戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

(武器倉庫編)第16話・武器倉庫のヒミツ(3)
望遠鏡で見えたのはなんと本。
やよい「こ、これすごいですね~。」
フーコ「えっへ☆すごいでしょう。」
照れているフーコ。すっごい事は確かだが・・・。
雀「で、どうやってページめくるんだ?」
フーコ「めくれませ~ん。盗まれ防止にめくれ・・・」
雀「読めなかったら意味ねぇよ!お前何?何ですか?お前の脳味噌はクリスマスの日じゃない日に来るサンタなみだよ!」
やよい「怒るのは同じくですけど、クリスマスの日じゃない日に来るサンタ?例えがわかりません!」
モモコ「いくぜよ!フーコを壊すぞ!」
と言って雀達はフーコを襲い始めた。
フーコ「待って!待って!待つんだ!悪い。武器倉庫は大昔の・・・、コトブキの先祖が作ったのよ・・・。」
コトブキの先祖・・・・。どんだけ前だ。
雀「もういい。バズーカも使おう。」
やよい「いや、槍も使いましょう。」
モモコ「いや、弓も使おうよ。」
と言っている。何の相談だ。フーコはこっそり逃げようとしている。暗いしわかりはしない。だが電気がついた。
モモコ「逃げようったってそうはいかないよ。」
バズーカをもう持っている。どっから出したのだ。
フーコ「勘弁・・・して・・・。」
こうしてヒミツは解決(?)したのだ。
フーコはボロボロだった。
(武器倉庫編)第17話・雀の過去
モモコ「私は生まれてから村にいるの。みんなはどうして来たの?」
今、村の住人がなにやら話している。
スパーク「まぁ最初は安いから。あと恐怖の村って書いてあったからだな。面白そうだから来ただけだな。」
やよい「私は1度観光に来て、自然豊かな村だなと思ったからですね。」
みんなやはり自分の意志で行った村らしい・・・。来た人のだいたいは怖くてすぐ引っ越していたから、みんなある意味すごいのだ。
モモコ「雀は!?雀は何で来たの!?」
雀「私か・・・。私は、ただこの村がいいと思ったからかな・・・。」
スパーク「そのいいと思った理由は?」
雀「理由か・・・。」
~約2ヶ月前
雀はごく普通の生活をしていた。お菓子屋の看板娘としてお菓子屋で働いていた。もちろんこの頃も凶暴だった。
店長「雀ちゃん・・・。君は可愛いから看板娘として雇っているけど。まぁ君目当ての客もいたもんだな。」
店長から呼び出された雀。
雀「そうですね。」
店長「でも用心棒として店においてるけど・・・、最近やりすぎじゃね?これのせいでお客さんが少なくなった点があるんだ。申し訳ないが・・・、クビだ。」
雀「クビ・・・。私目当ての客が減っていいんですか?てかクビなんかにすんな。私は居場所がねぇんだよ。」
店長「悪いが君がいるともう迷惑ってトコまできてるんだ。君の凶暴さはこの世の中、つうじないよ。出ていけ!」
雀なりにショックを受けた。自分が強いせいで・・・。この店長・・・。殴りかかろうと思った。が、できなかった。この世の中、つうじない・・・。
雀「やめればいいんだろ。絶対探してやる。私の居場所を。」
それから就職や引っ越し先のチラシを見ていたら、デビル村のチラシがあった。
『怖いです。オススメしません。絶対に殴りかけられ、倒れます。それでもよい人は是非下の番号へ・・・。』
雀は人生自分以外にも戦える奴がいると知った。
雀「ま、それで見つけたのがココってわけよ。」
みんな「へぇ~。大変だったんだね。」
スパーク「で、総悟は何だ?」
総悟「オレは・・・。」
(武器倉庫編)第18話・総悟の過去
総悟「俺は・・・、楽しそうだったから。」
モモコ「楽しそうだったから・・・。それだけ?」
総悟「昔いろいろあったの。」
スパーク「いろいろってなんだよ?」
前回からこの話題になっている。今、何故村に来たのかを話してるらしい。
話し終わって雀が聞いてきた。やはり。
総悟「誰にも話すなよ」
と言って話し始めた。
~約1年前・・・
総悟の前に住んでた村は、『ライフ村』という村だ。そこの話である。ライフ村は大きくて、村じゃなくてまるで街、都会だ。
住人A「え!?『ジャジャ村』と『カカ村』が攻めてきたって?」
住人B「はい。武器を持ってこっちにやって来ます。戦争になるでしょう。」
住人A「戦争ならうちの村も強いぞ。さぁ、反撃準備だ。」
そう。この村はもうすぐ戦争になる村だ。兵隊が用意された。もちろん総悟も。そして追い打ちをした。
激しい戦いの中総悟もひたすら敵を斬る。その姿は妖怪とも呼ばれた。そして相手の村は巨大な戦力をだした。そしてみんな吹っ飛んだ。
そしてライフ村は負けを認めた。そして戦った武士は次々に潰していった。総悟は隠れ生きて他の村を探した。
