二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
日時: 2024/02/02 20:20
名前: むう (ID: F7nC67Td)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=18201

 
 
 ――これは俺達の、軌跡と奇跡の物語だ。

 ********

 どうも、むうです。
 鬼滅、花子くん、その他色んなものが好きです。

 六人の軌跡、通称『ろくきせ』にようこそ!
 隠語は「rkks」!よろしくお願いしますっ!

 このお話は【鬼滅の刃】全集中・会話文短編集の続編になります。
 前作は参照のURLから。
 この本編だけでも充分話は分かる(はずです)のでお楽しみくださいませ。

 新かまぼこ隊が旅をしながら成長する話。
 柱も登場しますので、是非楽しんで行ってください。
 第5章からは地縛少年花子くんとのコラボです♪

 [前編]【鬼滅】会話文短編集
 [公式スピンオフ]ろくきせ恋愛手帖
 
 
 
 〈キャラ紹介〉

 ・新かまぼこ隊>>136
 ・花子くんキャラ>>137 参照あり

 〈注意〉

 ●本編完結済み
 ●スマホだと読みにくいかも
 ●ネタバレ若干あり
 ●流血の表現あり
 ●オリキャラあり
 ●時々東方キャラ登場


 〈新たな設定{花子くんのみ}〉

 ●花子・つかさ めちゃ仲良し
 ●放送室メンバー→味方
 ●葵ちゃんや輝さんは外伝で登場!

 〈ルール〉

 ●つぶやきや拡散〇
 ●中傷行為や荒らし、作品に対してのネット上での暴言×
 ●キャラの貸し出し〇(その場合コメント)
 ●また、ネット上での自作発言×


 上を読んで、OKな方はゆっくりしていってね!


 
 ★Special thanks★

 応援コメントありがとうございます!

 蝶霞さん 優羽さん ベリーさん 蜂蜜林檎さん
 一緒に執筆した弟
 応援してくれた学校の先生、友達

 
 ★2021年冬⭐︎小説大会★
 「二次創作合同」金賞受賞作

 感謝 >>398
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 【目次一覧】


 まとめ読み>>01-


 読者様の好きな話まとめ(蜂蜜さんthank you!)>>367
 作者的に好きな話まとめ>>368-369
(4年ぶりに帰ってきた)作者的にツッコミたい話まとめ>>399

 
 ◆大生コソコソ噂話・執筆裏話

 第1回「むうの執筆あるあるまとめ」>>27
 第2回「春になってきましたね」>>31
 第3回「オリキャラ登場のお知らせ」>>36
 第4回「遅いけど自己紹介」>>49
 第5回「コラボ決定のお知らせ」>>56
 第6回「コロナ怖い」>>84
 第7回「閲覧数1000突破!!ゴフッ(吐)」>>92
 第8回「花子くんキャラ追加のお知らせ」>>101
 第9回「放送室メンバーと作者の楽しい会話」>>107
 第10回「閲覧数3000突破コメント」>>245
 第11回「外伝の秘話&あとがき&ルールのお知らせ」>>256
 第12回「むう流表現方法」>>337
 第13回「花子くんに勉強教えてもらった」>>339
第14回「帰還者ムーマス ~4年ぶりに帰ってきた~」>>399

◆むうと弟の楽しい会話

 第1回>>371
 第2回>>380
 第3回>>381


 ◆閲覧数突破記念

「閲覧数2000突破記念 鬼滅ラジオ」>>166>>169
「閲覧数3000突破記念 キメツ学園」>>246>>247>>248>>250
「閲覧数4000突破記念 オリキャラに20の質問」>>313>>319>>326


 □第1章 蝶屋敷での三週間
 
 第1話「おはよう」>>01-02
 第2話「機能回復訓練・前編」>>03>>04>>06
 第3話「機能回復訓練・後編」>>08>>10>>11>>12
 第4話「伊之助ハッピーバースデー」>>15-19
 第5話「お久しぶりです」>>20
 第6話「いざ、出発!」>>21

