コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。堂々の完結! 皆様ありがとう!
- 日時: 2015/01/24 21:51
- 名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)
拝啓、天国のお父さんとお母さん。
ついでに世界1周旅行へ行っている珊瑚叔母さん。
私は元気です。とても元気です。元気を分けてあげたいぐらいに元気です。
今日も私の前を、
パンツが飛んでー。
男の怒声が飛び交ってー。
何だか炎まで飛んできてー。
挙句の果てに今、恋人になるように強要されています。
……私、人生間違えましたでしょうか?
***** ***** *****
初めまして、というのもなんですが。一応。
桐生玲(きりゅう/あきら)という者です。まぁ、名前を変えただけですが。
私が誰だか当てられるでしょうk((殴
大変失礼しました。
ちょこっと上で話の内容を書いたつもりなのですが、分かりませんよねww
私もこれをパッと見て、何だこれって思いますもん。
では、これに関する注意点をいくつか。行きますよ。
☆この物語は逆ハーレム要素を含みます。苦手な方はお戻りください。
☆駄作に変わりはないです。
☆恋愛50%、バトル45%、シリアス0.05%、後のは勇気と愛。
☆少しドリームっぽいです(が、そんなに気にはなりません)
☆桐生玲誰? あ、お前知ってるでも嫌いな人は出口はあちらです→
☆また、荒らしやチェーンメール、パクリを行う人も出口はあちらです→
読みましたか? あの、いくつか多いんでゴメンなさい。
それでは。
お客様(桐生的目線でご紹介)
由羽様『最初のお客様です。逆ハー、ハーレムおkの方ww』
野宮詩織様『2番目のお客様です。リア友であり、神作を生み出しているお方です!』
ヴィオラ様『3番目のお客様です。キャラを送って下さりました! お互い頑張りましょう!』
蓮華様『4番目のお客様です。キャラを送ってくださいました。使いやすいキャラをありがとうございます!』
秋様『銀ちゃんの推しなお客様です! あざっす!!』
翠蓮草様『先生キャラを送ってくださったお客様です。登場はもう少々お待ち下さい!!』
メデューサ様『結構オリキャラでお世話になっている方です。今回もありがとうございます!!』
ジョーカー様『前作に限らず今作も送ってくださいました!! 感謝!!』
あんず様『翔推しのお客様です。翔君は俺の嫁!!』
北大路様『神様の名前を考えてくださった人です! コメもくださいました』
マリ様『ルールを守って読んで下さった人です。さすが!!』
梨花様『企画の祭りに参加してくれてありがとうございます。コメももらいました!』
愛河姫奈様『キャラクターの質問に答えたら、来てくださった人です! 感謝です!』
暁月様『一気読みをしてくださった人です。根気ある!』
闘神のアスラ様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部も見てくださっています』
抹茶猫様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部の愛読者様。あざっす!!』
藤田光規様『一気読みしてくださった人です。翔君のおし?』
在様『携帯で一気読みしてくださった人です。しにがみのデートがお気に入りだそうでw』
北斗七星様『最初は桐生玲誰と思っていらした方ですが、山下と気づいてくれて幸いです。大丈夫ですよ!』
リア様『下剋上の方も読んでくださりました。ありがとうございます!』
美桜様『この小説をお気に入りにしてくださりました。ありがとうございます!』
粉雪百合様『もう1つの小説「お前なんか大嫌い!!」から来ました方です。ありがとうございます』
miru様『空華推しの人です、ありがとうございます! 一気読みしちゃったんです!』
葵様『こちらは昴君推しですwぜひとも翔君と取り合ってくださいありがとうございます!』
kyon様『こちらも空華推しの方です。なんと、歴代小説を読んでくださった人です!』
凪紗様『黒影寮ではまったお客様です。なんとディレッサさん推しです!!』
結羽凛様『個人的に好きなキャラは翔様だそうで。少し前から見てくださっていたようですよ! Thanksです』
現在劇場版を展開中。
『劇場版。黒影量は今日もお祭り騒ぎです!〜空と海と未来の花嫁〜』
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『劇場版。駆け抜けろ! 地獄と天国と幽閉された死神〜複雑ファジー』>>290 NG>>296
目次
登場人物>>02 皆のオリキャラ大集合>>67 新キャラ>>175
プロローグ>>4
第1章『ウェルカム、黒影寮』
