二次創作小説(紙ほか)

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 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
日時: 2024/02/02 20:20
名前: むう (ID: F7nC67Td)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=18201

 
 
 ――これは俺達の、軌跡と奇跡の物語だ。

 ********

 どうも、むうです。
 鬼滅、花子くん、その他色んなものが好きです。

 六人の軌跡、通称『ろくきせ』にようこそ!
 隠語は「rkks」!よろしくお願いしますっ!

 このお話は【鬼滅の刃】全集中・会話文短編集の続編になります。
 前作は参照のURLから。
 この本編だけでも充分話は分かる(はずです)のでお楽しみくださいませ。

 新かまぼこ隊が旅をしながら成長する話。
 柱も登場しますので、是非楽しんで行ってください。
 第5章からは地縛少年花子くんとのコラボです♪

 [前編]【鬼滅】会話文短編集
 [公式スピンオフ]ろくきせ恋愛手帖
 
 
 
 〈キャラ紹介〉

 ・新かまぼこ隊>>136
 ・花子くんキャラ>>137 参照あり

 〈注意〉

 ●本編完結済み
 ●スマホだと読みにくいかも
 ●ネタバレ若干あり
 ●流血の表現あり
 ●オリキャラあり
 ●時々東方キャラ登場


 〈新たな設定{花子くんのみ}〉

 ●花子・つかさ めちゃ仲良し
 ●放送室メンバー→味方
 ●葵ちゃんや輝さんは外伝で登場!

 〈ルール〉

 ●つぶやきや拡散〇
 ●中傷行為や荒らし、作品に対してのネット上での暴言×
 ●キャラの貸し出し〇(その場合コメント)
 ●また、ネット上での自作発言×


 上を読んで、OKな方はゆっくりしていってね!


 
 ★Special thanks★

 応援コメントありがとうございます!

 蝶霞さん 優羽さん ベリーさん 蜂蜜林檎さん
 一緒に執筆した弟
 応援してくれた学校の先生、友達

 
 ★2021年冬⭐︎小説大会★
 「二次創作合同」金賞受賞作

 感謝 >>398
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 【目次一覧】


 まとめ読み>>01-


 読者様の好きな話まとめ(蜂蜜さんthank you!)>>367
 作者的に好きな話まとめ>>368-369
(4年ぶりに帰ってきた)作者的にツッコミたい話まとめ>>399

 
 ◆大生コソコソ噂話・執筆裏話

 第1回「むうの執筆あるあるまとめ」>>27
 第2回「春になってきましたね」>>31
 第3回「オリキャラ登場のお知らせ」>>36
 第4回「遅いけど自己紹介」>>49
 第5回「コラボ決定のお知らせ」>>56
 第6回「コロナ怖い」>>84
 第7回「閲覧数1000突破!!ゴフッ(吐)」>>92
 第8回「花子くんキャラ追加のお知らせ」>>101
 第9回「放送室メンバーと作者の楽しい会話」>>107
 第10回「閲覧数3000突破コメント」>>245
 第11回「外伝の秘話&あとがき&ルールのお知らせ」>>256
 第12回「むう流表現方法」>>337
 第13回「花子くんに勉強教えてもらった」>>339
第14回「帰還者ムーマス ~4年ぶりに帰ってきた~」>>399

◆むうと弟の楽しい会話

 第1回>>371
 第2回>>380
 第3回>>381


 ◆閲覧数突破記念

「閲覧数2000突破記念 鬼滅ラジオ」>>166>>169
「閲覧数3000突破記念 キメツ学園」>>246>>247>>248>>250
「閲覧数4000突破記念 オリキャラに20の質問」>>313>>319>>326


 □第1章 蝶屋敷での三週間
 
 第1話「おはよう」>>01-02
 第2話「機能回復訓練・前編」>>03>>04>>06
 第3話「機能回復訓練・後編」>>08>>10>>11>>12
 第4話「伊之助ハッピーバースデー」>>15-19
 第5話「お久しぶりです」>>20
 第6話「いざ、出発!」>>21

