二次創作小説(紙ほか)

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【鬼滅×花子くん】短編集続編 六人の軌跡
日時: 2024/02/02 20:20
名前: むう (ID: F7nC67Td)
プロフ: http://www.kakiko.cc/novel/novel3a/index.cgi?mode=view&no=18201

 
 
 ――これは俺達の、軌跡と奇跡の物語だ。

 ********

 どうも、むうです。
 鬼滅、花子くん、その他色んなものが好きです。

 六人の軌跡、通称『ろくきせ』にようこそ!
 隠語は「rkks」!よろしくお願いしますっ!

 このお話は【鬼滅の刃】全集中・会話文短編集の続編になります。
 前作は参照のURLから。
 この本編だけでも充分話は分かる(はずです)のでお楽しみくださいませ。

 新かまぼこ隊が旅をしながら成長する話。
 柱も登場しますので、是非楽しんで行ってください。
 第5章からは地縛少年花子くんとのコラボです♪

 [前編]【鬼滅】会話文短編集
 [公式スピンオフ]ろくきせ恋愛手帖
 
 
 
 〈キャラ紹介〉

 ・新かまぼこ隊>>136
 ・花子くんキャラ>>137 参照あり

 〈注意〉

 ●本編完結済み
 ●スマホだと読みにくいかも
 ●ネタバレ若干あり
 ●流血の表現あり
 ●オリキャラあり
 ●時々東方キャラ登場


 〈新たな設定{花子くんのみ}〉

 ●花子・つかさ めちゃ仲良し
 ●放送室メンバー→味方
 ●葵ちゃんや輝さんは外伝で登場!

 〈ルール〉

 ●つぶやきや拡散〇
 ●中傷行為や荒らし、作品に対してのネット上での暴言×
 ●キャラの貸し出し〇(その場合コメント)
 ●また、ネット上での自作発言×


 上を読んで、OKな方はゆっくりしていってね!


 
 ★Special thanks★

 応援コメントありがとうございます!

 蝶霞さん 優羽さん ベリーさん 蜂蜜林檎さん
 一緒に執筆した弟
 応援してくれた学校の先生、友達

 
 ★2021年冬⭐︎小説大会★
 「二次創作合同」金賞受賞作

 感謝 >>398
 
ーーーーーーーーーーーーーーーー
 【目次一覧】


 まとめ読み>>01-


 読者様の好きな話まとめ(蜂蜜さんthank you!)>>367
 作者的に好きな話まとめ>>368-369
(4年ぶりに帰ってきた)作者的にツッコミたい話まとめ>>399

 
 ◆大生コソコソ噂話・執筆裏話

 第1回「むうの執筆あるあるまとめ」>>27
 第2回「春になってきましたね」>>31
 第3回「オリキャラ登場のお知らせ」>>36
 第4回「遅いけど自己紹介」>>49
 第5回「コラボ決定のお知らせ」>>56
 第6回「コロナ怖い」>>84
 第7回「閲覧数1000突破!!ゴフッ(吐)」>>92
 第8回「花子くんキャラ追加のお知らせ」>>101
 第9回「放送室メンバーと作者の楽しい会話」>>107
 第10回「閲覧数3000突破コメント」>>245
 第11回「外伝の秘話&あとがき&ルールのお知らせ」>>256
 第12回「むう流表現方法」>>337
 第13回「花子くんに勉強教えてもらった」>>339
第14回「帰還者ムーマス ~4年ぶりに帰ってきた~」>>399

◆むうと弟の楽しい会話

 第1回>>371
 第2回>>380
 第3回>>381


 ◆閲覧数突破記念

「閲覧数2000突破記念 鬼滅ラジオ」>>166>>169
「閲覧数3000突破記念 キメツ学園」>>246>>247>>248>>250
「閲覧数4000突破記念 オリキャラに20の質問」>>313>>319>>326


 □第1章 蝶屋敷での三週間
 
 第1話「おはよう」>>01-02
 第2話「機能回復訓練・前編」>>03>>04>>06
 第3話「機能回復訓練・後編」>>08>>10>>11>>12
 第4話「伊之助ハッピーバースデー」>>15-19
 第5話「お久しぶりです」>>20
 第6話「いざ、出発!」>>21

