コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。堂々の完結! 皆様ありがとう!
- 日時: 2015/01/24 21:51
- 名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)
拝啓、天国のお父さんとお母さん。
ついでに世界1周旅行へ行っている珊瑚叔母さん。
私は元気です。とても元気です。元気を分けてあげたいぐらいに元気です。
今日も私の前を、
パンツが飛んでー。
男の怒声が飛び交ってー。
何だか炎まで飛んできてー。
挙句の果てに今、恋人になるように強要されています。
……私、人生間違えましたでしょうか?
***** ***** *****
初めまして、というのもなんですが。一応。
桐生玲(きりゅう/あきら)という者です。まぁ、名前を変えただけですが。
私が誰だか当てられるでしょうk((殴
大変失礼しました。
ちょこっと上で話の内容を書いたつもりなのですが、分かりませんよねww
私もこれをパッと見て、何だこれって思いますもん。
では、これに関する注意点をいくつか。行きますよ。
☆この物語は逆ハーレム要素を含みます。苦手な方はお戻りください。
☆駄作に変わりはないです。
☆恋愛50%、バトル45%、シリアス0.05%、後のは勇気と愛。
☆少しドリームっぽいです(が、そんなに気にはなりません)
☆桐生玲誰? あ、お前知ってるでも嫌いな人は出口はあちらです→
☆また、荒らしやチェーンメール、パクリを行う人も出口はあちらです→
読みましたか? あの、いくつか多いんでゴメンなさい。
それでは。
お客様(桐生的目線でご紹介)
由羽様『最初のお客様です。逆ハー、ハーレムおkの方ww』
野宮詩織様『2番目のお客様です。リア友であり、神作を生み出しているお方です!』
ヴィオラ様『3番目のお客様です。キャラを送って下さりました! お互い頑張りましょう!』
蓮華様『4番目のお客様です。キャラを送ってくださいました。使いやすいキャラをありがとうございます!』
秋様『銀ちゃんの推しなお客様です! あざっす!!』
翠蓮草様『先生キャラを送ってくださったお客様です。登場はもう少々お待ち下さい!!』
メデューサ様『結構オリキャラでお世話になっている方です。今回もありがとうございます!!』
ジョーカー様『前作に限らず今作も送ってくださいました!! 感謝!!』
あんず様『翔推しのお客様です。翔君は俺の嫁!!』
北大路様『神様の名前を考えてくださった人です! コメもくださいました』
マリ様『ルールを守って読んで下さった人です。さすが!!』
梨花様『企画の祭りに参加してくれてありがとうございます。コメももらいました!』
愛河姫奈様『キャラクターの質問に答えたら、来てくださった人です! 感謝です!』
暁月様『一気読みをしてくださった人です。根気ある!』
闘神のアスラ様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部も見てくださっています』
抹茶猫様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部の愛読者様。あざっす!!』
藤田光規様『一気読みしてくださった人です。翔君のおし?』
在様『携帯で一気読みしてくださった人です。しにがみのデートがお気に入りだそうでw』
北斗七星様『最初は桐生玲誰と思っていらした方ですが、山下と気づいてくれて幸いです。大丈夫ですよ!』
リア様『下剋上の方も読んでくださりました。ありがとうございます!』
美桜様『この小説をお気に入りにしてくださりました。ありがとうございます!』
粉雪百合様『もう1つの小説「お前なんか大嫌い!!」から来ました方です。ありがとうございます』
miru様『空華推しの人です、ありがとうございます! 一気読みしちゃったんです!』
葵様『こちらは昴君推しですwぜひとも翔君と取り合ってくださいありがとうございます!』
kyon様『こちらも空華推しの方です。なんと、歴代小説を読んでくださった人です!』
凪紗様『黒影寮ではまったお客様です。なんとディレッサさん推しです!!』
結羽凛様『個人的に好きなキャラは翔様だそうで。少し前から見てくださっていたようですよ! Thanksです』
現在劇場版を展開中。
『劇場版。黒影量は今日もお祭り騒ぎです!〜空と海と未来の花嫁〜』
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『劇場版。駆け抜けろ! 地獄と天国と幽閉された死神〜複雑ファジー』>>290 NG>>296
目次
登場人物>>02 皆のオリキャラ大集合>>67 新キャラ>>175
プロローグ>>4
第1章『ウェルカム、黒影寮』
