コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。堂々の完結! 皆様ありがとう!
日時: 2015/01/24 21:51
名前: 桐生玲 ◆kp11j/nxPs (ID: zCMKRHtr)

 拝啓、天国のお父さんとお母さん。
 ついでに世界1周旅行へ行っている珊瑚叔母さん。
 私は元気です。とても元気です。元気を分けてあげたいぐらいに元気です。
 今日も私の前を、

 パンツが飛んでー。

 男の怒声が飛び交ってー。

 何だか炎まで飛んできてー。

 挙句の果てに今、恋人になるように強要されています。
 ……私、人生間違えましたでしょうか?

***** ***** *****

 初めまして、というのもなんですが。一応。
 桐生玲(きりゅう/あきら)という者です。まぁ、名前を変えただけですが。
 私が誰だか当てられるでしょうk((殴
 大変失礼しました。

 ちょこっと上で話の内容を書いたつもりなのですが、分かりませんよねww
 私もこれをパッと見て、何だこれって思いますもん。
 では、これに関する注意点をいくつか。行きますよ。

☆この物語は逆ハーレム要素を含みます。苦手な方はお戻りください。
☆駄作に変わりはないです。
☆恋愛50%、バトル45%、シリアス0.05%、後のは勇気と愛。
☆少しドリームっぽいです(が、そんなに気にはなりません)
☆桐生玲誰? あ、お前知ってるでも嫌いな人は出口はあちらです→
☆また、荒らしやチェーンメール、パクリを行う人も出口はあちらです→

 読みましたか? あの、いくつか多いんでゴメンなさい。
 それでは。


お客様(桐生的目線でご紹介)
由羽様『最初のお客様です。逆ハー、ハーレムおkの方ww』
野宮詩織様『2番目のお客様です。リア友であり、神作を生み出しているお方です!』
ヴィオラ様『3番目のお客様です。キャラを送って下さりました! お互い頑張りましょう!』
蓮華様『4番目のお客様です。キャラを送ってくださいました。使いやすいキャラをありがとうございます!』
秋様『銀ちゃんの推しなお客様です! あざっす!!』
翠蓮草様『先生キャラを送ってくださったお客様です。登場はもう少々お待ち下さい!!』
メデューサ様『結構オリキャラでお世話になっている方です。今回もありがとうございます!!』
ジョーカー様『前作に限らず今作も送ってくださいました!! 感謝!!』
あんず様『翔推しのお客様です。翔君は俺の嫁!!』
北大路様『神様の名前を考えてくださった人です! コメもくださいました』
マリ様『ルールを守って読んで下さった人です。さすが!!』
梨花様『企画の祭りに参加してくれてありがとうございます。コメももらいました!』
愛河姫奈様『キャラクターの質問に答えたら、来てくださった人です! 感謝です!』
暁月様『一気読みをしてくださった人です。根気ある!』
闘神のアスラ様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部も見てくださっています』
抹茶猫様『兄弟小説・下剋上☆吹奏楽部の愛読者様。あざっす!!』
藤田光規様『一気読みしてくださった人です。翔君のおし?』
在様『携帯で一気読みしてくださった人です。しにがみのデートがお気に入りだそうでw』
北斗七星様『最初は桐生玲誰と思っていらした方ですが、山下と気づいてくれて幸いです。大丈夫ですよ!』
リア様『下剋上の方も読んでくださりました。ありがとうございます!』
美桜様『この小説をお気に入りにしてくださりました。ありがとうございます!』
粉雪百合様『もう1つの小説「お前なんか大嫌い!!」から来ました方です。ありがとうございます』
miru様『空華推しの人です、ありがとうございます! 一気読みしちゃったんです!』
葵様『こちらは昴君推しですwぜひとも翔君と取り合ってくださいありがとうございます!』
kyon様『こちらも空華推しの方です。なんと、歴代小説を読んでくださった人です!』
凪紗様『黒影寮ではまったお客様です。なんとディレッサさん推しです!!』
結羽凛様『個人的に好きなキャラは翔様だそうで。少し前から見てくださっていたようですよ! Thanksです』

現在劇場版を展開中。
『劇場版。黒影量は今日もお祭り騒ぎです!〜空と海と未来の花嫁〜』
>>229 >>232 >>234 >>237 >>239 >>240 >>242 >>245 >>248 >>249 >>250 >>253 >>254 >>255 >>258 >>262 >>264 >>265 >>266 >>271 >>272