 幕間 >>22

 □第2章 六人の初任務  

 第7話「聞き込み調査」>>23-24
 第8話「鏡ノ森」>>25
 第9話「かまぼこ隊、出動!」>>26>>28
 第10話「意外な助っ人との反撃開始」>>30>>32
 第11話「本当なら」>>33

□第3章 柱9人の格闘

 第12話「列車の中」>>34-35
 第13話「九人揃えば何とやら」>>38
 第14話「鬼の猛攻」>>40-41
 第15話「少年は目を撒き、糸は広がる」>>42
 第16話「瞳の数字」>>43
 

 □第4章 柱合会議へようこそ

 第17話「再会とちょっとした喧騒」>>44>>47
 第18話「ご教示願う」>>50-51
 第19話「六新鬼月と陰陽師の噂」>>53
 第20話「集められた鬼たち」>>55


 □第5章 陰陽師を探せ!

 第21話「宵宮家探索」>>59>>64
 第22話「地縛少年花子くん」>>66-67
 第23話「最悪の出会い」>>68-69
 第24話「陰陽師・宵宮有為」>>72>>73>>75
 第25話「地獄の手合わせ」>>76>>78-80
 
 幕間 >>81
 

◆番外編

 第壱話「お願い叶えてください」>>82>>83>>85>>86
 第弐話「寧々の男性観察」>>87>>88>>90
 第参話「チョコレート」>>93>>94>>96>>99
 
□第6章 お膳立ては計画的に

 第26話「臨時柱合会議」>>103>>105
 第27話「それぞれの対策」>>111>>113>>115>>116
 第28話「それぞれの対策・後編」>>118-119
 第29話「六新鬼月と無惨」>>121
 第30話「決戦の火ぶたを切る」>>122


□第7章 最終決戦

 第31話「燐月・銘祈戦:前編」>>124>>125>>129>>132
 第32話「燐月・銘祈戦:後編」>>135>>139>>142
 第33話「こんな噂知ってますか?」>>143
 第34話「七不思議旋風」>>145-147
 第35話「お魚になります!」>>150>>153
 第36話「求手名:新羅戦:前編」>>156>>160>>165
 第37話「求手名:新羅戦:後編」>>173>>174>>176>>178
 第38話「大好き」>>180
 第39話「刻羽睦彦」>>184>>186>>187>>189>>192>>193
 第40話「胡桃沢仁乃」>>194>>195 >>197-199
 第41話「骸と、最後の鬼:前編」>>200 >>203-205 >>207
 第42話「骸と、最後の鬼:後編」>>211-212
 第43話「重なる想い」>>213-216 >>219>>220

 最終話「キセキ」>>221
 あとがき>>222



 ◆本編外伝


 外伝1話「inかもめ学園」>>228>>230>>231
 外伝2話「柱とのパジャマパーティー」>>237-239 >>242>>244
 外伝3話「柱とのパジャマパーティー2」>>251-253
 外伝4話「キミの反応見てみたい」>>240-241
 外伝5話「恋ゴコロ」>>254>>255 >>257-258 >>260


 ◆キャラクター設定集


 〇オリキャラ設定集>>223-226

 〇六新鬼月 設定集>>232-236



 ◆あとがきSP

 ○あらすじについて>>261

 ○振り返り編

 [第一章]>>262-265
 [第二〜三章]>>267-271
 [第四〜五章]>>272
 


 〇企画コーナー
 
 [キャラの名言を再翻訳してみる!]>>270
 [キャラに○○してみる]>>278-343
 [演技力むうむう面接☆]>>287-298
 [想像でキャラの中の人にインタビュー」>>335>>338
 

 ◆特別編


 ☆遊園地編☆

 第壱の怪「現代パロ☆遊園地での肝試し」>>299>>300
 第弐の怪「遊園地での肝試し2」>>303-316 >>317-318
 第参の怪「遊園地での肝試し3」>>321 >>323-342


 ☆お泊り会編☆

 第肆の怪「現代パロ☆ワクワクのお泊り会」>>347>>349>>350
 第五の怪「お泊り会2」>>351>>354
 第陸の怪「お泊り会3」>>359



 □ろくきせ最終章 I'm on your side. 


