。元気を分けてあげたいぐらいに元気です。
今日も私の前を、
パンツが飛んでー。
男の怒声が飛び交ってー。
何だか炎まで飛んできてー。
挙句の果てに今、恋人になるように強要されています。
……私、人生間違えましたでしょうか?
***** ***** *****
初めまして、というのもなんですが。一応。
桐生玲(きりゅう/あきら)という者です。まぁ、名前を変えただけですが。
私が誰だか当てられるでしょうk((殴
大変失礼しました。
ちょこっと上で話の内容を書いたつもりなのですが、分かりませんよねww
私もこれをパッと見て、何だこれって思いますもん。
では、これに関する注意点をいくつか。行きますよ。
☆この物語は逆ハーレム要素を含みます。苦手な方はお戻りください。
☆駄作に変わりはないです。
☆恋愛50%、バトル45%、シリアス0.05%、後のは勇気と愛。
☆少しドリームっぽいです(が、そんなに気にはなりません)
☆桐生玲誰? あ、お前知ってるでも嫌いな人は出口はあちらです→
☆また、荒らしやチェーンメール、パクリを行う人も出口はあちらです→
読みましたか? あの、いくつか多いんでゴメンなさい。
それでは。
お客様(桐生的目線でご紹介)
由羽様『最初のお客様です。逆ハー、ハーレムおkの方ww』
野宮詩織様『2番目のお客様です。リア友であり、神作を生み出しているお方です!』
ヴィオラ様『3番目のお客様です。キャラを送って下さりました! お互い頑張りましょう!』
蓮華様『4番目のお客様です。キャラを送ってくださいました。使いやすいキャラをありがとうございます!』
秋様『銀ちゃんの推しなお客様です! あざっす!!』
翠蓮草様『先生キャラを送ってくださったお客様です。登場はもう少々お待ち下さい!!』
メデューサ様『結構オリキャラでお世話になっている方です。今回もありがとうございます!!』
ジョーカー様『前作に限らず今作も送ってくださいました!! 感謝!!』
あんず様『翔推しのお客様です。翔君は俺の嫁!!』
北大路様『神様の名前を考えてくださった人です! コメもくださいました』
マリ様『ルールを守って読んで下さった人です。さすが!!』
梨花様『企画の祭りに参加してくれてありがとうございます。コメももらいました!』
愛河姫奈様『キャラクターの質問に答えたら、来てくださった人です! 感謝です!』
暁月様『一気読みをしてくださった人です。根気ある!』
闘神のアスラ様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部も見てくださっています』
抹茶猫様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部の愛読者様。あざっす!!』
藤田光規様『一気読みしてくださった人です。翔君のおし?』
在様『携帯で一気読みしてくださった人です。しにがみのデートがお気に入りだそうでw』
北斗七星様『最初は桐生玲誰と思っていらした方ですが、山下と気づいてくれて幸いです。大丈夫ですよ!』
リア様『下剋上の方も読んでくださりました。ありがとうございます!』
美桜様『この小説をお気に入りにしてくださりました。ありがとうございます!』
粉雪百合様『もう1つの小説「お前なんか大嫌い!!」から来ました方です。ありがとうございます』
miru様『空華推しの人です、ありがとうございます! 一気読みしちゃったんです!』
葵様『こちらは昴君推しですwぜひとも翔君と取り合ってくださいありがとうございます!』
kyon様『こちらも空華推しの方です。なんと、歴代小説を読んでくださった人です!』
凪紗様『黒影寮ではまったお客様です。なんとディレッサさん推しです!!』
結羽凛様『個人的に好きなキャラは翔様だそうで。少し前から見てくださっていたようですよ! Thanksです』
現在劇場版を展開中。
『劇場版。黒影量は今日もお祭り騒ぎです!〜空と海と未来の花嫁〜』
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『劇場版。駆け抜けろ! 地獄と天国と幽閉された死神〜複雑ファジー』>>290 NG>>296
目次
登場人物>>02 皆のオリキャラ大集合>>67 新キャラ>>175
プロローグ>>4
第1章『ウェルカム、黒影寮』
>>5 >>6 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15
第2話『とある彼女は銀の鈴』
