戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

第187話・人は訓練をしなきゃ何も出来ぬが莫迦は訓練をしても何も出来ぬ



ララ「余り時間がないみたいだから、幽霊流侵入術を短期間で速効に叩き込んでやる。」
ここはユーロ村の門の前。これからララに修行してもらうモモコ以外のデビル村一同+剣悟。
ララ「いいか、侵入とは誰かに見つかったら即終了。隠密にやる。騒動が起こるときにはもう時既に遅しのように!」
スパーク「例えがわかりませーん!」
雀「まあ要するに派手な事厳禁って訳ね・・・ってこの服じゅうぶん派手じゃねぇかァァァ!」
みんなが着ている服はそれぞれ色が違うTシャツ。ララもそれと同じものを着ている。
ララ以外全員目立つ色。全然隠密じゃない。
剣悟「どうでもいいが俺、黄色嫌いなんだよな。緑がいい!」
やよい「出しゃばらないでください。緑は私の色です。と言う事でクソイエロー、あなたは取りあえずサンダル履いて戦いなさい。」
総悟「本当にどうでもいいけどよォ、スパークよォ、俺と変えてくんね?青は好きだがこの後油絵教室あんだよ。青を汚くさせたくないです!」
スパーク「嫌だ!オレンジは俺のものだ!」
ブーケ「あたいピンク!シンボルカラー!似合う!」
総悟「テメェは引っ込んでろ!」
雀「と言う事で修行してくれ。」
って誰も総悟の案に突っ込まないのかァァァ!いつ油絵教室行くよ!何故油絵教室行くの!?
そこは喫茶店だった。ごく普通の喫茶店。
雀「ハハーン読めた。これを食い逃げするんだな!」
と言ったらララが頭をぶん殴った。
ララ「ゲス者!私がそんな不埒な事すると思うか?」
総悟「思うから言ってんだよ。で、どうするんだ?」
ララ「・・・今からこの店で隠されたジャンプを探しなさい!」
みんな「はぁ!?」
とみんな声を上げた。ジャンプ?何故ジャンプ?作者女だよ!どうでもいいけど!
ララ「ここの店主が元幽霊補助団体隊長でね、そういう訓練のためにジャンプやH本を隠してくれてるのよ!」
ブーケ「H本って何ィ?H本って何?」
剣悟「要するに雑誌はあるが偽物だらけという事か。」
ララ「その通りよ。で、何でサンダル履いてるの?運動靴にしなさい。」
やよい「ダメです!サンダルを脱いじゃダメです!」
ブーケ「何?そのサンダルに対する愛は!おかしいって!」
剣悟「まあこんなもの、朝飯前だ。見てろ。すぐに見つけてやる!」
ララ「制限時間は15分よ。頼むメニューはコーヒー一杯。いい?」
剣悟「ッラッジィヤァーブー!」
雀「何?ッラジィヤァーブーって何?了解?ラジャー?メジャー?」
総悟「お前も途中からおかしくなってきてるよ!」
そう言っている間に剣悟は店に入ろうとしている!
雀「ちょ、待てェェェ!サンダルはやめとけぇ!」
やよい「ダメ!絶対ダメよ!」
剣悟「どっちを信じれば!」
と言いつつもう店に入ってしまった。
ブーケ「どーなるかな?」
総悟「普通に帰ってこい!ネタになる!」
ララ「何のネタ?」


第188話・食事はマナーを守り、礼儀正しく行おう



店主「おお、いらっしゃい!何か食べるか!」
剣悟「こうひいを!」
こうひいって何?コーヒーの事言ってる?そして剣悟は周りをじっくり観察した。
ララ「・・・どう動くか・・・。レジの時に店主に渡すのよ。その間に見つかったら即失格・・・。」
雀「どーいうルール?」
そして剣悟は何かを見つけた。棚と天井の隙間に何かが。雑誌が見えた。
剣悟「フフ・・・ここの店主も甘いものよ。」
と言って隙を見、凄いスピードでジャンプし取った。これが日頃というか戦闘能力に加担されている。
モモコ「速い!凄くねアイツ!」
ララ「スピードは幽霊と全く変わらない。たいしたスピードね。」
だが見たらそれは・・・H本だった。モデルのタキュの水着姿。結局見つけられなかった。
総悟「ホー、素早かったがそれはH本っと・・・。」
剣悟「何でメモってんだよ!やっぱお前ドSだよ!」
やよい「次私行きます!サンダル幽霊の敵は私が取ります!」
と言ってやよいは入っていったが10分もしないうちに帰ってきた。
ブーケ「あ、アレ?アレ泣いてんの?」
やよい「雀さ~ん!サンダルの脚が取れちゃってこけちゃった~!」
と足が血だらけのやよい。サンダルこだわってるからだよ。次はモモコが行った!
モモコ「む!アレは雑誌では!」
と手を伸ばしたが届かない!手が短い!そして泣いて帰ってきた!
ブーケ「ダメねみんな。あたいが行ってくる。総悟見てて!」
と言って入っていった!だが入っていったがブーケは何かどっか消えていった。
総悟「アレ?アイツどこ行った?」
机の下をよく見てみたらブーケがいた。
みんな「汚っ!」
そしてブーケはあるところに手を伸ばした。確かにその雑誌は正真正銘のジャンプだが・・・。手は踏まれてしまった・・・。他のお客さんに。
ブーケ「ギィヤァァァ!」
と泣きながら叫び帰ってきた。手は真っ赤だった。
総悟「次行ってくるわ。」
雀「テメェせこいぞ!私が行く!」
ララ「もう行かなくても結果はわかる!じゃあ行きましょうか。魔王の所へ。」
総悟「何も練習してねぇんだけど!」
雀「そのままで良いってか!?ざけんじゃねぇ!」