 第45話「スレ違い、それぞれの葛藤」>>361>>363
 第46話「企みと変貌」>>364>>370
 第47話「掴むべきもの」>>373>>374>>377
 第48話「軌跡と奇跡の輝石」>>379 >>382-386
 第49話「ごめんねは、また今度」>>387>>390
 第50話「サヨナラは言わない」>>393>>394>>395


 あとがき>>396


2020年3.10 執筆開始
2020年6.11 本編完結
2020年6.12 外伝執筆開始
2020年6.27 外伝完結
2020年7.07 キャラクター紹介を一部加筆
2020年8.02 最終章執筆開始
2020年8.20 最終章含め本編完結
  
 
 

 
 
 

 第10話「意外な助っ人との反撃開始」 ( No.30 )
日時: 2020/03/22 06:56
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 続きでーす♪

〈奇跡の共同戦線、開始☆〉

 〜累の糸が広範囲に広がって〜

 炭治郎「ヒノカミ神楽・炎舞!!(ブンッ バサッ)
     よし、斬れた! おーい、そっちは大丈夫……」
 善逸「ギャアーーーー! 何この糸! 手に貼りつくしおまけに超硬いんだけど!
    どういうこと、ねえどういうこと!?」
 累「………叫んでないでさっさと行動してくれる」
 善逸「だだだだだ、だって俺、君と今初めてあったもん! 初めましてだったもん!(泣)」

 睦彦「光の呼吸・漆ノ型 柳暗花明!!(ビシャッ)テメエ、切り刻まれてぇのか?」
 伊之助「うっせんだよ紋逸の馬鹿野郎が!(ブンッ)泣く暇あったら糸斬れ弱味噌が!」
 仁乃「正論だね。この硬いのを斬るには……四季の呼吸 肆ノ型・改 梅雨流々飛沫!」


 累「………やるね。やあ、伽札とか言った、君。どうしたの、もう降参?」
 伽札「へぇ、なかなかやってくれるじゃん。しかもなかなか再生しないよ」
 累「自分の立場をわきまえて行動しなよ。元・下限の伍とか言ってた?
   君より遅くに下弦になった僕にやられちゃ、元も子もないじゃないか」

 伽札「お前のその口調、イライラするね。何? 俺を怒らせたいのかな」
 累「(手のひらから糸を発生させ、伽札の頭上から糸を振り下ろす)ブンッ」
 伽札「ヴッ」
 累「つまらない説教を垂れる暇があったら避けなよ。頭大丈夫?」


 炭治郎「(斬れてる! あの時斬れなかった糸が斬れてる。ヒノカミ神楽もちゃんと使える!)
     このまま距離を詰めれば、鬼の頸が斬れる! ヒノカミ神楽・火車!」
 善逸「ギャアア!(汚い高音)ポウッ(←気絶)」

 伊之助「うわ、気絶した! やっとか! 陸ノ牙 乱杭咬み!
     こっちの糸は俺に任せろォ! 
     炭治郎が一番敵の位置から近いから、花乃達は炭治郎の周りを糸を斬れ、いいなァ!」

 睦彦「お前、なんか今日めっちゃ冴えてるじゃねえか。どうした?」
 伊之助「炭治郎にできることは、俺にもできるわ!(ブンッ バラッ)」
 仁乃「よし、むっくん! 炭治郎さんの背中側と左は私が斬る!
    むっくんは善逸さんの方についてあげて。何か心配だから。(ブンッ)」
 睦彦「俺はアイツの母親か!! チッ。なんで俺がそんなことをしなきゃなんねえんだよ」

 禰豆子「フーフー! 血鬼術・爆血!!」

 〜炭治郎の周りの糸が焼け切れる〜

 炭治郎「ありがとう禰豆子! これで行ける!(伽札の方に駆け寄って)
     覚悟しろ、この悪鬼!」
 善逸「(寝ながら)炭治郎! それは幻だ!」
 累・炭治郎「何!?」