>>16 >>17 >>18 >>23 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
第3章『銀と白亜と黒影寮』
>>31 >>32 >>33 >>36
第4章『兄より吐き気』
>>39 >>42 >>45 >>47 >>50
第5章『しにがみのデート』
>>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60
第6章『俺達の管理人がこんなに可愛い訳がない』
>>71 >>72 >>77 >>81 >>83 >>86
第7章『英学園の愉快な文化祭』
>>93 >>95 >>102 >>105 >>106 >>115 >>118 >>123 >>126 >>129
第8章『神威銀の誘惑』
>>134 >>135 >>136 >>139 >>140 >>146 >>147
第9章『本当にあった黒影寮の怖い話』
>>149 >>154 >>158 >>159 >>160 >>163 >>170 >>174
第10章『突撃☆隣の中国マフィアさん!』
>>176 >>182 >>185 >>189 >>196 >>199 >>204 >>207 >>215 >>220 >>226
第11章『王良家こんぷれっくす!』
>>278 >>281 >>282 >>284 >>285 >>286 >>287 >>288 >>289 >>300 >>303 >>306 >>309
第12章『君と僕〜オリジナルと亜種〜』
>>314 >>321 >>322 >>323 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>333
第13章『黒影寮の問題児が妖精を拾ったようです』
>>337 >>345 >>346 >>349 >>352 >>353 >>355 >>356 >>360 >>361 >>364 >>365 >>366
第14章『もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら』
>>372 >>378 >>379 >>382 >>385 >>386 >>390 >>393 >>394 >>397 >>401 >>402 >>405
第15章『皇高校ホスト部!!』
>>416 >>417 >>418 >>419 >>423 >>424 >>427 >>430 >>433 >>434
第16章『カゲロウタイムスリップ』
>>437 >>444 >>445 >>448 >>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>459
第17章『家出少女の死にかけ人生』
>>460 >>461 >>464 >>465 >>466 >>467 >>470 >>474 >>478 >>481
第18章『今日、私は告白します』
>>490 >>494 >>497 >>500 >>503 >>506 >>521 >>524 >>527 >>528
第19章『進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜』
>>532 >>535 >>536 >>537 >>538 >>541 >>542 >>543
第20章『噂の空華さん!』
>>544 >>546 >>549 >>552 >>553 >>554 >>557 >>560 >>561 >>562
第21章『明日は明日の風が——吹いたらいいなぁ』
>>565 >>568 >>569 >>570 >>575
エピローグ
>>576
あとがき
>>577
お知らせ☆
現在部門ごとにオリキャラ募集>>19→終了しました!!
企画開始!!
その1『もしも黒影寮の全員が○○だったら』>>82
その2『みんなで神様の名前を考えよう』>>125
その3『黒影寮フェスティバル! 参加者募集』>>263
期間限定小説
10月31日『ハロウィン』>>46
12月24日『クリスマス』>>94
12月31日『大晦日』>>109
1月1日『お正月』>>112
12月7日『寮長・翔の誕生日』>>130 >>132
2月14日『バレンタイン』>>225
2月23日『都立高校一般入試』>>238
4月1日『エイプリルフール』>>311
7月7日『七夕&銀ちゃんの誕生日』>>387
童話パロディ
『白雪姫』>>63>>68
『赤ずきん』>>87 >>92
『シンデレラ』>>274 >>277
『7匹の子ヤギ』>>409 >>412
黒影寮は今日は作者と質問日和!
