戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

夏の特別企画最終作品・親子
モモコ「どっか行けやコラ!わたしゃデビル村にいるっつってんだろ!」
ジョウ「それはダメ!今日こそいっしょに帰ろう!」
またジョウがデビル村にやってきた。6ヶ月21日ぶりにこの小説に出てきた。
モモコ「てんめぇ・・・出番ねぇからこういう手ってのはねぇだろうが。」
ジョウ「父さんこれでも悲しいんだ!モモコが凄く出てるのに俺が出てないのが!」
総悟「あん?また親子喧嘩かコノヤロー。迷惑だ。金星でやってこいや。」
ジョウ「お前はSだなオイ!もう金星なんてこりごりだ。そうだ、またなんか言ってやってくれ。ガツンと。」
モモコ「・・・・・・今度は総悟に言われたって帰んないよ。あたいは。」
総悟「とりあえずジョンコーナーは帰れ。」
ジョウ「ジョウだよジョウ!どこぞやらの映画といっしょにしないでくれる!?」
総悟「いっしょってアンタの方が格下だろ?俺ァもうゴチャゴチャ言わねぇ。ただ喧嘩すんなら金星で。」
モモコ「結局言いたいのはそこか!」
と総悟は立ち去った。そして今度はあのサドっ娘が現れた!
ジョウ「ゲェっ!いつやらかのサド娘!」
雀「よう。また争ってんのか?戦争はやっぱ金星だな。」
モモコ「おめぇらうち合わせしただろ絶対!こんなつじつまが合うわけねぇ!」
雀「・・・・・・もうモモコを取り返しに来たのか?」
ジョウ「たりめーよ!そろそろ限界になってきた・・・って聞けよ!」
たりめーよ!くらいから雀はその場をさっさと立ち去っていた。・・・・・・やっぱSだ。
モモコ「で?兄ちゃんは・・・?」
ジョウ「退院はしたが・・・やっぱり麻痺障害を起こしている。」
モモコ「ちっ・・・ジョウが障害起こせばよかったのに。」
ジョウ「コラ、父さんを呼び捨てで呼ぶな。しかもそういう事は心の中にしまっとこう。」
今回もジョウは一歩も譲らない。両者激しい戦い。
ジョウ「帰るぞモモコ!」
モモコ「帰んねぇっつってんだろ?・・・・・・帰んねぇけど・・・遊びに行くからさ。」
ジョウ「モモコ・・・・・・。」
モモコ「今度の土日に遊びに行ってやる。感謝しろよ。」
と言ってモモコはこの場を立ち去った。どうやらモモコの勝ちだ。
ジョウ「畜生・・・また負けた・・・だがまた成長したなモモコ。」
・・・・・・してないと思う。
これで特別企画が終了しました。また妖刀狩り編をお楽しみください
第234話・金金言ってると絶対友達できないよ
闇は遺跡の谷を歩いていく。奥へ奥へ。
闇「あの刀さえあれば、彰様の収入もUPする。強くなれば金がもらえる。」
そう、彼女が彰の下で働いている理由は金。金で動いているのだ。
奥へ奥へ進んでいくと誰かいた。スラっとしたスタイルの男性が。その先には壊磁があった。
闇「貴様!何者だ!」
?「何者って俺にしてはお前が何者ですか~?」
闇「どけぇ!私は掃除屋の闇だ!」
?「知ってるぜ~。優雅舞闇。世界一の掃除屋。」
その男性がこっちを振り向いた。かなりのイケメン!
ブン「名前言やいいんだな。俺の名前はブンさんだよ~。」
雀「・・・・・・・お前誰?」
ようやく雀達も追いついたその時、男性を見た。
ブン「いやだからブンさんだって言ってるでしょ。」
総悟「ブン太郎ですかブン左右衛門さんですかブン次さんですか?」
ブン「どれも違ってる。普通にブンだって。」
雀「嘘つけ!そんな変な名前つける親がいるか!」
ブン「だって俺親いねぇもん。」
どうも声が変だと思ったらその男はガムをくちゃくちゃかんでいた。
雀「どーでもいいけどさぁ、その刀と女、こっちによこしてくんない?」
ブン「女はいいけど刀はダメ。だって壊せって言われてるモン。」
良「誰にだ?」
ブン「そりゃ依頼者だよ。俺さァ、こういう関連の仕事やってんだ。」
総悟「どういう関連?」
闇「ふざけた事を言うな!取りあえずそれをよこせ!さもないと叩っ斬る!」
と闇は剣をかまえた。お~お~怖いね~。
ブン「だからダメだって言ってるでしょ?」
闇「そのふざけた性格と共に散ればいいんだ!」
第235話・人の人格って表と裏があって怖っ!