>>5 >>6 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15
第2話『とある彼女は銀の鈴』
>>16 >>17 >>18 >>23 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
第3章『銀と白亜と黒影寮』
>>31 >>32 >>33 >>36
第4章『兄より吐き気』
>>39 >>42 >>45 >>47 >>50
第5章『しにがみのデート』
>>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60
第6章『俺達の管理人がこんなに可愛い訳がない』
>>71 >>72 >>77 >>81 >>83 >>86
第7章『英学園の愉快な文化祭』
>>93 >>95 >>102 >>105 >>106 >>115 >>118 >>123 >>126 >>129
第8章『神威銀の誘惑』
>>134 >>135 >>136 >>139 >>140 >>146 >>147
第9章『本当にあった黒影寮の怖い話』
>>149 >>154 >>158 >>159 >>160 >>163 >>170 >>174
第10章『突撃☆隣の中国マフィアさん!』
>>176 >>182 >>185 >>189 >>196 >>199 >>204 >>207 >>215 >>220 >>226
第11章『王良家こんぷれっくす!』
>>278 >>281 >>282 >>284 >>285 >>286 >>287 >>288 >>289 >>300 >>303 >>306 >>309
第12章『君と僕〜オリジナルと亜種〜』
>>314 >>321 >>322 >>323 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>333
第13章『黒影寮の問題児が妖精を拾ったようです』
>>337 >>345 >>346 >>349 >>352 >>353 >>355 >>356 >>360 >>361 >>364 >>365 >>366
第14章『もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら』
>>372 >>378 >>379 >>382 >>385 >>386 >>390 >>393 >>394 >>397 >>401 >>402 >>405
第15章『皇高校ホスト部!!』
>>416 >>417 >>418 >>419 >>423 >>424 >>427 >>430 >>433 >>434
第16章『カゲロウタイムスリップ』
>>437 >>444 >>445 >>448 >>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>459
第17章『家出少女の死にかけ人生』
>>460 >>461 >>464 >>465 >>466 >>467 >>470 >>474 >>478 >>481
第18章『今日、私は告白します』
>>490 >>494 >>497 >>500 >>503 >>506 >>521 >>524 >>527 >>528
第19章『進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜』
>>532 >>535 >>536 >>537 >>538 >>541 >>542 >>543
第20章『噂の空華さん!』
>>544 >>546 >>549 >>552 >>553 >>554 >>557 >>560 >>561 >>562
第21章『明日は明日の風が——吹いたらいいなぁ』
>>565 >>568 >>569 >>570 >>575
エピローグ
>>576
あとがき
>>577
お知らせ☆
現在部門ごとにオリキャラ募集>>19→終了しました!!
企画開始!!
その1『もしも黒影寮の全員が○○だったら』>>82
その2『みんなで神様の名前を考えよう』>>125
その3『黒影寮フェスティバル! 参加者募集』>>263
期間限定小説
10月31日『ハロウィン』>>46
12月24日『クリスマス』>>94
12月31日『大晦日』>>109
1月1日『お正月』>>112
12月7日『寮長・翔の誕生日』>>130 >>132
2月14日『バレンタイン』>>225
2月23日『都立高校一般入試』>>238
4月1日『エイプリルフール』>>311
7月7日『七夕&銀ちゃんの誕生日』>>387
童話パロディ
『白雪姫』>>63>>68
『赤ずきん』>>87 >>92
『シンデレラ』>>274 >>277
『7匹の子ヤギ』>>409 >>412
黒影寮は今日は作者と質問日和!
