戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

(花見編)第82話・やっぱり花見は・・・綺麗なモンです



スパーク「なかなか誰も来ないな・・・。これは俺だけのこ・・・」
剣市「れるかァァ!お前こんな事いつも会話している人の声くらいでかかったらすぐ気付かれるわ!」
たった今、莫迦発見しました。すぐ連れて帰ります。リスはちょこちょこ動くからかごの中に入れて。
スパーク「ナレーター。なにげにとんでもねぇこと言ったよ。」
すみません。ちょっと突っ込みたくなってね。これで1対2。剣悟一家チームが勝っています。が、
雀「てめっ!暗示かけてたら誰でも見つかるわ!」
暗示をかけながら隠れていた愛々。瞬間で見つかった。
愛々「見つかったら私は永眠するんだ・・・。」
雀「ってもう見つかってらぁ!どんなガキだてめぇは!」
ここでかくれんぼしている人ってもしかして全員莫迦?莫迦なんですか?これで2対2。両陣営あと2人ずつ見つければ終わりだ。
剣市「あ、寝転がって何やってんだ?この女。」
ブーケ「あら・・・。見つかっちゃった。あなたの勝ちね。さぁ殴りなさいよ。しばきなさいよ。たた・・・」
剣市「かくれんぼだ普通の!M娘!早く行け!」
ブーケ「あら、私を私刑(リンチ)する気?いいわよやりなさいよ。」
もうあきれた剣市は携帯を出して去っていった(さけた)。
雀「あの~・・・。こんな像あったっけ?」
ここは明治時代活躍した『陸奥宗光』の像がある。高学年になった人は知ってるよね!低学年は高学年になったら覚えるから安心して。
で、本題に入るんだが、陸奥の後ろに何か剣を持った女の子がいる。陸奥さんの像の首を取ろうとしている。
雀「陸奥宗光の像じゃなかったっけ?」
愛子「ピンポン。これは陸奥宗光を狙っているハンターの像。(愛子裏声)」
雀「んな像あるかァァァ!」
と言って像ごと蹴飛ばした。何か・・・、莫迦の遊びは何やっても莫迦だ・・・。突っ込むのに疲れた。
あと見つかっていないのが総悟と剣次。どっちが先に見つけるか。
剣市「最後の1人見つけたぞ!俺の勝ちだァァ!」
総悟「何っ!」
そして携帯で電話しようとした次の瞬間!
総悟「うおらァァ!」
と言って剣市めがけてバズーカをとばした。
剣市「てめっ!何すんだコノヤロー!」
総悟「電話できなかったらそれで勝ちだ!」
かくれんぼじゃねぇ!ルールわかってんのか?本当に!もう突っ込ませないでくれ!
雀「待てまてぇ!何で鬼ごっこになるんだ!」
剣次「ふん!悔しかったら僕をタッチしてみな!」
・・・。2人ともかくれんぼくらい1回はやれや!ガキの頃1回くらいはな!
愛花「・・・お互い莫迦な人がいて大変ですね。飲みましょうか。みんなで一緒に。」
やよい「そうですね。」
そしてみんなでやることになった。今までの戦いは不毛だったということである。
雀「待てェェ!」
剣市「携帯かけさせろ!」


(花見編)第83話・買い物は液晶画面でする



村長「雀と総悟を呼んだのは超重要なことを頼みにじゃ。」
雀「あっそう。で何だよ?おばちゃん?」
ここはデビル村の役場。雀と総悟が村長に呼ばれてやって来たが。
村長「またキング村の絢さんが来るんじゃ。どうかお前らが話してまた仲良くしてくれんかのう。」
総悟「あんたがやれば解決だろう。莫迦め。」
村長「儂と絢さんじゃあつりあわん。村のためと思ってよろしく。」
そして1時。結局雀と総悟が話をすることになった。ある意味最悪最低だけど・・・。
雀「何でまたあの人が来るんだ?おい。」
総悟「んなもん知るか!事情があるんだろう多分。」
と話していたら絢がやって来た。
絢「あら・・・。お久しぶり。確か『WAI』を並んだ時に・・・。」
雀「そうだった。」
確かに『WAI』の争いで絢と会った。詳しくはゲーム並び編を見て下さい。
絢「まあいいわ。あなた達に会いに来たのはちゃんと事情があるのよ・・・。」
雀「辞表?」
総悟「事情じゃボケェ!」
無駄な発言しないで下さい。お願い。さもないと・・・お前消す事なんて一発だからね私は。
絢「バズーカの売ってる場所を聞こうと思って。私がいつも買いに行くところが倒産しちゃって。」
ってそんな事情かい!こういうとき言われると腹立つな。永眠しろよ!お前!
絢「あなた達なら詳しいと思っただけ。」
総悟「そんだけの理由で来たのかあんたは。」
雀「バズーカは必需品ですからね。そりゃ必要だわな。」
必要じゃねェェ!そして必需品でもねェェ!ボケるのやめてくれ!腹立つイラつく疲れる!
総悟「俺の入手法は闇社会のマフィアから・・・。」
雀「オイ、どういう入手法じゃ!普通の売ってるの買えよ!」
総悟「俺、結構裏社会に詳しいんだ。そっから闇社会のパソコンにウイルス流し込んで・・・」
雀「こいつの言うことは聞かないで下さい。あれだ、私は通販で買ってる。ジョニーとラコスケのやつ。知ってる?」
てか通販で買ってんのか!てか通販で売ってるのか!雀も総悟もすごい方法、いや、総悟の方が100倍すごいけど。
絢「ああ、中恐テレビ(ちゅうきょうてれび)のあれか?」
雀「うん。それで深夜0時から真剣とかマシンガンとかが売ってるんだ。そこで頼んで買ってる。」
てかそんな通販あるかァァァ!あった方がすごい!
絢「そう。やってみるわ。」
ってあっさり納得かいィィ!もうちょっと考えろ!うっとうしい。
総悟「あん?闇世界入手法の方が・・・。」
雀「あんた以外に恐ろしいことやってんだ。」


