戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

(蒼夜編)第116話・何か文化祭って好きになれないんだよね



雀「ちょ、蒼夜が人をあやめたって・・・、」
蒼夜「すいませんがそんな事、僕の記憶にはありませんが。でも姉上が亡くなったのは聞いた事ありますね。」
記憶がない、記憶障害じゃなさそうだから、おそらくやっていないと言う事だろう。
総悟「こいつぁ、誰かが仕組んだ工作だな。行くか。」
蒼夜「か、体が動かない。僕は行けませんね・・・。」
雀・総悟「刺激したら治るんじゃないかな。」
と言ってぶん殴った。痛そう。てか刺激で治るかァァ!
蒼夜「すいません、動けました。でもあそこに乗り込むとなると、人数が必要ですね。」
雀「誰が犯罪して行くと言ったよ。」
と言ってバズーカの手入れをする雀。
総悟「じゅうぶん犯罪犯そうとしてるよ。ま、4人いれば大丈夫でしょ。」
蒼夜「僕の見る限りでは3人ですが?」
総悟は、雀の家の天井に小太刀を投げた。そしたら誰かが落ちてきた。もうわかるだろう。
ブーケ「イタタタ。総悟、酷いじゃない。」
総悟「ひでぇのはてめぇだよ。オイコラ立てストーカー。お前も行くんだぞ。人数足りねぇから。」
ブーケ「触らないでよ!」
と言って剣を抜くブーケ。
総悟「触ってねぇよ。」
ブーケ「何よ、天地異変編でおいてけぼりにしたくせに。そんな、急に付いてこいって・・・。」
雀「よ~っし行くぞ~!」
と言って無視してさっさと行く3人。ブーケも急いでついて行った。
蒼夜「ここが世界で最も星が綺麗に見れるという村、聖夜村です。」
今は昼だから星は見えませんが。ま、いっか。
蒼夜「どうやって行きますか。」
雀「正面突破。」
総悟「無理でしょ。」
と言ったが雀は原チャリに乗る。そして発進!
雀「やっほ~い!」
と言って門をぶち破り、中に入っていった。緊急の金が鳴ったが。
総悟「よし、陽動作戦成功だ。」
蒼夜「それ、絶対嘘ですね。」
ブーケ「何やってるの?雀の命を無駄にしないで!裏から侵入しましょ。」
総悟「てめぇが仕切ってんじゃねぇ!」


(蒼夜編)第117話・運転免許とりたい乗り物はやっぱり原チャリに限る



役人「オイ、止まるのだ!アレ?止まらないの?ちょ、ぶつかる。母ちゃん怖いよ~!!」
雀「うお~りゃ~、マイケル ジャクソォォンァ!」
何故マイケルジャクソン?それって何?かけ声?
役人A「正面突破できました。原チャリ少女が。」
役人B「少女ゥォ?少年じゃなくてか?一応とらえておけ!」
役人は雀を追っかけている。だが原チャがやられなかったらそれで捕まらない。
蒼夜「こんな陽動作戦初めてですが、何か。」
総悟「うっせぇ、てか本格的に動き出したな・・・と言っても感情のないお前はわからないよな。」
とため息をつく総悟。蒼夜はため息をついた理由がわからない。あんたやっぱりボケ異性キャラだよ!
ブーケ「あっち、がら空きだ!行こう!」
と言ってブーケは勝手に誰もいなさそうなトコに行ったら急に人が来た。
総悟「どこががら空きィ!?」
役人「あ、アレは・・・、蒼夜だ!ひっ捕まえろ!」
と言って役人が追っかけてくる。蒼夜は表情一つ変えない。
蒼夜「まずいですね。生存確率は0,1%」
総悟「逃げてるときにそんな事言ってんじゃねぇ!うざいよお前。永眠しろよ!」
と言いながら3人は逃げまくる。そこへ後ろから何かがやって来た。原チャに乗った雀だ。
雀「うおぉい!掴まれ!」
と言って手を出した。総悟は手を伸ばしたが、敵が掴まった。
雀「・・・こんにちはァァァ!」
と言って蹴って蹴って蹴りまくる。そして手を離す。
蒼夜「このままじゃその原チャが爆発して確実に・・・。」
ブーケ「あたいも・・・お・し・ま・い☆」
総悟「Mは黙ってろ!」
雀「そうか、じゃあ覚えておけ。運命に確実はねぇ。運命は切り開くものだ!」
と言って原チャからジャンプして飛び降りた。
【ドゴオオン!】
そして爆発した。敵は一掃。全滅した。
雀「ああ、私の原チャがぁ。」
総悟「今頃気付いたのかお前は!」
そして村長のトコに行った。村長つーか将軍の格好をしている。
聖夜村村長「ようこそ、聖夜村へ。犯罪者さん。自首しにきたんですか?」
蒼夜「僕は姉上をあやめていません。あやめたのは彼方じゃないですか?千種村長。」
千種「フン、そんな事知って何か?それを知っている君は、今日、姉上サンのトコに行くのです。」
と言ってミサイルをかまえ、発射した。
蒼夜「ミサイルがこっちへ来てあたる時間、おそらくあと10秒。」
ブーケ「あと10秒で粉々に・・・、炒めなさいよ!」
総悟「うざいよもうダリーよ。」
と言って蒼夜はムチを使って回避した。
千種「いやいや流石だな。貴様は何か無表情だな。前はあんなに明るかったのにな。」
雀「こいつが・・・明るかった?」


(蒼夜編)第118話・油断するな!絶対正義でもセコい手ぇ考えてるよ!



