戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

第213話・その花は可憐で綺麗で美しく、そして攻撃的な光を持っていた
憧れ・・・それはただの純粋な想い。悲しみ・・・それは人が何故かする不思議の表れ。
神は、何故その2つの事を我々に与えたのだろう。いらないものなのに・・・・・・。
雀「オイ、何かつまんねぇ。取りあえずストレス解消の相手にしてくれや。」
たぬきち「こっちがストレスたまりますよ!ていうかアンタ鬼!?」
ここに鬼こと雀がいた。たぬきちともめあってるというか一方的にいじめている鬼がいた。
雀「つーか辰巳も私の事鬼鬼言ってんじゃねぇよ。」
総悟「それ、小説の人物が言う言葉じゃねぇ気がする。」
雀「大丈夫だ!絶対に気のせいだ!」
総悟「絶対に気のせいじゃねぇよ。」
と今日もまた晴れ渡り愉快か不愉快かわからないデビル村。今日、このデビル村に最悪な事件が起こるとも知らず。
モモコ「それより辰巳も最低だよね。現実世界では今、台風が接近して大変な状態なのに。」
やよい「あの・・・現実世界の事を出しちゃいけません。1ヶ月後くらいに読んだ人はわからなくなっちゃうでしょうが。」
現実世界の皆さん。スイマセン。今日、晴れの天気で。
ブーケ「ねぇ、アレなんだろう?」
とブーケは空に指をさした。そこには光ったものが。隕石的な感じで落ちてきている。
スパーク「それにアレ?アレこっちに来てるよ!ちょっと、ちょっとォォォォ・・・ちょっとォォォォ!」
ちょっと何回言うんだ。その隕石的なものはデビル村、ちょうどたぬきデパートらへんに落ちて爆発!
雀「ててて・・・何だよ一体・・・。」
たぬきち「僕の店が・・・僕の城がァァァ!」
総悟「誰かいるぞ!」
崩壊したデパートに誰かいた。そしてその誰かさんは立ち上がった。
?「ここは・・・・・どこだ・・・・?」
と髪の毛は太股あたりまであり、色は白髪の女性が呟いた。
第214話・薄れていく笑顔
雀「オイテメェ。どーいう事だ。何故空から降ってきた。でもちょうどいい場所に落ちたな。」
たぬきち「だからアンタ鬼ィィィ!?」
鬼です。雀は鬼です。鬼以外の何者でもありません。
袖織「どーいう事って・・・、まあそういう事だ。我が名は袖織(そでしき)。よろしく。」
雀「名前はいい!取りあえず何故こんなトコに落下したのかと聞いている。」
袖織「友人が今日、デビル村に来ると言っていてな。かなり私の村と離れていたのでヘリで来て、足が滑って落ちた。」
総悟「落ちたってアンタどういうオーバーな行動してんだ。」
袖織「いいだろう。そろそろ来るはずだ。それより啓達と会ったのも何かの縁だ。これからよろしく頼む。」
モモコ「やだよ!あたいキレーな人によろしくと言われても・・・。」
と少し照れている。嬉しいんかい!!
総悟「それよりお前の知り合いってまさか・・・羅武(らむ)?」
袖織「は、ハイそうだが・・・啓は羅武の事を知っておるのか?」
雀「総悟。羅武って誰だ。5文字以内に完結に述べよ!」
やよい「アンタある意味いじめてますよ。5文字とか言えるわけないでしょう!」
総悟「言ってやろうじゃねぇか!『ヤバイやつ』。ちょうど5文字だ!」
ブーケ「やよい・・・言えてるよ。予想はずれてるよ。」
やよい「はずれているのはあの方達の頭の仕組みですよ!どうも天才ですから!」
まあそういうな。かわいそうだから。
スパーク「その羅武っつったっけか?どうしてここに来るんだよ。」
雀「そうだ!何故この村に来る!迷惑なんだよ!」
ブーケ「総悟。何かわからない?」
総悟「・・・・・・考えれる可能性はただ一つ。奴はおそらく俺らを道連れにする気だ。」
と言った瞬間門が開いた。そこには一人の人と後ろには大勢の武器を持った人が・・・!!