そこで見つけたのがデビル村だった。
雀は声も出なかった。こいつがココにいるのは・・・、負けたから。雀は少し、総悟のことを知ろうと思った。
(総悟記憶喪失編)第19話・覚えたいものを忘れてしまう
総悟「あ~あ。今日も買っちまった。」
総悟はわざわざ違う村の本屋に行って本を買った。今は自宅への帰り途中である。
総悟「ったく、今日も週間小説買っちまった。何時になったらやめれるんだろ。」
いや、小説はいいって。頭のためにいいって。やめなくてもいいって。
総悟「はぁ~。わざわざこんなモンのためにここまで来たなんて、アホらし・・・。」
でも読むことはすばらしいことです。何かぶつぶつ言って歩いていた。青なので歩道をわたった。
その時!何か車がやってきた。
【ドオオオオン!】
総悟はひかれてしまった。
そして未来村の病院で。みんな病院にかぎつけた。今は治療中だ。
【バタバタ】
やよい「総悟さんは!?総悟さんは大丈夫なの!?」
スパーク「うるせぇ!静かにしろ!病院だぞ!デビル村じゃねぇんだよ!デビル村診療所じゃねぇんだよ!」
雀「お前もな。」
みんな総悟の怪我を心配しているようだ。そこへドアが開いた。みんなドドッと中に入った。
ヒャクパーナース「あ、ちょっと。まだ勝手に中に入らないで。あ、嫌だ。あたい今日のナース服ミニだから・・・。」
そうですか・・・。どうでもいいよ・・・。ミニやらロングやら・・・。
総悟は頭に包帯を巻いた状態でベットにいた。
雀「なんだ。元気じゃんか。もっとやばい状況かと思ったぞ。」
モモコ「そうよ。あたいむっちゃ心配したんだから。交通事故なんて・・・。」
スパーク「でも元気そうでよかったよ。」
やよい「そうですね。いつくらいに退院でしょう。」
みんながザワザワ話している。
総悟「・・・・お前ら誰?」
雀「へ?」
総悟「お前ら誰?俺の知り合い?」
みんな一瞬動きが止まった。
みんな「え、ええええええええ!?」
(総悟記憶喪失編)第20話・覚えなくていいものを覚えてしまう
みんな「えぇ!記憶喪失!?」
みんな驚いている。いきなり記憶喪失?誰だってびっくりするは。
アイタボ先生「そう。バンとぶつかって頭にバンと当たって記憶もポーンと。」
やよい「あの・・・。悲劇なのに軽く言わないで下さい。」
ひどい先生である。とにかく、総悟は交通事故で記憶喪失になったのである。総悟をひいた運転手、サムが、
サム「よかったじゃね~か。事故のことを忘れて・・・。俺を犯人扱いされるの嫌だから。」
みんなの眼は光った。
やよい「貴様ぁ!何言ってんですか!あんたもう許せない!」
スパーク「そうだぜ!あんた動物として失格だぜ。そんな人の記憶なくなってよかったなんて・・・。」
モモコ「ふざけんな!総悟の気持ちを考えてみやがれ。」
雀「みんな!サムをぶっ倒すぞ!やるぞ!」
と言ってサムを殴りかかった。
サム「ちょ、待て待て!もうあんたらの方が失格になってきてるぞ!ぎゃああ!」
サムは逮捕されていった。当然である。人をはねたんだから。
アイタボ先生「まぁ様子を見ましょう。あなた達村に行きなさい。何か思い出すかも・・・。」
そしてデビル村。
やよい「ここが私達の住んでいる村、デビル村です。どうですか?何か思い出しましたか?」
総悟「いや、全然。何も・・・。」
雀「総悟の家に行こう。」
そして青い屋根の立派な家の前に来た。
雀「ここがお前の家だ。懐かしい感じしないか?」
総悟「スンマセン。何も思い出せない・・・。ていうか俺、どんな人だったんですか?」
総悟がみんなに聞く。みんなは答えた。
雀「何ていうか、いつも自由気ままに生きてる奴。微妙な趣味して気持ち悪い。」
総悟「マジで?気持ち悪かったんですか?」
やよい「そんなことないです。読書したり散歩したり、普通の人ですよ。」
モモコ「なんつーか、結構都会行ったらモテてたよ。」
スパーク「男の中の男だぜ。」
なんか侮辱な事ばっかな気がする。本当に・・・。
モモコ「何かわかった?」
総悟「いや、全然。てか思い出したくなくなってきたんですけど・・・。」
雀「そんな心意気じゃだめだ。もっとダメになれ。」
ダメになっちゃだめだよ。本当に。
スパーク「散歩してみようぜ。お前よく散歩するから何か思い出すかもしれないぜ。」
やよい「そうしましょう。」
そして村を散歩し始めた。何というか普通に。
やよい「そこが役場で、そこが博物館です。何か思い出せましたか?」
総悟「何にもわからない・・・。」
みんなため息をした。どうやったら記憶を取り戻せるのか。

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