 伽札(本体)「(木の上に登って)ふふふ。君たち結構やるねぇ」
 伊之助「いつまで逃げてんだ! 幻ばっか見せられても困るんだよ!(ムキ—ッ)」
 伽札「俺、争い嫌いって言ったでしょ。自分の命が一番大事だもん」
 睦彦「………クソッ。善逸が教えてくれて助かったぜありがとうよ。
    俺はなァ、こんなふうに安全なところから見下ろしてくる奴が大っ嫌いなんだ!」

 仁乃「また同じ手にかかっちゃったのか……。本当に厄介!
    血鬼術・暗黒の魔手!!(黒い腕を複製、伽札の方に伸ばして)」

 伽札「おっと(身をひるがえして避けようとし)」
 累「ブンッ(糸を操って魔手を伽札の身体に巻き付ける)
   腹立たしい。鬱陶しい。本当にどこまでも厄介だ。癪に障る。
   このまま長丁場になったら朝日が昇ってしまうだろう。
   何としても君は僕の手で地獄に送ってやる」

 伽札「ふふふ、出来るものやらやってごらん? 
    幻の血鬼術にも気づけなかった君が俺に勝てるのならね」

 禰豆子「フーッ フーッ」
 炭治郎「………累! 俺は! 俺たちは! まだやれるぞ。諦めてない。絶対に諦めない!
     まだ使える術があるなら発動してくれ! 必ず俺たちが奴を斬る!」
 善逸「(刀の塚に手を伸ばして)伽札! お前を俺は許さない」
 伊之助「全く、腹が減るぜ!」
 睦彦「…そろそろ俺の秘密兵器を出してもよさそうだな」
 仁乃「何それむっくん! 秘密兵器って」
 睦彦「あとの楽しみにでも取っとけ胡桃沢。今見せたら面白くもなんともねぇよ」

 累「糸の強度を上げる……。覚えてるかな、炭治郎。水柱相手に一本も届かなかった技。
   でも相手は鬼なんだから関係ないよね……。刻まれないように気を付けて。
   血鬼術・刻糸輪転!!!」


 〜渦の様に編んだ最硬度の糸を展開、四方八方に撃ちだす〜

 累「これでもくらえ」
 炭治郎「ヒノカミ神楽・円舞!」
 善逸「雷の呼吸……壱ノ型 霹靂一閃・八連!」
 禰豆子「血鬼術……爆血!」
 伊之助「獣の呼吸・伍ノ牙 狂い裂き!」
 睦彦「光の呼吸・捌ノ型 光照剣舞・壊!」
 仁乃「四季の呼吸・弐ノ型 幽艶の風雪!」


 ネクスト→厄介な伽札の血鬼術に惑わされたかまぼこ隊&累。
      怒りが頂点に達した一同は全力で反撃を開始する!
      まだまだ続く戦闘。
      次回もお楽しみに!
 

Re: 【鬼滅の刃】短編集続編 六人の軌跡 ( No.31 )
日時: 2020/03/23 11:26
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

【大正コソコソ執筆裏話】

 こんにちは、むうです。
 だんだん暖かくなってきて、「ねむっ!」という日が続いてきました。
 ねずこ状態……いや、『寝る子』状態だね♪←ドヤァ(すいません)

 4月から中3になります。
 多分中3の今頃にはもう合格発表とかあるんじゃねー? 勉強大丈夫かよ…。
 という不安はひとまず頭ん中のゴミ箱に捨てました。

「受験になったら本気出す」ナイス考え。


 ↑いやこれでいいのかよ、って人もいるかと思いますが、まあいいっやっと。

 私の最近の楽しみは、お風呂やベッドの中で小説の構想が浮かんできて
「どうまとめようかねウシシ」みたいな精神状態になることです。
 PCするときもニヤニヤしてるらしいので母親が『かなり』引いてます。