神威銀>>124
東翔>>155
椎名昴>>188
王良空華>>241
二条蒼空>>261
堂本睦月>>354
月読怜悟>>357
祠堂悠紀>>400
企画小説『黒影寮主催☆やりたい事は何でもやっちゃうぜふぇすてぃばる!』開催中
・メデューサ様
もしも『黒影寮の住人とその他のキャラの能力』が『ごちゃまぜ』だったら>>85
バレンタイン『お相手:蒼空』>>219
・あんず様
もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら>>89
翔が性転換して昴と付き合うことになったらどうなるか>>367
・蓮華様(現:夕遊様)
もしも『黒影寮の全員(つかさ除)と高梨羅』が『性転換』したら>>91
もしも『黒影寮の全員+高梨羅』が『性格ごちゃまぜ』になったら>>114
バレンタイン『お相手:鈴』>>224
・マリ様
『神威鈴が銀の体を乗っ取り東翔にいたずらを仕掛けよう!』>>273
・梨花様
『神威銀を怒らせたらどうなるか?!』>>317
・北斗七星様
『銀ちゃんが幼児化したらどうなるか!!』>>510
『もしも銀ちゃんが本物のビッチだったら(VS翔)』>>513
・kyon様
『銀ちゃんに彼氏がいたら』>>516
番外編
俺は今日、恋を始めます『羅(男)×銀』>>148
翔ちゃんなう!『翔×昴×大地』>>283
どうかこの手でもう1度『蒼空&睦月』>>449
断章『下剋上☆黒影寮!!』
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- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。企画・もしも彼らが○○だったら ( No.92 )
- 日時: 2011/12/21 21:32
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 誰得赤ずきんww
黒影寮で赤ずきん 後編
狼は次におじいさんの家へ行きました。
コンコンッ
「ふわぁい……。誰?」
少しせき込みつつ、おじいさんはドアを開けます。
そこに立っていたのは銀髪の少年でした。ニッコリと笑っています。
「俺、おじいさんのお見舞いに来た」
「へぇ? ありがとう。どうせだから入りなよ。俺も馬鹿だから結構治ってきたけど」
おじいさんもニコニコとした笑顔で招きいれます。
その時です、少年はおじいさんの肩を掴みました。そして力を入れます。
「おじいさん」
「あの、痛いんだけど?」
「俺、お前の代わりになってやるよ」
訳の分からない台詞を言ったと思ったら、少年はおじいさんの姿となりました。
***** ***** *****
赤ずきんはおじいさんの家までたどり着きました。バスケットをぶんぶんと振りまわしつつ、ドアをノックします。
コンコン、と乾いた音が響き、直後、ドアが開きました。
顔を見せたのは、ニコニコの笑顔を浮かべたおじいさんです。
「やぁ、赤ずきんや。よく来たね」
「よう。テメェ、寝てなくていいのかよ? 悪化して死んでも知らねぇぞ。俺は死神だから、テメェの命も狩らなければならないからな」
赤ずきんはそんな物騒な事を言いつつ、バスケットをおじいさんに手渡しました。そして怪しげに眉をひそめます。
おじいさんは首を傾げて赤ずきんに訊きました。
「どうしてそんなに睨みつけるんだい?」
「……昴。テメェ、銀髪だったか?」
おじいさんは自らの髪に触れます。そう、おじいさんの髪は綺麗な銀髪でした。
赤ずきんはおじいさんを警戒し、ずりずりと後退し始めました。手には炎をあふれ出している大鎌が握られています。
「どうして逃げるんだい?」
「昴は茶髪だ。ウィッグなんかかぶってないはずだ。ビッチも銀髪のままだったし……。テメェは一体——誰だ?」
おじいさんは笑います。くすくすと、そして高らかに声を上げて。
赤ずきんは警戒心を高め、戦闘態勢に入りました。
と、そこへ。
「おーい。ここって森のおじいさんの家だよね。おじいさんが外に捨てられてたよー?」
たまたま通りかかった猟師に背負われて、おじいさんが帰宅しました。
猟師は銀髪のおじいさんと背負っているおじいさんを見比べて、そして言います。
「蓮。肉体変化をやるなら気を抜かない事だな。髪が戻ってるぞ」
「げっ?! うわ、マジだ!!」
おじいさんは鏡で確認し、そして顔を青ざめさせました。
何故でしょうか?
それは、赤ずきんが怒ったからです。
「よぉう。狼ぃ? テメェ、本当に丸焼きにされたいらしいなァ?」
「ひ、ヒィィイイ! 寮長が怖ェェェ!! 空華、何とかしろぉ!!」
「無理無理! 俺様も翔にだけは対抗できない!! 昴、昴起きろぉ!!」
「ふわ、い。んー。あれ、翔ちゃん可愛らしい格好をしてるじゃん? 赤ずきんの格好? 下はスカートじゃないのが残念だけど」
「テメェらそこに土下座しろぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
赤ずきんは鎌を振り上げて、3人をふっ飛ばしました。めでたしめでたし。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。企画・もしも彼らが○○だったら ( No.93 )
- 日時: 2011/12/22 21:47
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 誰得赤ずきんww
第7章 英学園の愉快な文化祭
〜空華視点〜
銀ちゃんにはばれたくない。
絶対にばれてほしくない。この存在を知られてほしくない。
俺様は決めた。
今日は絶対に、何があっても銀ちゃんの前には姿を現さない……!