>>5 >>6 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15
第2話『とある彼女は銀の鈴』
>>16 >>17 >>18 >>23 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
第3章『銀と白亜と黒影寮』
>>31 >>32 >>33 >>36
第4章『兄より吐き気』
>>39 >>42 >>45 >>47 >>50
第5章『しにがみのデート』
>>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60
第6章『俺達の管理人がこんなに可愛い訳がない』
>>71 >>72 >>77 >>81 >>83 >>86
第7章『英学園の愉快な文化祭』
>>93 >>95 >>102 >>105 >>106 >>115 >>118 >>123 >>126 >>129
第8章『神威銀の誘惑』
>>134 >>135 >>136 >>139 >>140 >>146 >>147
第9章『本当にあった黒影寮の怖い話』
>>149 >>154 >>158 >>159 >>160 >>163 >>170 >>174
第10章『突撃☆隣の中国マフィアさん!』
>>176 >>182 >>185 >>189 >>196 >>199 >>204 >>207 >>215 >>220 >>226
第11章『王良家こんぷれっくす!』
>>278 >>281 >>282 >>284 >>285 >>286 >>287 >>288 >>289 >>300 >>303 >>306 >>309
第12章『君と僕〜オリジナルと亜種〜』
>>314 >>321 >>322 >>323 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>333
第13章『黒影寮の問題児が妖精を拾ったようです』
>>337 >>345 >>346 >>349 >>352 >>353 >>355 >>356 >>360 >>361 >>364 >>365 >>366
第14章『もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら』
>>372 >>378 >>379 >>382 >>385 >>386 >>390 >>393 >>394 >>397 >>401 >>402 >>405
第15章『皇高校ホスト部!!』
>>416 >>417 >>418 >>419 >>423 >>424 >>427 >>430 >>433 >>434
第16章『カゲロウタイムスリップ』
>>437 >>444 >>445 >>448 >>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>459
第17章『家出少女の死にかけ人生』
>>460 >>461 >>464 >>465 >>466 >>467 >>470 >>474 >>478 >>481
第18章『今日、私は告白します』
>>490 >>494 >>497 >>500 >>503 >>506 >>521 >>524 >>527 >>528
第19章『進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜』
>>532 >>535 >>536 >>537 >>538 >>541 >>542 >>543
第20章『噂の空華さん!』
>>544 >>546 >>549 >>552 >>553 >>554 >>557 >>560 >>561 >>562
第21章『明日は明日の風が——吹いたらいいなぁ』
>>565 >>568 >>569 >>570 >>575
エピローグ
>>576
あとがき
>>577
お知らせ☆
現在部門ごとにオリキャラ募集>>19→終了しました!!
企画開始!!
その1『もしも黒影寮の全員が○○だったら』>>82
その2『みんなで神様の名前を考えよう』>>125
その3『黒影寮フェスティバル! 参加者募集』>>263
期間限定小説
10月31日『ハロウィン』>>46
12月24日『クリスマス』>>94
12月31日『大晦日』>>109
1月1日『お正月』>>112
12月7日『寮長・翔の誕生日』>>130 >>132
2月14日『バレンタイン』>>225
2月23日『都立高校一般入試』>>238
4月1日『エイプリルフール』>>311
7月7日『七夕&銀ちゃんの誕生日』>>387
童話パロディ
『白雪姫』>>63>>68
『赤ずきん』>>87 >>92
『シンデレラ』>>274 >>277
『7匹の子ヤギ』>>409 >>412
黒影寮は今日は作者と質問日和!