 幕間 >>22

 □第2章 六人の初任務  

 第7話「聞き込み調査」>>23-24
 第8話「鏡ノ森」>>25
 第9話「かまぼこ隊、出動!」>>26>>28
 第10話「意外な助っ人との反撃開始」>>30>>32
 第11話「本当なら」>>33

□第3章 柱9人の格闘

 第12話「列車の中」>>34-35
 第13話「九人揃えば何とやら」>>38
 第14話「鬼の猛攻」>>40-41
 第15話「少年は目を撒き、糸は広がる」>>42
 第16話「瞳の数字」>>43
 

 □第4章 柱合会議へようこそ

 第17話「再会とちょっとした喧騒」>>44>>47
 第18話「ご教示願う」>>50-51
 第19話「六新鬼月と陰陽師の噂」>>53
 第20話「集められた鬼たち」>>55


 □第5章 陰陽師を探せ!

 第21話「宵宮家探索」>>59>>64
 第22話「地縛少年花子くん」>>66-67
 第23話「最悪の出会い」>>68-69
 第24話「陰陽師・宵宮有為」>>72>>73>>75
 第25話「地獄の手合わせ」>>76>>78-80
 
 幕間 >>81
 

◆番外編

 第壱話「お願い叶えてください」>>82>>83>>85>>86
 第弐話「寧々の男性観察」>>87>>88>>90
 第参話「チョコレート」>>93>>94>>96>>99
 
□第6章 お膳立ては計画的に

 第26話「臨時柱合会議」>>103>>105
 第27話「それぞれの対策」>>111>>113>>115>>116
 第28話「それぞれの対策・後編」>>118-119
 第29話「六新鬼月と無惨」>>121
 第30話「決戦の火ぶたを切る」>>122


□第7章 最終決戦

 第31話「燐月・銘祈戦:前編」>>124>>125>>129>>132
 第32話「燐月・銘祈戦:後編」>>135>>139>>142
 第33話「こんな噂知ってますか?」>>143
 第34話「七不思議旋風」>>145-147
 第35話「お魚になります!」>>150>>153
 第36話「求手名:新羅戦:前編」>>156>>160>>165
 第37話「求手名:新羅戦:後編」>>173>>174>>176>>178
 第38話「大好き」>>180
 第39話「刻羽睦彦」>>184>>186>>187>>189>>192>>193
 第40話「胡桃沢仁乃」>>194>>195 >>197-199
 第41話「骸と、最後の鬼:前編」>>200 >>203-205 >>207
 第42話「骸と、最後の鬼:後編」>>211-212
 第43話「重なる想い」>>213-216 >>219>>220

 最終話「キセキ」>>221
 あとがき>>222



 ◆本編外伝


 外伝1話「inかもめ学園」>>228>>230>>231
 外伝2話「柱とのパジャマパーティー」>>237-239 >>242>>244
 外伝3話「柱とのパジャマパーティー2」>>251-253
 外伝4話「キミの反応見てみたい」>>240-241
 外伝5話「恋ゴコロ」>>254>>255 >>257-258 >>260


 ◆キャラクター設定集


 〇オリキャラ設定集>>223-226

 〇六新鬼月 設定集>>232-236



 ◆あとがきSP

 ○あらすじについて>>261

 ○振り返り編

 [第一章]>>262-265
 [第二〜三章]>>267-271
 [第四〜五章]>>272
 


 〇企画コーナー
 
 [キャラの名言を再翻訳してみる!]>>270
 [キャラに○○してみる]>>278-343
 [演技力むうむう面接☆]>>287-298
 [想像でキャラの中の人にインタビュー」>>335>>338
 

 ◆特別編


 ☆遊園地編☆

 第壱の怪「現代パロ☆遊園地での肝試し」>>299>>300
 第弐の怪「遊園地での肝試し2」>>303-316 >>317-318
 第参の怪「遊園地での肝試し3」>>321 >>323-342


 ☆お泊り会編☆

 第肆の怪「現代パロ☆ワクワクのお泊り会」>>347>>349>>350
 第五の怪「お泊り会2」>>351>>354
 第陸の怪「お泊り会3」>>359



 □ろくきせ最終章 I'm on your side. 