***** ***** *****
「英学園の文化祭ですか? ハイ、チケットは持ってますけど……」
黒影寮に私は1人でいました。
今日は皆さん文化祭でいません。文化祭は土日でやるので、今日はその1日目らしいのです。
実は、皆さんにすごい形相で「絶対来るな」と言われていたのですが……。
『私は行ってみたいんスよね。あそこ私立でしょ? 結構豪華な出し物とか模擬店とか出るんじゃないかって予想をしてたんスけど』
携帯電話のスピーカーから聞こえるのは白亜さんの声です。
白亜さんは英学園の文化祭に興味があるようですが、私は「来るな」と言われてるので……。
『どうしてもダメっスか?』
「ハァ……。別に行きたくない訳じゃありませんが、むしろ行きたいのです。ですが皆さんに来るなと言われていますので……」
『それじゃ仕方ないっスね』
電話越しに、白亜さんはため息をつきました。そしてこう告げます。
『行かなかった場合は黒影寮に羅さんを仕掛けますよ? 黒影寮で2人きり——いつも救ってくれる頼れるメンズはいねぇっスからね。貞操を守れるでしょうか?』
「行きます行きます行かせてもらいますだから羅さんをこちらに仕掛けないでください私が危ないです——!!」
よかったー、と白亜さんの安心した声が聞こえてきました。
こっちも安心です。2人きりの状況で羅さんは何をしてくるか分かりませんから……。
『あ、ところで。私と神威さんと羅さんと——あともう1人いるんスよ。参加してもいいスか?』
「えぇ。別に構いませんよ?」
『比ひかげさんっスよ』
……え、何と?!
と言う訳で来ました、英学園。校門には豪華な装飾が施された手作りの門があります。
そこに私と白亜さんと羅さん、そして先輩の比ひかげ先輩がいました。ひかげ先輩は灰色の帽子をかぶっていて、先輩にはとても見えない先輩です。
ひかげ先輩は門を見上げ、そしてつぶやきました。
「何か……美味しそう☆」
「いや、門は食べないでくださいよ?」
そんなひかげ先輩に一応注意をしてから、私は英学園の中に足を踏み入れました。
敷地内はとても広く、1種の町みたいです。ところどころに模擬店が置かれていて、商店街にも見えました。
「銀ちゃん、あれ美味しそうじゃない?」
「そうですね。でもパンフレットをもらってからにしましょう。受付を探さなくては!」
前回(ラブ・ポーションの回)の時に来た時は正直迷いましたからね……!
受付を探してふらふらしていますと、声をかけられました。誰でしょう?
「あれ。銀じゃん」
「悠紀さん!」
「あ、イケメン!!」
羅さんがベンチに座っている悠紀さんに威嚇します。
悠紀さんは鮮やかに無視を決め込みますと、訊いてきました。
「どうして来たの。来るなって言ったのに」
「あ、いえ。その。誘われまして……?」
「ふーん」
悠紀さんはジロリと白亜さんと羅さんとひかげ先輩に目を向けます。そしてため息をつきました。
「まぁいいや。僕は今、出番じゃないし。休憩中だし」
「? 何かやってるのですか?」
「特別クラスでね」
よっ、という掛け声と共に、悠紀さんはベンチから立ち上がりました。
「行きますか? 特別クラスに」
悠紀さんは悪魔のような笑みを浮かべながら、言いました。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。企画・もしも彼らが○○だったら ( No.94 )
- 日時: 2011/12/24 21:54
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 誰得赤ずきんww
12月24日記念 クリスマス
〜翔視点〜
町を歩くたびに聞こえてくる、ジングルベルという歌。
彩るは赤と緑のクリスマスカラー。
世の中はクリスマスというイベントをやっているらしい。キリストの生誕をお祝いするんだとか何だとか。
確か、俺の親父がキリストの生誕に立ちあったとか何とか言ってたな。まぁ、親父は4500年も生きてるから当たり前か。
クリスマスなんて500回は見てるだろう。
「……チッ」
思い切り舌打ちをして、俺は電柱に飛び乗った。
暗い空の中、降ってくる綿のような雪。これぞ本当のホワイトクリスマスだ。
窓をのぞいて見えるのは、プレゼントをもらって笑うガキどもや母親。
中には恋人と過ごす——なんていうリア充。
うぜぇ。
はっきり言ったら超うぜぇ。
こっちは寒い中、体に鞭打って魂の回収やら審判やらをしてるのにもかかわらず、人間どもはのうのうと生きやがって!!