第189話・おいかけっこはほどほどに



ここはグレオ邸。とても大きい屋敷。ここで最終決戦が始まる!?
グレオ「月がまたでけぇな。かぐや姫でも降りてきそうだ。」
そこの豪邸内はかなりの警備体勢。剣悟が来るとなればここまで。
警備員A「にしても大金持ちのお坊ちゃんにここまで警備する必要あるのかな?」
警備員B「何を!もしかしたらヒットマンを雇う可能性もあるんだぞ!しっかり警備しとけ!」
ハイハイと言って警備員Aは他の警備にあたった。少しなめた状態だ。一応剣悟強いからな!
警備員B「しっかしこんな月だからかぐや姫様のお祈りしなきゃな。」
雀「じゃじゃ馬姫様の間違えじゃねぇか!」
と言って警備員Bを蹴飛ばした。何この無駄な存在感警備員B!
警備員「くせ者!くせ者じゃァァァ!」
コレは陽動作戦(?)である。雀が劣り役だ。
雀「しかしどこまで陽動すればいいのかな・・・?」
警備員X「聞いたか!陽動だってよ!他もあたれ!」
総悟「揺動の間違えじゃないか!」
と言ってまたも蹴飛ばした。陽動作戦開始だ。てか雀自分から陽動作戦言ってるし。総悟が上手くカバーしたけど・・・。
ララ「足音を立てないで!証拠なく潜入するのよ!」
雀「ギィヤァァァ!」
と言って走って誰かが来た。雀と総悟だ。しかも大量の敵を連れてきてるし!
やよい「作戦ちゃんと聞いてましたかァ!」
雀「きつかったんだ!思ったよりきつかったんだ!」
総悟「嘘つけ!ただ単にビビってるだけだろ!」
コレで上手く陽動作戦失敗。てか莫迦?こいつら。
スパーク「オイ!どこ行けばいいんだよ!どっちが親方のトコ!?」
剣悟「てかあの警備員達なんとかしてくれぇ!」
ララ「任せなさい!こういうときは煙玉!」
と言って煙玉を投げたが自分達も煙ってしまった。莫迦だねぇ。
警備員「莫迦だ!向こうにいたぞ!」
雀「莫迦はよけいじゃ!」
と言って雀がバズーカを撃って終わった。出来るなら最初からやってろや!
グレオ「クク・・・来たか。これから次々と罠がある。乗り越えきれるかな!?」
続く(何かこのシリーズ長くない!?


第190話・事実が知ったら何かつまらなくなる



次々の罠を突破していく雀達。そしてまた、新たなる道(ロード)があった。
総悟「フン、こんなくだらん。罠があるの丸見えだぞ。」
剣悟「すべての罠にはまってやるわ!」
雀「うわ~、意地っ張りだなこいつら。」
流石の雀も意地っ張りとしか言いようがなかった。そして手裏剣が飛んできたりしたが難無く突破。
てかすべての罠にはまっている。なんだか莫迦。
総悟「フン、こんな可愛い罠を作りやがって。全く可愛いぜ。」
と余裕ぶっこいでいる二人だったが最終トラップ、頭らへんに鉄の棒が飛んでくるに当たった。
だが倒れず挫けず立ち上がった二人。
剣悟「ま、全く・・・可愛い罠だぜ。」
雀「お前ら・・・やっぱ似てるよ。」
そしてとうとうグレオのところに辿り着いた。
グレオ「よく来たな剣悟一同!これからお前らをぎったんぎたんに倒してやる!」
やよい「アレ?なんて言ったんですか?もう一度言って下さい!」
グレオ「よく来たな剣悟一同!!これからお前らをぎったんぎたんに倒してやる!!」
ララ「まだ聞こえませ~ん!」
グレオ「よく来たな剣悟一同!!!って疲れるだろうが!」
スパーク「聞こえないからしかたないじゃん。」
嘘言ってる。平気で嘘言っちゃったよ。
グレオ「貴様ら!俺に勝てると思って・・・。」
バズーカを発射した。命中。コレで終わり・・・ってむなしい!
雀「さ~、愛々ちゃんを返してもらおうか!」
グレオ「愛々なら・・・今カラオケ行ってるよ!だって人質なんて嘘で、実は友達と泊まりがけでカラオケ行ってたんだ。」
剣悟「お~、そうやそうだった!」
みんな腕をボキボキ鳴らしている。
雀「剣悟く~~ん!コレはどういう事かな~~!?」
ブーケ「お前が騙されてたから私らも騙されていたわけね!」
雀の「やらんかい!」という声の後でみんなバズーカを連射した。コレで目出度く(?)終わったのである。

