戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

(雀の家編)第11話・雀の家(1)



ピンポーン
やよい「すいませ~ん。やよいですけど。」
雀「今行くね!」
ここは雀の家、やよいが来ることになっています。
雀の家は実は、やよいが初めてのお客さん。汚いと想像してる人、豪華だと思っている人(多分いない)今日、雀の家を見させてもらえます!
やよい「おじゃましま~す。えっ!」
なんと、中はしっかり整理整頓されていてゴージャスなロイヤルシリーズがそろってある。
予想外の展開だ。やよいの頭は今、ソフトバンクのCMが流れている。
やよい「あの~、掃除はいつやりますか?1週間に1回?」
雀「何言ってんの?1日1回に決まってるじゃん。」
うっそ~、いや普通いないよ。まぁいるか。
だけど本当に綺麗!!
雀「お茶出すね。紅茶の方がいい?」
やよい「い、いや・・・紅茶なんて・・・。お茶でいいです。そんな・・・。」
ピンポーン
雀「ももこ来たかな!?」


(雀の家編)第12話・雀の家(2)



モモコ「オーッス!モモコだよ~!おじゃましま~す。」
雀「お茶用意するから待ってて。あと左の部屋には入らないでね。」
と言って2階に行った。モモコは「すご~い」と関心中。やよいがモモコに言った。
やよい「あの、左の部屋って何でしょうね。」
モモコ「そういやぁ。もしかして家具とかつめこんでたりして。」
ありうる。あの雀だから。
モモコ「開けちゃおっかな~?」
やよい「やめといたほうがいいですよ。聞いてみましょう。」
ちょうど雀がお茶を持ってきた。やよいとモモコが雀に聞いた。
モモコ「左の部屋ってなに?何か入ってるの!?」
やよい「あの・・・、気になるので・・・、嫌だったらいいです。」
雀がお茶をおいて頭をボリボリかいた。
雀「う~ん。誰にも言わなかったらいいよ。」
やよい・モモコ「言わない!」
部屋のドアを開けた。そこには家具がずらりと見やすいようにおいてあった。
雀「明後日からここでお店を開くの。名付けて『雀屋』。家具屋さんよ。たぬきちなんかいい商品でないでしょ?私がレアな商品ゲットして売る店。」
やよい・モモコ「いいね!」
今、たぬきちの背がぶるっと震えた。
たぬきち「な、何?このおかん。」


(テレビ出演編)第13話・デビル村、テレビ出演



ララミーアナ「こんにちは。アナウンサーのララミーです。今回の『村を紹介!?』は噂の村に突撃取材の取得に成功しました。その噂の村とは『デビル村』です。」
今、村にはテレビカメラがある。あと『テレビDOUBUTU』のアナウンサーララミーと、今はやりのアイドル・ユーカリがいる。
ララミーアナ「今日は特別にアイドル・ユーカリさんをお招きしました。」
ユーカリ「ユーカリです。こういう番組に出られてうれしいです。」
ララミーアナ「デビル村は、とっても恐ろしい村として有名ですが見た目では、とっても豊かで自然たっぷりのいい村ですね。」
ユーカリ「そうですね。あたし、こういう所初めてで~っす!」
と言って番組を進行させる。そこへ村長が現れた。
ララミーアナ「今回の取材に答えてくれるのは、村長のコトブキさんです。」
村長「コトブキです。儂らもついに番組出演でうれしいのう。」
ララミーアナ「まず、何故恐ろしい村として有名か理由を教えてください。
村長「恐ろしいなんて・・・、思いこみじゃ。案外住んでみると面白い村じゃぞ。ただ観光客が噂を流したでたらめじゃ。」
ララミーアナ「そうですか。ではこの村のメインは何ですか?」
村長「そうじゃのう。武器倉庫がある。」
いや、そんなのがある自体恐ろしいから。ユーカリが村長に質問した。
ユーカリ「あのぉ・・・、この村にカッコイイ人はいますか?」
村長「カッコイイ人か。こっちへ来い。」
村長が連れてきた場所は公園。そこに1人読書をしている男がいた。茶髪のさらさらヘアーで大きい瞳。超カッコイイイケメンくん。総悟である。
ユーカリ「きゃぁぁ!カッコイイぃ!そこの茶髪のあなた!」
総悟は本にしおりをはさんでユーカリに顔を向けた。
総悟「何かようかい?初めまして。」
ユーカリ「は、初めまして。アイドルのユーカリです。取材いいですか?」
総悟「あ、ああ。いいけど。」