神威銀>>124
東翔>>155
椎名昴>>188
王良空華>>241
二条蒼空>>261
堂本睦月>>354
月読怜悟>>357
祠堂悠紀>>400
企画小説『黒影寮主催☆やりたい事は何でもやっちゃうぜふぇすてぃばる!』開催中
・メデューサ様
もしも『黒影寮の住人とその他のキャラの能力』が『ごちゃまぜ』だったら>>85
バレンタイン『お相手:蒼空』>>219
・あんず様
もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら>>89
翔が性転換して昴と付き合うことになったらどうなるか>>367
・蓮華様(現:夕遊様)
もしも『黒影寮の全員(つかさ除)と高梨羅』が『性転換』したら>>91
もしも『黒影寮の全員+高梨羅』が『性格ごちゃまぜ』になったら>>114
バレンタイン『お相手:鈴』>>224
・マリ様
『神威鈴が銀の体を乗っ取り東翔にいたずらを仕掛けよう!』>>273
・梨花様
『神威銀を怒らせたらどうなるか?!』>>317
・北斗七星様
『銀ちゃんが幼児化したらどうなるか!!』>>510
『もしも銀ちゃんが本物のビッチだったら(VS翔)』>>513
・kyon様
『銀ちゃんに彼氏がいたら』>>516
番外編
俺は今日、恋を始めます『羅(男)×銀』>>148
翔ちゃんなう!『翔×昴×大地』>>283
どうかこの手でもう1度『蒼空&睦月』>>449
断章『下剋上☆黒影寮!!』
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- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.277 )
- 日時: 2012/03/18 19:59
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
黒影寮でシンデレラ
「ったくよ、あの魔女ども。いや、魔法使いども。そこまでして行かせたいか?」
シンデレラはぼりぼりと銀髪を掻きながらお城の中へ入って行く。どうやらあの2人のおかげ(せい)で、チケットなしで行けたようだ。
広いホールで繰り広げられているのは、男女のワルツ。響き渡るのは荘厳なオーケストラ。
シンデレラは感嘆した。
まさか城ってこんなものなのか。
「いや、でも俺は踊れないぞ。舞なら負けないが」
扇を持って踊る舞ならともかく、ワルツなんかシンデレラは踊れなかった。
仕方がないのでそこら辺の食べ物を胃袋に詰め込んでさっさと帰ろうとした。
「お、そこのお姉さん可愛いね!」
「うぎゃ?!」
変な声を上げてしまったシンデレラ。振り返ってみると、赤い髪に白い瞳のタキシードを着たいわゆる王子様が立っていた。
シンデレラは硬直した。
何でこの局面で王子様が登場するんだ。
「あたしと踊らない?」
「無理」
バッサリと切り捨てて、シンデレラは夕食を開始。
もちろん、この『無理』という言葉の意味は『(ワルツなんか踊れないから)無理』という意味合いである。
だが、王子様はその意味合いが分からなかったらしく。
「どうしてだよー、踊ろうよー」
ぐいぐいとシンデレラのドレスを引っ張る。
シンデレラは口に含んでいたローストビーフをのどに流し込み、腹がいっぱいになったところで王子様の方へ振り返った。
「俺は踊れないの。舞なら負けないけど、ここに扇なんかないでしょ。緋扇は銀が持ってるしさ。だから他の人のところに行きなさい。他の」
「嫌だ。君がいい、マジ可愛い」
「あれ、もしかして俺って俺っ娘ていうカテゴリーに入れられてる?」
まぁそんな姿だからな。
シンデレラは王子様の誘いを流しつつ、何気ない気分で時計を見やった。そしてハッと気づく。
時計が12時を指そうとしているではないか。
(シンデレラって12時になると魔法が解けるって言うよな。そうだよな。そしたら俺——素っ裸?!)