神威銀>>124
東翔>>155
椎名昴>>188
王良空華>>241
二条蒼空>>261
堂本睦月>>354
月読怜悟>>357
祠堂悠紀>>400
企画小説『黒影寮主催☆やりたい事は何でもやっちゃうぜふぇすてぃばる!』開催中
・メデューサ様
もしも『黒影寮の住人とその他のキャラの能力』が『ごちゃまぜ』だったら>>85
バレンタイン『お相手:蒼空』>>219
・あんず様
もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら>>89
翔が性転換して昴と付き合うことになったらどうなるか>>367
・蓮華様(現:夕遊様)
もしも『黒影寮の全員(つかさ除)と高梨羅』が『性転換』したら>>91
もしも『黒影寮の全員+高梨羅』が『性格ごちゃまぜ』になったら>>114
バレンタイン『お相手:鈴』>>224
・マリ様
『神威鈴が銀の体を乗っ取り東翔にいたずらを仕掛けよう!』>>273
・梨花様
『神威銀を怒らせたらどうなるか?!』>>317
・北斗七星様
『銀ちゃんが幼児化したらどうなるか!!』>>510
『もしも銀ちゃんが本物のビッチだったら(VS翔)』>>513
・kyon様
『銀ちゃんに彼氏がいたら』>>516
番外編
俺は今日、恋を始めます『羅(男)×銀』>>148
翔ちゃんなう!『翔×昴×大地』>>283
どうかこの手でもう1度『蒼空&睦月』>>449
断章『下剋上☆黒影寮!!』
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- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。大ヒット御礼、劇場版展開! ( No.272 )
- 日時: 2012/03/15 21:46
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
劇場版 エピローグ
八雲優奈は光があふれる自室で目を覚ました。
ベッドに寝ている。床に倒れた感覚があったのだが、誰かが運んでくれたのだろうか。
と、そこへ。ガチャリとドアが開く。
「うーい、おはよう。目が覚めたか」
「優羽」
ぼりぼりと同じ銀髪を掻く優羽は寝ぼけ眼で歩いてくる。
「ねぇ、何かすごい夢を見ていた気がするんだけど……あれって『2の2くえすと』?」
「さぁね。俺には分からないよ。本を見て見たら?」
優羽の指示通り、優奈は本を開く。
白紙のページには文字が書かれていた。
***** ***** *****
相崎優亜はふと目を開けた。机に突っ伏して寝ていたらしい。
優亜は欠伸をして大きく伸びをする。
すると、ドアがノックされた。「どうぞ」と声をかける。
「失礼いたします。優亜様、お茶のご用意ができました」
「ありがとう、翔」
からからとティーセットが乗ったワゴンを押してくる翔。そしてふと、優亜の手に手紙が握られている事に気づいた。
「そう言えば、未来の世界で優亜様はお姫様になっていましたね」
「そうね……。結婚しなくてよかったわ」
ふぅ、とため息をついて優亜は紅茶の入ったティーカップを口につける。
それを見た翔は、少し小悪魔な笑顔を浮かべて。
「もしよろしければ、プロポーズでもしましょうか?」
「ぐっ?! げほげほっ! な、何を言い出すのいきなり?!」
「いや。このまま優亜を取られるのはすごい癪に障るし、ならいっそプロポーズでもした方がいいのかなと」
「何その天然?! 恥ずかしいから止めて、あと翔は17歳でしょ17歳!」
日本の法律では男子は18歳からですよーっ! と叫ぶ優亜。
翔はくすくすと笑いながら「冗談だよ」と言う。少し残念。
そこへ、燐が。
「リア充はくたばってください!」
