コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。堂々の完結! 皆様ありがとう!
- 日時: 2015/01/24 21:51
- 名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)
拝啓、天国のお父さんとお母さん。
ついでに世界1周旅行へ行っている珊瑚叔母さん。
私は元気です。とても元気です。元気を分けてあげたいぐらいに元気です。
今日も私の前を、
パンツが飛んでー。
男の怒声が飛び交ってー。
何だか炎まで飛んできてー。
挙句の果てに今、恋人になるように強要されています。
……私、人生間違えましたでしょうか?
***** ***** *****
初めまして、というのもなんですが。一応。
桐生玲(きりゅう/あきら)という者です。まぁ、名前を変えただけですが。
私が誰だか当てられるでしょうk((殴
大変失礼しました。
ちょこっと上で話の内容を書いたつもりなのですが、分かりませんよねww
私もこれをパッと見て、何だこれって思いますもん。
では、これに関する注意点をいくつか。行きますよ。
☆この物語は逆ハーレム要素を含みます。苦手な方はお戻りください。
☆駄作に変わりはないです。
☆恋愛50%、バトル45%、シリアス0.05%、後のは勇気と愛。
☆少しドリームっぽいです(が、そんなに気にはなりません)
☆桐生玲誰? あ、お前知ってるでも嫌いな人は出口はあちらです→
☆また、荒らしやチェーンメール、パクリを行う人も出口はあちらです→
読みましたか? あの、いくつか多いんでゴメンなさい。
それでは。
お客様(桐生的目線でご紹介)
由羽様『最初のお客様です。逆ハー、ハーレムおkの方ww』
野宮詩織様『2番目のお客様です。リア友であり、神作を生み出しているお方です!』
ヴィオラ様『3番目のお客様です。キャラを送って下さりました! お互い頑張りましょう!』
蓮華様『4番目のお客様です。キャラを送ってくださいました。使いやすいキャラをありがとうございます!』
秋様『銀ちゃんの推しなお客様です! あざっす!!』
翠蓮草様『先生キャラを送ってくださったお客様です。登場はもう少々お待ち下さい!!』
メデューサ様『結構オリキャラでお世話になっている方です。今回もありがとうございます!!』
ジョーカー様『前作に限らず今作も送ってくださいました!! 感謝!!』
あんず様『翔推しのお客様です。翔君は俺の嫁!!』
北大路様『神様の名前を考えてくださった人です! コメもくださいました』
マリ様『ルールを守って読んで下さった人です。さすが!!』
梨花様『企画の祭りに参加してくれてありがとうございます。コメももらいました!』
愛河姫奈様『キャラクターの質問に答えたら、来てくださった人です! 感謝です!』
暁月様『一気読みをしてくださった人です。根気ある!』
闘神のアスラ様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部も見てくださっています』
抹茶猫様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部の愛読者様。あざっす!!』
藤田光規様『一気読みしてくださった人です。翔君のおし?』
在様『携帯で一気読みしてくださった人です。しにがみのデートがお気に入りだそうでw』
北斗七星様『最初は桐生玲誰と思っていらした方ですが、山下と気づいてくれて幸いです。大丈夫ですよ!』
リア様『下剋上の方も読んでくださりました。ありがとうございます!』
美桜様『この小説をお気に入りにしてくださりました。ありがとうございます!』
粉雪百合様『もう1つの小説「お前なんか大嫌い!!」から来ました方です。ありがとうございます』
miru様『空華推しの人です、ありがとうございます! 一気読みしちゃったんです!』
葵様『こちらは昴君推しですwぜひとも翔君と取り合ってくださいありがとうございます!』
kyon様『こちらも空華推しの方です。なんと、歴代小説を読んでくださった人です!』
凪紗様『黒影寮ではまったお客様です。なんとディレッサさん推しです!!』
結羽凛様『個人的に好きなキャラは翔様だそうで。少し前から見てくださっていたようですよ! Thanksです』
現在劇場版を展開中。
『劇場版。黒影量は今日もお祭り騒ぎです!〜空と海と未来の花嫁〜』
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『劇場版。駆け抜けろ! 地獄と天国と幽閉された死神〜複雑ファジー』>>290 NG>>296
目次
登場人物>>02 皆のオリキャラ大集合>>67 新キャラ>>175
プロローグ>>4
第1章『ウェルカム、黒影寮』
