コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。堂々の完結! 皆様ありがとう!
- 日時: 2015/01/24 21:51
- 名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)
拝啓、天国のお父さんとお母さん。
ついでに世界1周旅行へ行っている珊瑚叔母さん。
私は元気です。とても元気です。元気を分けてあげたいぐらいに元気です。
今日も私の前を、
パンツが飛んでー。
男の怒声が飛び交ってー。
何だか炎まで飛んできてー。
挙句の果てに今、恋人になるように強要されています。
……私、人生間違えましたでしょうか?
***** ***** *****
初めまして、というのもなんですが。一応。
桐生玲(きりゅう/あきら)という者です。まぁ、名前を変えただけですが。
私が誰だか当てられるでしょうk((殴
大変失礼しました。
ちょこっと上で話の内容を書いたつもりなのですが、分かりませんよねww
私もこれをパッと見て、何だこれって思いますもん。
では、これに関する注意点をいくつか。行きますよ。
☆この物語は逆ハーレム要素を含みます。苦手な方はお戻りください。
☆駄作に変わりはないです。
☆恋愛50%、バトル45%、シリアス0.05%、後のは勇気と愛。
☆少しドリームっぽいです(が、そんなに気にはなりません)
☆桐生玲誰? あ、お前知ってるでも嫌いな人は出口はあちらです→
☆また、荒らしやチェーンメール、パクリを行う人も出口はあちらです→
読みましたか? あの、いくつか多いんでゴメンなさい。
それでは。
お客様(桐生的目線でご紹介)
由羽様『最初のお客様です。逆ハー、ハーレムおkの方ww』
野宮詩織様『2番目のお客様です。リア友であり、神作を生み出しているお方です!』
ヴィオラ様『3番目のお客様です。キャラを送って下さりました! お互い頑張りましょう!』
蓮華様『4番目のお客様です。キャラを送ってくださいました。使いやすいキャラをありがとうございます!』
秋様『銀ちゃんの推しなお客様です! あざっす!!』
翠蓮草様『先生キャラを送ってくださったお客様です。登場はもう少々お待ち下さい!!』
メデューサ様『結構オリキャラでお世話になっている方です。今回もありがとうございます!!』
ジョーカー様『前作に限らず今作も送ってくださいました!! 感謝!!』
あんず様『翔推しのお客様です。翔君は俺の嫁!!』
北大路様『神様の名前を考えてくださった人です! コメもくださいました』
マリ様『ルールを守って読んで下さった人です。さすが!!』
梨花様『企画の祭りに参加してくれてありがとうございます。コメももらいました!』
愛河姫奈様『キャラクターの質問に答えたら、来てくださった人です! 感謝です!』
暁月様『一気読みをしてくださった人です。根気ある!』
闘神のアスラ様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部も見てくださっています』
抹茶猫様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部の愛読者様。あざっす!!』
藤田光規様『一気読みしてくださった人です。翔君のおし?』
在様『携帯で一気読みしてくださった人です。しにがみのデートがお気に入りだそうでw』
北斗七星様『最初は桐生玲誰と思っていらした方ですが、山下と気づいてくれて幸いです。大丈夫ですよ!』
リア様『下剋上の方も読んでくださりました。ありがとうございます!』
美桜様『この小説をお気に入りにしてくださりました。ありがとうございます!』
粉雪百合様『もう1つの小説「お前なんか大嫌い!!」から来ました方です。ありがとうございます』
miru様『空華推しの人です、ありがとうございます! 一気読みしちゃったんです!』
葵様『こちらは昴君推しですwぜひとも翔君と取り合ってくださいありがとうございます!』
kyon様『こちらも空華推しの方です。なんと、歴代小説を読んでくださった人です!』
凪紗様『黒影寮ではまったお客様です。なんとディレッサさん推しです!!』
結羽凛様『個人的に好きなキャラは翔様だそうで。少し前から見てくださっていたようですよ! Thanksです』
現在劇場版を展開中。
『劇場版。黒影量は今日もお祭り騒ぎです!〜空と海と未来の花嫁〜』
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『劇場版。駆け抜けろ! 地獄と天国と幽閉された死神〜複雑ファジー』>>290 NG>>296
目次
登場人物>>02 皆のオリキャラ大集合>>67 新キャラ>>175
プロローグ>>4
第1章『ウェルカム、黒影寮』