「何をいきなり銃を突きつけて——!」
「付き合うのはまだ許容範囲ですが、結婚されたら優亜様が奪えなくなるでしょう?!」
「奪う気なのかテメェ!」
「何を言っているのです。僕は優亜様を諦めてませんよ!」
「よし言ったなこの野郎! 勝った方が優亜と結婚できるって事で!」
「望むところですよ!」
自分が承認していないのに勝手に結婚を賭けた勝負を始めるメイドと執事。
優亜は小さなため息をついて、紅茶をもう1口飲んだ。
***** ***** *****
神威銀は黒影寮の食堂で目覚めた。彼女もまた机に突っ伏して寝ていたらしい。
ゴキゴキと鳴る背骨をそらし、時計を見やる。
午後4時。買い物に行かなくては。
「今日のお夕飯は何にしましょうか……」
刹那、遠くから悲鳴が響く。
何だと思った銀は、顔をそちらの方へ向けた。全員の部屋があるところからだ。
「皆さん、どうしましたか?」
「うわぁぁぁぁあん! 銀ちゃんこれ何ー?!」
蒼空がどたばたと走りこんできて、銀に泣きついた。その格好はウエディングドレス姿。
銀はそのドレスに見覚えがあった。
未来で結婚する時に着ていた、エンパイアドレスである。裾が長い奴。
「……あの、蒼空さん? 女性じゃないとそれは着れませんよ?」
「起きたらこんなの着てたの! 絶対睦月が着せたんだ、許せない!」
「でも似合ってますよ?」
「え、えへへ。そう?」
「否定はしないのですね」
素直にほめたら素直に喜んだ蒼空。
それをげらげら笑いながら、全員が部屋から出てきた。特に睦月と悠紀なんかは涙目である。
「あはははは……やば。死ぬ……」
バンバンと壁を叩いて今もなお笑い続ける睦月。
「……蒼空。哀れだな」
「哀れって言うなよ?!」
「あーもう! 皆さん、お買い物に付き合ってくださいよ。蒼空さん、そのドレスはキャス君に言って未来に戻してきてもらいますから。脱いでください」
「え、無理」
「じゃあ鈴になりますから。それで脱がせますね? いいですね?」
「嘘、銀ちゃんに脱がせてもらえるの?!」
「残念だけど銀の姿を借りた俺ね。さっさと脱げ、貴様の裸なぞ見ても興奮せんわ」
「うわー嫌だよ銀ちゃんに脱がせてもらいたかったー!」
今日も黒影寮はお祭り騒ぎ。
3軍勢とも別の世界へ帰って行った。
だけど、同じ時間に同じ言葉を同じタイミングでつぶやいた。
「「「「「ま、楽しかったしいいかー」」」」」
END
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.273 )
- 日時: 2012/03/15 22:18
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
黒影寮フェスティバルその1!
マリ様より。
東翔に神威鈴がいたずらを仕掛けたら。
と言う訳で。夜中ですよ。
どうもどうも読者のみなさん初めまして? か? 神威鈴です。神威銀がお世話になってます。
実はですね。銀とここの寮長、東翔との距離が縮まらない為やきもきしている俺です。別に銀が幸せになれば誰だっていいんだけど。
でもまー、銀だって一生孤独はさみしいだろうし、子孫に銀の鈴を渡さないといけないし!!
そこで!!
俺が銀の体を乗っ取って、翔にいたずらを仕掛けようと言う話です。
夜中だと銀は寝ている。(もちろんだ)俺が銀の許可なく体を乗っ取れるのは2つ。
1つは銀が混乱している、または意識がない時。もう1つは寝ている時だ。現在、銀は後者の方に当てはまる。
さてさて。乗っ取らせてもらいますか!
「……んしょっと。まぁ別に、女の姿になっただけで」
鏡で銀の姿を確認する。今は夏なので、半袖のワンピースのパジャマを着ている。はっきりと言おう、めちゃくちゃ可愛い。
これなら翔を誘惑できるんじゃね?
やってやろうじゃないか!