>>5 >>6 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15
第2話『とある彼女は銀の鈴』
>>16 >>17 >>18 >>23 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
第3章『銀と白亜と黒影寮』
>>31 >>32 >>33 >>36
第4章『兄より吐き気』
>>39 >>42 >>45 >>47 >>50
第5章『しにがみのデート』
>>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60
第6章『俺達の管理人がこんなに可愛い訳がない』
>>71 >>72 >>77 >>81 >>83 >>86
第7章『英学園の愉快な文化祭』
>>93 >>95 >>102 >>105 >>106 >>115 >>118 >>123 >>126 >>129
第8章『神威銀の誘惑』
>>134 >>135 >>136 >>139 >>140 >>146 >>147
第9章『本当にあった黒影寮の怖い話』
>>149 >>154 >>158 >>159 >>160 >>163 >>170 >>174
第10章『突撃☆隣の中国マフィアさん!』
>>176 >>182 >>185 >>189 >>196 >>199 >>204 >>207 >>215 >>220 >>226
第11章『王良家こんぷれっくす!』
>>278 >>281 >>282 >>284 >>285 >>286 >>287 >>288 >>289 >>300 >>303 >>306 >>309
第12章『君と僕〜オリジナルと亜種〜』
>>314 >>321 >>322 >>323 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>333
第13章『黒影寮の問題児が妖精を拾ったようです』
>>337 >>345 >>346 >>349 >>352 >>353 >>355 >>356 >>360 >>361 >>364 >>365 >>366
第14章『もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら』
>>372 >>378 >>379 >>382 >>385 >>386 >>390 >>393 >>394 >>397 >>401 >>402 >>405
第15章『皇高校ホスト部!!』
>>416 >>417 >>418 >>419 >>423 >>424 >>427 >>430 >>433 >>434
第16章『カゲロウタイムスリップ』
>>437 >>444 >>445 >>448 >>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>459
第17章『家出少女の死にかけ人生』
>>460 >>461 >>464 >>465 >>466 >>467 >>470 >>474 >>478 >>481
第18章『今日、私は告白します』
>>490 >>494 >>497 >>500 >>503 >>506 >>521 >>524 >>527 >>528
第19章『進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜』
>>532 >>535 >>536 >>537 >>538 >>541 >>542 >>543
第20章『噂の空華さん!』
>>544 >>546 >>549 >>552 >>553 >>554 >>557 >>560 >>561 >>562
第21章『明日は明日の風が——吹いたらいいなぁ』
>>565 >>568 >>569 >>570 >>575
エピローグ
>>576
あとがき
>>577
お知らせ☆
現在部門ごとにオリキャラ募集>>19→終了しました!!
企画開始!!
その1『もしも黒影寮の全員が○○だったら』>>82
その2『みんなで神様の名前を考えよう』>>125
その3『黒影寮フェスティバル! 参加者募集』>>263
期間限定小説
10月31日『ハロウィン』>>46
12月24日『クリスマス』>>94
12月31日『大晦日』>>109
1月1日『お正月』>>112
12月7日『寮長・翔の誕生日』>>130 >>132
2月14日『バレンタイン』>>225
2月23日『都立高校一般入試』>>238
4月1日『エイプリルフール』>>311
7月7日『七夕&銀ちゃんの誕生日』>>387
童話パロディ
『白雪姫』>>63>>68
『赤ずきん』>>87 >>92
『シンデレラ』>>274 >>277
『7匹の子ヤギ』>>409 >>412
黒影寮は今日は作者と質問日和!