ユーカリ「じゃあ、まずお名前と趣味を教えてください。」
マイクを近づけるユーカリ。ララミーはとても予想外だった。ユーカリが超ノリノリ。かわいっこぶってる。
総悟「名は総悟で、趣味はサッカー、読書。あ、だけどサッカーあきてきた。」
ユーカリ「あなたのような人だったらテレビに普通にでれます。」
総悟「テレビ出るきないし。てか村長。俺テレビカメラくるなんて聞いてねぇよ。」
相も変わらず冷静な総悟。
村長「聞いて無くて当然じゃ。今日の深夜決まったことだも~ん。」
総悟はイライラしてきた。そして、
総悟「ふざけんな!一言言えや!ゴラ!」
と言って戦闘になった。バズーカを持った総悟と拳銃を持った村長。当然ララミー達はビビってる。
ララミーアナ「つ、次行きましょう。こんどはあそこにいる女の子に質問しましょう。」
指の先にはモモコがいた。
ララミーアナ「すいませ~ん。私達、ニュース毎日の『村を紹介!?』のコーナーで取材をしているんですけど・・・。」
モモコ「ニュース毎日ってテレビDOUBUTUでしょ。うわ~、アイドルもいる。さ、サインください。」
ユーカリがサインを書いてあげて質問した。
ユーカリ「なんでこの村は恐ろしいの?教えて。」
モモコ「恐ろしくないよ。面白い人いっぱいいるとこだよ。デビル村は。じゃあね。たぬき商店行くの。」
と言って去った。そしてまたインタビュー相手を捜していたら、この村1恐ろしい人がいた。雀である。すぐキレやすいしキレたら怖いし強いし。

ララミーアナ「テレビDOBUTUの取材で・・・、ちょっといいですか?」
雀「ああいいよ。何?取材なんて初めてね。」
ララミーアナ「え~と、この村をどう思ってますか?」
雀「すっげぇ面白い村。みんないい人だよ。」
ある意味いい人だが危険な人です。とくにあんた。すぐにキレやすいから危険です。
ユーカリ「じゃあ、何で恐ろしいかわかる?」
雀「みんな戦えるからじゃね?あ、でもたぬきちは例外で。」
マジで?と心の中で思った2人。
ララミーアナ(じゃ、じゃあさっきの女の子も・・・。)
ユーカリ(じゃあ総悟さんも。)
雀「オイ。あんたら。早く帰りたいモード前進してるよ。そして逃げる体勢になってるよ。なめてんのかコラ!なめてんじゃねぇ!」
と言って襲い始めた。
ララミーアナ、ユーカリ「ぎゃああああ!」
そして明日。番組が始まり今までの映像が映り終わった。
ララミーアナ「わかりましたか?この村は危険です。絶対来ない方がいいです。」
ユーカリ「私達はこのなりだ。テレビの前のみんな。絶対行くんじゃないよ。てか行くな!」
テレビに映ったのはボロボロのララミーアナとユーカリ。誰にやられたかはわかるだろう。


(武器倉庫編)第14話・武器倉庫のヒミツ(1)



雀「今思うけどさぁ、あの武器倉庫って誰が作ったの?」
雀が来た前からあったので聞いてみた。
モモコ「う~ん、私も知らないよ。私この村育ちだけど最初っからできてた。」
やよい「モモコさんが知らないのなら私も知らないはずです。本当に知りません。多分私よりあとに来た総悟さんも、スパークさんも知らないと思います。」
う~ん。みんな知らないか。じゃあ誰が。
雀「じゃあ謎の倉庫って訳ね。村長なら知ってるかも。」
雀達は役場に行った。もちろん、真実を知るために・・・。
雀「ぺりこちゃん。村長は?」
ぺりこ「村長ならマッサージ椅子に座ってます。呼びましょうか?」
モモコ「頼むわぺりこちゃん。」
そしてしばらくして村長が来た。
村長「何か用か?儂変な事なんてしたかのう。」
雀「違ぇよ。まあいいや。あの武器倉庫って誰が作ったの?」
村長なら知ってるはず。89年村にいるんだから。
村長「儂も知らんぞ。ただ大昔の人が作ったようじゃ。確か・・・、博物館の展望台の本棚に載ってるはずじゃ。日記がな。」
そうと決まれば行ってみよう!


(武器倉庫編)第15話・武器倉庫のヒミツ(2)



雀「展望台ってフーコが管理してるトコでしょ?だから博物館行けばいいんだよね。」
モモコ「そうよ。じゃあさっそく行こう!」
そして博物館2階・展望台。
フーコ「あらみなさん。こんにちわ。星は今昼だから見えませんよ。空を見て楽しいですか?」
雀「んな訳あるかァァ!本だよ本!この本読みに来たんだよ。」
瞬間でキレた雀であった。その間にモモコとやよいは本を探していた。
フーコ「何の本お探しで?」
やよい「あの・・・、武器倉庫というか・・・、昔の人の日記を探しています。」
フーコは驚いた。
フーコ「何故その本のことを・・・。村長と私だけの内緒のはず。」
雀「いや、その村長が軽くしゃべったんだよ。」
フーコは怒った。
フーコ「何やってんだワレボケェ!年寄りは忘れやすい言うけどさぁ、これは教えちゃいけないんだよ!」
雀達はシーンとした。教えちゃいけないの!?
モモコ「キレるのはいいけど、早く教えてくんない?その本と教えちゃいけない理由。」
確かに。早く教えて欲しいよ。1人だけ知ってキレるんじゃないよ。
フーコ「この本には、武器倉庫の設計図まで記されているのよ。倉庫は頑丈で鍵なしじゃ絶対入れない仕組みもあるの。他に何度も今まで盗まれそうになったの。」
やよい「じゃあ盗まれないために秘密に・・・。」
フーコ「ある場所は・・・・・」
フーコはいきなり電気を消した。そしてドアも閉めた。あと監視カメラの映像も隠し装置で止めた。
フーコ「さぁ望遠鏡をのぞいてごらん。見えますよ。」