(ジョウ編)第84話・喧嘩とは相手を立てなくするまでやるもんだ



モモコ「今日もいい天気だな~。」
雀「そうだな。昨日は大雨だったから。」
今日も晴天デビル村。自然はいいが人が悪いこの村。観光客はめったに来ない。来た方がおかしい。
総悟「だけど毎日いつも変わらない事ってあるよな~。ストーカー!いい加減にしろ!」
と言ってバズーカを撃った。その先にはブーケがいた。相変わらずである。
雀「・・・・まだ続いてんのかストーカー?警察相談した方がいいって。」
総悟「相談する前に始末してやる。」
恐ろしい・・・。今日も誰1人病気にならず外に出ている。
村長「探したぞモモコ。お前に客だ。『ジョウ』とかいう奴じゃ。」
モモコ「え!?」
村長の後ろにジョウがいた。隠れていたのだ。
雀「なっ!全然気がつかなかった。気配をなくしていたのか。」
総悟「あるいはただ単に影が薄いだけか。」
その2択しかない。てか影が薄いってかわいそうだろ!
ジョウ「久しぶりだなモモコ。さあ、父さんと故郷に帰ろう!」
やよい「連絡無しかなり急!もうちょっと具体的に話して下さいよ。」
ジョウ「黙ってろ。お前らには関係ないことだろ!」
と、やよいに怒鳴りつける。みんな黙った。
ジョウ「昨日・・・、コウ(モモコ兄)が病気で右脳がマヒしたんだ。」
モモコ「え?」
ジョウ「俺の店をコウが継ぐはずだったがそのコウが無理になったんだ。ウメコ(モモコ姉)はもう嫁に行っちまった。だからお前が継ぐんだ。」
モモコ「嫌だよ!あたいここにいたい。」
何だか継ぐ継がないの問題になってきた。渡る世間っぽい展開になってきたぞ。
ジョウ「強制でも連れて帰るからな!」
スパーク「待って下さい!」
ジョウ「もう1度言うぞ。お前らには関係ねぇ!」
雀「確かに関係ねぇな。だがな、私らはこいつが心配なだけだ。仲間だから。」
ジョウ「そんな腐れ縁切ってしまえば終わりだ!」
何かワガママ娘とガンコ親父の対決。どっちが勝つかはガンコさで見えてきた。
ブーケ「切ってたまるか!」
ジョウ「嫌でも切ってやる。」
雀「そう簡単に切れねぇよ。人生で一番大切なのはその腐れ縁だからな。」
何だか雀が格好良く見える。認めたくない!こいつよりは私の方が・・・もういいや。
ジョウ「フン。他人は黙って見てな。」
みんなうっとくる。最初っからこっちが負ける確率が高かったが・・・。
雀「総悟!総悟も言ってやれよ!」
モモコ「・・・。」
そう、総悟はまだ何も言ってない。だからまだ勝率は0になった訳じゃない。
総悟「いい機会じゃねぇか。このまま親父と一緒に帰ったらどうだ。」
モモコ「え?」
みんな驚いてる。総悟がこんな事言うなんて・・・。
総悟「お前は病気の兄というもの抱えて歩いてる。ここじゃあ狭すぎると思う。」
モモコ「ヤダ・・・。あたいここにいたい。」
とモモコは泣き始めた。
雀「オイ総悟!何言ってんだよ!」
総悟「俺らは口出しできねぇよ。いや、帰った方がいい。帰った方がモモコのためだ。」
スパーク「総悟てめぇ・・・!」
総悟「お前は黙ってろ!」
と総悟は怒鳴る。みんなビクっとして静かになる。
総悟「帰れ・・・。」
モモコ「ヤ・・・」
総悟「いいから帰れ!」
と言って総悟は去っていった。モモコの腰が抜けた。
ジョウ「フン。ほら、帰るよ。」
と言ってモモコとジョウは村を出ていった。