総悟「羅武テメェ!無罪になったんじゃねぇのか!」
羅武「無罪になったわ!今回は彰の件だ彰の件!首突っ込んだらこうなった!」
みんなはもちろん逃げる。羅武、頬の右の方に傷があった。とても大きい傷だ。格好も顔も攻撃的な印象だが結構綺麗な人。
袖織「羅武・・・・・・。私までも道連れにするとは啓も落ちたな。」
雀「んなことより逃げろォォォ!」
デビル村の6人とあと2人は精一杯逃げてようやく逃れた。だがたぬきちはボロボロになった。でも無視されて傷は浅かった。
たぬきち「無視されて嬉しいような嬉しくないような・・・。」
本当に運の悪い奴である。
第215話・絆の分かれ道
雀「つーか今思ったけどなんで私は逃げていたんだ?」
と雀が呟いた。確かにそうだ。これは羅武だけの問題であって雀達が逃げる必要はなかったのだ。
雀「何か超直感が私の心理に働いたからな・・・。」
やよい「超直感というか超直観のような気もしますが・・・。」
総悟「つーか羅武。どーいうつもりだテメェ。」
羅武「どーいうつもりだって・・・彰を止めたくはないのか!」
雀「それとこれとは話が別だよ。」
総悟は気にくわない顔をしている。どうやら彼女も戦争に出たらしい。
スパーク「つーかこれからどうすんだよ。オイ羅武。何か策はねぇのか。」
羅武「ない。」
袖織「きっぱり否定するな。気が失せる。」
モモコ「みんなもう既に気は失せてるよ。空気読め!」
総悟「五月蠅ぇ、オメェが空気読めや。」
でもどうやら彼女はデビル村の味方と言う事は確かだが・・・。
ブーケ「つーかアンタ、総悟とどういう関係よ!答えなさい!」
羅武「何って・・・お前私達は小学生の頃からずっと一緒だったんだよ!」
ブーケ「んだとォォォ!!お前ェェェ!あたいが叩き斬ってやるよ!」
総悟「違ぇよ。俺と羅武と彰と剣悟と良と竜紀は小学生からずっとつるんでた腐れ縁だよ。」
雀「要するにただの友達っつーわけか。」
羅武「誰がこんな変な奴が友達だ!腐れ縁って言っただろ!それに・・・総悟、竜紀の話はもうなしだ・・・。」
総悟「・・・・・・ああ、そうだな。」
みんな竜紀という人物に興味津々だった。
追っ手A「あ、あそこに居たぞ!羅武だ!」
雀「んご!見つかった!お前ら逃げるぞ!」
と逃げようとした瞬間、誰かが追っ手達の方に煙り玉を投げた。
そして煙が出てきた。煙がおさまった時にはみんな寝ていた。
雪「こんなところで何してやがる。お前ら。」
そこにいたのは雪とララだった。
第216話・期待はいつしか不安に変わる
雀「おお!雪!」
ララ「私は無視か!」
と無駄な会話で二行も使ってしまった二人。
雪「こんなところで何してやがる。」
総悟「見てわからねぇのか!俺はこの女に巻きぞいくらってんだよ!」
雪「んなことまで見てわからねぇよ。」
モモコ「ていうか羅武、何で追いかけられてたわけ?」
袖織「私も気になる。さっさと言えコノヤロー。」
やよい「何か袖織さんがキャラ変わってきてますよ!」
何かモモコがせっかく物語を元に戻そうとしたのにまたボケが入り・・・これじゃ全然進まねぇよ!
羅武「私は・・・・・・彰と同じ咲き先生が大好き。だけど彰のやり方には気にくわなくて。そのだな。」
雀「要するに彰に一発やっちゃったのか。」
スパーク「なるほど。お前は彰に喧嘩を売ってボコボコにされて逃げてきた。」
羅武「微妙に当ってるけど微妙に違う!」
ブーケ「まあだいたいわかったから・・・乗り込んだっつー事は彰の場所知ってんだよなコノヤロー。」
総悟「そりゃねぇな。彰の奴は、誰かに見つかったら住処をすぐ変える奴だから。」
雀「まあどこか分かったら最初から苦労しないな。」
雪「ほ~、俺達は最近なんか物騒な事起きてるって天国から聞いて調査してたんだ。」
ララ「んで結果は、おそらくだが竜紀という奴と彰だな。」
羅武「た・・・・・竜紀・・・!!アイツはしんだはずじゃ!!」
雪「いや、アイツは生きている。」
総悟「待て、俺達があの時竜紀の脈を触ったとき動いてなかったぞ。」
ブーケ「それ、どういう事だ!」
話が矛盾していっている。この長い話にスパークはダウン。倒れている。モモコも限界が近づいている。って早っ!
雪「まあ目的が一緒ならおめぇらに力貸してやってもいいぜ。」
雀「違ったら一切ダメなんだなお前は。」
雪「自分に得がない事はやらない。」
やよい「雪さん・・・あなたもしかしてドSじゃ・・・。」
スパーク「ゴチャゴチャ五月蠅ぇ!さぁ行くぞ!」
とスパークが乗り出したらみんなシーンと一時停止した。
雀「行くってどこへ?」
スパーク「あ、彰のトコへ!」
モモコ「彰の場所ってどこ?」
スパーク「んなもん剣悟に聞きゃわかるだろ。」
ブーケ「その場所知らずの剣悟はどこだ?」
スパーク「え~っと、え~っと。」
とまた倒れた。質問攻め。やよいはかなり嫌な目つき。
総悟「まあ取りあえず雪達幽霊が出した話を詳しく聞こう。」
スパーク「そうそれ!それが言いたかった!」
やよい「嘘バレバレです。てか総悟さんの意見を奪うなコノヤロー!」
第217話・前の友は今の敵
雪「いや、俺達の話っつってもあんま手掛かりは掴めてねぇんだ。悪りいな。」
雀「いやホント悪い奴だよ。手掛かり無しに私達に近づくなんて死のカウントダウンが始まったよ。」
総悟「お前の息の根のカウントダウンを始めてやろうか?」
とまたまた無駄に三行も使ってしまったこいつら。
ララ「だけど話が合わぬな。お前らは竜紀がしんだと言っていたな。だがこっちは生きていると判断している。」
モモコ「も~、頭が付いていけない!」
やよい「モモコさん。少し黙ってなさい。」
とやよいに一喝されてモモコもノックダウン。難しい話に付いていけない莫迦だ。
雀「でも総悟が死を不確認なんて考えられねぇし、幽霊達の情報は絶対だしな。どっちが本当か。」
羅武「あるいはどっちも本当か。」
と羅武は言った。その確率はまずないが羅武の目は真剣だった。
ブーケ「でもしんでるか生きてるかの問題ならどっちも本当という事はあり得ないんじゃ・・・。」
総悟「いや、もしかして天国から竜紀の野郎をこっちに出してきたって可能性はあるぜ。」
もう話しばっかで皆さんも嫌になるでしょう。これからようやく話が終わります。
雀「だったらそうかどうか調べるまでだ。」
袖織「だがどう調べるか検討がついてない。」
雀「いや、調べる場所は・・・ライフ村だ。」
と言って雀達はライフ村で捜査をすることにした。

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