 幕間 >>22

 □第2章 六人の初任務  

 第7話「聞き込み調査」>>23-24
 第8話「鏡ノ森」>>25
 第9話「かまぼこ隊、出動!」>>26>>28
 第10話「意外な助っ人との反撃開始」>>30>>32
 第11話「本当なら」>>33

□第3章 柱9人の格闘

 第12話「列車の中」>>34-35
 第13話「九人揃えば何とやら」>>38
 第14話「鬼の猛攻」>>40-41
 第15話「少年は目を撒き、糸は広がる」>>42
 第16話「瞳の数字」>>43
 

 □第4章 柱合会議へようこそ

 第17話「再会とちょっとした喧騒」>>44>>47
 第18話「ご教示願う」>>50-51
 第19話「六新鬼月と陰陽師の噂」>>53
 第20話「集められた鬼たち」>>55


 □第5章 陰陽師を探せ!

 第21話「宵宮家探索」>>59>>64
 第22話「地縛少年花子くん」>>66-67
 第23話「最悪の出会い」>>68-69
 第24話「陰陽師・宵宮有為」>>72>>73>>75
 第25話「地獄の手合わせ」>>76>>78-80
 
 幕間 >>81
 

◆番外編

 第壱話「お願い叶えてください」>>82>>83>>85>>86
 第弐話「寧々の男性観察」>>87>>88>>90
 第参話「チョコレート」>>93>>94>>96>>99
 
□第6章 お膳立ては計画的に

 第26話「臨時柱合会議」>>103>>105
 第27話「それぞれの対策」>>111>>113>>115>>116
 第28話「それぞれの対策・後編」>>118-119
 第29話「六新鬼月と無惨」>>121
 第30話「決戦の火ぶたを切る」>>122


□第7章 最終決戦

 第31話「燐月・銘祈戦:前編」>>124>>125>>129>>132
 第32話「燐月・銘祈戦:後編」>>135>>139>>142
 第33話「こんな噂知ってますか?」>>143
 第34話「七不思議旋風」>>145-147
 第35話「お魚になります!」>>150>>153
 第36話「求手名:新羅戦:前編」>>156>>160>>165
 第37話「求手名:新羅戦:後編」>>173>>174>>176>>178
 第38話「大好き」>>180
 第39話「刻羽睦彦」>>184>>186>>187>>189>>192>>193
 第40話「胡桃沢仁乃」>>194>>195 >>197-199
 第41話「骸と、最後の鬼:前編」>>200 >>203-205 >>207
 第42話「骸と、最後の鬼:後編」>>211-212
 第43話「重なる想い」>>213-216 >>219>>220

 最終話「キセキ」>>221
 あとがき>>222



 ◆本編外伝


 外伝1話「inかもめ学園」>>228>>230>>231
 外伝2話「柱とのパジャマパーティー」>>237-239 >>242>>244
 外伝3話「柱とのパジャマパーティー2」>>251-253
 外伝4話「キミの反応見てみたい」>>240-241
 外伝5話「恋ゴコロ」>>254>>255 >>257-258 >>260


 ◆キャラクター設定集


 〇オリキャラ設定集>>223-226

 〇六新鬼月 設定集>>232-236



 ◆あとがきSP

 ○あらすじについて>>261

 ○振り返り編

 [第一章]>>262-265
 [第二〜三章]>>267-271
 [第四〜五章]>>272
 


 〇企画コーナー
 
 [キャラの名言を再翻訳してみる!]>>270
 [キャラに○○してみる]>>278-343
 [演技力むうむう面接☆]>>287-298
 [想像でキャラの中の人にインタビュー」>>335>>338
 

 ◆特別編


 ☆遊園地編☆

 第壱の怪「現代パロ☆遊園地での肝試し」>>299>>300
 第弐の怪「遊園地での肝試し2」>>303-316 >>317-318
 第参の怪「遊園地での肝試し3」>>321 >>323-342


 ☆お泊り会編☆

 第肆の怪「現代パロ☆ワクワクのお泊り会」>>347>>349>>350
 第五の怪「お泊り会2」>>351>>354
 第陸の怪「お泊り会3」>>359



 □ろくきせ最終章 I'm on your side. 