闇「口で言ってダメなら力ずくで分からせるまでだ!」
掃除屋の闇がついに刀を抜いた。そしてブンに斬りかかる。だがブンはかなり余裕の態度。
ブーケ「お、オイ!闇!相手ならあたいがしてやる!」
総悟「いや・・・大丈夫だ。アイツ間違えなくできる。」
良「流石。分析早いねぇ~。」
雀「戦いってのにあの余裕と度胸・・・並じゃねぇよ。」
そして闇は手を一振り。ブンは普通にかわす。相手が雑魚ならまだしも闇なのに余裕。雀達は手を出さずにいる。
闇「かわしてばっかでは斬られるぞ。戦いは度胸だけがすべてじゃない。」
ブン「お~お~格好いいね~。だけど悪いけど俺さァ、そんな時間ねぇんだ。」
とかわしながら壊磁を手に取る。
ブン「これどうやったら壊れるかな~。燃やす?煮る?炒める?」
雀「今はクッキングの時間じゃねぇって。途中から違う方向いってんぞ。」
ブン「ど~やったら壊せるかな~。」
と言った途端刀の刃が折れた。その行動、皆目を丸めている。ブンはわけ分からなそうな顔をしている。
ブン「・・・・・・折れちゃった。これって壊した事になるのかな?」
雀「そりゃお前、折れたら刀は終わりだろ。」
総悟「そりゃ完全に壊した事に入る。」
ブン「ミッション終了!やった~!」
闇「やったじゃない!よくも折ってくれたなコラ!」
全員顔を闇に向けた。闇の面的に・・・いや絶対にキレた。そりゃそうだわな。
闇「貴様ァァァ!もう許さぬぞ!」
と改めて斬りかかる。さっきより殺気がこもっている。
ブン「ゴメンよ・・・・・・だけどしゃ~ねぇじゃん。」
なんと、ブンは闇の剣を素手で受けとめた。これには全員ビックリ。
ブーケ「そんな・・・あり得ない。あの闇が普通に剣を受けとめられるなんて・・・。」
ブン「オイ、ど~してもやりたいってんなら・・・、命の保証はしねぇぜ。」
とブンが懐から取り出したのはドス。要するに小型の刀だ。これには少し闇も警戒した。
闇「・・・チッ、仕方あるまい。予定の物が破壊されたからここにはもう用がない。引くか。」
雀「おっと、そうはいかねぇぜ。優雅舞闇。」
闇「そうも行く。私が何もせずにここに来たと思ってるのか?そりゃ間違えだ。」
と言った瞬間爆発が起きた。その混乱に乗じて闇は上手に立ち去った。
雀「くっそ~、後ちょっとだったのに~!」
総悟「・・・・・・また始めに戻ったか。」
第236話・可愛い物には裏に何か過激な物がある
雀「夏休み~、終わってほしくねぇな~。」
絢「何言ってんのよ。社会人は夏休みなんてあってないようなモンでしょ?」
雀「でもさァ~、夏が終わると寂しくない?」
ブン「寂しくねぇよ。逆に終わって欲しいね。夏の依頼は多いから。」
と雀とブンの180°逆の意見。もう夏休みも終わりですね。終わって欲しくない。学校行きたくない!