千種「ふふっ・・・、沙羅がいなくなった事で村長の権利と主張を全部奴らが聞いてくれる・・・!?」
これは約2ヶ月前の蒼夜の家。沙羅という女性が血まみれで倒れており、千種の右手にはナイフがある。そしたら蒼夜がちょうど家にやってきた。
千種「そ、蒼夜!な、何故お前が!」
焦ったが少ししたらにやりと笑った。
千種「誰かァァ!助けてくれェェ!蒼夜が暴走して沙羅様を!」
そしたら千種はナイフを捨てて、大声で叫んだ。そしたらみんな襲ってきて蒼夜は逃げた。泣きながら。
蒼夜(もう、仲のいい奴を作らない。感情を生まない・・・!?)
現在。蒼夜は唯一犯人を知っている人物であるが、皆は村長である千種の言う事が正しいと思っているだろう。そして蒼夜の感情がなくなったのはこの事件がきっかけであろう。
雀「そういう事か。てめぇの感情がない理由は。てか何でそんなになるの?」
蒼夜「僕達姉弟は、父上と母上と若くして別れた。仕事の都合で。そして一番僕の好きな人は姉上でした。感情を持っても最後は悲しくなるだけです。もうこんなんだ。後戻りはできませんよ。」
相変わらず悲しい顔せず普通に話している。完全に感情は消滅したのであるのか。
雀「人は、いつか必ず別れるんだ。人生の一番の宝はなんだと思う?それはてめぇの魂だ。」
蒼夜「魂。そんな綺麗な心持ったってなんだってんですか?最後は結局悲しみ・・・」
総悟「莫迦だなまだわからねぇのか。つまり、その悲しみは、人生で必要なモノの1つって言ってんだ。」
蒼夜「魂・・・。」
蒼夜は手を見た。これが自分。アレが相手。アレが嫌いな奴。と、人生いろんな人がいると思ったのだ・
千種「ちょっと待てェェ!お前ら、そんな感情持ったって今日で滅亡するんだ!お前らが亡くなれば俺のあかした罪は無くなる!」
ブーケ「あ~あ、そんな事言わなければよかったのに。」
千種「えっ?」
総悟がポケットから何かを出した。ブーケはドアを開けた。
総悟「今の言葉、ばっちり記録しました~。」
そこには録音機が。そう、その話をずっと総悟はポケットの中で録音してたのだ。そしてブーケにそれを渡した。
ブーケ「皆さ~ん。これを聞いてくださ~い。」
と言って流した。そしたらみんなザワザワ怒り始めた。
住人1「てめっ!俺ら騙してたんだな!」
住人2「結局犯人はあんただったのね!」
とみんな文句ばっかり言っている。そして警察が来て逮捕した。当然である。
千種「てめぇら!卑怯だぞ!」
雀「卑怯はてめぇだ。人あやめて権力の座を得るなんてよぉ。人間のすることじゃねぇ!」
総悟「てめぇもじゅうぶんそうだけどな。」
と言ってデビル村に帰ろうとする雀と総悟とブーケ。そして蒼夜が見送りに行く。
総悟「ど~だ?心晴れて笑えるか?って感情ない人に言ってもわかんねぇか。」
蒼夜「いえ、笑うどころか・・・笑えません。」
と言って涙をこぼした。ポタポタと。
蒼夜「何もかも逃げ出したい。それが苦しいという感情ですね。どうしたら立ち直れるんでしょうか。僕は・・・、おかしいんでしょうか。」
雀「おかしくねぇよ。そいつはお前が人間っていう証拠だ。そのうち心晴れるさ。それでも晴れなかったら。私らがその綺麗な雫、ふいてやる。」
と言ってハンカチを貸してあげた。それで涙を拭く蒼夜。
蒼夜「ありがとう・・・、皆さん、本当にありがとう・・・。」