 第45話「スレ違い、それぞれの葛藤」>>361>>363
 第46話「企みと変貌」>>364>>370
 第47話「掴むべきもの」>>373>>374>>377
 第48話「軌跡と奇跡の輝石」>>379 >>382-386
 第49話「ごめんねは、また今度」>>387>>390
 第50話「サヨナラは言わない」>>393>>394>>395


 あとがき>>396


2020年3.10 執筆開始
2020年6.11 本編完結
2020年6.12 外伝執筆開始
2020年6.27 外伝完結
2020年7.07 キャラクター紹介を一部加筆
2020年8.02 最終章執筆開始
2020年8.20 最終章含め本編完結
  
 
 

 
 
 

 第18話「ご教示願う」 ( No.50 )
日時: 2020/03/28 09:08
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)


〈お館様、登場〉

 柱一同「(片膝を立てて首を垂れる)」
 炭治郎「ババッ(慌てて土下座)」
 善逸「え、えっと、こう?(正座)」
 仁乃・睦彦「(片膝を立てて首を垂れる)」
 伊之助「(あぐら)」

 善逸「(小声)おい伊之助お前、そんな座り方ないだろ!座りなおせ」
 伊之助「ハア? 座り方なんて知らねえ!」
 

 お館様「おはよう皆。柱合会議を迎えられたことを嬉しく思うよ。
     今日はとある理由で炭治郎たちにも同席してもらった。よろしくね」

 炭治郎「は、はいっ」
 善逸「よろしくお願いしますっ」
 伊之助「ああん? 誰だテメェ」
 仁乃「(小声)失礼なこと言わないで! こちらこそよろしくお願いします」
 睦彦「ふん」

 義勇「お館様もお元気なようでなによりです」
 蜜璃「(ああ〜また先に言われちゃった! お館様への挨拶……)」
 しのぶ「ところで、お館様。実は先日……」
 お館様「その話は炭治郎たちの話の後で聞くことにするよ」
 実弥「……御意」
 伊黒「それで? 奴らの話と言うのは何なのでしょうか?」
 宇髄「呼び出される位だろ。まだ派手なことやらかしたんじゃねえのか?」
 無一郎「………とりあえず僕は黙って話を聞きます」
 悲鳴嶼「…お館様、お話の続きをお願いします…南無阿弥陀仏」

 お館様「では、まず炭治郎の話から。『あの件』についてご教示願おうか」
 炭治郎「はい。伊之助、木箱を取ってきてくれ」
 伊之助「おま、また俺様に労働させる気かよ?!」
 善逸「……おい物語の序盤で争うなよ。ったく仕方ない。俺が行ってくるわ」
 炭治郎「ありがとう善逸」
 仁乃「大丈夫かな。あの箱の重量結構あるよ?」
 睦彦「そんな噂をすれば…」

 善逸「(累の箱を背負って)お……重っっ……腕とか背中痛え……!!
    (ドサッと縁側の前に木箱を降ろして)ふぅ…ふぅ…」

 しのぶ「もしもし、大丈夫ですか?」
 煉獄「あの顔を見て大丈夫なわけがあるまい!」
 実弥「……また木箱のご登場だぜオイ。その中何入ってんだ?」
 伊黒「不死川。刀の柄を握っているがどういうつもりだ? また木箱を刺す気か?
    いちいち揉め事を起こされても困るのだがね」
 蜜璃「こ、この前も、仁乃ちゃん刺しましたよね? 痛かったでしょうに…」
 義勇「……」
 宇髄「それで? その地味にでかい木箱が何だよ?」
 無一郎「………肩ひもがちぎれてる」
 悲鳴嶼「……恐らくあの大きさだと人間も入れる……」