>>5 >>6 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15
第2話『とある彼女は銀の鈴』
>>16 >>17 >>18 >>23 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
第3章『銀と白亜と黒影寮』
>>31 >>32 >>33 >>36
第4章『兄より吐き気』
>>39 >>42 >>45 >>47 >>50
第5章『しにがみのデート』
>>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60
第6章『俺達の管理人がこんなに可愛い訳がない』
>>71 >>72 >>77 >>81 >>83 >>86
第7章『英学園の愉快な文化祭』
>>93 >>95 >>102 >>105 >>106 >>115 >>118 >>123 >>126 >>129
第8章『神威銀の誘惑』
>>134 >>135 >>136 >>139 >>140 >>146 >>147
第9章『本当にあった黒影寮の怖い話』
>>149 >>154 >>158 >>159 >>160 >>163 >>170 >>174
第10章『突撃☆隣の中国マフィアさん!』
>>176 >>182 >>185 >>189 >>196 >>199 >>204 >>207 >>215 >>220 >>226
第11章『王良家こんぷれっくす!』
>>278 >>281 >>282 >>284 >>285 >>286 >>287 >>288 >>289 >>300 >>303 >>306 >>309
第12章『君と僕〜オリジナルと亜種〜』
>>314 >>321 >>322 >>323 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>333
第13章『黒影寮の問題児が妖精を拾ったようです』
>>337 >>345 >>346 >>349 >>352 >>353 >>355 >>356 >>360 >>361 >>364 >>365 >>366
第14章『もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら』
>>372 >>378 >>379 >>382 >>385 >>386 >>390 >>393 >>394 >>397 >>401 >>402 >>405
第15章『皇高校ホスト部!!』
>>416 >>417 >>418 >>419 >>423 >>424 >>427 >>430 >>433 >>434
第16章『カゲロウタイムスリップ』
>>437 >>444 >>445 >>448 >>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>459
第17章『家出少女の死にかけ人生』
>>460 >>461 >>464 >>465 >>466 >>467 >>470 >>474 >>478 >>481
第18章『今日、私は告白します』
>>490 >>494 >>497 >>500 >>503 >>506 >>521 >>524 >>527 >>528
第19章『進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜』
>>532 >>535 >>536 >>537 >>538 >>541 >>542 >>543
第20章『噂の空華さん!』
>>544 >>546 >>549 >>552 >>553 >>554 >>557 >>560 >>561 >>562
第21章『明日は明日の風が——吹いたらいいなぁ』
>>565 >>568 >>569 >>570 >>575
エピローグ
>>576
あとがき
>>577
お知らせ☆
現在部門ごとにオリキャラ募集>>19→終了しました!!
企画開始!!
その1『もしも黒影寮の全員が○○だったら』>>82
その2『みんなで神様の名前を考えよう』>>125
その3『黒影寮フェスティバル! 参加者募集』>>263
期間限定小説
10月31日『ハロウィン』>>46
12月24日『クリスマス』>>94
12月31日『大晦日』>>109
1月1日『お正月』>>112
12月7日『寮長・翔の誕生日』>>130 >>132
2月14日『バレンタイン』>>225
2月23日『都立高校一般入試』>>238
4月1日『エイプリルフール』>>311
7月7日『七夕&銀ちゃんの誕生日』>>387
童話パロディ
『白雪姫』>>63>>68
『赤ずきん』>>87 >>92
『シンデレラ』>>274 >>277
『7匹の子ヤギ』>>409 >>412
黒影寮は今日は作者と質問日和!