(蒼夜編)第119話・アイドルとか憧れてる君!現実を見なさい。いつか後悔します。



スパーク「総悟ォォォ!腹切れ!」
総悟「いきなり一言目には腹切れかよ!理由説明しろや理由。」
スパークはもう剣を用意していた。2本。介錯の剣と切腹の剣だろう。
スパーク「てめっ!まだスパミはお前に惚れてんだ!だからいい加減に諦めさせるためにこう言ったんだ。」
雀「正体ばらしたのか?んな事したら今までの苦労パーだろうが。」
ここに集まっているのは雀、総悟、モモコ、スパークである。この最悪の4人組である。
スパーク「アイツはもう永眠したんだ。だからもうその恋は叶わないと。」
総悟「勝手にあの世に行かせるなよ。」
と静かに怒る総悟。そしたらスパークは大声でこう言った。
スパーク「そしたらアイツ、『なら私もブラウン894様の後をたどるまでです。待ってて下さい。明日、あなたのトコに行きますからね。』って。」
モモコ「それって・・・自害!」
マジでっかァァァ!てかどこまで愛に生きる女なんだお前の妹は!
総悟「ば、場所はァァ!どこだァァ!」
とグラサンをはめる総悟。ブラウン894になって助けるつもりだ。
雀「莫迦かお前は。そのまま天国に行った方が都合いいじゃん。」
モモコ「雀。あんた人の命なんだと思ってんの?」
スパーク「ナガシマスパーランドだ!日記密かに読んだら書いてあった!」
そしたら走って村を出ていった4人。総悟は相変わらずクールだがスパークは泣いている。泣くの早!
そして着いた。総悟は観覧車に行った。
雀「何で観覧車?」
総悟「俺と会った場所があそこだからだ。」
雀「ほ~う。あんた天才だね。人を惚れさせる。」
そしたら予想通りスパミがいた。総悟は上った。
雀「アイツすげーな。あんな平らなトコをギザギザ靴で上るなんて。」
モモコ「普通じゃないね。責任感じてんだよきっと。」
雀「いや絶対違うね。アイツ責任感ねぇから。」
そしてスパミのトコに到着した。てか雀とモモコは下で笑いながら見てる。最低だなあんたら。
スパミ「あ、ブラウン894様。生きていらっしゃったのですね。」
総悟「えっと、俺は不死身だ。(いやいや人間いつか永眠するって)だから降りてこい。危ないぞ。」
と言ったらスパミは頬を染めて言う。
スパミ「じゃあブラウン894様のお気持ちを教えてください。」
総悟「お気持ち・・・?」
と言って下を見たらスパークは怖い目、雀とモモコは笑っていた。てかいつまで笑ってんの。
雀「総悟。まあ頑張れや。」
総悟はムカついた。いや誰だってムカつくね。
総悟「じゃ、じゃあ言うぞ。好きでもねぇし嫌いでもねぇよ。」
スパミはショックを受けた。
スパミ「ふられたわけです。どっちにしろ飛び降り・・・。」
総悟「普通って事はまだ好きになるかもしれねぇし嫌いになるかもしれねぇ。まだ人生あるじゃねぇか。」
と言ったらスパミはまた頬を染めた。
スパミ「・・・惚れ直しました。じゃあまた、会いましょう。ブラウン894様。」
と言って下りた。てかどうやって上ってきたの?
スパーク「てめっ何で惚れさせてんだよ!」
雀「怒られた~!莫迦め!」
総悟にとって疲れた1日だった。


(蒼夜編)第120話・ゴミの分別はきちんとしましょう。地球温暖化などの原因になります。



やよい「はあ、この頃総悟さんと2人で話せないな。」
とため息をついているやよい。やよいは総悟に恋をしているのだ。詳しくは>>9を見て下さい。
やよい「ん?今日は不燃の日ですよね。これ、小説・・・燃えるゴミ?」
小説といえば、ある人を思い出す。
総悟「いっけね!今日不燃なのに本だしちまった!」
と言って総悟が走ってこっちに来る。そう、総悟は小説が大好き。ついついたくさん買ってしまう癖(?)がある。
やよい「そ、総悟さん!?マジでっか?」
総悟「何がだよ。セーフ。まだゴミ収集前だった。こんな事したら役場に怒鳴られる。」
役場とは、ぺりこ・ぺりみ・村長の事だ。まあいけないと言えばいけないけど。
やよい「ふ、フフフ・・・。おっちょこちょいですね・・・。フフフ・・・。」
と言ってゴミをゴミ置き場に投げる。そしたら間違って上の方に投げて顔にぶつける。相当ドキドキしているようだ。
総悟「てかおっちょこちょいはお前だ!フフフって何回言ったんだ!言ってみろ!」
雀「ち~っす。お、ラッキーまだ来てなかった。」
そこへ雀がゴミを持ってきた。ジャンプもあるけど・・・。
やよい「雀さん。今日不燃ですよ。」
雀「あ、そうだった。戻るの面倒臭いな。」
別に戻れとは誰も言ってはいないである。
雀「てかやよい~。てめぇさぁ、この前私のジャンプの最新号持ってただろ~。返せ。」
やよい「あっ・・・?どうしよう。先週捨てちゃった。」
雀「脳天ぶちまけるぞ。」
てな会話をしてる間に総悟はどっか行ってしまった。
雀「あれ?総悟もう帰ったの?行動早いな~。」
やよい「そ、総悟さぁん。」
雀「それより、早く弁償しろ!」
金目当ての雀であったとさ。