いやー、お婿に行けないと考えたシンデレラは慌てて城から飛び出した。
だがそれを追いかける王子様。意地でもダンスを踊りたいらしい。
「待ってよ、君の名前は何?」
「それぐらい分かるだろ、黒影寮の劇ってこんなものなのか?!」
シンデレラは長い階段を駆け降りる。
すると、ドレスのすそに躓いてシンデレラは階段を転げ落ちてしまった。その際にガラスの靴が片方すっぽ抜ける。
「げ、まぁいいや。じゃーな、王子様!」
鐘が鳴る前に馬車に飛び乗ったシンデレラは、そのまま去って行った。
王子様はガラスの靴を片方手にしたまま、立ちつくしているしかなかった。
***** ***** *****
その次の日。
「シンデレラ、何やら外が騒がしいようですが……」
継母が窓の外を見ながら首を傾げる。
シンデレラは買い物から帰ってきたので、その理由を知っていた。王子様がガラスの靴を片方手に街へやって来ているからだ。
「王子様がガラスの靴を持って来てるらしいスよ?」
「ガラスの靴?」
「何でも、美しい娘さんが落として行ったらしいですけど」
姉の2人が継母に説明する。
シンデレラはそれどころじゃなかった。まさかこんな事になろうとは。
すると、家のベルが鳴る。
「はいはい、誰ですか?」
2番目の姉がドアを開いた。不法侵入してきたのは、まさかの王子様。
王子様は家に響き渡るように声を上げる。
「この靴がぴったり合う女性を探している。心当たりはありませんか、美しいマダム」
「ハァ。あの、分からないのでお引き取り願ってもいいですか?」
継母はバッサリと王子様の質問を切り捨てた。
シンデレラは王子様の姿を見た瞬間、こそこそと逃げようとした——が、
「そこの娘。この靴を履いてはくださいませんか」
「ハァ? どうして、何で」
いきなり王子様に止められた。シンデレラ仰天。
姉に押されて王子様の前に出されたシンデレラは、しぶしぶガラスの靴を分捕って足に履いた。
見事ぴったり。
「ほら、これで満足か?」
「おぉ。君がそうだったのか! 君、名前は?」
きらきらした目で問いかける王子様。
シンデレラは面倒くさそうに、「シンデレラです」と名乗った。
「じゃあシンデレラ。あたしと結婚してくれないか?」
「ハハハ。だが断る」
「え、いいじゃん。結婚すればいいッス。この先、お嫁さんもらえなくなるッスよ?」
「そうですよ。大丈夫です、僕らもついて行きますしね」
「行くのかよ、おいおい! マジかよー!」
半ば強制的に、シンデレラは王子様と結婚しましたとさ。めでたしめでたし。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.278 )
- 日時: 2012/03/19 14:58
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
第11章 王良家こんぷれっくす!
「あ、俺様明日からドロンするからね」
いきなり言われて、私はびっくりしました。もちろん、黒影寮の皆さんもです。
当然言ったのは空華さんです。
今時、ドロンなんていう言葉は使わないと思うのですが。まぁいいでしょう。
「どうしてー? 空華、実家に帰るのー?」
「まぁそんなとこ」
悠紀さんの質問に、空華さんはいつもの飄々とした笑顔で答えます。
すると、蒼空さんと昴さんの瞳が輝きました。
「ついて行こう!」
「何でだよ?!」
蒼空さんの台詞に真っ先に否定したのはやはり空華さん。ついてきてほしくないのでしょうか。
「だって翔の実家には行ったんだぜ? そしたら空華の実家にも行くってのが黒影寮のルールだろ!」
「何その暗黙のルール。俺様聞いた事ないんだけど」
かたくなに皆さんが来るのを拒む空華さん。
そこへ、黒影寮の寮長である翔さんが、
「命令だ、空華。実家に連れて行け」
理不尽な命令を下しました。
空華さんは最後までくすぶっていましたが、やがてしぶしぶ了承しました。
ところで、空華さんの実家ってどこなのでしょうね?
「俺様の実家は京都だよ。新幹線で行くからね」
みんな走れないでしょー、と言う空華さん。
ついて行かなかったら走って行くつもりだったのですか?