神威銀>>124
東翔>>155
椎名昴>>188
王良空華>>241
二条蒼空>>261
堂本睦月>>354
月読怜悟>>357
祠堂悠紀>>400
企画小説『黒影寮主催☆やりたい事は何でもやっちゃうぜふぇすてぃばる!』開催中
・メデューサ様
もしも『黒影寮の住人とその他のキャラの能力』が『ごちゃまぜ』だったら>>85
バレンタイン『お相手:蒼空』>>219
・あんず様
もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら>>89
翔が性転換して昴と付き合うことになったらどうなるか>>367
・蓮華様(現:夕遊様)
もしも『黒影寮の全員(つかさ除)と高梨羅』が『性転換』したら>>91
もしも『黒影寮の全員+高梨羅』が『性格ごちゃまぜ』になったら>>114
バレンタイン『お相手:鈴』>>224
・マリ様
『神威鈴が銀の体を乗っ取り東翔にいたずらを仕掛けよう!』>>273
・梨花様
『神威銀を怒らせたらどうなるか?!』>>317
・北斗七星様
『銀ちゃんが幼児化したらどうなるか!!』>>510
『もしも銀ちゃんが本物のビッチだったら(VS翔)』>>513
・kyon様
『銀ちゃんに彼氏がいたら』>>516
番外編
俺は今日、恋を始めます『羅(男)×銀』>>148
翔ちゃんなう!『翔×昴×大地』>>283
どうかこの手でもう1度『蒼空&睦月』>>449
断章『下剋上☆黒影寮!!』
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- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.532 )
- 日時: 2013/12/09 22:26
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: RXnnEm2G)
とある日だった。
バタバタバタッ!! と古いアパートの廊下が揺れ、白鷺市のヒーローである少年——椎名昴は顔をしかめた。
現在の時刻は午前7時である。一体何が起きたのだろうか。というか、隣に住んでいるのはあのクソ忌々しい死神しかいないのだが。
どうせ魂の狩り忘れとかそういう落ちだろJKと考えて、ニュースを見ながら茶をすすっているとドンドンドンッ!! と乱暴にドアが叩かれた。当然のように無視する。
しかし、
————ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンッッッッッッ!!!!!!
「うるせぇぇぇぇぇぇぇ!! 今何時だと思ってやがるこの非常識ダメ死神がッッ!! ——って、あれ?」
ドアをノックしていたのは、なんと隣人の昴曰く「非常識ダメ死神」の従者、瀬戸悠太だった。
息を切らせて悠太は言う。
「翔様を見かけなかったか?!」
「ハァ?」
「昨日の夜から帰ってきていないんだ!!」
事件が発生した。
そして叫び声が聞こえた。
「あんの————クソ死神がぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
第19章 進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜
※基本視点なし
白鷺市の死神であり、地獄の治安をよくする為に人類を支配しようと考えている炎の死神——東翔は、現在電車に乗っていた。
実は、朝早くから魂の狩り忘れがあったので、それを狩る為に電車に乗っていたのだ。空間移動術はさすがに体力を消費してしまうので。
ただでさえじり貧生活をしているのに、食費を増やす訳にはいかない。白鷺市からそれほど離れていないので助かった。切符の買い方が分からなかったので、駅員を脅して買わせた。
電光掲示板が、目的地の名を告げる。
「次は、白雪町ぅ。白雪町ぅ」
「む、ここか」
翔はスッと立ち上がり、白雪町の駅に降りた。ホームを横切って、改札を出る。
白雪町は案外発達した町だった。と言っても、駅前だけでショッピングモールを抜ければ閑静な住宅街が広がっている。白鷺市となんら変わりはない。
朝が早かったので欠伸を1つしてから、目的地の住所を確認し——そしてとある人物に目が留まった。
銀色の髪の少女。
大量の荷物を抱えて、よたよたと歩いている。
1人分の食材としてはいささか買いすぎのような気がするが、まぁ1か月分とかそこら辺だろう。ふむ、と翔は頷くと、ススッとその少女へと近づいた。
「おい、そこの娘。この俺様が手伝ってやろう。感謝するがいい」
上から目線でズイッと手を差し出した。死神だから多少の重さくらいどうとでもなる。