 あとlineで鬼滅なりきりのグルチャやることかな…。
 グルチャってなりきれるんで小説の表現力とかあがりそー、とか思いながらやってると
 母親が「あんたすっごいニヤニヤしてる」って、またドン引きしてます。
 ……いいじゃん。制限時間もあるんだしさぁ、少しの間くらい楽しませてよ。
 
 最近の大失敗。「小説大会開催だって! 気合入る——!」
 10秒後
「…………二次小説って合同の方が対象なのね!?」
 おっちょこちょいで間抜けなのは生まれつきっす。

 まあそんなこんなで、毎日を送っているむうです。
 昨日くらいに飼い猫を抱きしめようとして右手を捻挫したり、筋肉痛で両足が痛かったり、
 弟と鬼滅ごっこでいつも無惨役やらされたりしてますが、今後もよろしくお願いしますm(__)m
 
 
 

第10話「意外な助っ人との反撃開始」(2) ( No.32 )
日時: 2020/03/23 12:17
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 〈反撃開始☆〉

 〜血鬼術・刻糸輪転により、最硬度の糸が四方八方に広がって〜

 善逸「(ハッ←覚醒)うわぁぁぁ来たうわっ!! ちょ、ちょ、累くん?
    俺んとこ凄い来るんだけど!」
 炭治郎「円状に展開するんだから、善逸の方にしか来ないという事はない!
     踏ん張れ! ヒノカミ神楽・円舞一閃!!(バサッ)」

 伊之助「んなことより紋逸! なんでさっき幻だってわかったんだよ!(バサッ)」
 善逸「……音が違うから。だから分かっギャアア!(パウッ←失神)」
 仁乃「四季の呼吸・伍ノ型 乱れ紅葉! 本体がどうか分かるならあの鬼に教えてあげて!」
 睦彦「善逸! 一つ考えがある! 俺と連撃をする気はないか!」

 伽札「ヴッ………ヴヴ……」
 累「コイツは分身か!?」
 善逸「(寝ながら)そうだ! 本体は金属の音がする! 音からして、本体は北西にいる!」
 累「………分かった。幻のお前は、もういいよ。さよなら(ブンッ)」
 伽札(幻)「ヴ……ッ」

 〜幻が消える〜

 炭治郎「皆! 鬼の頸は俺に任せろ! 糸を斬る事だけに集中するんだ!」
 禰豆子「(コクリとうなずいて)血鬼術・爆血!!(炭治郎の進路にある糸を焼き切って)」
 炭治郎「(駆けだす)そっち、よろしく頼むっ!」

 伊之助「ったく仕方ねえ! 獣の呼吸・弐ノ牙 切り裂き!(バサッ)」
 仁乃「……善逸さんと連撃ってどういうこと? わっ! 壱ノ型 春雷!!」
 睦彦「ちょっと考えたらわかるだろ。俺の光の呼吸は雷の呼吸をアレンジした結果だ。
    雷の呼吸を抑えたうえでアレンジしてる」
 善逸「雷の呼吸・壱ノ型 霹靂一閃!!(ブンッ)一つの型しか出来ない俺が、お前と連撃?」
 睦彦「文句でもあんのかよ。俺がお前をサポートしてやるって言ってんの!」

 伊之助「勝手にしやがれ! 俺には関係ねえ! 拾ノ牙 円転旋牙!!(ブンッ)
     おい鬼!! あとどんくらいだ?」
 累「本体との距離まで約一町。任せて(遠くの方から)」
 炭治郎「もお少し粘ってくれ!(遠くの方から)」
 仁乃「了解! 善逸さんむっくん、そっち頼んだよ! 爆黒炎+春雷 爆黒春雷!!」