『劇場版。駆け抜けろ! 地獄と天国と幽閉された死神〜複雑ファジー』>>290 NG>>296


目次
登場人物>>02 皆のオリキャラ大集合>>67 新キャラ>>175
プロローグ>>4
第1章『ウェルカム、黒影寮』
>>5 >>6 >>7 >>8 >>11 >>12 >>13 >>14 >>15
第2話『とある彼女は銀の鈴』
>>16 >>17 >>18 >>23 >>26 >>27 >>28 >>29 >>30
第3章『銀と白亜と黒影寮』
>>31 >>32 >>33 >>36
第4章『兄より吐き気』
>>39 >>42 >>45 >>47 >>50
第5章『しにがみのデート』
>>51 >>52 >>53 >>54 >>55 >>56 >>59 >>60
第6章『俺達の管理人がこんなに可愛い訳がない』
>>71 >>72 >>77 >>81 >>83 >>86
第7章『英学園の愉快な文化祭』
>>93 >>95 >>102 >>105 >>106 >>115 >>118 >>123 >>126 >>129
第8章『神威銀の誘惑』
>>134 >>135 >>136 >>139 >>140 >>146 >>147
第9章『本当にあった黒影寮の怖い話』
>>149 >>154 >>158 >>159 >>160 >>163 >>170 >>174
第10章『突撃☆隣の中国マフィアさん!』
>>176 >>182 >>185 >>189 >>196 >>199 >>204 >>207 >>215 >>220 >>226
第11章『王良家こんぷれっくす!』
>>278 >>281 >>282 >>284 >>285 >>286 >>287 >>288 >>289 >>300 >>303 >>306 >>309
第12章『君と僕〜オリジナルと亜種〜』
>>314 >>321 >>322 >>323 >>326 >>327 >>328 >>329 >>330 >>333
第13章『黒影寮の問題児が妖精を拾ったようです』
>>337 >>345 >>346 >>349 >>352 >>353 >>355 >>356 >>360 >>361 >>364 >>365 >>366
第14章『もし黒影寮の管理人代理が町の草野球大会の広告を見たら』
>>372 >>378 >>379 >>382 >>385 >>386 >>390 >>393 >>394 >>397 >>401 >>402 >>405
第15章『皇高校ホスト部!!』
>>416 >>417 >>418 >>419 >>423 >>424 >>427 >>430 >>433 >>434
第16章『カゲロウタイムスリップ』
>>437 >>444 >>445 >>448 >>452 >>453 >>454 >>455 >>456 >>459
第17章『家出少女の死にかけ人生』
>>460 >>461 >>464 >>465 >>466 >>467 >>470 >>474 >>478 >>481
第18章『今日、私は告白します』
>>490 >>494 >>497 >>500 >>503 >>506 >>521 >>524 >>527 >>528
第19章『進撃の巨人〜ヒーローと死神がやってきた〜』
>>532 >>535 >>536 >>537 >>538 >>541 >>542 >>543
第20章『噂の空華さん!』
>>544 >>546 >>549 >>552 >>553 >>554 >>557 >>560 >>561 >>562
第21章『明日は明日の風が——吹いたらいいなぁ』
>>565 >>568 >>569 >>570 >>575

エピローグ
>>576

あとがき
>>577

お知らせ☆

現在部門ごとにオリキャラ募集>>19→終了しました!!
企画開始!!
その1『もしも黒影寮の全員が○○だったら』>>82
その2『みんなで神様の名前を考えよう』>>125
その3『黒影寮フェスティバル! 参加者募集』>>263

期間限定小説
10月31日『ハロウィン』>>46
12月24日『クリスマス』>>94
12月31日『大晦日』>>109
1月1日『お正月』>>112
12月7日『寮長・翔の誕生日』>>130 >>132
2月14日『バレンタイン』>>225
2月23日『都立高校一般入試』>>238
4月1日『エイプリルフール』>>311
7月7日『七夕&銀ちゃんの誕生日』>>387

童話パロディ
『白雪姫』>>63>>68
『赤ずきん』>>87 >>92
『シンデレラ』>>274 >>277
『7匹の子ヤギ』>>409 >>412

黒影寮は今日は作者と質問日和!
神威銀>>124
東翔>>155
椎名昴>>188
王良空華>>241
二条蒼空>>261
堂本睦月>>354
月読怜悟>>357
祠堂悠紀>>400