銀色の少女は翔の方へ目をやった。漆黒の瞳はどこか赤く、腫れている。どうやら泣いた後のようだ。分からないが。
「————ぇ」
「え、じゃなくてだな。手伝ってやると言っているのだ。ありがたく思え。どこまで運べばいい」
「や、貴方には関係ないでしょう!!」
初対面の少女に、いきなり手を振り払われた翔。納得がいかない、自分が一体何をした。
ムッと唇を尖らせて、少女へ向かって反論した。
「初対面の相手に向かって、口の利き方がなっていない! 名前と身長と体重とスリーサイズを見なかっただけでもありがたく思え。男だったら余裕で見ていた」
「きゃぁ!? 翔さん酷いです! 何ですか、私をからかって楽しいんですか!?」
「何故貴様が俺様の名を知っている」
いつの間にこの少女に名を教えたのだろうか。翔には身に覚えがない。——もしかして、死神か。
いや、その線は限りなく薄い。この少女があとどれだけ生きられるか——その生命時間が、一定リズムを保って減っていく。死ぬのはあと何十年も先だ。
少女はきょとんとした様子で、翔を見た。
翔も少女を見つめる。
「……じゃあ、貴方は誰ですか? 翔さんですよね?」
「いかにも。白鷺市を管轄としている死神、東翔だ。此度は白鷺市の魂がこちらへ脱走したから朝早くから狩りにきたのだ」
「……すみません。人違い、ですね」
「謝る事ができる娘で何よりだ。さぁ荷物を貸せ。持ってやる」
「あ、ありがとうございます。では、その、お言葉に甘えて」
「気にするな。婦女に優しくしろと従者によく言われているのでな」
そんなこんなで、死神の東翔は黒影寮の管理人代理・神威銀との邂逅を果たしたのだった。
***** ***** *****
「もう知っているかと思いますが。私は神威銀です、よろしくお願いします」
「うむ。にしても、貴様は辺鄙なところに住んでいるな。森の中にくるとは思わなんだ」
「あ、私は寮に住んでいるんです。えっと……管理人の、代理? で」
神威銀と名乗ったその少女は、照れくさそうにはにかんだ。
翔はさほど人間に興味はないので、「ふーん」と流す。興味があるのは思い人の椎葉すみれだけだ。彼女以外はいらない。
木のアーチをくぐり終わると、そこには洋館が建っていた。中世ヨーロッパ風の洋館である。なかなかに年季が入っていて、白い壁にはわずかに蔦が絡まっていた。
銀が、「あ、ここで大丈夫ですよ」と言ったので、翔は持っていた大量の荷物を渡す。
「それでは気をつけろ。婦女1人であの量だと結構苦しいだろう。誰か男子の力を借りるがいい」
「……あ、えっと……東、さん?」
「何だ」
銀が不意に呼び止めてきたので、翔はくるりと振り返った。
銀はにっこりとした笑みを浮かべて、
「よければ、朝ご飯を食べていきませんか? これから皆さんで朝ご飯を食べるんですが」
「む、そうなのか。それでは相伴にあずかろう。荷物は大丈夫か?」
「あ、よろしければ持ってくださいませんか?」
「分かった」
再び銀の荷物を手に取って、翔は洋館——別名黒影寮の中に入った。
玄関ホールは広く、誰もいない。まっすぐ進むと食堂に着くようだ。左右に伸びる廊下はどうやら、この寮に住んでいる人の部屋があるらしい。
銀に「こっちです」と促されて、翔は食堂へ入った。
その時である。
「……東翔ッ!!」
「ん?」
飛んできた苦無を素手で弾き飛ばし、翔は怪訝そうに眉をひそめた。
どうやら苦無を投げ飛ばしてきたのは、眼帯をつけた背の高い少年のようである。憎悪に満ちた翡翠色の瞳をこちらに向けてくるが、はて、何をしたか。正直恨みを買うのは慣れている。
とりあえず銀の指示に従うべきか、と翔は荷物を運ぶ事に専念した。ら、
「無視すんなよッ!!」
「神威銀よ、この男は何をそんなにカッカしているのだ。俺様が何かしたか」
「え、いや、その……」
「とぼけんなッ! 銀ちゃんを振っておいて、なのにまた近づいて落とそうとしているのかよ!? 許せない!」
「く、空華さん落ち着いてください。この人は翔さんであって翔さんではないんです!」
銀が空華と呼んだ少年をなだめるが、こちらは相当怒っている。
翔はため息をついて、手近な机に荷物を下ろした。そして考える。
(……あれ、本当に何かしたか?)
本当に心当たりがなかった。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.533 )
- 日時: 2013/12/10 07:15
- 名前: 結羽凛 ◆zaJDvpDzf6 (ID: jwkKFSfg)
おはようございます!
更新されているのを見つけて、
飛んできました(^^ゞ
翔さんであって翔さんではないですか…!