神威銀>>124
東翔>>155
椎名昴>>188
王良空華>>241
二条蒼空>>261
堂本睦月>>354
月読怜悟>>357
祠堂悠紀>>400
企画小説『黒影寮主催☆やりたい事は何でもやっちゃうぜふぇすてぃばる!』開催中
・メデューサ様
もしも『黒影寮の住人とその他のキャラの能力』が『ごちゃまぜ』だったら>>85
バレンタイン『お相手:蒼空』>>219
・あんず様
もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら>>89
翔が性転換して昴と付き合うことになったらどうなるか>>367
・蓮華様(現:夕遊様)
もしも『黒影寮の全員(つかさ除)と高梨羅』が『性転換』したら>>91
もしも『黒影寮の全員+高梨羅』が『性格ごちゃまぜ』になったら>>114
バレンタイン『お相手:鈴』>>224
・マリ様
『神威鈴が銀の体を乗っ取り東翔にいたずらを仕掛けよう!』>>273
・梨花様
『神威銀を怒らせたらどうなるか?!』>>317
・北斗七星様
『銀ちゃんが幼児化したらどうなるか!!』>>510
『もしも銀ちゃんが本物のビッチだったら(VS翔)』>>513
・kyon様
『銀ちゃんに彼氏がいたら』>>516
番外編
俺は今日、恋を始めます『羅(男)×銀』>>148
翔ちゃんなう!『翔×昴×大地』>>283
どうかこの手でもう1度『蒼空&睦月』>>449
断章『下剋上☆黒影寮!!』
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- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。大ヒット御礼、劇場版展開! ( No.232 )
- 日時: 2012/02/18 21:53
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: バレンタイン? 何それおいしいの?
劇場版 第1章
黒影寮ども+白刃、零、白亜、羅が目覚めた場所は森だった。どこの森かもわからない森。ただ1つ言える事は、黒影寮の森ではない事だ。
空華は立ち上がって辺りを見回す。
「……ここは一体?」
「さぁな。人の気配が見つからない。異次元の空間か——創造主系の奴らが一斉にせめてきたか?」
翔が怪訝そうに眉をひそめ、空中から炎の鎌を取り出す。一瞬で死神スタイルになると、森の奥へ消えていった。
その背中を見て、昴は一言。
「迷うなよ。怜悟みたいに」
「人を何だと思っている」
怜悟が恨めしそうな声を上げる。
「あの、すみません。何で私らまで呼ばれたんスかね? 私、何もしてないッスよね。黒影寮にも行ってないし」
そこで、白亜が手を挙げて発言した。
全員「さぁ?」と台詞を返す。当たり前だ。自分達だって理由が分からない。とりあえず森で寝ていた理由が知りたい。
「まぁとりあえず、俺も散策してこようかな?」
と、零が伸びをして立ち上がる。瞬間に睦月と蒼空に腕を掴まれた。
「何をする2人とも」
「「死にたいなら行ったら?」」
2人同時に言う。しかも真面目な顔で。
零はしぶしぶ散策を諦めた。自分が方向音痴だという事を理解していないのだろうか?
すると、今度はつかさが声を上げた。
「ねぇ。銀ちゃんは?」
「ハァ? 銀ちゃんならどっかに——」
「いないんだけど」
ん? と全員は首を傾げる。
銀はみんなの近くで白い封筒を開いていた。それを見た時、全員は寝てしまったのだ。
だからてっきり銀が近くにいるものだと勘違いしていた。
「ちょ、昴! 翔を連れてきて!」
「もう連れてきた」
「何をするーっ!」
「一大事! 銀ちゃんがいないの!!」
全員輪になって作戦会議を開始する。
「銀はどこに行きやがった?」
「とりあえず、ここら辺にはいないと思う。銀髪なんてそうそういないじゃん? 蓮。においとか分かる?」
「ダメだ。色んなにおいと混じってる——ん? 待て。人がいるぞ」
肉体変化のおかげか、人の数万倍の嗅覚を持つ蓮が何かを嗅ぎつけたらしい。
蓮を頼り、森の中を歩く。そこには案の定、人がいた。しかも結構な人数が。どうやら何かいい愛みたいなものをしているらしい。