企画小説『黒影寮主催☆やりたい事は何でもやっちゃうぜふぇすてぃばる!』開催中

・メデューサ様
もしも『黒影寮の住人とその他のキャラの能力』が『ごちゃまぜ』だったら>>85
バレンタイン『お相手:蒼空』>>219
・あんず様
もしも『東翔』が『スクール水着』を着たら>>89
翔が性転換して昴と付き合うことになったらどうなるか>>367
・蓮華様(現:夕遊様)
もしも『黒影寮の全員(つかさ除)と高梨羅』が『性転換』したら>>91
もしも『黒影寮の全員+高梨羅』が『性格ごちゃまぜ』になったら>>114
バレンタイン『お相手:鈴』>>224
・マリ様
『神威鈴が銀の体を乗っ取り東翔にいたずらを仕掛けよう!』>>273
・梨花様
『神威銀を怒らせたらどうなるか?!』>>317
・北斗七星様
『銀ちゃんが幼児化したらどうなるか!!』>>510
『もしも銀ちゃんが本物のビッチだったら(VS翔)』>>513
・kyon様
『銀ちゃんに彼氏がいたら』>>516

番外編
俺は今日、恋を始めます『羅(男)×銀』>>148
翔ちゃんなう!『翔×昴×大地』>>283
どうかこの手でもう1度『蒼空&睦月』>>449
断章『下剋上☆黒影寮!!』
>>485 >>486 >>487 >>488 >>489

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Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.558 )
日時: 2014/03/27 17:33
名前: kyon (ID: FuKHJlgI)

お久しぶりです…!

空華と銀ちゃんのデート!
銀ちゃんの「いつ付き合いましたっけ私たち!?」に笑いましたwww

そして…
空華を助けに来る銀ちゃんかっこいい!!
銀ちゃんにぬいぐるみをあげる空華もかっこいい!!!
可愛くてかっこいい銀ちゃんって最強ですね!

失恋した銀ちゃんがどうなるのか気になります…

では、また( ^∀^)/

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.559 )
日時: 2014/03/31 21:52
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: Qvi/1zTB)

kyon様>>


お久しぶりです、山下愁です。
銀ちゃんと空華がついにデートです。さぁ、ここでどんなことが起きるのでしょうか!
どちらかと言うと、戦うのは銀ちゃんではなくて鈴ちゃんなんですけどね。いや、そこは置いとこう。

このお話では空華さんはかなりかっこよく書きたいと思っています!
銀ちゃんもなんか勇敢になっちゃって……きっとあれです、黒影寮が影響しています。ヒロインがかっこよくて可愛いのってありですかね。
失恋しましたが、また新たな恋を見つけるのではないのでしょうか……ドキドキ。

ではまたお越しください! お待ちしております!!

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.560 )
日時: 2014/03/31 22:56
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: Qvi/1zTB)

第20章 噂の空華さん!



 〜視点なし〜


 倉庫のようなところに飛び込んだのはいいのだが、ここから一体どうすればいいのだろうか。
 銀が持っている能力は、飛び抜けたものではない。キスによって相手の能力を増長させる役割をする銀の鈴の方だ。神様を召喚するのは、主に鈴の役割である。
 でもって、あの貞子らしき女の能力を増長させたところで、自分が不利になるだけだ。さぁどうする、どうすればいいのだ。

「えぇ、分かっています。私が誰かの手を借りなければ、空華さんを助けることができないなんて……!」

 胸元から下がる鏡を握り、銀は怒鳴った。

「でも! 私はあなたを助けます、空華さん!!」

 ——何故だろう、銀ちゃんが大変男らしく思えました。まる。
 我流忍者・王良空華は、ぼんやりとそんなことを思った。思っただけで、口にはしなかった。何故かそのエメラルドグリーンの瞳は、遠くを見ている気がする。
 貞子らしき女は、スッと札を構えた。動きを封じる封じ羽だ。このまま封じられてしまえば、銀は間違いなく殺されてしまう。