そして村に帰ったデビル村一同。何故かイライラしていた。
モモコ「お前ら、一体どこ行っていたんだ?心配したぞ。」
雀「おおモモコ!修行から帰ってきたんだ!」
モモコ「ああ、彰対策法だ!」
総悟「虹勝負はどうでもいいんだ。」


第191話・勘違いから怒る人って周りからウザがられるよね~



ここはニジイロ村。取りあえず何となく売られた喧嘩を返すような感じでやっているデビル村一同。
メンバーが全員集まり、審判が出てきた。やよいともう一人の男性。
パッチ「審判をやらしていただきます。僕、パッチとやよいさんです。」
やよい「一回戦は紫の勝負。出てきてください。」
スパーク「っしゃー!行ってくる!」
と言って手に刃物が付いたグローブをはめて洗浄に行った。対する相手もやって来た。手が包帯だらけの人。
ベン「えっと、僕ベン・・・。よろしく・・・・。」
スパーク「あ、ハイ・・・よろし・・・じゃねぇ!うっかりテメェのペースに乗せられるところだったなコノヤロー!」
雀「要するに莫迦って言ってるよ。私にはわかる。」
総悟「俺もわかる。だって莫迦って言ってるモン。」
オイィィィ!ドSコンビィ!まあいいや。そして挨拶が終わった。
開始の合図で戦いが始まった。
ベン「僕はボクシングと空手でリーグ優勝!実力派です!」
スパーク「実力って何だァァァ!」
と言ってかわして殴っての繰り返しをする二人。結構素早い。
ララ「今・・・実力って何だって言った。私幻聴聞こえてるかな?」
絢「大丈夫よ。あなただけじゃないわ。」
ほぼ互角にやり合う二人。何か観客席は暇になってきてとうとうモモコが寝てしまった!
雀「気にするな。奴は体力を増やしているのだ!」
ブーケ「だといいけどね・・・コレ。」
外野!五月蠅いよ!試合を見よう!かわいそうだよ!
ベン「なかなかやるね。僕はこんなものじゃありませんよ!」
と言ってわざと跳んだ。当然スパークはベンに近寄る。そしたら地面がぼこっと崩れた。
スパーク「ギャアアア!何だコレェェェ!」
落とし穴だ。下には槍がたくさん付いているし。スパークは何とか割れ目に手をふんばっている。
ベン「ハッハッハ!莫迦め!所詮僕には敵わない!」
と余裕をかましているベン。そして優雅に着地するベン。しかし着地場所が・・・ちょうど落とし穴だった。
そして落ちた。スパークは落ちなかったが・・・。
ワタル「・・・アイツ莫迦?」
卯月「莫迦よ。それくらいわかりなさい。」
脩爾郎(しゅうじろう)「かっ、相変わらずの莫迦っぷりだ。」
とベンと同じチームはみんな莫迦莫迦言っている。
そしてスパークは何とか落とし穴から抜け出したがベンは登ってこない。もしかして手負いか?
スパーク「お、オ~イ、大丈夫か?」
良「敵を何か気にしちゃう。」
剣悟「なんつーか・・・哀れ?」
と言っている間にベンがものすごい勢いで出てきた!
ベン「やりますね!こんな強いなんて・・・本気出しますよ!」
スパーク「って俺何もやってねェェェ!ふざけんな落とし穴ァァァ!」
総悟「・・・莫迦対莫迦の戦いか・・・。モモコも寝たくなるのわかるよ。」
とポツリと呟いた総悟。それ・・・一応S発言だから。
俊司「オ~イボス。ベン・・・相変わらずダメっぷりだな。」
水無月「だが実力はある。それだけ期待している。」