 第45話「スレ違い、それぞれの葛藤」>>361>>363
 第46話「企みと変貌」>>364>>370
 第47話「掴むべきもの」>>373>>374>>377
 第48話「軌跡と奇跡の輝石」>>379 >>382-386
 第49話「ごめんねは、また今度」>>387>>390
 第50話「サヨナラは言わない」>>393>>394>>395


 あとがき>>396


2020年3.10 執筆開始
2020年6.11 本編完結
2020年6.12 外伝執筆開始
2020年6.27 外伝完結
2020年7.07 キャラクター紹介を一部加筆
2020年8.02 最終章執筆開始
2020年8.20 最終章含め本編完結
  
 
 

 
 
 

 第14話「鬼の猛攻」 ( No.40 )
日時: 2020/03/26 16:05
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 サクラちゃん、コメントありがとう!
 いつ見ても面白い、サイコーの感想ですっ。
 これからも執筆頑張るぞー!

〈北北西の町へ到着した柱9人〉

 柱一同「……何だ、これは……」

 〜屋根や戸が崩壊したり、潰れている家を見て絶句〜

 義勇「ひどいな…」
 しのぶ「つぶれた家は両手足で数えても足りないですね…」
 蜜璃「鬼の仕業としたら十二鬼月かしら。怖いわね……何てことを」
 実弥「要するにその鬼を殺せばいい話だろォ?」
 煉獄「うむ! この惨い仕打ちを誰が許せる!」
 無一郎「……でも、まず町の人に事情を聴いた方がいいのでは」
 伊黒「そうだなと頷きたいところだが、人っ子一人いないぞ」
 宇髄「しょうがない。地味に町中を歩き回ってみるか」
 悲鳴嶼「賛成する……南無阿弥陀仏……」

 〈町中を探索する9人〉

 ???「あれ、誰か来たね。どうする、骸(むくろ)ちゃん」
 ???「今まで通りで大丈夫。あなたらしくやればいい」
 ???「よーし、骸ちゃんにいいとこ見せないと! いけ、皆!」

 〜義勇、背中側に気配を感じて振り向く〜

 義勇「! 皆、後ろ! 凄い鬼の数だ」

 〜雑魚鬼が六十体ほど押し寄せてくる〜

 伊黒「チッ。雑魚鬼どもが」
 しのぶ「外見から人間の面影はないですね(刀の柄を握る)。鬼の数は六十。
     一人六体以上倒しましょう」

 無一郎「了解しました」
 蜜璃「よーし、頑張るぞぉ!」
 宇髄「誰よりも派手に頸を斬ってやるぜ!」
 実弥「倒し甲斐があって実におもしれえ!」
 煉獄「九人で協力して頑張ろう!」
 悲鳴嶼「……気を引き締めていこう…南無阿弥陀仏……」

 〜九人、ダッと駆け出して〜

 【義勇VS雑魚鬼】

 雑魚鬼6体「(義勇の方へ突進)ァァァァァ!!」
 義勇「水の呼吸・参ノ型 流流舞い(ビシャッ)」
 雑魚鬼3体「(3体消滅)ビュンッ(体がひも状に変形、突進)」
 義勇「(! 身体が変形した)……全集中・水の呼吸・拾壱ノ型 凪」
 雑魚鬼「ギャ!(斬られたが即回復)」
 義勇「回復速度が異様に速い……凪が効かない……!」