「銀ちゃん、やめ——!!」

「誰がやめるかぁ!」

 いつの間に入れ替わったのだろうか、銀の声で乱暴な口調が聞こえてきた。
 手にした緋色の扇を広げ、銀——もとい鈴が、神様を召喚する。

「天谷! 日出! 現!! こい!!」

 出現したのは、2人の鬼と1人の悪魔。
 ここなら能力を食らうディレッサや、万能の神様である天音に守りの神様であるヴァルティアでも呼ぶのかと思ったのだが。

「あいつを少し痛めつけろ!」

「……ねえ、馬鹿なの? 巫女は鬼退治とか、悪魔退治とか、そういうの得意なのよ……?」

 貞子が、札を投げつける。
 鬼である天谷と現にとっては致命的だ。2人はバッと反射神経を活かして避けたが、日出だけは別だった。
 彼は温度を操る悪魔——飛んできた札を残らず凍りつかせる。パキン、といともたやすく氷の札は砕け散った。

「……無駄、ね。もっと違う使い方がある」

 貞子は札を、今度は足元に投げつけた。もちろん、投げつけた先は天谷と現だ。
 2人の動きが、ぴたりと止まる。見事に封じ羽の罠にかかってしまったらしい。顔が苦しそうに歪められる。

「クソが……」

「ッ……!」

 現は悪態をつき、天谷は貞子を睨みつける。
 動ける日出はチッと舌打ちをして、何とか貞子に一矢報いろうと、氷塊を作る。弾丸サイズの氷塊を握り、日出は投げつけた。

「残念」

 貞子は気味悪く笑う。
 札を自分の足元に置くと、ブワッと炎の壁が貞子の前に立ちはだかった。そのせいで、氷塊は残らず溶けてしまう。

「!! クソ……」

「どうやっても、勝てない。残念」

「さて、それはどうでしょうか」

 今まで沈黙していた銀が、貞子の後ろの方で声を上げた。
 彼女は、今、何をしている?
 貞子はゆっくりと振り返った。
 その先にいたのは、空華に寄り添う銀の姿。その手には、空華を封じていた札が握りつぶされている。空華は完全に封印が解けたことにより、グッと大きく伸びをした。

「今までよくも封印してくれていたね……こんの野郎」

 ニヤリ、と不敵に笑む空華。
 貞子に勝ち目はない。我流忍術は、何をしてくるか全く分からないのだから。
 そんな空華を見上げ、銀はそっと空華の手を取った。

「どうしたの、銀ちゃん? 言われなくても、あの子は殺さないよ」

「いえ、あの。その。——頑張ってください」

 ————チュッ、と。
 銀は、空華の手に唇を触れさせた。

 あれ、今、何が起きた?

 空華自身も、よく分からなかった。あれ、何で銀ちゃんはキスをしたのだろう? そしてこの体の底から湧き上がってくる力は一体何だろう。
 ていうか、

「ヤベーだろうがこれはよぉぉぉぉおおおおおおおおお!!」

 その日、空華は今までに見たことのない本気の技で、貞子を吹っ飛ばしたのだった。

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.561 )
日時: 2014/04/14 22:57
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: Qvi/1zTB)

第20章 噂の空華さん!



 〜空華視点〜


 ハロハロー、どうも王良空華です。
 銀ちゃんが俺様の手にキスしてきたので、もうそれはそれはびっくりです。何あれ、王子様なの? あれ銀ちゃんって王子様?
 あのさあのさ、銀ちゃんがまさかのキスしてきたおかげで、見たこともない力で貞子もどきをブッ飛ばした訳なんだけど。あれ一体どこから出したんだろうなぁ?
 とにかく、今はそうだ。違うことを考えるべきなんだ。忘れろ、銀ちゃんの柔らかかった唇の存在を忘れるんだ。

「……あの、空華さん?」

「ハァイ、銀ちゃん。俺様はいたって普通ですよ、そして冷静ですよ」

 いや、全然冷静じゃないんだけどね。
 今でも銀ちゃんの唇を思い出すと、もう世界の果てまで走れそうな気がするんだけどね。だけど俺様は我慢しているのさ、良識ある男の子だから。そういう話じゃないか、ごめん。
 銀ちゃんが訝しげに俺様を見てくるけど、あまり気にしないでほしいな。そうだよ、気にしないでほしい。

「……なんか空華さん、おかしくないですか? まだ調子悪いですか?」

「そんなことはないよ。俺様はいたって普通ですよ、元気ですよ?」

「嘘です。私と目を合わせてくれません。目を合わせてください!」

 だってー、銀ちゃんの顔を見るとー、マジで思い出すから嫌だぁぁぁ。
 何でそんなにほっぺたを膨らませる訳? マジで可愛い。ぐうかわ。抱きつきたい。いや、抱きしめたい。抱きついたら立派なセクハラが成り立ってしまう。
 健全なんだからな。俺様は健全なんだからな!!