1つのグループはメイドと執事のグループだった。メイドの方は黒いつややかな髪で、ポニーテールに結んでいる。身長は高め。執事の方も黒い髪だった。腰には金色の懐中時計を吊るしている。
もう1つのグループは中学生の軍団だった。メイドやら制服やら色々な個性豊かな奴が勢ぞろいしている。
「おいおい、何を言いあいしてるんだよ」
「蒼空」
黒影寮1のおせっかい、蒼空が2つのグループの衝突に首を突っ込んだ。
ぐりん。グループ全員の視線が蒼空に注がれる。
「「「「「テメェが俺らの————!!」」」」」
「どぉわ!」
そして一斉に攻撃される。
蒼空は寸前で回避して黒影寮の全員のもとへ戻った。
「テメェが優亜を……。とっとと返せ! 首と胴体を離れさせたくなければな!」
「何を言ってるのさリアルメイドさん! こいつはあたしらがやるんだよ、やーさんの居場所を訊かないと!!」
「何をおっしゃっているのです? あなた方をお相手するのは僕です。翔さん、今のうちです。そちらの集団はやってください」
「ハッ! 終わるのはお前らの方だよ! おいら達は最強なんだからな!」
そして2つのグループが戦い始める。当然その飛び火は、黒影寮にも振りかかった。
主にメイドから。
「テメェらから先に始末してやる。遺言すらも許さない。命乞いもするな。ただ——くたばれ!」
メイドはその綺麗な姿に似合わず、大きな鎌を振り回してくる。それはまさしく、翔が使っている鎌と同じだ。
チッと舌打ちをした空華は、苦無でメイドの鎌を受け止めた。ガキンと拮抗する音が生まれる。
「ほう、やるじゃねぇか」
「あのね……メイドさんが! そんな物騒なものを振り回しちゃダメでしょー!」
メイドに足払いを食らわせ、転ばす空華。だが、その首筋にはしっかり鎌の刃が突き立てられていた。
「……メイドを馬鹿にするなよ」
「やるねぇ。怖い」
「こっちも忘れるな!」
メイドと空華は素早く反応し、襲ってきた雷龍を回避する。
どうやら茶髪の中学生が撃ったらしい。その手には巨大な棒が握られている。
「やーさんはどこにやったんだー!」
「誰だよ、やくざかよ」
「ちげー! おいら達の仲間だよ!!」
ギャーッと叫んだ茶髪の中学生は、構わず雷龍を撃ってくる。
黒影寮もさすがに我慢の限界に達したらしい。
それはそうだ。自分達も己の管理人・銀を探しているのにもかかわらず、いきなり犯人扱いをされて「返せ」と言われた挙句戦いを挑まれたのだ。
これはもう、買うしかあるまい。
「まとめて相手してやるぜ、この弱者ども! 黒影寮を舐めるなよ!」
翔の号令1つで黒影寮は動き出す。
3つの軍勢が互いの力を駆使して戦って————
「ディレッサ。奴らの力を奪い取れ」
3つの軍勢が、一瞬で地を這う。何者かに体力と自分の能力を奪い取られたらしい。
「な、お前……!」
空華の目が見開かれる。
彼らが見据えた先には、ディレッサともう1人——銀に似た少年の姿。
「鈴?!」
「よぉ。喧嘩するなら止めといた方がいいぞ。今度はルテオを呼ぶ」
鈴は緋色の扇を弄びながら、そう答えた。
「ルテオ? 神と通話できるぐらいの能力しかない天使を何で——」
「この世界を司る神(作者)と通話し、この世界を終わらせる」
つまりこの小説のエンドを示す。
全員はプライドとかそのほかもろもろをゴミ箱に捨て去り、こう告げた。
「「「「「ごめんなさい」」」」」
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。大ヒット御礼、劇場版展開! ( No.233 )
- 日時: 2012/02/19 21:19
- 名前: 夕遊 ◆SgLh/8wWnQ (ID: st6mEGje)
- 参照: 中二?厨二の間違いだろ。
こ、この小説が終わったら・・・?
いや、そんな「高校卒業したらどうするつもり」みたいな感じでサラッといわれましても。
そうだね、とりあえず二次の方で執筆してるD灰の小説更新ペースが速くなって・・・とりあえず楽しみが一個減ってしまったって事で泣くかなぁ。
「え、銀ちゃんや鈴様と結婚できないまま終わってしまうの!!?何それ耐えられない!!」
「待って僕と羅の恋物語は何処に!!!?」
キミ達、心配するのは其処かい?いや〜、そうだった、終わるんだよねぇいつか。
そしたらもう一つの訪問したまんまだった下剋上を集中応援するよ!!