ブン「作者の本音が出てもなんの解決にもならねぇよ。」
雀「DIOやジョジョでもあるめぇ奴がカレンダーの動きを止められるか!」
絢「それもギリギリだから。ていうか・・・アンタ誰?」
とブンに尋ねる。まあブンと絢は初対面。そう聞くのも無理はない。
雀「あ~、この人はブン五郎。」
ブン「なめてんのか?だったらブン一郎とブン二郎以下省略はどこにいるんだ?ブンだって言ってんだろ?」
と相変わらずガムをふくらます。
絢「ふ~ん、私は絢。この村の女王。」
ブン「くちゃくちゃ、プ~、パン!(ガムの音)」
雀「普通に人間語を使え!あと日本語!それにそんなお願い聞いてくれるわけねぇだろ!」
絢「いや意味分かるの!?」
ブン「てかよォ、雀。俺呼び出して一体何企んでらァ。正直に吐けィ。」
雀「ん?ど~せ絢におごってもらうんだから一人でも人数多い方がいいじゃん。」
ブン「マジでっか!おごってくれんのか!助からァ。」
絢「まあ・・・金は腐るほど持ってるから・・・。」
とカードを見せた。それは真っ黒。ブラックカードだ。
雀「流石金持ち。ブラックカードは普通に持ってるのか~。金持ちっつーか女王様。」
ブン「羨ましいな~。俺ァどんなに働いたってそんなカード入手不可能だぜィ。」
絢「そりゃそうね。で、まず根本的な質問するわ。どこ行くの?」
と絢が雀に尋ねた。ってアンタら知らなかったんかい!
雀「四つ星レストラン!」
絢「却下。」
ブン「俺ァラーメン屋でいいぜィ。」
絢「じゃあラーメン屋にしましょうか。」
雀「どーせ安い方がいいんだろ!金持ちでもやっぱり安物の方がいいのか!」
とラーメン屋に行く事になった。3人分ならちょろいモンと予想した絢だったが・・・!?
第237話・金をかなり持っている人は無駄な事に使わず、世界の被害者や発展途上国に募金をしよう
ここはラーメン屋。今は客が2~3名しかいないが、結構有名なラーメン屋。
『ラーメンチーフ』。店長は狼のチーフ。
チーフ「おっ、いらっしゃい!何か美男美女がそろった集団だね~。」
雀「分かるね~。私美女だよね!」
絢「多分ね。まあ私は美女だけどね~。」
そしてメニューをぺらっと開けた。数は少ない。だから味で勝負しているのだろう。
雀「じゃあ私味噌ラーメンと銀シャリ並をくれ!」
絢「私も味噌ラーメン。後餃子をください。」
ブン「んじゃ、俺ァ・・・、味噌ラーメンと醤油ラーメンと銀シャリ大と餃子と炒飯、あとトッピングで・・・」
雀「ってメニューを隅から隅まで読んでるだけじゃねぇか!」
絢「そんなに食べれるの?お金は気にしないけど。」
ブン「大丈夫大丈夫。んじゃ、トッピングは卵とチャーシューとバターね!」
とかなりたくさんたのんでいるブン。今のブンはガムをかんでいない。料理に目を光らせている。
チーフ「そりゃ・・・大量な注文だね~、お客さんマネー大丈夫なの?」
絢「マネー!?お金とか支払いとかじゃなくてマネー!?完全楽しみじゃなくて金目当てだこいつ。」
チーフ「バッカヤロー!人生金がありゃなんでも出来んだよ!夢も希望も金だ!」
雀「そう言ってるアンタは夢も希望もないけどな。」
ブン「んな会話してねぇでちゃっちゃと手を動かせィ。10分以内で全部持ってこい。じゃなきゃ半額な?」
チーフ「勝手に変なルール決めてんじゃねぇ!半額だとマネー少ねぇじゃねぇか!」
雀「やっぱり金かい!ホント夢も希望も未来もねぇんだな。」
そして全品きた。それをガツガツ食い始める。
雀「それ全部食えたら超人的胃袋だよ。底がないし・・・ていうか宇宙に胃が繋がってね?」
ブン「繋がってねぇよ!どうなったらそんな発想になるんだよ!ドS!」
絢「ていうか食べるの早っ!」
もう完食していたブン。お客さんもチーフも顔が丸くなっている。
ブン「んじゃ、俺便所行ってくる。てかマジで支払い頼むぜィ。」
とブンはその場を立ち去った。
絢「何かすっごく可愛い性格ね~。さらに結構格好いいし。モテるわ~、彼。」
雀「・・・絢、お前そんな話する奴だったっけか?」
絢「私、あ~ゆ~男子、結構タイプなんだ~。」
と少し頬が赤くなってる。
雀「ええええ!絢の初恋ィィィィ!」
絢「何で初恋って知ってんだよコルァ!」
雀「えっとね、夏の特別企画をサラっと振り返ってみたら・・・。」
絢「ど~やって振り返るんだよ!」
雀「まあ私のこの手帳に書いてあるんだ!」
絢「ど~いう手帳!?お前ホントドSだな!」
そして絢の初恋がスタートしたのである。

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