「う、うーん……」
鏡の向こうで銀が俺の姿で寝返りを打つ。
あぁ、何か女々しい。もういいや、気にしない。
「それにしても、胸が痛いな……」
パジャマの襟ぐりを引っ張り確認する。
…………見なきゃよかった。
「寝る時ってしてねぇの……?」
件の東翔の部屋に到着です。部屋にかかっているネームプレートには、達筆で『東翔』と書かれていた。さすが茶道の家元の息子。書道もお手の物か。
扉をギィと開けると、黒を基調とした部屋が視界に広がった。
綺麗に整頓されているな。本棚はきちんとそろっていて、しかもタイトルは全て英語。洋書か、銀なら読めそうだ。机の上には必要以上のものは置かれていない。ペン立てと学校の教科書、ノートとかそれぐらいだ。
少しノートを見させてもらうと、完璧に答えが書いてあった。宿題か?
ちょっと落書きしちゃえー。
『あんまん食べたい』
「ぶはっやべぇww」
普段は俺様を装っているこいつがこんな落書きをしたらどうなるだろうか。ぶははやべぇww
さて、問題は——
「お、寝てる寝てる」
ベッドを覗き込むと、すやすやと寝息を立てながら翔は寝ていた。死神で表情をめったに崩さないのに、この時だけは子供のようにあどけない寝顔をしている。
「よし、油性ペン油性ペンー♪」
ペン立てを覗き込むと水性ペンしかなかった。残念。これで額に『肉』とでも書いてやろう。
その時、俺の手を翔が突然掴んだ。
「ん、んー……」
うめき声を上げて、翔の瞳がのろくさと開かれる。ぽけーとした目が俺を真っ直ぐに見つめた。
「ん、ぎんー……? ふぁ」
「あ、ご、ごめんなさい。起こしてしまい——うわわ?!」
「おやすみー」
いきなり俺をベッドに引き込み、抱き枕のようにして寝始める翔。
この野郎、確信犯か?! 俺が動けない!!
「しょ、翔さん。起きてください離してください!」
「いやー」
「いやーじゃなくてよもう! 調伏すっぞ炎の死神!」
スパンッと叩いたが、一向に離す気配なし。どうしよう、神も降ろせないしな……。
俺は何とか翔の拘束から抜け出すと、ふぅとため息をついた。こいつ、寝相悪い。
すると、突如翔が起き上がった。そして再び俺の腕を掴む。
「ふぇ、おい?」
思わずいつもの口調で問いかけたが、今の翔に気づくよしもなし。
で、当本人。何故か俺に顔を近づけてきて——ってこれまさかキスかキスなのかおい?!
待て待て。俺がいたずらを仕掛ける方だったのに何故逆転している。寝起きは天然ボケなのかこいつ?
とにかくその前に重要な事だ!
「お・れ・は・男だー!!」
「ぶげっ?!」
翔に右ストレートを叩きこみ、昏睡させる。
よし、もう帰ろう。俺の身が危ない。ついでに銀の身も。
〜次の日〜 銀視点
「あ、皆さんおはようございます——翔さんどうしたんですか、頬のあざ」
私は起きてきた翔さんを見て首を傾げました。翔さんの頬には青黒いあざができていました。
誰かに殴られたのでしょうか。この寮は個人部屋ですけど……。
「何か知らんが、殴られた」
「痛いですか? 湿布張ります?」
「頼む」
私が救急箱から湿布を取り出すと、鏡から鈴が話しかけてきました。
「銀。寝ているかもしくは寝起きの翔には近づくな」
「? 一体どうしてですか?」
何があったのですかね、本当。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.274 )
- 日時: 2012/03/16 18:05
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
山下愁「第11章をやる前にシンデレラを黒影寮でやったらどうなるのか面白そうだったので、やってみようと思います。
それでは見てやってください。黒影寮メンツで『シンデレラ』です。
あ、キャストですね。はい分かりました。キャストキャスト……。