「……銀ちゃん、お願いだからさ。あんなことは俺様以外にしないでね?」

「あんなこと?」

 きょとんと首を傾げる銀ちゃん。ぎゅう、とイルカを抱きしめたその姿はマジで天使ですか。作者、画力を上げろ。そして銀ちゃんを再現するのだ。
 まあ、そんなことを願っても画力なんか簡単には上がらないんだけどね! (そうだよby山下)

「だからぁ、えっと……キス?」

「……やりませんっ! や、やりませんよ! あ、あの時はとっさの……思わずです! 成り行きですぅ!!」

 思い出したのか、銀ちゃんも顔を真っ赤にした。トマトみたいだ。
 そんな銀ちゃんを見て、俺様は思わず笑ってしまった。銀ちゃんには「何笑ってるんですかぁ!」なんて言って、ポカポカ殴られたけど。ハエが止まったような痛みしかないぜ。
 そのうち殴るのを諦めたのか、ふぅと銀ちゃんはため息をついた。無駄だと思ったんだろうね。

「……け、軽率な行動をしてすみませんでした。以後は気をつけます」

「その唇は、他の人の為に取っておいた方がいいよ? 俺様なんかにあげちゃったらもったいないかも」

 自嘲気味に笑った。
 なんていうかね、自分で言って傷ついた。俺様も銀ちゃんが好きなのにさ。
 まあ、そうだよね。俺様のような後ろ暗いところがあるような奴よりも、昴とか蒼空とかと結ばれた方が銀ちゃん的にはプラスになる。
 これだけ思っているけど、結ばれないのは少しだけさみしいよね。

「……どうしてですか?」

「いや、どうしてって。過去に色んなことをした空華さんよりも、もっと他の明るい奴とかの方がいいかもしれないよ?」

 俺様だと何するか分からないよー、と銀ちゃんに忠告しておく。
 そうさ、諦めるがよい。

「……でも、空華さんが色んなことをするとは思いません。私が翔さんにフラれて泣いていた時、最後まで付き添って何も聞かずに抱きしめていてくれましたから。優しい人です」

 銀ちゃんがふわっと笑った。
 あぁもう、その顔は反則だっての。こっちまで顔が赤くなっちゃうでしょ。

「もー、銀ちゃんがそういうところを見せるから好きになっちゃうの」

「フフッ。知ってますよー」

 で・す・よ・ねー。
 だけど、絶対に誰にも渡さない。銀ちゃんの唇も、笑顔も、その心も。全部俺様に向けさせたい。
 今だけは、俺様のものでいさせて。君の隣にいさせて。
 いつか、君の隣が誰かの手に渡るなら。君が幸せそうな顔でその誰かの手を取るなら。俺様は潔く身を引くから。

 だからせめて、君を大切に思うことだけは許してほしい。


 ねえ、銀ちゃん。
 女の子に弱いって言われていた俺様だけど、やっぱりどんな女の子よりも、銀ちゃんが好きだ。

***** ***** *****


 優しい優しい忍者さん。
 私の傷ついた心を癒すように、何でもない風を装って笑いかけてくれた。
 私の為に、このぬいぐるみを買ってくれた。

 ねえ、空華さん。
 あなたは女の子が大好きでしょう? きれいな女の子や可愛い女の子——私よりも美人な女の子たちと仲よくしているところをよく見ました。
 でも、最近ではめっきりそんなことが減ってきましたね。それを見て、少しだけ——本当に少しだけ安心しました。

 優しい空華さん。
 あなたの隣は、とても居心地がいいですね。

 いつかいつか、あなたが本当に「好きだ」って言ってくれたその時には。私もあなたに伝えることがあります。

Re: 黒影寮は今日もお祭り騒ぎです。連載1周年突破! ( No.562 )
日時: 2014/04/21 22:07
名前: 山下愁 ◆kp11j/nxPs (ID: Qvi/1zTB)

第20章裏書き!!!