 【しのぶVS雑魚鬼】

 しのぶ「知性は失っているようですね。可哀そうに。優しい毒を使いましょうね」
 雑魚鬼3体「ウガァァ!(牙をむき出して飛び掛かってくる)」
 しのぶ「(大きく踏み込んで)蟲の呼吸・蜻蛉ノ舞 複眼六角!!(グサッ)」
 雑魚鬼「(毒を食らったが倒れず)」
 しのぶ「馬鹿な……下級の鬼ならすぐ絶命するはずなのに…。
     血鬼術は持たないのに異次元の体力。どういうことでしょうか?」

 【蜜璃&伊黒VS雑魚鬼】

 蜜璃「ギャー! いっぱい来た! 受けきれるかしら!?」
 伊黒「慌てるな甘露寺。大丈夫だ。こっちで何とかする」
 雑魚鬼10体「ウガァァ!(ビュン←口から無数の毒針を噴射)」
 蜜璃・伊黒「(!!?)」
 蜜璃「恋の呼吸・陸ノ型 猫脚恋風!!(バサッ)」

 伊黒「毒針は全部斬れたな。よし、次は頸を……。!? 鬼の姿が消えている! 探せ!」
 蜜璃「(周囲を注意深く見渡して)確か血の量が微量の鬼は術は持ってないんじゃなかった?」


 ???「相変わらず滅茶苦茶な戦法ね、燐月(りんげつ)」
 ???「まあね。あっちの体力を消耗させて、後から食べる計算だよ」
 ???「この町の住民を全員葬ったのにこりないわね」
 ???「食欲旺盛と言ってくれると嬉しいな。さて、彼らはどこまで持ちこたえられるかな?」


 ネクスト→無一郎&煉獄、宇髄&実弥&悲鳴嶼VS雑魚鬼。
      何で雑魚鬼が血鬼術を使えるのか? 苦戦を強いられる長丁場の戦い!
      次回もお楽しみに!

 第14話「鬼の猛攻」(2) ( No.41 )
日時: 2020/03/27 16:38
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 続き!

【無一郎&煉獄VS雑魚鬼】

 雑魚鬼10体「ァ……アア…ァ」
 無一郎「うるさい。ちょっと黙ってくれる?」
 煉獄「時透! そっちの五体を頼む! 残りは俺に任せろ!」
 無一郎「了解です」

 〜二人とも同時に地を蹴って〜

 雑魚鬼5体「(無一郎の方へ突進)」
 無一郎「突進するだけの単純な動き。頸を斬られたくないなら頭を使いなよ(刀を抜いて)」
 雑魚鬼5体「ァァァァァ!!」
 無一郎「霞の呼吸・陸ノ型 月の霞消(ビシャッ)
     こんなに弱いんじゃだめだね。煉獄さん、こっちは終わりまし……」
 雑魚鬼「(グサッッッ!←雑魚鬼1体の右手が無一郎の腹に貫通)」
 無一郎「カハッッ!!」

 煉獄「時透————!! (無一郎の方へ駆けだして)」
 雑魚鬼「ァァァァァ!」
 煉獄「悪いが今は貴様らの攻撃など関係ない! (ビシャッ)」
 

 〜雑魚鬼、無一郎に負傷を与えた一体以外消滅〜

 煉獄「大丈夫か!」
 無一郎「は、はい、ちょっとしくじっただけで……(刀を鬼の腕に当てて斬ろうとする)
     刃が通らないっっ!!」
 煉獄「(何故だ? なぜあの程度の鬼がここまで強い!? 何が起こってる?)
    時透、もう少し辛抱してくれ!」
 無一郎「僕の方は大丈夫なんで……皆の方へ行ってください……」
 煉獄「そんなことできるわけないだろう! 俺はここで見張る!」


【宇髄&実弥&悲鳴嶼VS雑魚鬼】

 実弥「おいおいおいおい、こりゃあどういうことだ? 頸を斬っても死なねえぞオイ」
 雑魚鬼「ウガァガァ!!(突進してくる)」
 宇髄「全く、訳が分からねえ! 音の呼吸・壱ノ型 轟!!(ドォンッッ)」
 悲鳴嶼「………やったか……?」
 雑魚鬼「(ゆらりと起き上がって)」

