戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

第202話・過去があるから強くなれる
ワタル「お~お~、いいスタイルしてるね兄ちゃん。俺の名はワタル。」
総悟「兄ちゃんってお前・・・、お前何歳?」
ワタル「ヘイヘイ俺は、26歳!」
スパーク「あ、俺と一緒だ。」
総悟「ヤンキーなのにもう歳は大人いってんだ。」
と会話だけで何行か使ってしまったがバトルに入ります。
ワタル「行くぜ!ヤンキー拳法なめんなよォォォ!」
と言ってワタルはクナイを両手に持ってボクサーみたいに殴りかかる。
総悟「ヤンキー拳法ねぇ・・・。俺、拳法とかそういうのあんま知らねぇから。」
と言って軽々とかわしていく。ワタルはその態度に少しキレた。
ワタル「もうちょっと普通にかわせ!何故軽々と!」
総悟「俺の勝手だろうが!」
ワタルはキレて莫迦な事に本気モードになってしまった。さっきの倍に速くなった。
総悟「テメェの取り柄はパンチだけか?」
ワタル「んな訳ねぇだろ。」
と言って総悟の足を蹴って体勢を崩し、クナイで突き刺そうとしたが、総悟はさっと体勢を立て直したので肩をかすっただけですんだ。
そしたら総悟はニヤっと笑った。
総悟「ホ~、面白ぇじゃねぇかそのトリッキーな戦い方・・・。」
ワタル「いつもならこの一発で皆をしとめたが・・・お前が初めてだ。」
総悟「それ、ほめてねぇよ。あんなもんかわせなかったらせいぜい三流か二流。一流はあんなもん簡単にかわせるぜ。」
そしたらまたワタルがプチっとキレた。キレやすい性格。本当にヤンキーだ。
ワタル「なら教えてやるよ!実力の差ってやつをよォ!」
と言って地面を割った。その下はマグマだった。
ワタル「テメェの身軽な拳法も下がこうだったら上手くいけねぇだろうな。」
総悟「拳法じゃなくてこっちの剣法だ。」
そしてワタルはどんどん地面を壊していき攻撃を仕掛ける。
ワタル「流石にここに落ちればお前も塵芥(※ちりあくた)だろう。」
総悟「さて・・・それはどうかな?」
それを横で観戦している雀達はポテチをポリポリ食べていた。
雀「うんうん・・・こいつは総悟の勝ちだ。やっぱり強ぇな・・・パリパリ。」
ララ「同感だ。どうしたらあんな身軽さがつくだろうかモグモグ。」
総悟「ほめられた気分じゃねぇんだけど!」
ワタル「外野は気にせず最終勝負だ!」
雀「知ってっか?辛い過去を持つほど強くなれるって。」
モモコ「初めて知った!」
絢「・・・次回へ続く。」
雀「コラ、勝手に物語を続けるな。」
続く(塵芥とは、つまらない物の例え)
第203話・赤去る!!