 炭治郎「俺たちは蝶屋敷での休養の後、任務に向かったんですが、
     森に潜んでいた鬼の攻撃を受けてかなり窮地に陥りました。
     そこで助けてくれたのが……」
 善逸「(んもう、そんな話の切り方すんなよ!)ちょっと中失礼します————!
    (木箱を屋敷の中にぶん投げて)」
 伊之助「うおわっ。お前、よくあんな重いもんをぶん投げれたな」
 善逸「何とかの馬鹿力って奴かな……ひィ……ふぅ……」
 睦彦「無理すんなよ。めっちゃ息切れしてんじゃねえか」
 仁乃「水筒持って来てるから取りあえず水飲んで、はい」

 
 〜善逸によってぶん投げられた木箱の蓋が自動的に開いて〜

 柱一同「(中から何か出て来た!!)」
 累「………痛っ(箱の中から出てきて)黄色の君、こんど前触れもなく箱ぶん投げたら縛るね」
 善逸「ギャ———!」

 しのぶ「!? あの鬼っ!」
 義勇「……何で生きているんだ!?」
 蜜璃「嘘、どういうこと? 冨岡さんがやっつけたんじゃなかったの??」
 伊黒「まさかとは思うが冨岡。斬ったつもりが斬ってなかったと言うのか」
 煉獄「どういうことでしょうかお館様! 討伐したはずの下弦の伍がここにいる!」
 実弥「……関係ねえよ生きてても死んでても。要するに鬼なんだからよォ…」
 宇髄「そうだなァ! よし、俺が派手に頸を斬ってやるぜ」

 仁乃「待ってください!(駆け出した宇髄と実弥の足元に右足を差し出して転ばせる)」
 宇髄・実弥「ギャ!」
 悲鳴嶼「(………この少女は瞬発力が高いようだ…咄嗟に判断して行動に移した…)」

 お館様「天元、実弥。累を殺してはいけないよ。彼もまた重要な参考人だ」
 宇髄「ですがお館様。また暴れられても困る。奴のせいでまた人が死ぬ可能性も」

 睦彦「宇髄さん、見てくれよ累の目を。
    十二鬼月の数字はもうないし、あとコイツあれから人間は襲ってねえぜ。
    なんか珠世っって言う人が開発した薬飲んで人を襲わんようにしてるって本人が」

 無一郎「………確か珠世さんって、あの時僕らを治療してくれた…」
 蜜璃「禰豆子ちゃんの薬を作っている人でしょう?」
 伊黒「信用しない信用しない。薬があるから何だと言うのか」
 煉獄「うむ! どういう経緯があって蘇ったのか知らないが、
    人を襲わない証明ができない限り不安は消えない!!」

 義勇「…(また不死川が刀で刺す事態になったらいけない……)
    おい下弦の伍。俺のことを覚えているか?」
 累「あの時僕の頸を斬ったのは他でもない君だよ。覚えてる」

 お館様「この下弦の伍・累は確かに成仏したけれど、またこの地に降りて来た。
     君の口から直接聞こうか。どういう流れでこの世に戻ってきたのかな?」
 累「詳しいことはよく分からないんだけど、突然誰かに腕を掴まれて、抵抗もむなしく…」

 炭治郎「俺が思うに、その腕は鬼舞辻無惨だと思うんです。
     どんな計画があって、どうやって地獄に干渉できたのか分からないけど……」

 善逸「それでも、コイツは俺たちを助けてくれたし、今まで何回も話したりしたけど
   『お前らを喰う』とは一度も言ってないんです!『縛るよ』とは言われたけど…」
 伊之助「それから、証拠もちゃんとあるぜ。鱗何とかがアイツを預かってたからな」
 仁乃「鱗滝さんね。いい加減名前覚えないと可哀そうだよ」

 義勇「…鱗滝っ!?」
 睦彦「……鱗滝の話だと、毎朝毎晩見張ったが害のある行動はしていないって言う。
    それに聞いたら禰豆子に自分の命かけてんだろ?
    その彼が『何ともない』って言ってんだからかなり信用性は高いと俺は思うね」