(ジョウ編)第85話・子は親の理想にはならず



やよい「ちょっと総悟さん!どうしてあんな事言ったんですか!」
スパーク「そうだぜ!てめぇがそんな奴だとは思わなかったぜ!」
みんながいっせいに総悟に文句を言っている。総悟は後ろを向いて黙っている。
ブーケ「総悟に文句を言いたくないけど今日は言います。あなたモモコの気持ちわかってない!モモコがどんなにデビル村が好きっていう気持ちが!」
スパーク「・・・俺は行くぞ。」
やよい「私もです。」
ストーカーブーケも総悟に文句。総悟のやったことはひどすぎるとか。
雀「お前・・・、私らのこと何も思ってなかったとわな。行くぞお前ら。」
総悟「行くってどこへだ?地獄へか?」
雀「未来村の空港へだ。」
と言ってみんな走っていった。モモコの飛行機の発車時刻は4時。今から走って間に合う時刻だ。総悟は死んだ姉の写真を見て言った。
総悟「・・・これでよかったんだよな。姉さん。」
ここは未来村の空港。モモコ達の目的地は都会。まあ現実でいうと東京や京都のようなところだ。
ジョウ「モモコ。もう悲しむな。お前はあんなひでぇこと言われたのにもう悲しむ必要はねぇ。」
モモコ「・・・・。」
ジョウはモモコの頭をなでた。
ジョウ(お前は・・・、兄と姉と差別されてつらい生き方をしていたんだな。そこで差別されない場所、強いて言うなら人間の巣を求めてこんなトコまで。俺を殴ってもいいから・・・許してくれ。モモコ。)
モモコ「あんたの手、臭いからさわんじゃねぇボケ。」
ときつい言葉をジョウに言ったモモコ。ジョウはそれも俺のせいだと思って受け入れた。いや、デビル村のせいだから。絶対。
雀「オイィ!M娘!今何時だ!」
今、空港にダッシュで行っている雀達。
ブーケ「せめて名前で言えや!呪うわよ!」
やよい「いいから教えろって雀さんが言ってるでしょ!てか突っ込みは無駄な体力消耗ですからやめてください!」
ブーケ「3時50分。」
あと10分だ。もしかして追いつかないかもしれないが必死で走っている雀達。そしたら何か爆発がおきた。
雀「何っ!あれ、空港のほう・・・。」
見たらもう爆発が終わっていた。本当に空港のほうで爆発が起きた。近くの人に雀が聞いた。
雀「オイ、今なにがおきた。早く言え!」
見知らぬ人「い、隕石みたいなのが落ちてきた。」
雀「隕石・・・だと・・・?待てよそんなの前に1度・・・。」
みんなは知らないと思うが、雀がデビル村来る前にニュースでやっていた。
雀「確か謎の隕石が落ちてきてそこから宇宙生物みたいなもんがいて大暴れしたってニュースなかった?」
やよい「・・・ありました。」
スパーク「モモコがまずい!」


(ジョウ編)第86話・独りぽっち



今、総悟はソファに寝転がってTVを見ている。ボーっとしながら。総悟にとってはこんな静かな日、めったにないと言ってもいいほどである。
TV「番組の途中ですがここで臨時ニュースです。」
総悟「あん?臨時ニュースだ?こっちは今、気分が悪い・・・。」
TV[未来村の空港で隕石のようなモノがふってきました。以前に1回こんな事が別の場所であったのを皆さん覚えて・・・」
総悟は顔をTVに近づけた。隕石がふって宇宙生物が大暴れしたニュースが以前に1つ。総悟はすぐに家を出ていった。
雀「な、何だこれ?」
隕石がふってきた場所に、1人の少女が座り込んでいた。
少女「えっと・・・、ここ地球ですよね?」
雀「そ、そうだけどあんた誰?」
少女「金星から来た『ジョーイヤ』といいます。」
雀達は顔を見合わせた。何だ『ジョーイヤ』って。まあ地球人じゃないから仕方ないじゃん的な会話をしている。
やよい「なな何をしに来たんですか?」
ジョーイヤ「うん、私達金星人の主食は『火電水鉄(エネルギー)』で、地球の火電水鉄が美味しいと聞き、ここへ・・・。」
と言ったらジョーイヤは光り出した。指先から何か気持ち悪い物体が出てきた。
雀「何ですか?これは?」
ジョーイヤ「私達はこの武器で火電水鉄を吸収するんです。そして増加して・・・、もっと強くなれるんですよ。」
とにこりと笑って壁に変な物体を押し込んだ。
ジョーイヤ「そうそう私達金星人はね、動物も喰べれるんですよ。」
と言って空港の人々を襲い始めた。雀達もいったん逃げた。そして何とか外へ出られた。
スパーク「オイあそこで誰か戦ってるぞ!」
スパークが指を指した先にはモモコがいた・・・。