ワタル「俺のヤンキー拳法は最強だァァァ!」
床を壊しながら総悟に攻撃を仕掛けるワタル。総悟はそれをかわしてゆく。
ワタル「かわすだけで勝てると思ってんじゃねぇぞ!」
総悟「ねえお前気付いてない?俺、まだ1回も攻撃してないんだけど。」
そして総悟はようやく攻撃を仕掛けた。拳法の途中に攻撃を仕掛けたので攻撃はヒットした。
ワタル「ぐっ・・・まだまだ負けるわけには・・・いかねぇ!」
と言って倒れた。総悟はワタルに近寄った。
絢「・・・勝ちか?圧倒的に勝った・・・。」
雀「流石総悟。一流だなぁ・・・。」
総悟はため息をして戻ろうとしたらワタルが総悟の脚を掴んだ。
ワタル「言っただろ?負ける訳にはいかねぇってよ!」
そしてワタルは総悟と共にマグマに落ちた。
雀「そんな・・・今、気付かなかった。」
ララ「ああ・・・瞳孔の開き具合からもう気絶したと思ったが・・・。」
水無月「フン、奴は嘘の天才なんだよ。」
剣悟「何その嫌な天才。」
そして誰かが上がってきた。総悟とワタル、両方とも。
総悟「ったく・・・自滅してでも俺を倒そうと思うなんざ100年速ぇよ。」
総悟はワタルを助けたのだった。人をしなすのは総悟も嫌だったからだ。
ワタル「・・・負けたんだ。潔くしなせてくれ。」
総悟「・・・俺がこのまま勝負終わりで引くとでも思ったか!甘えるな!」
と言って殴った。Sだ。こいつドSだ。ド級のドSだ。
そしてワタルは正真正銘気絶した。やはりドSにはかなわなかった。
雀「コレで4対2だ!観念するんだな。」
やよい「いえ・・・私達が次に負けると同点でまた勝負しないかんのです。」
雀「何を言っている。私が負けると思うたか?」
やよい「思いませんよ。」
パッチ「と言う事で次はラスト勝負。大将戦になります。」
第204話・自分では近づいていると思ってもそれは遠くに感じられる
水無月「とうとう俺様の時代が来たか。」
雀「何言ってんだテメェ!私様の時代だろうが!空気読めェェェ!」
水無月「お前こそ空気を読めェェェ!大将が女とか、気が引けるだろうが!」
雀「お前こそ空気読めェェェ!大男ってお前、俊司とかぶってるだろうが。」
俊司「いや俺自分で言うのもなんだけどチビだから。160ないから。」
水無月「勘違いしてんな小娘。完膚無きまでに叩き潰してやる!」
総悟「よろしく。マジで完膚無きまで潰してくれ。」
雀「ドSは黙ってろ!」
と何か話し合いでかなり埋まってしまったがよしとしよう。
水無月「始めっぞ!行くぜ!」
と言って剣を持った。そして突撃した。雀と似た戦法っちゃ戦法なんだけど・・・。
雀「テメェなめてんのか!ヤンキー剣法で私を倒せるとでも!?」
水無月「ヤンキーって・・・ワタルとかぶるだろうが!空気読め!」
総悟「お前らが読めや。」
両者共に一歩も譲らなく剣をまじえている。いや、隙がまるでない。
手が早く動いているので無数にあるように見える。
ブーケ「・・・流石ね・・・。でも、アレってただのガキの喧嘩じゃない?」
モモコ「そうだね。自分の体に傷が付いても平気で立って立ち向かう。」
まあ脳味噌はガキだからな。いやガキというか餓鬼だ、餓鬼というより垣だ。
だが両者共に剣を体に何カ所も刺されている。だけど平気で立ち向かう。
雀「そろそろ行くぜ!このSの女王に勝てると思ってんのか!」
蹴りを入れた。そしたら水無月は手で受けとめる。
水無月「俺に勝てるとでも混む澄めェェェ!」
雀「字、違ってるよ。だけど甘いのはそっちだ!」
そしてもう片方の脚で今度は脚を蹴った。そして水無月の体勢は崩れた。
そして雀は体勢が崩れた水無月をバズーカで撃った。雀の勝ちであるが。雀もあの餓鬼の喧嘩的なもので怪我は深かった。
水無月「俺は・・・負けるわけには・・・」
?「そこまでや。」
誰かが水無月を蹴飛ばした。威力はかなりあった。
雀「だ、誰だ!」
師榔「あたしの名前は師榔。よろしく!」
モモコ「師榔って・・・もしかして・・・。」
雀「彰の四天王の一人!」
師榔「ようご存じやな。あたしは三天王やったがつい最近二天王になった師榔や。」
名前は師榔だが女だった。眼鏡を掛けていてセーラー服を着ている美人さん。