山下愁「もうこの小説も20章まできましたね!! お久しぶりです、山下愁です」

神威銀「山下も、すでに社会人ですね。大変ですよね」

山下愁「大変そうだと思うのなら休ませてくれ。……1日中パソコンとにらめっこのお仕事です」

王良空華「ドンマイ☆」

神威銀「それが働くということです」

王良空華「それでお金が稼げるんだからいいじゃない!」

椎名昴「ところでさー、黒影寮はどこまで突っ走ればいいんだろうね?」

山下愁「それについてはあとで説明する……」

神威銀「さて、20章でしたが……私と空華さんのお出かけ話でしたね。そんな特筆するべきところってあります?」

山下愁「失恋から立ち直らせようと……」

椎名昴「裏話するとねー、20章の1部は3000字オーバーしたので削ったんだよねーwww」

王良空華「あれ、俺様が語っているあれだよね?」

山下愁「よく分かってるじゃない」

神威銀「あれって削ったんですか?」

山下愁「山下は結構最初は調子に乗っちゃうのよ。だからあんなに長い話を書いたりするけど、まあ気にしないでね! どうせどこか削ることになるんだから」

椎名昴「ていうか、本音は?」

山下愁「……もうタイピングするのも面倒くさくなってきた。さっさと寝たい」

王良空華「それが本音ですか。刺すよ?」

椎名昴「しょーちゃーん! ちょっと粗大ごみを燃やしてくれないかなー!」

神威銀「鈴、ちょっとお願いがあるんですけど聞いてもらえませんかね。あ、そうですそうです。日暮さんを少し呼んでください。作者のありとあらゆるものを拒否します」

山下愁「ヤベー、フルボッコされてる? まさかの?」

椎名昴「まさかのだよ。どうする? 炎の死神に燃やしてもらう?」

山下愁「止めてくださいよ、本当に。死んじゃうから。これ未完で終わっちゃうから」

神威銀「誰かに代筆を頼みましょうか!」

王良空華「そうだね。誰かいたかなぁ?」

椎名昴「大丈夫だよ、作者。安心して死んできてね!」

山下愁「わぁ、結構いい笑顔。ヤダー、死んじゃうじゃないですかー。……マジで?」

王良空華「冗談じゃないと?」

椎名昴「嘘じゃないと?」

神威銀「夢じゃないと?」

山下愁「マジトーン勘弁してくださいよ」

神威銀「さて、山下をおちょくるのもこの辺で」

山下愁「銀ちゃんさぁ、最初に比べてタフになったよねー?」

神威銀「何のことです?」

王良空華「それが銀ちゃんでしょ?」

椎名昴「そんな銀ちゃんに俺らは惚れてるんだよ?」

神威銀「どこか別の『神威銀』さんと間違えていませんか?」

山下愁「わぁ、ここで色恋沙汰に疎いという設定を出してこないでくださいよ。今更活かしづらいよ」

東翔「おい、作者」

椎名昴「あれ、翔ちゃんきたの? わざわざゴミを燃やしに?」

東翔「燃やしていいのか?」

山下愁「しゃれになんねーよ、止めてくれ」

神威銀「大丈夫ですよ、7割本気です」

山下愁「どこに大丈夫の要素があるのかな?」

東翔「ところで、次回予告をしなくていいのか?」

山下愁「あ、そうかそうか。次回予告!! ————銀ちゃん、頼んだ!」

神威銀「あ、ハイ。次回予告は——え、ちょ、ちょっと待ってください作者!! 待ちなさい!! これはどういうことですか!!!!」

山下愁「言った通りです!!!」


神威銀「じ、次回の黒影寮は————なんとなんと、長らく続けてきましたが、みなさんこれで本当にお別れです!!


「え? 銀ちゃんが黒影寮からいなくなる……?」

 そんな噂が立つ黒影寮。そして銀の部屋には、たくさんの段ボールとまとめられた荷物。
 ついに叔母の珊瑚が帰宅するのか!?
 そして黒影寮のみんなの恋の行方はどうなってしまうのか!!

「銀ちゃん——いなくならないでよ!」

「え————さん?」


 最後に銀の手を掴んだのは——?



 次回、最終回! みなさん、お楽しみに!」





 黒影寮のファン必見。
 イラストコミュニティサイト、pixivにて黒影寮の短編をうpしようかと検討中。会員の皆様はぜひとも『山下愁』で検索検索♪


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