「うぜぇ!!」
愛用の鎌、炎神で足元の電柱を殴りつけた。ガツン、と音がする。
全員ぶっ殺してやろうか。
死神である俺なら可能! ハッハッハッ! 全員地獄に堕ちろそして死ねェ!!
「……んな訳出来るかよ……」
1人でツッコミを入れ、次の家へと向かう。
次の人で最後だ。確か老婆だったと思う。
「この雪、地獄の業火で溶かしてやろうかな……」
馬鹿な事をつぶやきつつ、俺はネオンがきらめく町を飛ぶ。
さぁて、どこにいるのやら。
***** ***** *****
「あー、こんな時に限って残業かよ。マジざけんなクソ親父」
黒影寮に帰還した時にはもうすでに夜中の11時を回っていた。辺りがシーンとしているところを見ると、全員寝ているな。
魂の回収があの老婆で最後だと思ったら、親父が『ごめんまだリストあったーテヘペロ』なんて言ってきやがった。それでさらに仕事時間が延びた。
今度会ったらタダじゃおかねぇ。
風呂でも入ってこよう。この冷めた体を温めるのにはその方がいい。
「うーっ……。寒い……」
死神でも寒さとか感じるんだなー、とか考えつつ、俺は浴場へ向かう。そして気付いた。
帰って来た時は騒がしくないように部屋へ空間を切り裂いて移動したが、どうやら食堂の電気が点いている。
誰か作業でもしてるのか?
「おーい、誰かいる——」
「あ、翔さん」
何だか白い毛糸を編みながら、銀が座っていた。
「今の時間帯、理解してるのか?」
「ハイ。してますよ? 11時ぐらいですよね」
笑顔で銀は言う。何をしてるんだか。つか寒くないのか。
いやいやいや、関係ない関係ない。早く風呂に入って寝よう。そうしよう。
「——くしゅっ」
銀が小さく鼻をすする。そして毛糸を編みはじめた。
……寒いんじゃねぇかよ!!
「ほらよ、ビッチ」
「うきゃ?!」
風呂上りに着るはずだったパーカーを銀の頭の上にかぶせ、俺は早々に退散する。
入った後に死神ルックになって部屋に移動すればいいか。それなら時間も短縮できるし寒くない。
「あ、翔さん! 待ってください!」
「あー? 一体なん——」
俺の首に何か巻かれた。殺す気か?!
と、思ったけど違かった。白いマフラーだった。
「あの、その……。皆さんのは結構時間内に出来上がったんですが、マフラーだけ毛糸が足りなくて……。すみません」
「——俺は何もやれないが? 死神は給料なんて出ねぇぞ」
神様だからな。
「いえいえ。私はいつも、皆さんに助けてもらってますから。それだけで十分ですよ」
銀は笑った。何事もなかったかのように平然と。だけどその顔は少しだけやつれてる。
これは相当無理したな。このビッチ。
「アホ。早く寝て来い」
「え、あの。このパーカーは?」
「お前が洗っとけ」
銀に背を向けて、俺はマフラーに目を落とす。
結構綺麗に編めていた。さすがマザー。手先が器用。
「……ハッ」
おそらく、これが人生の中で1番のクリスマスプレゼントだったと思う。
こんな役に立つものがもらえるとは思っていなかった。今度から仕事の際はこれを巻くか。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。企画・もしも彼らが○○だったら ( No.95 )
- 日時: 2011/12/25 22:02
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: 誰得赤ずきんww
第7章 英学園の愉快な文化祭
連れてこられたのは特別クラスの教室。壁に立てかけられた看板には、『メイド喫茶』と書かれていた。
……メイド喫茶?