誰なんでしょう…。
投票させていただきます♪
では!
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.534 )
- 日時: 2013/12/16 21:34
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: RXnnEm2G)
結羽凛様>>
こんばんは、山下愁です!! またきてくださり、ありがとうございます。
ていうか、朝から本当にありがとうございます! なんか感謝してもし足りません。
翔であって翔ではない——それは別の作品に出ている東翔です。
基本的にその翔は『お前なんか大嫌い!!』に出演中の東翔君です。性格は黒影寮の寮長よりもひねくれてなくて、とんでもなく俺様です。
そしてついでに非常識です。
きっと人格的に黒影寮にも好かれるんじゃないんでしょうか? 分かりませんがwwww
それでは更新頑張ります! 投票ありがとうございます。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.535 )
- 日時: 2013/12/16 22:07
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: RXnnEm2G)
第19章 進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜
※基本視点なし
翔の死神の目を使って相手の事を調べると、基本データが収集できた。
王良空華。
白鷺市に住んでいる翔でも、彼の事は知っている。王良家と言えば、我流忍術を使う忍者の一家だ。
普通、忍者は甲賀か伊賀に分かれるのだが、王良家は型にはまらない忍術を使う事で有名である。しかもその実力は折り紙つきである。
まあ雇った事はないんだが。そんな事をしなくても出雲がいるし。
「……で、俺様は何か恨まれる事をしたのか?」
というか、振ったとかそういう単語が聞こえたのだが。神威銀に会った事すらない翔が、振るなんて芸当ができるか。そもそも告白を受けた事もない。
苦無を構えた空華は、何故か翔と銀を見つめてきょとんとしたような表情を浮かべた。何故だ、何故そんな顔をされなければならない。解せぬ。
「……あれ? 本当に翔だよね?」
「馴れ馴れしく名を呼ぶな。翔様と呼べ」
「あ、やっぱ違うわ」
解せぬ。本当に解せぬ。こいつ、燃やしてやろうか。
そう思って隠している鎌に手を伸ばしかけた時、ドタドタドタドタッ!! と駆け足が近づいてきた。
ん? と顔を上げると、何故か男どもが一斉にこちらへ向かって攻撃を仕掛けてくるではないか。ここはいつから戦場になってしまったのだ。
翔はいたって冷静に、相手の攻撃をバック宙でよけた。だっていつもポンコツヒーローゲフンゲフン——あ、隠しきれてないごめんね☆——の攻撃をよけているものだから慣れる。
先刻まで翔がいた床と机がへこんだ。
「何だ。客に対して無礼ではないか? ここは客人に対して攻撃をしてくる野蛮なところなのか」
朝食云々言っている場合ではない、命の危機があるので即刻帰りたい。いや、そんな簡単に死ぬ訳ないのだが。
そこで、翔の瞳に映った茶色の髪の少年が、噛みつくように怒鳴ってきた。
「今更——今更銀ちゃんにアピールしようとしても無駄なんだからな!! 翔ちゃん!!」
「しょ、うちゃん……?」
今、噛みつくように怒鳴ってきたこの茶髪の童顔少年は——何と言った?
——目の前にいる椎名昴は、自分の事を何と呼んだ?
寒気がする。吐き気がする。悪寒がする。同時に殺意が沸き上がり、ほとんど条件反射で鎌を取り出す。
「——貴様!! よりにもよって、俺様を呼び捨てにするな。この俺様の名を気安く呼ぶなッッ!! 反吐が出るぞ、ポンコツヒーローめ!!」
「ハァ? 何言ってんだ、翔ちゃんは翔ちゃんだろ?」
「ふざけるな! 貴様に『ちゃん』づけで呼ばれたくない! 今すぐここで殺してやる。今までの因縁を、今ここで晴らしてやる時がきた……!」
こいつは本当に殺してやらねば気が済まない。今までの非礼を土下座で誤らせたうえで、苦しまずに殺してやる。翔にとって、その殺した方はかなり譲歩している方だと言う。
そしてぽかんと突っ立っている茶髪の少年へ鎌を振り上げて——
「助かった。正直、1人では抱えきれなくてな。……ていうか、重くないのかそれ?」
「いや、大丈夫ですよー。というか、そもそも朝ご飯なんてごちそうになってもいいんですかね? 迷惑じゃないですか?」
「能力を使って黙らせる。おい、帰ったぞ」
「どうもー、お邪魔します————————あ、」
食堂に現れたのは2つの影。
1つは黒髪の少年。どこか自分と同じような——ていうか、瓜二つの少年だった。女っぽい顔に華奢な体つき。だが、その手に持っているのは分厚い洋書である。格好は白いシャツにスキニージーンズというラフなものだった。
もう1つは茶髪の少年。黒い瞳はパッチリとしていて、幼さを残した顔立ちをしている。首にかけているのはごつごつとした漆黒のヘッドフォン。ヘッドフォンは音楽用に使われるものではないみたいだ。
……あれ?