 お館様「この件に関しては私は累のことを信用している。
     鬼舞辻無惨が死んだ鬼を復活させた。普通どの植物も死んだら生き返ったりはしない。
     しかし無惨はその常識を覆すことに成功したんだよ。
     ………何か意図的なものを感じる。累が奴に支配されなかったのは不幸中の幸いだね」

 義勇「…信じて…いいのか」
 しのぶ「炭治郎くんたちは彼を信じている。鱗滝さんも珠世さんも彼のために行動している。
     これは紛れもない事実であることは間違いないようですね」
 煉獄「話は大体把握した! 彼は特殊な鬼! 今後とも協力をお願いする!」
 宇髄「うーん。話の内容を考えると害はないんだろうが…」
 蜜璃「良かったわぁ、こんな可愛い子を殺すなんて胸が痛む話だもの」
 伊黒「(蜜璃をじっと見て)フン」

 無一郎「……ではこの鬼は、禰豆子と同じように特別に許可する…と」
 お館様「そういうことだね」

 実弥「何だかよォ、全部綺麗に済まされんのはどうしてかねぇ」
 悲鳴嶼「……鬼殺隊に籍を置いているのだから鬼を殺す機会はいくらでもある…。
     害意のある鬼は任務で倒せばいい……南無阿弥陀仏…」
 
 かまぼこ隊一同「(ホッ)」
 お館様「さて、次は柱のみんなに話を聞きたいと思う。
     君たちの経験はね、実は累のことに関係してくるのではないかと私は疑っている。
     何があったのか話してもらうね」

 柱一同「はい!」


 ネクスト→柱が語る『あの日』の出来事を中心に話し合いを進める一同。
      すると無惨や累にまつわるヒントが出てきて?
      次回もお楽しみに!
    

第18話「ご教示願う」(2) ( No.51 )
日時: 2020/03/30 16:53
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 
 更新遅くなってごめんね。続き行くよ。

〈柱たちのお話〉

 炭治郎「改めて皆さんを見てみると、包帯とかギブスを付けている方が多いですね。
     どうかされたんですか?」
 善逸「た、確かに確かに!! 柱の手にも及ばなかったってことですか、相手が!」
 伊之助「特に霞の……なんつったっけ……虫郎?」
 睦彦「間違い方にだいぶ悪意があるな!?」
 仁乃「む・い・ち・ろ・う! 全くもうっ(プンプン)」

 無一郎「僕がどうかした?」
 炭治郎「いや……時透くんだけ隊服じゃなくて入院服だから気になって」
 義勇「違う」
 しのぶ「無一郎くん、朝寝坊して着替える暇なかったんですよね(ニッコリ)」
 かまぼこ隊一同「そっち系!!?」

 宇髄「何かよ、俺たち同じ病室に連れていかれて地味ぃに治療してたんだけど」
 蜜璃「今日『柱合会議よー』って起こしに行ったらスヤスヤ寝てて、可愛くって」
 伊黒「そこは起こせ甘露寺。一人だけ入院服で会議に参加など許される事ではない」
 煉獄「まあ時透はこの中でも一番重症だったし仕方あるまい!!!」
 義勇「…ところで」
 実弥「さぁて、話さねえといけねえなァ」
 悲鳴嶼「……そうだな……南無阿弥陀仏……」

 お館様「では始めようか。君たちが行った場所で何が起こったのか」

 しのぶ「私は最初、冨岡さんとの合同任務の予定で列車に乗ったんですが…」
 義勇「…なんと」
 蜜璃「目的地変更になったんです。私は無一郎くんと移動していたんですけど、
    鴉に案内されて駅へ向かいました」

 宇髄「柱9人の合同任務になって、北北西の町へ向かったら、それは派手な状態で」
 伊黒「あの状況を派手と呼べるのか…家は崩壊し屋根は吹っ飛び、惨い有様だった」
 無一郎「それで……えーーっと、人もいないから取りあえず町を探索しようという話になって」
 義勇「…そしたら」
 実弥「冨岡が『後ろ!』っていきなり大声出すもんで、振り返ったら雑魚鬼が大勢」
 悲鳴嶼「……私たちは即座に戦闘を開始しましたが、
    敵は私が今まで見たどの鬼にも当てはまらない体質でした」