 実弥「嘘だろオイ、俺らがどうにかしちまったのかよ。こんな雑魚鬼がまさか十二鬼月?」
 宇髄「んなわけあるかと派手に突っ込みてえが、常識外れなのは間違いないぜ」
 雑魚鬼「ウガァァァ!!(突進してくる)」
 実弥「風の呼吸・壱ノ型 塵旋風・削ぎ!!」

 雑魚鬼「(胴を真っ二つに斬られる)ギャァァァァァ!!」
 実弥「嘘だろ? また生きてんぞコイツ」
 悲鳴嶼「………私にやらせてくれないか……(鎖につながれた鉄球を構えて)」

 宇髄「頼むぜ悲鳴嶼さんよ。俺はもう頭がゴチャゴチャしてやべぇ」
 悲鳴嶼「岩の呼吸・参ノ型 岩躯の膚!(鉄球を鬼に向かって振り下ろす)」
 雑魚鬼「ギャァァァァァ!(即回復)」
 実弥「嘘だろ……!? これじゃまるで歯が立たねえじゃねえか……」

 【一方義勇】

 義勇「はあ……はあ……クソッ……」
 雑魚鬼「ギャァァァァァ!」
 義勇「壱ノ型……水面斬りっ!」
 雑魚鬼「(ドサッと倒れ)」
 義勇「もう……体が動かない……ダメだ……(ドサッ)」

 【一方しのぶ】

 しのぶ「き、斬られたっ…なかなか血が止まらない……」
 雑魚鬼「ブンッ←(切っ先の鋭い棘を発生)」
 しのぶ「蟲の呼吸・蝶ノ舞 戯れ!(辛うじて避ける)
     体力が……もうギリギリ……誰か、早く……」


 【一方蜜璃&伊黒】

 蜜璃「キャアァァ!(突然背後に現れた鬼に噛みつかれる)」
 伊黒「甘露寺———!! 早く止血しろ、早く!!」
 雑魚鬼「グルルル……」
 蜜璃「(ドサッと地面に倒れて)」
 伊黒「腹立たしい……蛇の呼吸・弐ノ型…うっ(ドサッ)」



 ???「やばいやばいやばい急げ急げ急げ! あっちだっ おいお前遅いぞ!!」
 ???「うるさいな。大声出さないでくれる? 合わないね、君とは」
 ???「二人とも、雑魚鬼を操っている鬼は向こうです。奴らを頼みます。
     私は柱のみなさんを安全な所に避難させますので」

 ???「○○様、今日も美しい……!」
 ???「ねえ。戯言言う暇ないから、さっさと行きなよ。刻むよ?」
 ???「物騒なこと言うな! ほれ、『目』だ! 頼んだぞ!」



 ネクスト→柱、大ピンチ!!
      そこに現れた人物とは?
      次回もお楽しみに!
 

第15話「少年は目を撒き、糸は広がる」 ( No.42 )
日時: 2020/03/27 16:40
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 
 〈柱、大ピンチ〉

 〜とある屋根の上〜

 骸「……なかなかやるじゃない。ほら、もう五人倒れたわ。さっさと食ったら?」
 燐月「そうだねぇ。こんなに早く柱を倒せるなんて夢のようだね」
 骸「……あの鬱陶しい封印がなければよかったのに」
 燐月「まあ、過去のことをくだくだ考えてもしょうがないしさ。骸ちゃん、誰食べる?
    俺はあの恋柱と蟲柱を一気に食べたいところだけど」

 骸「物忘れがひどいわね貴方。私は食べれないのよ」
 燐月「あーそうだった。骸ちゃんって変な体してるよねえ」
 骸「……そこまで失礼な言葉を吐いたのは同胞の中でも貴方が初めてよ」
 燐月「うわ、ごめんねー」