師榔「どうでもええけどここの村、あたしの領地やねん。勝手されちゃ困るわ。」
と言って師榔はまた水無月を蹴った。かなりの威力だった。そして水無月を斬った。おそらくしんだだろう。
他の仲間はみんな逃げた。その師榔に何をされるか分からないから。
総悟「オイテメェ。彰の手下だろ。ならなんか教えてくれねぇかな。」
師榔「はぁ。残念ながらあたしは戦う事しか脳のない莫迦や。細かい事は聞かんといて。」
ララ「しかしこっちは彰の件で必死なんだぞ!」
師榔「わからんか。教えないゆうてるねん。あたしがアイツの手元にいる理由は、沢山の敵と戦わせてくれる。それだけや。」
と言って師榔はその場から去った。多くの謎を残し。
虹勝負後編終
第205話・地獄がやって来ると自分だけでなく周りの人も地獄がやって来る
雀「師榔か・・・。アイツかなり強そうだな。問題だな。」
総悟「それ以外に問題はあるだろ?看病してもらってるのに手が縄で結ばれてるのはどういう事だ。」
怪我人のスパーク、ララ、ブーケ、モモコ、剣悟、総悟、そして雀はやよい達に看病してもらっている。
ララ「辰巳殿違ってる。これは看病じゃなくて拷問だ。」
雀「てか私のジャンプ返せ!」
村長「ダメじゃ。ジャンプは体に悪いから。」
モモコ「何でテメェがいるんだよ!久しぶりの登場って何でここに登場すんだよ!」
村長「やよいに頼まれた。これも村長の役目だ。」
スパーク「どこが!?つーかお前を村長と認めた事すらねぇよ!」
ブーケ「コラ、やよい!どういう了見だァァァ!」
絢「動いてんじゃねぇ!」
と言って絢は巨大クナイで目の前を斬った。
やよい「何やってるんですか?動いちゃって。そんな事したら傷口開きますよ?」
剣悟「開くってお前らのせいで冥土の扉が開くよ!」
良「開けや。言う事聞かねぇやつはしね!」
雀「つーかんな事よりジャンプ返せや!」
総悟「お前は黙ってろ!ジャンプより俺は自由が欲しい!」
とわーわー騒いでいる。その中一人、男性がこの家に入ってきた。
雀「ん?誰だ?」
そこには見覚えがある男性がいた。左手には箱を持っていた。
俊司「ど、どうも・・・。」
と頭をペコっと下げた。虹勝負のララの対戦相手・俊司である。
雀「テメェなんでこんなトコに・・・!!」
俊司「あの時はすまなかった。しかしコレは・・・。」
雀「んなことどうでもいい!ジャンプなくてイライラしてんだ!」
総悟「ただの八つ当たりだろ!それで何だ?」
俊司「俺は・・・彰に家族全員ころされたんだ・・・。」
雀「・・・え?」
第206話・昨日の敵はなんか知らんが今日の味方
俊司「俺は彰の復讐のために水無月の元にいたんだ。」
その事実にデビル村達はその話に釘付け。スパークは付いて行けてないけど。
俊司「奴はしんで、それで俺は行くところがない。頼む、俺はここしか場所がねぇんだ。」
と言って俊司は頭を下げた。プライドの高そうな男がなんと頭を下げているのだ。
雀「・・・別にいいよ。その代わりジャンプ買ってこい。」
総悟「異議なし。彰の手掛かり掴めるかもしれねぇしな。」
モモコ「あたいも全然OKだよ~!」
ブーケ「イケメン一人増えたと思えばいいし!」
スパーク「俺も全然問題ねぇぜ!」
やよい「大丈夫です。」
とニッコリ笑ったメンバーがそう返してくれた。俊司はとても驚いていた。
剣悟「・・・以外だったろ。こいつらは、誰にも優し・・・くはねぇが人の気持ちをよく分かる連中だ。」
絢「私もそういう光が好きだ。だからここにいるのよ。」
ララ「良かったな。だけど結果はもう最初から見えていたぞ。」
良「んで?お前はどこに住むんだ?」
絢「私の家はどう?無茶苦茶広いから。」
雀「そりゃ大金持ちのお嬢様だもんな。」
総悟「オイ、玉の輿だぜ玉の輿。」
絢「それ、どういう意味?」
とくだらない会話をしている人達。だけど俊司はその空間がとても居心地が良かった。
雀「よっしゃ~!お祝いだぜ!仲間が増えた!」
やよい「ジャンプはダメですよ。」
雀「チッ、バレたか。」
総悟「ってお前まだジャンプ諦めてなかったの?」
そしてまた、よく来るお客さんが一人増えたとさ。

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