 炭治郎「雑魚鬼……? 大勢いたとしても下級の鬼なら皆さんで倒せるんじゃ…」
 善逸「でも、倒せなかったんでしょ?? どんな鬼よ! 
    っていうか冨岡さん、あなたずっと接続詞しか言ってませんよね!?」
 伊之助「『せつぞくし』ってなんだ?」

 ※接続詞とは文と文を繋ぐ言葉 「—。〇〇 −。」〇〇のとこに入るよ。
  例:〜しかし 〜けれども 〜それで etc.


 仁乃「(接続詞しか言わない冨岡さん…ブフォw)」
 睦彦「今まで見たどんな鬼にも当てはまらないって…どんなのだったんですか?」


 しのぶ「まず、再生速度が異様に早かったですね。斬ったと思ったらもうふさがっている。
     あの速度だと上弦と同じ位ですね」
 実弥「それから、頸と思われる位置を斬っても死なねえ。どこを斬っても、倒れないしよ」
 伊黒「血鬼術なのかどうかは分からないが、棘を飛ばしたり透明化できるものもいた」
 煉獄「普通、雑魚鬼は術の使用は不可能! しかしあの鬼は術が使えました!」
 悲鳴嶼「……どんな手を使っても奴らを倒せない……次第にこちらの体力が限界になり、
     9人中5人が失神するほど……」

 お館様「なるほど。そのような鬼と戦って死ななかったのは実に喜ばしい事だね。
     辛い戦闘だったと思うけれど、みんなよく頑張った」
 伊之助「頸を斬っても死なねえ雑魚鬼!? そ、そんなもんどうすんだよ」
 無一郎「………鬼の腕が自分の腹を貫通しました。なかなか抜けなかった」
 善逸「マジいいいい!!?? お腹大丈夫??」 
 無一郎「…もう大丈夫」
 
 仁乃「9人中5人が倒れたんですよね? 治療は蝶屋敷で?」
 義勇「いいえ」
 しのぶ「生憎、私も気絶していましたので、治療は珠世さんの診察所で」

 炭治郎「た、た、珠世さん登場したんですか!?」
 睦彦「『登場したんですか』ってどんな質問だよ炭治郎」
 炭治郎「あ、違う。登場させてあげたんですか??」
 お館様・睦彦「それは作者の言葉」

 お館様「みんなは珠世のところで治療したそうだけど、どういった経緯で珠世と会ったのかな」

 累「……その話は僕から説明します。
   僕は薬をもらいに珠世のところへ向かったんだけど、丁度北北西が合流地点だった。
   町へ向かったら何故か柱が倒れてたから、その場で愈史郎と珠世と話し合って
   皆を救助することにした」

 善逸「お前この作品の中で最も活躍してない!?」
 蜜璃「あの時助けてくれたの、愈史郎くんだったのね!診療所でずっとそっぽ向いてたから〜」
 累「愈史郎の血鬼術で透明化して、雑魚鬼を操っている鬼を見つけた。二人いた」

 柱一同「雑魚鬼を操っている鬼!?」

 しのぶ「やっぱり黒幕が居たんですね」
 義勇「……上弦か?」
 煉獄「その可能性は高い! あれほどの量、あれほどの強さを持つ鬼をけしかけた!
    雑魚鬼はその鬼の術なのかどうかは分からないが、かなりの腕前だ!!」
 宇髄「裏で地味に隠れて、表で派手なことやってたんだなァ」
 無一郎「…累が助けてくれたんだ。ありがとう」
 蜜璃「あの時助けてもらえなかったら私死んでたわ!」
 伊黒「……甘露寺が生きててよかった」
 実弥「それで? お前が助けてくれたって言うのは分かった。重要なのは瞳だ!」
 悲鳴嶼「……上弦か下弦か教えてくれ……南無阿弥陀仏……」