「そうそう。メイド喫茶。僕らが女装してるの」
「え?! 女装?!」
「おい高梨羅。今回は全員イケメンじゃないから安心して入れるぞ。よかったなー」
悠紀さんは嫌みを言うように羅さんに言いました。
女装と言いますと、あの時の皆さんを思い出します(参照:第2章)
特に翔さんははまり役でしたね。
「行ってらっしゃいませ、ご主人様〜☆」
すると、教室のドアががらりと開かれました。中からでれでれと鼻の下を伸ばした男の人が数名出てきます。
見送ったのは茶色の髪のメイドさんです。
どこかで見た事あります。
「よう昴ちゃん。調子はどうだい」
「悠紀……! お前がこんな出し物を提案したから! 零が面白がって『あ、それいいじゃん面白そうじゃん』みたいな事を言ったんだ——って銀ちゃん?!」
噛みつくように叫んでいた昴さんは、私を見た途端飛び上がりました。
今の昴さんの容姿を説明します。
茶色いセミロングは、毛先をカールさせています。純白のヘッドドレスに漆黒のメイド服。ひらひらのエプロンが目につきます。
女の私から見ても可愛らしいです。
「ちょ、かわ……ッ?! ぎ、銀ちゃんあの格好してあたしのところにご奉仕しに来ない?!」
「行きません」
鼻血を出す寸前の羅さんが、血迷った事を言ってきました。
「んー。ここって女装するのがルールなの? それともあれ? ただの趣味?」
ひかげ先輩、それは喧嘩を売ってるにしか思えません。
「椎名さん綺麗スねー。そのまま誰か男の人と付き合えそうじゃないスか? ほら、あの、矢崎辺りとか?」
「嫌だ、血に飢えてそうだから」
昴さん、それでは理由になりませんよ?
それに白亜さんも、おちょくるのを止めてください。ストレスになりますから、相手の。
「ったく、何で来ちゃったの? 翔ちゃんに怒られるよ? あと悠紀、お前は怒られるどころじゃないからな。黒影寮全員で殺しにかかると思うから」
「やだな。僕はスポンサーなのに?」
「スポンサーも何も、ほったらかして逃げる奴がどこにいるよ。羅ちゃんその子の服を分解させちゃいなさい!」
「可愛いメイドさんの命令なら喜んで! その代わり、あとでメイド服分けてください銀ちゃんに着させます」
「何を言ってるんですか羅さんー!!」
冗談じゃないですよね?!
羅さんはきらきらした目で悠紀さんの制服(下着除)を分解させました。
「……ちょっと?」
「さぁ悠紀ちゃん? ゴ奉仕ノ時間デスヨー?」
ちょっと目のイッた昴さんは悠紀さんにヘッドロックをかけて、教室の中へ引きずり込んでいきました。
……少し興味ありますね。皆さんの女装は様になりますから。
「行ってみますか?」
「OKです。私、黒影寮の全員に興味あります(女装に関して)」
「可愛いメイド……ハァハァ。銀ちゃんメイド……!!」
「羅さん戻ってきてください。もはやそれ、悪霊と化してます」
閉ざされた教室のドアに手をかけました。
開きます。
「「「「「お帰りなさいませ、ご主人様ー☆☆」」」」」
可愛らしい笑顔を浮かべてお出迎えしてくれた黒影寮全員。
ですが、次の瞬間、私の名前を叫んで表情を固まらせました。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。企画・もしも彼らが○○だったら ( No.96 )
- 日時: 2011/12/26 18:37
- 名前: 蓮華 ◆SgLh/8wWnQ (ID: 5oW/mx.X)
- 参照: 絶賛タメ受付中(笑)
あわわ・・・リクに引き続き誰得羅得話!!
凄い。羅!!嬉しいね、ハーレム話!!
「ちょ、待って。鼻血が・・・あぁポケットティッシュきれた!!」
・・・ハーレム話を求めてるそうで、誰か羅主人公でやりませんか切実に。
あぁそれじゃ別館行きだね逆ハーはマジ勘弁。
イケメンに囲まれてるってだけで羅が気絶するや。
「・・・ちょっと科学者呼んでくるよ!!」
は、何で?
「そしたらイケメンは一瞬で美少女に!!!別館でイチャイチャしちゃおうよ銀ちゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
・・・・・・どうやら羅は一女多妻制の国に行きたいようです。
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