***** ***** *****
「懐かしいな。京都って修学旅行以来なんだけど」
蝉しぐれが浸透する京都駅のホームで、悠紀さんが言いました。
私は修学旅行は北海道でしたね。京都は実際始めてきました。お兄ちゃん、八橋をお土産で買って行きます。
空華さんはきょろきょろとホームを見回します。
「兄さん。お帰りなさい」
不意に声がしました。
振り返りますと、そこに立っていたのはストレートの黒髪で、暑さ対策でキャップをかぶった美青年がいました。空華さんよりも少し年齢が上に見えますが——お兄さんでしょうか?
あれ、でもさっき兄さんって言っていたような。
「天華。久々だな、大きくなったなー!」
「止めてくださいよ兄さん。痛いです、痛いですから!」
空華さんは笑いながら美青年さんをなでまわします。
「紹介するわ。弟の天華。銀ちゃんと同じ高校1年生ね」
「よろしくお願いします。兄がいつもお世話になっています」
キャップを取って、天華さんは頭を下げました。思わずこっちも頭を下げてしまいます。
「お話は兄から伺っています。黒影寮の皆さんですね、僕らの家では能力を隠さないで大丈夫ですので心配はいりません。僕らも一応は能力使いなので」
「能力使い? 一体どんなだ」
翔さんが怪訝そうな顔で天華さんに訊きました。
天華さんは、「そうですね」とつぶやき、
「僕は呪術使いです。いわゆる洗脳ですかね。あとは人を不幸にしたりとか♪」
「案外えげつないな、お前の弟」
「自覚してる」
昴さんは空華さんの方を見ながら言いました。空華さんもそれに苦笑いを浮かべながら頷きます。
天華さんは出口の方へ向かって歩きました。
「さぁ行きましょう。みんな待っていますから」
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.279 )
- 日時: 2012/03/19 19:31
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vlinVEaO)
- 参照: http://www3.hp-ez.com/hp/distance-urabana/
シンデレラのラストが全くめでたくなかったw
まあ、なんていうか。
鈴らしいといえば鈴らしいのかなあ←
翔の家族は美形揃いでしたが
今回の空華の家族もきっと美形揃いなんだろーなー・・・(ry
あ、鼻血が・・・←
ちなみに、企画のやつですが・・・。
異色さを求める余りにリネを入れました。ハイ。
一回及川とも絡んでたしね。リネにとっては嫌な形だったろうけどw
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.280 )
- 日時: 2012/03/19 21:33
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: まさかの黒影寮メンバーがここに降臨
北大路様>>
鈴らしいなら鈴らしいでいいと思うけどな、シンデレラ。
でも嫌だな、あんな終わり方。ていうか継母が銀ちゃんってあってないだろww
翔の家族は美形ぞろいだけど、空華の家族は変人ぞろいだと思うよ?
確かに美形っ茶美形だと思うけどね……w
企画に参加してくれて感謝ですよ!
まさかのバンドの話で「えぇ?!」って2度見です2度見。リネが入ってるww
1回及川さんと絡んでたけどさ……リネちゃんにとっては嫌な形でしかないだろうようん。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.281 )
- 日時: 2012/03/20 14:04
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: いつの間にやら1400突破ってすごくね?
第11章 王良家こんぷれっくす!
バスを乗り継いでどこかの山奥。
何か……幽霊とか出そうなんですけど。翔さんの実家もこんな感じですよね?!
「蛍が丘ー、蛍が丘ー」
この蛍が丘っていうバス停で私達は降りました。
急な坂道の途中にあるんですね、どこが丘ですか丘。
「林の向こうに夜になると蛍がいっぱいいるよ。あとで見に来ようか?」
「あ、いいですねそれ! 僕、蛍って見た事無いんですよ」
「……つかさ。お前ってどこで生きてきたの?」
まだ見ぬ蛍に期待を膨らませるつかささん。一体どこで生きてきたのでしょう。
天華さんの案内により、坂を上ります。
荷物を持っているから重いですね……暑いですし。
「銀、持つ」
「れ、怜悟さん?!」
怜悟さんが肩からかけていた荷物をひったくりました。当本人、息切れしていません。
力があるからでしょうか……その行為に甘えるとしましょう。
「俺も持てたのに。重力操作できるのに」
「大丈夫ですよ、蒼空さん」
後ろで蒼空さんがいじけたように小石を蹴りました。
天華さんの歩みが止まりました。坂を上り切ったようです。
「ようこそ、王良家へ」
天華さんの前にあったのは——大きな旧家の門でした。
……空華さん、一体何者ですか?!