 累「鬼は男と女。男の方は先に逃げていて瞳の数字は分からなかった。
   分かったのは女の方。瞳には、上弦の零とあった」

 かまぼこ隊・柱一同「上弦の零っ!!?」
 

 炭治郎「ゼロ……ゼロなんていたか?」
 善逸「え、ちょっとまって。零ってことはさ、壱よりも強いんでしょ!?」
 伊之助・睦彦「聞いてねぇぞそんな話!!」
 仁乃「……そ、そんな鬼……私たちが倒せる相手なんでしょうか…」

 お館様「そうか…上弦の零か。
     実はね、珠世から話を聞いて、私も上弦の零について調べてみたんだよ。
     そしたらそのことについての記述があった」
 黒髪「こちらの本に記してありました。一部抜粋して読み上げます」
   


  上弦ノ零、ソレハ千年前、
  陰陽師(おんみょうじ)・宵宮(よいみや)家ノ一族二ヨッテ封印サレシ鬼
  ソノ数六体
  彼ラ六体ノ鬼ヲ、六新鬼月(ろくしんきづき)ト呼ブ


 お館様「さて、今度はこちらから話をしよう。六新鬼月と陰陽師の噂を」



 ネクスト→六新鬼月と、彼らを封印した陰陽師の噂、語られる!
      次回もお楽しみに!
  
   
   
 
 

Re: 【鬼滅の刃】短編集続編 六人の軌跡 ( No.52 )
日時: 2020/03/31 07:41
名前: *サクラ* (ID: SK5u95ln)

トミオカサァンw
接続詞〜
炭治郎もよ?台詞…それそれ!ww

第19話「六新鬼月と陰陽師の噂」 ( No.53 )
日時: 2020/04/01 04:57
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)


 〈六新鬼月と陰陽師の噂〉

 お館様「むかーしむかし……あるところに…」
 炭治郎「え、えっと?? 話の進め方そういうふうになさるんですね?」
 善逸「昔話か。いや、昔話なんだろうけどさ!」
 仁乃「…お館様がいきなり『むかーしむかし』って言ったから柱の皆さん凍結してるよ!!」
 柱一同「(カッチーン)」

 伊之助「おいお前ら! 動けコラ動け!」
 睦彦「お、お、おい伊之助、あんまり動かすな倒れっっうわっ」
 
 柱一同「(ドサッ)」
 善逸「倒れた! し、死んでる? 死んでる?」
 お館様「……どうしたのかな?」
 仁乃「いやいやいやいや、今のはあなたが悪いです!」

 柱一同「(ふるふると震えて)」
 炭治郎「ほ、ほら、柱の皆さん泣き始めましたよ……お館様がそんな態度だから…」
 善逸「何か今までにないパターン来たよ。まさかのお館様キャラ崩壊…」
 伊之助「面倒なことしてくれるよな作者って奴はよォ」
 睦彦「激しく同意するぜ。あの〜皆さん大丈夫すか?」
 仁乃「そ、そんな尋ね方ダメ! もっとこう慈愛を……」

 柱一同「(プッ)」
 かまぼこ隊一同「え?」
 柱一同「あはははははは」
 炭治郎「わ、笑ってる……?」
 善逸「めちゃくちゃウケてんな」

 義勇「……ふぅ…はぁ…ぷっ」
 しのぶ「もうやめてくださいお館様」
 蜜璃「あはははははは。ご、ごめんなさい。で、でも、もうダメ! あはははははは」
 伊黒「甘露寺。お館様の前だぞ。あ……あまり……笑う……くくく」
 宇髄「お前も人の事言えんだろうが! 地味に笑うんじゃねえ」
 煉獄「流石! お館様は私たちの緊張をほぐすためにこのような話しの切り出し方を!!」
 無一郎「………そんなことないと思いますけど(ボソッ)」
 実弥「おい時透。今、かなり失礼なこと言わなかったか?」
 無一郎「忘れました」
 悲鳴嶼「……失礼いたしましたお館様。話の続きをお願いします…南無阿弥陀仏……」