だが、やるべき事は1つだ。
翔は鎌を構え直した。
茶髪の少年——ヒーローの椎名昴は、拳を握った。
「見つけたぞこのクソ死神がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
「何で追いかけてきやがったポンコツヒーローがぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
***** ***** *****
乱闘は黒影寮全員の能力を総動員して沈静化した。そして朝ご飯の時間である。
何故かぽかんとしたような黒影寮の視線をものともせず、翔と昴はもぐもぐと白米を頬張っていた。
「……あのさ」
挙手して発言を求めてきたのは、ヒーローの昴と同じ容姿をした少年だった。
「ん。何だ、椎名昴とやら」
「……お2人のご関係を聞いても?」
「こちらの椎名昴は礼儀正しくて感心するな。見習え、クソポンコツ」
「誰がクソでどの辺がポンコツだ。テメェの方がポンコツだろうが。忘れたとは言わせない、金勘定を間違える馬鹿の事を俗にポンコツと呼ぶ。こちらの翔さんを見習ったらどう?」
バチバチとかすかに2人の間で火花が散る。
それを見て、黒影寮の全員は固まっていた。何故だ。
「いや、その……翔さんと昴さんが仲が悪いってところが想像できなくて」
銀が苦笑を浮かべながら、理由を説明した。なるほど、この自分達に似ている2人の少年も同じ名前だというのか。
なるほど、と2人で頷いた時ので、再び喧嘩を呼んだ。
「何でそこで頷くんだよ。否定しろよ」
「理不尽な。貴様が否定しろ。存在すらも」
「喧嘩は止めてください! ご飯がまずくなってしまうでしょう?」
フフッと楽しそうに銀は笑った。何故か彼女が笑うとこちらまで笑ってしまうが、こいつと一緒に笑うなんて納得できないので黙っていた。
それで、と翔は黒影寮全員に向けて言葉を紡いだ。
「何故、先ほど俺様は狙われたのだ? この死神が一体何をした?」
「女を振った」
「なるほど。いいんじゃないか? どのみち人間と死神が結ばれたとしても妊娠できん。子をなす事ができぬまま置いて逝かれるなら振られた方がまだましだと思うが」
きょとんとした様子で翔がズバッと言い放つ。
隣のヒーロー昴は、「へー」と言っていた。まぁ知らなくて当然。こいつ人間だから。
ちなみに銀を含め、黒影寮は沈黙に包まれたのだった。
- Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.536 )
- 日時: 2013/12/23 22:26
- 名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: RXnnEm2G)
第19章 進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜
〜基本視点なし〜
新事実が発覚した。
人と死神が結ばれる事はあるようだが、子をなす事はできないようである。この白鷺市の死神である翔いわく。
ちなみに、黒影寮の寮長である東翔はその事実を知らなかったようで、「じゃあ何で俺はできたんだ?」と首を傾げていた。頭のいい彼でも分からない事ってあるのね。
ズズ、と味噌汁をすすりながら、死神・翔が言う。
「おそらくそこの炎の死神は天界と地獄のハーフだろう。父親の血でも色濃く受け継いだか。そういう奴は死神になるからな。それに、こういう奴もいる」
パチン、と椀の上で箸をそろえて、死神・翔は真剣な目で銀の方へ向き、真実を告げる。
「人間が死神と結ばれた事がある。そこにいる死神じゃあないがな、俺様も聞いた事があるだけだ。
死神は男で、人間は女だったそうだ。
人間から死神になる場合に必要なものは、性交渉を結ぶ事——死神の男は人間の女を死神にしてしまった。