***** ***** *****
京都にこんな広い敷地があったなんて知らなかったです。庭、広すぎます。
何か、翔さんの家よりも広いんじゃないでしょうか? 空華さんの家(モデル・サマー○ォーズの家)
庭で数人の子供達が遊んでいます。誰かのお友達でしょうか、それとも近所の子供を招いているのでしょうか?
「おーい、炎華。姫華。水華。ただいまー」
空華さんが庭先で遊んでいる子供達に声をかけました。
すると、3人は一瞬で姿を消し——空華さんに飛び乗りました。
「ぐほぉ?!」
「「「お帰り空華兄ちゃんんんんんんんん!!」」」
思い切り締め付けている赤い髪の男の子。中学生ぐらいでしょうか。栗色の髪の毛の女の子は小学生のようです。もう1人の紺色の髪の子も小学生でしょうか。
空華さんは3人を引っぺがすと、家に入るように指示をしました。
「えー、だって空華兄ちゃんがせっかく帰ってきたのに。遊んでよー」
赤い髪の男の子が口をとがらせます。
「あとで遊んでやるから。兄弟を友達に紹介しなきゃいけねぇしな。だから入って大人しく待ってろ」
「ふわーい、姫。水。行くぞー」
「待ってよ炎兄ちゃん」「えんにー」
タタッと3人は家の中に入って行きました。
「……あれ、兄弟ですか?」
「俺様の家って大家族。全員それなりの能力を持ってるよ」
あはは、と笑いながら空華さんは大きな玄関へ吸い込まれて行きました。
皆さんで顔を見合わせ、私達も家の中に入ります。玄関がものすごい広いです。
空華さんって、旧家の出身なのですね。
「あら。空華兄さんの友達?」
「ふわい!」
金色の髪にヘッドフォンをかけた、グラマラスな人が玄関の前を通りました。翔さんは凍りつきました。
その金髪の女の人は、私達を一瞥しますとスタスタとどこかへ行きました。
「何してるの? 上がっていいよ」
空華さんがひょっこり顔を出しました。
言われるがままについて行きますと、50畳以上はあるのではないかと思うぐらいに大きな和室に通されました。一体何をされるのでしょうか。
空華さんは私達と対峙するように立ちますと、パンパンと手を叩きます。
「全員集合!」
空華さんの号令1つで人が集まります。
先ほどの金髪の女の子。天華さん。銀髪の女の子と男の子。赤い髪の男の子。栗色の髪の女の子。紺色の男の子。合計7人が集まりました。
「自己紹介をお願いします」
空華さんが言いますと、天華さんから自己紹介が始まりました。
「次男の天華(テンカ)です」
続いて金髪の女の子。
「長女の綺華(キラ)、15歳の中3よ。よろしく」
そして銀髪の女の子と男の子。
「次女の日華(ニッカ)です。弟の三男、月華(ゲッカ)です。双子の中学2年生です」「ども」
さらに赤い髪の男の子。
「四男の炎華(エンカ)だぜ! ちなみに小学6年な!」
次に栗色の髪の女の子。
「三女の姫華(ヒメカ)! 小学4年生、よろしく!」
最後に紺色の髪の男の子。
「すいかー。水にくうかにいの華で水華ー。しょーがくさんねんせー。よろしくー」
ほぼ年子が多いんですけど。
「兄さんは自己紹介しなくてもいいんですか?」
「しとくの? 今更?」
「しといた方がいいでしょ、この際知ってもらいなさいよ」
綺華さんと名乗った女の人が、空華さんに言います。
空華さんは黒髪をぼりぼりと掻きますと、
「王良家第28代目当主、王良空華です。どうも」
と、当主ですか?!
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