 お館様「じゃあ、行くよ。むかーしむかし……」
 かまぼこ隊一同「いや、それで行くんかいな!!」
 お館様「むかーしむかしあるところに、六人の鬼がいました…」


—————————————————————————————————————————————

 今からおよそ千年前、鬼舞辻無惨をあと一歩のところまで追いつめた
『始まりの呼吸』の剣士から無惨が逃れることに成功してから10年後のこと。


 鬼舞辻無惨は上弦の鬼……現在の上弦の壱に与えた血の量を遥かに上回る多量の血を、
 上弦となるにふさわしい六人の人間に与えた。

 六体の鬼は『六新鬼月』と呼ばれ、彼らは無惨の唯一無二のパートナーだった。
 彼らによって命を奪われた人間は、一人につき3億人以上。
 当時鬼殺をしていた隊士では到底倒せない相手だった。

 隊士たちが彼らの手によって次々と命を落とす中、一人の男が六新鬼月と対峙したらしい。
 その男は陰陽師の一族・宵宮家の先祖であり、
 自身の霊力と妖術によって六新鬼月を地下深くに封印することに成功した。

 
 それから十年がたち、百年がたち、現在の鬼殺隊の制度などが出来上がり、
 十二鬼月も登場した。
 
—————————————————————————————————————————————


 お館様「今回、上弦の零が現れたのは、六新鬼月の封印が解けたと考えるのが妥当だろうね」
 義勇「……でもその話によると、鬼殺隊では倒せない相手…」
 しのぶ「そのような鬼が復活したところで、この前のように私たち柱が力尽きる可能性も」
 蜜璃「柱も人間だし、守れる人間の数や体力には限りがある…。ど、どうするんですか?」

 お館様「実はね、封印した陰陽師・宵宮家の家系図と、地図が本棚から見つかってね」
 炭治郎「おおっ!」
 善逸「その、陰陽師ならもう一度封印することもできるってことね!」
 伊之助「子孫とかもう死んでるんじゃね?」
 仁乃「縁起悪い事言うな———!(スーパーアルティメットパンチ)」
 伊之助「(グヘ)」
 睦彦「で、肝心の宵宮家の場所とかって…」

 黒髪「こちらが家系図になります。ご確認くださいませ(紙切れを掲げて)」

 伊黒「なるほど。現在が78代目となるそうだ…生き残っているのは…」
 宇髄「78代目当主と思われる宵宮十郎は生死不明、その弟である茂吉も生死不明。
    生きてん奴いねえのかよ?」

 煉獄「いや、ここに小さい文字で記入がしてある!十郎と茂吉の妹のようだな!」
 無一郎「…宵宮…有為…彼女は【生】とあります」
 実弥「つまりこの生き残りの陰陽師を探せってことかァ?」
 悲鳴嶼「……そのようだ……お館様、地図についてはどのようなものでしょうか」

 お館様「え、えー—————と、うん、ね」
 炭治郎「……急にしどろもどろになってますけど…」
 善逸「な、何かヤバいもんでも書いてあったのかな」
 伊之助「不安にさせんな、当主がそんな状態だとこっちまで不安になるんだからよ!」
 仁乃「あの、取りあえず見せてもらえますか?」
 睦彦「そうだな。地図なのは確かなんだろ。お館様、お願いします」


 お館様「分かった。こちらが地図になるんだけどね。
    くれぐれも、この地図に対して怒ったりしないように」

 かまぼこ隊・柱一同「怒る?」
 お館様「(地図をみんなに見せて)」


 宵宮家の地図  ここらへん(一か所に大きく丸がしてある)


 かまぼこ隊一同「分かるか—————!!!!」
 お館様「ってことで炭治郎たちには、宵宮家の探索に行ってもらうことにするよ」
 かまぼこ隊一同「ハア———————???」  


 ネクスト→鬼の根城、「無限城」に集められた六新鬼月。
      次回もお楽しみに!

Re: 【鬼滅の刃】短編集続編 六人の軌跡 ( No.54 )
日時: 2020/03/31 19:49
名前: *サクラ* (ID: SK5u95ln)

お館様のキャラ崩壊はワラったよガチでw


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