シンデレラ→神威銀——じゃダメ? 仕方ないな。じゃあこうすればいいね。
シンデレラ→神威鈴
意地悪な継母→神威銀
姉1→轟白亜
姉2→国枝つかさ
カボチャの馬車のおばあさん→東翔&椎名昴
王子様→高梨羅
そこら辺のわき役→神様達
これで文句ある奴は出て来い。だったら始めてやる!」
〜シンデレラ〜
昔々、あるところにシンデレラという大変綺麗で美しく、そして優しい女の子が——
「シンデレラー、ここの掃除やってくださいませんか?」
「ごめんちょっと今手が放せない」(←テレビ見ている)
……大変だらけている男の人がいた。
彼の名前はシンデレラ。灰かぶり応じでシンデレラ。
「ちょっとシンデレラ?! 何をテレビ見ているのですか! 早く働きなさい!」
「痛?! ちょ、殴らないでしかもそれ緋扇! 緋扇だから!」
シンデレラは継母に毎日いじめられていた。
それを愉快そうに見る2人の姉。
「シンデレラ。何をさぼっているッスか。さっさと起きるッス」
やけに体育会系な口調で言う1番上の姉。
「シンデレラさん。お菓子のくずを落としたら片付けてくださいよ?」
そしてやけに大人しめな口調の2番目の姉。
シンデレラは適当に返事をすると、寝ていたソファから身を起こし掃除をこなす。主にソファの周りに落としたお菓子のくず。それらを完璧にやり終えると、シンデレラはソファに寝直した。
「シンデレラー、お茶が入りましたよ? いりますか?」
「あ、いるいる。悪いね、母さん」
「いえいえ。シンデレラが買ってきた紅茶ですよ? 紅茶屋の前に座り込んでどれがいいか吟味していたって及川さんが言っていましたよ」
(あんのクソパジャマ。今度会ったらただじゃおかねぇ母さんにこんな事をばらしやがって)
継母が淹れた紅茶をすすりつつ、シンデレラは心に誓うのだった。
一方、及川さん(紅茶屋の主人・ニート)は、
「ぶぇっくし! あー、誰かが俺の噂をしているのか?」
「多分気のせいですよ」
紅茶屋を主に経営している天音がニコニコ笑顔で言った。そして子供達である(?)天谷、天羽、天地に紅茶を仕入れてくるように頼んでいた。
***** ***** *****
ある時、シンデレラの家にお城の招待状が届いた。
チケットは3枚しか入っていなく、家に誰かが残る事になるのだが——
「あ、俺が残る」
迷わずシンデレラが残る事を選択した。
3人(特に継母)は申し訳なさそうに謝りつつ、舞踏会の準備をする。
「母さん、私のドレスってどこスか?」
「ほいさ。ここにあるぜ、白亜姉さん」
「髪の毛が上手く決まらないのですが、シンデレラ確か手先が器用って言ってましたよね。やってくれますか?」
「任せろ。つかさ姉さん」
「シンデレラー、火の元には十分注意するんですよ。日付が変わる前には帰りますから」
「いってらっしゃーい。楽しんで来てなー」
シンデレラはめかしこんだ3人が馬車で揺られて行くのを見送った。そして誰もいない広いお屋敷の中に入る。
とりあえず掃除はしておこうと思い、シンデレラは箒を装備した。
その時である。
「可哀想に。舞踏会に行けなかったの」
「行けなかったんじゃなくて行かなかったんだよ。訂正しろ」
「だ、誰だ?!」
シンデレラは虚空に向かって箒を突き出した。
すると、空間が割れて2人のおばあさ——
「「お兄さん」」
失礼しました。2人の青年が出てきた。1人は女の子見たいな姿をしていて、黒いコートを着た死神みたいな奴。もう1人は茶色の髪が綺麗な、簡単な布の服を着た奴。
シンデレラはその2人を見て、首を傾げた。
「……不法侵入者?」
「失礼な。俺は椎名昴。で、こっちは相棒の東翔ね。シンデレラの願いを叶えに来たんだよ」
自らを椎名昴と名乗った青年は、ニッコリと笑う。東翔と紹介された青年の方は仏頂面だ。
シンデレラは怪訝そうに眉をひそめた。
「何でも願いを叶えてくれるんですか?」
「そうだな」
「じゃあ今すぐ出て行ってください」