事前から男は説明していた。『自分は死神で、君は一生涯人を殺していけるか?』という質問も毎回していたようだ。それでも女が望んだから、彼女を傍に置いておく為に、な。
それから——どうなったと思う?」
ちらりと少し赤みのかかった茶色の瞳で、黒影寮全体を見回す死神・翔。
ちなみに隣にいたヒーロー・昴は食べ終わったのか、自分の食器と他の連中の食器を片づけていた。死神とか人の恋事情に首を突っ込むほど無礼者ではないのだ。
シン、と静まり返る黒影寮の連中の中で、唯一口を開いたのは——
「ハッ! 今もまさか生きているとか!?」
————1番馬鹿の蒼空だった。
死神・翔は思い切りため息をついた。「ハァァァァァ……」と聞こえた。
「馬鹿か? こいつ」
「……申し訳ないな。黒影寮で1番の馬鹿だ」
こちらも頭痛がしたのか、額を押さえて寮長・翔が呻く。
死神・翔は蒼空を睨みつけて黙らせ、話を続けた。
「——その女は死んだ」
——銀の息を呑む声が聞こえた。
やはり、と死神・翔は思う。この女は、その事を想定していなかったのだ。
「人を殺していく事に耐え切れなかったのだ。『もう耐えられない——殺して』と言って殺された。
だが、死神を殺す事は至難の業だ。そこの王良家の当主が使う『死神操術』でも死神自身を殺す術式はないだろう。調教するものぐらいだろうな。
じゃあ、どうやって殺すか。
——そこの炎の死神が使われた、という訳だ」
「翔ちゃんが?」
苦しそうな表情を浮かべる寮長・翔へ、黒影寮全員の目線が注がれる。
「炎の死神の炎——『地獄業火(インフェルノ)』は有体に言えば、何でも焼ける炎だからな。相手が死神だろうが消し炭にし、焼かれたものはどんなものであっても転生はしない。
さて、変わって質問をしよう。炎の死神——何人殺した?」
「………………」
寮長・翔は黙ったままだ。彼の目線は、ずっと机の上に注がれたままだ。だが、ゆっくりと口を開く。
「……10人だ」
「じゃあ、翔が銀ちゃんを振ったのは……」
「そういう意味だ」
ビシッと銀へ向けてその鎌の刃を突きつける死神・翔。その瞳は凛としたもので、俺様な態度に合っていた。
肩を震わせて死神・翔をおずおず見上げる銀。胸元に下がった鏡から、鈴が「テメェ! 何してんだコラァ!!」と叫んでいたが死神・翔は鮮やかに無視する。
「神威銀。東翔の立場に立って考えてみろ。もし貴様が死神で、同族を殺す事ができる炎を持ち、同族を何人も殺した事がある。
そこで東翔に告白をされたとしよう。『好きだ』とな。
だが、そいつを死神にしたとしていつか『殺して』と頼まれた時にはどうする? 殺したくないだろう?
かといって子をなす事もできやしない。——どうする?」
「そりゃあ……」
「今思った事と、東翔が抱いた気持ちはおそらく同じだ」
俯かれた銀に、死神・翔は言い放つ。
あの時、寮長・翔はこんな気持ちを抱いていたのだろうか。だとしたら、振られてよかったのか……?
いや、銀は寮長・翔が死神にしようというのなら答えた。答えたかった。それほどに、銀は寮長・翔に「女」として見られたかった。
そこでやっと皿洗いが終了したのか、ヒーロー・昴が口を挟んできた。
「まー、失恋は女をきれいにするって言うからな。振られて見返したらいんじゃね? 言ってやれよ『アンタなんか釣り合わないからごめんあそばせ』ってな」
「馬鹿か?」
「おい、お前が言うかクソ死神。今まで何か垂れてたようだが、偉そうな事を言ってんじゃねえぞ嘘だろ絶対」
「どこが嘘だ、ポンコツヒーロー」
「何だとテメェ!! 食器洗ってやったの誰だと思ってんだ表出ろ!!」
「誰が洗ってと頼んだクソが表出ろ!」
ここでもヒーローと死神の喧嘩が勃発したようである。
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