 骸「さっさと食べたらどう? 早くしないと夜が明けるわよ。それに『呪い』もあるし…」
 燐月「チッ。あの宵宮とかいう陰陽師め。じゃあ、呪いが発動しないうちに食べて来よーっと」

 ???「(ガッ)」
 燐月「うおわっっっ(何者かに背中を蹴られ、大きくよろける)」
 ???「(ドンッ)」
 燐月「ギャアァァァァァ!落ちるっっ」

 骸「どうしたの燐月。勝手に騒いで…。平衡感覚がおかしくなったの?」
 燐月「違うんだよ骸ちゃんっ! 誰かが俺を蹴ったり叩いたりするんだっ」
 骸「………(周りを見渡して)誰もいないけれど」
 燐月「いや、いるんだって! 見えないかもしれないけどさ!」


 ???「(ブンッッ)」
 骸「ひゃああっっ(何かに腕を引っ張られ前のめりになる)」
 燐月「何だこれ? 骸ちゃん、手に何か絡まって……糸?」
 ???「とっとと消え失せろ!(ブンッ)」
 骸・燐月「うわああああっっ(地面へ落下)」


 〜二人の動揺により、雑魚鬼が消滅〜


 【宇髄&実弥&悲鳴嶼 一行】


 実弥「? おい勝手に消えたぞ!? 罠か??」
 宇髄「……どうやら危機は去った…のか?」
 ???「皆さん、手を貸してください!」
 悲鳴嶼「……? あなたはどなたで……!!? 時透っ!」

 珠世「(無一郎をおぶっている)私は珠世というものです。
    あの雑魚鬼たちを操っていた鬼は、私の連れが対処してくれています」

 実弥「テメエは何者だ?」
 珠世「詳しく説明したいところですがそれは後で。
    実は炎柱さんを除き後の柱の皆さんが気絶しています。皆さんも運んでください」

 宇髄「マジかよ。おい行くぞ!」
 悲鳴嶼「……何と言うことだ。冨岡たちがやられるとは……
    球世様、あなたに心より感謝申し上げる……」


 
 愈史郎「これで俺の役目は終わりだ。後を頼む(体に目を描いた紙をつけている)」
 累「……分かった(同じく愈史郎の血鬼術で透明化している)」
 愈史郎「おまえな! 何でお前が球世様と一緒に行動してるんだ!あとでちゃんと説明しろ!」

 累「カプセル錠を全部飲み終わったから、新しいのをもらいに…」
 愈史郎「お前許さねえぇ!! さっさと始末してこい! あとで数発殴る!」
 累「いいよ? その前に僕が君を縛るから(駆け出して)


 骸「………全く、何者かの襲撃を食らってしまったわね。貴方の操り人形も消えたわ」
 燐月「ええー。折角頑張って作ったのにぃ…うっ! む、胸がっ」
 骸「……来たわね、呪いの効果」
 燐月「ゴホッゴホゴホ」

 累「……やあ、どうもこんばんは。今からお前たちをバラバラに刻みます」
 燐月「だ、誰だ!? どこにいるっ!?」
 累「累の三分クッキング、開始(ブンッ←糸を二人の体に巻き付ける)」
 骸・燐月「うぐっっ!」
 累「テレレテテテ、テレレテテテ(三分クッキングの音楽)ブンッ」
 骸・燐月「かはっっ(ブシュッ←血飛沫)」

 累「あれ、死なない。すぐに傷がふさがる。まあ関係ないけどね(更に強く締めあげて)」
 骸・燐月「うっっ」
 累「…………人間に手出しをするな(ブンッ←遠くへ投げ飛ばして)」

 骸「……燐月。今日は諦めましょう。もうすぐ日が昇る。ほら、もう西側が明るくなってきてる」
 燐月「悔しいけどそれが最善手のようだね。邪魔者も入っちゃったし、計画が丸つぶれ」
 骸「町人を全員食べたんだからいいんじゃない?『父上』もきっと許してくださるはずよ」
 燐月「そうかなー。君のパパ怖いんだもん」
 骸「娘には優しいわ」
 燐月「……親バカか」