何故訪問したまんまかって?いやぁ私二つの事したら失敗しそうだしさ?
そんで時々懐かしそうに此処に読みに来たりしてさ。
うん、きっとそんな感じ。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。大ヒット御礼、劇場版展開! ( No.234 )
- 日時: 2012/02/19 21:43
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: バレンタイン? 何それおいしいの?
劇場版 第2章
銀の分身でもある鈴が、どうしてこの世界にいるのか。その事はさておいて。
鈴はディレッサを下げ、状況を説明した。
「この世界はどうやら黒影寮とは違うらしい。かといって、そいつらがいる世界でもない。完全に異世界になってやがる」
鈴は扇を2,3回振り、簡単に説明した。
「そんな事よりも、優亜様を返していただけませんか。私どもは主がいなければ」
異世界に来た事よりも主を優先するメイドさん。異世界の事はアウトオブ眼中らしい。
中学生の軍団も、異世界には慣れっこなのかへらへらしている。
異世界に慣れていない黒影寮のメンツは、ただ黙っているしかなかった。唖然とした様子で。
「その優亜って奴は知らないが、お前らここをどこだと思って暴れてたんだ?」
「どこだって。異世界じゃねぇのか」
秀才の翔がまさかのバカみたいな発言。
鈴は思わずため息をつき、扇を滑らせる。自然とその方へ目が向けられる。
朱色の鳥居。古ぼけた社。つまり————
「神社だぞ」
「「「「「嘘だろ?!」」」」」
その事を知らなかった全員は思わず声を上げてしまった。
まさか神社で暴れているとは知らず。
「か、神様なんかに怒られてたりしない?!」
中学生軍団のメイドが慌てた様子で言う。
実際、鈴は神様と対話できるが(銀の鈴だし)、そういう事をする様子は見られなかった。
「……おかしいな。神様っぽい声が聞こえないけど」
そこで、白刃が鏡を取り出してつぶやく。鏡の来歴訪問だからこそできる、真理を知る事。こいつはこの神社の神の心理を知ろうとしているのだ。
執事がその様子を見て首を傾げる。
「鏡で何かできるのですか。マジックですか?」
「神の心理を読もうとしているけど……。読み取れない。ここの神社には神様がいないのか?」
「ぴんぽーん」
鈴が正解の札を上げる。しかもニッコリとした笑顔つき。
沈黙が訪れる。
直後、怒声。
「紛らわしい事をするなーっ!」
目に星を浮かべたメルヘンチックな野郎が、刀身が赤い刀を鈴の首に突き立てる。
「じゃあ何だ? 神様はお留守って事か、そーゆー事かぁぁぁあ!」
「んー、まぁそうなるねぇ。とりあえず落ち着こう落ち着こう。こっちの利害も一致するはずだよ。まずは話し合い」
鈴が神様を使役し鎮静を図る。
全員が鎮まった後で、自己紹介が始まった。
「私は相崎家のメイド、瀬野翔と申します」
「同じく相崎家の執事、久遠燐と申します」
「相模原中学校の水無月彩佳」
「武藤美影」
「崎守翔汰だぜー!」
「榎本直人です」
「天城翼じゃ」
「リオン・アバランチ」
「俺は八雲優羽ね。ちなみに生き霊。こっち来た時はもう幽霊だった」
自己紹介が終わり、全員は本格的に話し合いを開始する。
相崎家に仕えるメイド・執事の瀬野翔と久遠燐のペアは、主である相崎優亜という奴を探す事。
相模原中学校から来た『2の2くえすと』ルーキーという優羽達は、仲間である八雲優奈を探す事。
そして黒影寮は管理人である神威銀を探す事。
「完全に同じ人探しじゃねぇか」
「そういう事になりますね」
瀬野翔は言う。いかにも冷静な対応だ。
「優亜様があなた方が探す人々と一緒にいる可能性は0ではありません。ですが、優亜様の居場所が分かり次第、私達は完全にあなた方と別行動をするでしょう」
「ハッ。そんなものは百も承知。こっちも銀が見つかれば、テメェらの事なんか置いて行くからな。あとはこの国が滅ぼうが知ったこっちゃない」
「それは俺も一緒かな。やーさんが見つかれば万々歳だし、この話をさっさと終わらせる必要があるからね。キーワードを探す必要もあるから、君らのお守をしてる訳にはいかないんだよね」
瀬野翔・翔・優羽の軽い舌戦→火花の散らし合いが始まる。
呆れた昴は、この3人を放っておく事にした。