 〜炎をまとった仁乃の剣によって糸が焼き切れ〜

 善逸「……準備は良いか、睦彦(刀の柄に手を添えて)」
 睦彦「それ俺のセリフ!! ……行くぜ、ちゃんとタイミングあわせろ!」

 善逸「雷の呼吸……壱ノ型 霹靂一閃・八連!!」
 睦彦「雷の呼吸・参ノ型 聚蚊成雷(しゅうぶんせいらい)!!」

 仁乃「すごい二人とも! ぴったり息があってる(バサッ)」
 伊之助「おい悠乃! よそ見すんな! (ブンッ)」

 睦彦「いいな、次行くぞ! 雷の呼吸・陸ノ型 電轟雷轟(でんごうらいごう)!(ブンッ)」
 善逸「雷の呼吸・壱ノ型 霹靂一閃・神速!!」

 伽札(本体)「うわっ! いつの間に近くにっ」
 炭治郎「往生しろ! この悪鬼! 累、禰豆子、頼むっ!」
 禰豆子「ムームー! 血鬼術・爆血!!」
 伽札「あ、熱っ!」
 累「もういいよお前は。さよなら。血鬼術・殺目籠」

 〜籠状に編まれた糸が伽札の頭上から振り下ろされて〜

 伽札「ギャアア!(ズタズタに刻まれる)」
 炭治郎「今だ! 水の呼吸・拾ノ型 生生流転!!(ブンッ)」

 〜伽札の頸が斬れる〜

 かまぼこ隊一同「やったあああ!」



 ネクスト→なぜ累は蘇ったのか? 本人の口から明かされる体験とは?
      次回もお楽しみに!


 善逸と睦彦の連撃、楽しかったぁ! 書けて良かった、大満足です。
 

第11話「本当なら」 ( No.33 )
日時: 2020/03/23 16:12
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

 続きでーす。

〈無事に鬼を討伐したかまぼこ隊一同&累〉

 炭治郎「ありがとう累。君が居なかったら、俺たちはやられていたかもしれない」
 禰豆子「ムームー!」
 伊之助「そうだな。あのまま身体が戻らなかったと思うと、ヒヤッとするぜ」
 仁乃「善逸さんとむっくんの連撃、すっごくカッコ良かったよ!」
 善逸「いや俺は……そんなこと……なくもないな! うふふっ」
 睦彦「久しぶりに雷の方使ったから、やっぱ威力が少し落ちたな。
    まぁでも、使えないよりましか」

 累「……お礼を言われるようなことはしてないよ。
   それより君たちが僕を信じてくれたのが意外だった」

 善逸「いや、まだ俺は信じてないからね!」
 炭治郎「またそんなこと言って。善逸は耳がいいんだから、嘘ついてるか分かるだろ?」
 伊之助「そもそも、どうなってんだお前。何でまだ生きてんだ」
 禰豆子「ムー?」
 仁乃「義勇さんが倒したって聞いたけど…」
 睦彦「頸は、崩れたんだよな? ちゃんと」

 累「君たちの言う通り、僕は頸を斬られて地獄に行った。
   自分も、何で今ここにいるのか、はっきりした理由は分からない。
   でも、一つだけ思い当たることがあるとするなら……」


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 【累の話】

 〈地獄〉

 母「累ー! 水を汲んできてくれる?」
 累「うん分かった。行ってくる」
 父「じゃあ俺は、風呂の火をおこしてくるよ」

 地獄って言うと不吉な感じがするけれど、そんなことはなかった。
 ただ、一日中そらが闇に包まれていた。
 僕は父と母と三人で、人間だった時に住んでいた家とそっくりな建物で暮らしていた。


 累「水、汲んできたよ母さん」
 母「ありがとう。水は、そこのタライに入れておいてくれる?」
 累「うん(ジャーッ)」
 母「体が丈夫になって良かったわねえ。前より笑顔も増えたし。嬉しいわ」
 父「風呂、わいたぞ。累、先に入ってきなさい」


 父と母の記憶の中には、鬼になった僕の記憶は入っておらず、
 代わりに『体が丈夫になった』という設定が埋め込まれていた。

 累「(風呂の中)二人とも、本当に覚えてないんだろうか……。
   それとも、わざと言わないようにしてるのだろうか……」

 そう考えていた時だった。
 突然、自分の手が何者かに強く引っ張られた。


 累「うわっ」
 ???「お久しぶり。その後変わりはないか? 急だがお前が必要になった」
 累「(脳に直接響く声に戸惑う)だ、誰だ! やめろ! 腕を離せ!」
 ???「お前の死後、下弦は解体させた。だが下弦の伍と壱は実力があった。
     地獄に送るのはもったいない」
 累「嫌だ! お前の思い通りになんてなるものか! 僕はもう人を殺したりはしたくない!」
 ???「………お前は私の言うことを否定するのか?」