 愈史郎「球世様、そちらはどうでしたか!」
 珠世「累くんに頼んで、全員を大きな糸玉に入れて私の診療所に連れて行くように頼んでます」
 累「……ほら見て、こうやれば重い人間を運ばなくていいし、僕の糸で操れるから便利」
 愈史郎「おおおおお前何やってんだよ? そ、そんな患者の扱い方あるか!」
 累「……だって球世が」
 愈史郎「球世様も、そんな無茶なこと承知しないでください!」
 珠世「テヘ」
 愈史郎「珠世様、今日も美しい……」


 球世「さて、急ぎますよ。朝日の上る前に皆さんを診療所へ」 
 累「……OK。この糸玉、このまま持っていけばいいね?」
 愈史郎「いやいやいやいや! 珠世様、そんな患者の扱いはダメですよ!」


 〜ギャースカギャースカ〜


 ネクスト→柱たちを襲った鬼の正体は?
      骸と燐月は下弦? 上弦? それとも?
      次回もお楽しみに!


 次回は短くなりそうですが許して下さいっ。
 

 

第16話「瞳の数字」 ( No.43 )
日時: 2020/03/26 17:46
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)


 愈史郎「おまえな! お前! 許さない! 絶対に!」
 累「うるさいな……君もサイコロステーキにしてあげようか」
 珠世「物騒なこと言わないでください」

 〜ザーッと風が吹いて〜

 愈史郎「あ、あの鬼!」

 
 屋根の上に黒いワンピースに身を包んだ鬼の少女が立っている。
 名前は確か、骸と呼ばれていた。


 骸「またどこかで会いましょ」
 累「瞳に数字が……上弦の……零!??」


 骸「ふふふ(スッと消える)」

 愈史郎「何だよ上弦の零って」
 珠世「普通、十二鬼月は下弦が壱から陸、上弦も同じく壱から陸。零などないはずですが…」
 累「上弦の零……。あいつは何者なんだ……?」


 第3章終わり!
 →第4章に続く!


 めっちゃ短いけど許してください−m(__)m

 

 第17話「再会とちょっとした喧騒」 ( No.44 )
日時: 2020/03/27 05:16
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 
 【柱合会議の前日 夜7時ごろ】

 〈藤の花の家紋の家〉

 炭治郎「おーい皆! 速報! 明日、全員鬼殺隊の本部へ行けと連絡があ……」
 善逸「何でよ! なんで俺らの出番ないのよ! あー———暇だわ! マジで!!」
 禰豆子「ムームー(なでなで)」

 伊之助「俺こっちの布団使うから!(一番右の布団の上に乗っかって)」
 善逸「好きにすればいいんじゃない!? アーー—!
    それにさぁ、俺が禰豆子ちゃんとキャッキャしてたことも全部スルーされてるしさぁー」
 仁乃「書く必要性が無かったんじゃない?」
 睦彦「…善逸、お前ちょっと落ち着けよ。毎日のように騒がれても困んだから」

 炭治郎「皆! 明日、本部に行けとさっき鴉から連絡が入ったぞ!(二回目)」
 かまぼこ隊一同「マジで!!?」

 善逸「何よ何なのよ、俺たちなんか悪いことした? だから呼ばれるの??」
 炭治郎「いや、累のことで話が聞きたいって…。あと柱もこの前大変な事態に」
 仁乃「柱の9人に何かあったのかな…心配…」
 伊之助「あ? 本部がなんだって?(全く聞いてない)」
 睦彦「明日! 本部に! 行くんだよ、つーか話聞いとけよ!!」