「断る」
翔がバッサリと切り捨てた。
お分かりだと思うが、これが本編ならその願いは聞き届けられたかもしれない。だがこれはシンデレラのパロディなのだ。この2人は魔法使いとしてシンデレラの願いを叶えに来たと言うのに。
遠まわしに『帰れ』が彼の願いか。
「これ銀の方が適役だったんじゃないか?」
「同感」
「シンデレラ本人が役を否定?!」
「あ、お前やれよ。翔。赤ずきんの時は似合っていたぞ?」
「黙れうるせぇ!」
翔はシンデレラの事を思い切りはたいた。
やれやれ、と昴は肩をすくめると、
「とにかく、シンデレラは舞踏会に行かなきゃいけない訳。分かる?」
「え、俺別に行きたくない」
「いいから行け。拒否権はない」
翔と昴は短い魔法のステッキを持つと、同時に振った。きらきらとした粉が舞い、シンデレラを変化させる。
シンデレラは見事なドレスに着替えていた。
「な、なんじゃこりゃー?!」
「ほらほら。次はカボチャの馬車」
「止めろそれ俺の夕食!」
だがしかし有無を言わさず翔と昴はカボチャを馬車へと変化させた。
愕然とした様子でそれを見ているシンデレラ。自分は男だと言うのにドレスを着させられ、挙句夕飯の材料であるカボチャを馬車に変えられてしまった。
そんなシンデレラに、昴は笑顔でガラスの靴を差し出す。
「さ、これで舞踏会へ行け!」
「絶対に嫌だ。もう及川ンとこ行って晩飯もらってくる。適当に走らせておいて、その馬車」
ガラスの靴を受け取りそれを履いたシンデレラは、及川さんの家まで歩こうとする。
だが、翔が問答無用でシンデレラにラリアットをブチかまし、カボチャの馬車に叩きこんだ。壁に頭をぶつけて気絶するシンデレラ。
カボチャの馬車は舞踏会が始まった王子様の城へと向かって行く。
「……確かに翔がやればシンデレラは遵守されたかもしれないね」
「殺すぞ」
「ごめん」
気絶したシンデレラを乗せたカボチャの馬車を見送り、2人の魔法使いはつぶやいた。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.275 )
- 日時: 2012/03/16 19:39
- 名前: 北大路 ◆Hy48GP/C2A (ID: vlinVEaO)
- 参照: http://www3.hp-ez.com/hp/distance-urabana/
体入れ替わったら・・・うはあwww
あんまん食べたいwwww
シンデレラ編の及川に、
そこそこいい役をありがとうございます。
クソパジャマ言われてるけどw
まあシンデレラなら銀の方が。。。
いやいや鈴もなかなか似合ってますよwww
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。ただいま祭り開催! ( No.276 )
- 日時: 2012/03/16 21:44
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: GlvB0uzl)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode
北大路様>>
でも及川さんに与えた役って紅茶屋の主人(ニート)ですよ? そこそこいい役、なのか?
鈴が銀ちゃんの体を乗っ取った話だねww
あれはね、なんかちょっと面白そうだったからやってみた的な感じですわww
やばい別館行きになりそうな予感がして……気をつけよう。だけど鈴は男だけど銀ちゃんの体だからなー、アウトなのかセーフなのか分からない。
銀ちゃんがシンデレラだったら継母は多分悠紀とかがやっていたかもね。あと姉は白刃とか鈴になってたかも。
でも継母が銀ちゃんだと何かのほほんしてる。
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