「とりあえず、今はこの神社を拠点として3人を探そう」
「……でも、あてはあるの?」
武藤美影が問いかける。
昴はその問いに自信を持って頷いた。
「翔ちゃんがいる」
「翔って——あの、可愛らしい容姿を持つ翔さんと言いあっている?」
「そうそう。何だかややこしいから瀬野さんで言っちゃうけど。翔ちゃんは死神なの。だから目で人がどこにいるかなんて簡単に分かっちゃうんだよ!」
「でしたらその目とやらを使ってさっさと見つけ出してください」
「そうともいかない」
舌戦を終えたのか、翔が声を上げた。
「仕事でもない限り、極力目は使わないようにしてるんだ。人を殺す可能性もあるしな。それだったらそこの眼帯忍者に人を探知する術でも作ってもらえ」
「何で俺様なの。俺様は国語が苦手なんです。探知する術は作れるけど、その言葉を思いついてから言ってよね」
「じゃあ、辺りに幽霊を飛ばす?」
「怖ッ!」
あーだこーだと考える黒影寮のメンツ。その考えは人間から大いにかけ離れているような感じもするようなしないような。
だが、その考えに慣れていないのは瀬野翔と燐の2人だけで、ルーキー達はいたって普通だった。
が、
「……おい。何か来るぞ」
リオンの言葉で会議をストップする。
ザリ、ザリと地を踏みしめる音。
「————敵か?」
「気配が違う。心理は?」
「特に何も思ってないらしいね」
じゃあ、誰——?
「おい、テメェら。人の神社で何をやってやがる」
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。大ヒット御礼、劇場版展開! ( No.235 )
- 日時: 2012/02/20 17:07
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vlinVEaO)
- 参照: http://www3.hp-ez.com/hp/distance-urabana/
劇場版?!
近くのワーナーシネマで上映されますか?!←(爆
それはさておき。
「ルテオ? うん?
・・・ああなるほどっ・・・て、ダメじゃん!!」w←
とか慌てふためいてた自分w
及川が初めて力食ったw
テンション上がった←
北大路「メイドさんたちの力は美味かった?」
及川 「メイドの子男だったな、そんな味がした。
執事は紳士だな。そんな味がした。」
北大路「どんな味?」
及川 「だからそんな味だって。大人の味」
北大路「それでも神様か」
及川 「そうともよ、神様だよ」
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。大ヒット御礼、劇場版展開! ( No.236 )
- 日時: 2012/02/20 21:19
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: バレンタイン? 何それおいしいの?
夕遊様>>
鈴「いつか終わるんだよね、この小説も」
でも安心して。今のところ終わりが見えない。やりたい事が多すぎて終わらせられないww
下剋上も楽しいんだけど、こっちもこっちで楽しいなっと。下剋上は兄弟小説だからね。この黒影寮と。
だからそっちもいつか黒影寮の奴が訪問するかもしれない——よ?
鈴「どういうラストにしようかって作者は悩んでるけどね」
銀「え、終わるんですか?」
鈴「俺に言われても」
楽しみを奪う訳にはいきません。これでカキコの夏の小説大賞を取れたらハッピーだけど。
それを目指す為に今はただ——頑張る!!
そのうち人気投票やるかも?
北大路様>>
ワーナーシネマでは上映されませんが、山下劇場なら絶賛上映中でございますww
いや、そんなもんねぇよww画面越しから突っ込んでください。
及川さんが登場したぜ、やったぜ!
ていうかメイドさんは男の味だったってww吹いたww
及川さんの「そうともよ、神様だよ」の奴ですげぇ吹いたww
ルテオ……ね。私と対話できるって事で!
鈴「ディレッサ。とりあえず今のところは俺が指示した奴の魂だけ食らえばいいから」
ディレッサ「りょうかーい」
鈴「……だからってその手は何?」
ディレッサ「バイト代?」
鈴「神様でもバイト代を要求するのか貴様!」
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