 その声を機に、自分の体が変化した。鬼の時の姿に変わっていた。

 累「うわああああ!!」
 ???「さあ、来なさい。お前は六〇〇月の資格がある」

 パニックで、そいつが何を言ったのかは聞き取れなかった。
 ずるずると腕を引っ張られた、逃げようと必死にもがいた。
 気づくと自分は、また地上に戻って来ていた。


 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 累「………本当なら、僕は戻ることもなかったし君たちを助けることもなかったんだよ」

 かまぼこ隊一同「…………」
 炭治郎「えっと、君は、あくまでも鬼なんだろ? 人を、食ったりとかって…」
 禰豆子「ムームー!」
 善逸「そうだよ!! 俺もそれが気になってた!」
 伊之助「襲わねえのかよォ。目の前に人間がいるんだぜ?」
 仁乃「確か鬼って、長期間人間を食らえないと狂暴化するんだっけ…」
 睦彦「そうだな。お前と禰豆子は例外だけど、累とか言ったか。お前はどうなんだ」

 累「僕が落ちた場所は浅草……炭治郎は知ってるかな? 僕は珠世と会った」
 炭治郎「球世さんと!!??」
 善逸「お前、声でかいよ!」
 累「それで球世に、この薬を作ってもらった(着物の懐から瓶を出して)」

 伊之助「? 何だそれ」
 睦彦「カプセル錠だな」
 累「……この中には人間の血液が少量入っているらしい。
   これを服用することで、人を襲わずに生きていられるって」

 仁乃「な、なるほど。その珠世さん、凄いね。
    確か禰豆子を人間に戻す薬も作ってくれてるんでしょ?」
 善逸「そうなの!?」
 炭治郎「うん。珠世さんに会ったってことは、愈史郎君にも?」
 累「ああ、あの人。僕が珠世に血液を採られてるとき、ずっと歯ぎしりしてたよ。
   うるさいから糸で縛っておいたけどね」

 かまぼこ隊一同「…………愈史郎さん可哀そうに……」
 累「…恐らく、あの方はとてつもない計画を考えているはず。
   僕が運よくあの方の元を逃れられたのは奇跡だったかもしれない。
   今後何がどうなるか分かんないってことだよ」

 炭治郎「………鬼舞辻無惨。一体何を企んで……」


 〜朝日が差し始める〜


 炭治郎「やばい! 禰豆子、早く箱に入れ!!」
 禰豆子「(慌てて木箱の中へ)」
 仁乃「(羽織を脱いで、累に被せる)」
 伊之助「おいおいどうすんだよ。この鬼は」
 炭治郎「鱗滝さんに手紙を出して、預かってもらおう。善逸、伊之助!」
 善逸「な、何だよ」
 炭治郎「向こうの家に、確か籠があった! 持って来てくれ。善逸、籠を編め! すぐに」
 伊之助「うおおおお! 任せろォ!」
 善逸「すぐに!? ハイハイハイハイやればいいんでしょやれば!」


 〜10分後〜

〈かまぼこ隊一同・下山〉

 伊之助「重い……(編んだ籠の中に累を入れ、善逸の羽織をかぶせて蓋をしている)」
 炭治郎「ごめんな伊之助。俺と代わるか?」
 伊之助「大丈夫だ! 俺がやる!」
 善逸「痛っっ!んも〜めっちゃ急いで編んだから手に刺さったぁ!」
 仁乃「何はともあれ、無事に済んでよかったね」
 睦彦「……そうだな。この後凄い展開が待ち受けてそうだが……俺に任せておけ!」


 第2章終わり!
 →第3章へ続く!


 ネクスト→第3章ではかまぼこ隊は一旦おやすみ=登場なし。
      柱たちがメインになります。時間軸で言うと、伽札戦と同時期。
      かまぼこ隊が戦っているとき、柱はどんなことをしてたのかな?
      次回もお楽しみに!