 仁乃「私本部に行ったことあるけど……(乾いた笑い)」
 伊之助「どうしたお前。冷や汗が出てるぞ? 大丈夫か?」
 睦彦「あーー、もしかして、俺が同行した時の奴な」
 善逸「何、なんなの? 仁乃ちゃんまさか本部で痛めつけられて心臓に傷負っちゃった?
    俺がケアしてあげる!!」
 炭治郎「今俺が一番ケアしたいのは善逸の方だ。最近、情緒不安定だし」

 仁乃「私の身体の事で本部に連行されたんだけど、風柱さんに刺されまくったんだ」
 炭治郎「不死川さん躊躇ないな……」
 禰豆子「(善逸と仁乃ををギュッと抱きしめて)」

 善逸「うわーんありがとう禰豆子ちゃーーん!(ハッ)そうだ、累の奴殺してこないと」
 かまぼこ隊一同「!!?」
 炭治郎「おいおい大丈夫か善逸。水あるぞ飲むか?」
 睦彦「炭治郎。そういう問題じゃねえと思うぜこれは」
 伊之助「あいつかどうにかしたのかよ紋逸。てかあの鬼今鱗坂んとこにいるぞ」
 仁乃「鱗滝さんね。累くんがどうしたの?」

 睦彦「あーー善逸お前あの事まだ根に持ってんのかよ!?」
 炭治郎「睦彦くん、知ってるのか?」

 睦彦「この前みんなが風呂行ってる時、俺と善逸だけ先入ったじゃん?
    そん時に雑談とかしてたんだけど……」
 善逸「なぁ睦彦ぉー。聞いてたんだったら弁護してくれよぉー。分かるだろ、俺の気持ち」

 炭治郎「自分と他人は違うから分かり合えない事もあるんだよ善逸(ニッコリ)」
 禰豆子「ムー?」
 仁乃「いやいや炭治郎さん、まじめに言ってるとこ悪いけど話ずれてる」
 伊之助「何だよ遠回りな説明すんなボケ。さっさと話せよ」

 睦彦「禰豆子があの後、累にすっごくなついたじゃん。抱っこしたり頭なでたり」
 仁乃・炭治郎「あーーー」
 善逸「だから一遍殺してこようと思いまして!」
 伊之助「殺してえのはお前のその発想だな」

 禰豆子「ムームー(慌てて善逸の裾を引っ張る)」
 善逸「禰豆子ちゃん、俺があの悪鬼をメッタメタに殺してあげるからね♪」


 累「…………ねえ君、今なんて言ったの??」
 かまぼこ隊一同「ギャー———! 出たぁ!」
 炭治郎「累!? な、何でここに!?」
 禰豆子「ムームー!(累の頭を撫でてギュッと抱きしめる)」
 善逸「禰豆子ちゃーーん。こんな奴の相手しなくていいからさあ、俺とこっち行って話そ?」

 累「(糸で善逸の動きを封じて)本部に僕も行くことになったから、
    鱗滝に頼んでここに運んでもらった」
 善逸「ぐえっっ首、首締まる!」

 伊之助「……他人任せだな」
 累「(伊之助も糸で縛って)しょうがないでしょ、朝日浴びれないんだし外見のこともあるし」
 睦彦「確かに、勝手にふらふらーっと歩いたらそれだけで目立つよなお前の外見。
    俺も目立ちてえ」
 仁乃「むっくんはもう十分目立ってます」
 

 累「それで、黄色の君。さっきなんて言ったの!?」
 善逸「ギャー—————(汚い高音)許してえええ!!」
 禰豆子「ムームー」
 炭・仁・睦「(人を呪わば穴二つ……)」


 この夜、善逸の悲鳴がやむことはなかった。
 アーメン。


 ネクスト→本部に向かったかまぼこ隊一同、柱と再会☆
      ただ、15人揃って話せば何かと問題もおきまして……。
      次回もお楽しみに!

 時間の都合上、番外編を削除しました。ごめんなさい……。
 またどこかで書くかもしれないので待っててね。

 


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