 
 

第12話「列車の中」 ( No.34 )
日時: 2020/03/24 16:51
名前: むう (ID: Dd/6LLrW)

〈駅に到着した義勇&しのぶ 合同任務にて〉

 しのぶ「わぁ、人が多いですね。列車で移動するのは久しぶりです」
 義勇「……そうだな」
 しのぶ「相変わらず長くは喋ってくれないんですね冨岡さん。
     折角一緒の任務ですし、仲良くしましょうよ」
 義勇「………(切符売り場へ)」
 しのぶ「何とか仰ってくださーい」
 義勇「俺は嫌われてない」
 しのぶ「口を開いたかと思えばまたそのセリフですか。いい加減聞き飽きましたよ…。
     冨岡さん、駅弁でも食べますか? おごりますよ」
 義勇「……じゃあ鮭大根で」
 しのぶ「了解しました(ニッコリ)」


 〜義勇・切符売り場〜

 駅員「こちらのルートだどこの切符になります」
 義勇「ではそれで。……お金はこれで」
 駅員「かしこまりました—」
 義勇「………(胡蝶との合同任務、慣れん……)」


 義勇「(切符も買ったし胡蝶と合流するか……どこに行ったあいつ…)」
 しのぶ「ギャアァァァァァ!」
 義勇「胡蝶の悲鳴……何かあったのか?!(駆け出して)」

 
 しのぶ「キャア! こ、来ないでください……っ」
 猫「にゃーん にゃーん にゃーん」
 犬「ワン! ワンワン!」
 義勇「……胡蝶、大丈夫か? どうした」
 しのぶ「私、全身に毛が生えた動物は無理なんです……」

 猫「にゃーん にゃーん にゃーーん」
 義勇「(*^▽^*) (なでなで)」
 猫「ゴロゴロ」
 義勇「(*^▽^*)」
 しのぶ「あの、冨岡さん。戯れているところすみませんが、腰が抜けてしまって……。
     申しわけないですがおぶってもらえませんか」
 義勇「(゜_゜>)」

 
 〜義勇・しのぶをおんぶしながら列車の方へ〜

 義勇「……お前、そんなに無理なのか」
 しのぶ「………はい……」
 義勇「毛がはいているという条件なら、人間もダメじゃないのか」
 しのぶ「大丈夫ですよ。人間はこう、『毛深く』はないんで」
 義勇「…………初めて聞いたぞ、『毛深いモノ恐怖症』」
 しのぶ「人の症状に名前など付けなくて結構ですよ。嫌がらせでしょうか?」


 〜ガタン ゴトン ガタン ゴトン〜

 義勇「………列車が来た。そろそろ自分で歩け(しのぶを降ろす)」
 しのぶ「恥ずかしい所を見せてしまいましたね。すみません。じゃあ行きましょうか」


〈列車の中〉

 しのぶ「なるほど。この列車の席は対面タイプなんですね(席に着く)」
 義勇「何てことをしてくれるんだ(ボソッ)(しのぶの対面に座る)」
 しのぶ「? 何か言いました?」
 義勇「何でもない(対面とかマジで緊張するし相手胡蝶だようーわ!)」
 しのぶ「………心の声が漏れ聞こえてますが」
 義勇「そ、ソンナコト」
 しのぶ「冗談ですよー(ニッコリ)」

 義勇「………あの猫と犬は、俺を嫌ってないぞ」
 しのぶ「(持参のおにぎりを口に運ぼうとし)……いきなりなんでしょうか?」
 義勇「猫は可愛いし、犬も可愛い。少なくても俺は、動物側からは嫌われてないということだ」
 しのぶ「………かなり気にしておられるんですね。自分が嫌われていること」
 義勇「(ピキ————ン)ソンナコトナイシ」
 しのぶ「まぁ、そうなんですか。わざわざ猫や犬も使って説明したのにですか。へぇ」
 義勇「(やっぱり胡蝶、お前は苦手だ……)」


 ネクスト→列車の中、二人のトークはまだまだ続く。
      次回もお楽しみに!
 
 
 


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