戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

(みんなの家族編)第31話・冬!デビル村に雪が降ってきた!



雀「あ!雪だ!」
雀が窓を見て言った。そうか、もう冬なんだ。デビル村は少し早く雪が降る。何故かは知らんが・・・。
【ピ~ンポ~ン】
チャイムが鳴った。そしてドアを開けたらモモコとやよいがいた。
モモコ「見たと思うけど、雪降ってるよ!見に行こうよ!」
雀「そうだね。私はデビル村の雪は初めてだからな・・・。」
そう、雀は秋くらいに引っ越してきたから雪は初めてなのだ。
雀「結構早く雪が降ったね。」
モモコ「毎年これくらいだよ。」
いろいろ雪を見ながら話をしている。ここはデビル村の真ん中。自然の村だからすごく綺麗な景色である。これで雪が積もっていたらもっと最高だ。
スパーク「なんだ。女子共もそこにいたのか。」
スパークと総悟が来た。どうやら同じ考えだったらしい。
総悟「俺、その帰っていいか?寒いんだけど・・・。」
やよい「何言っているんですか。ここで一緒に雪景色見ようじゃありませんか。」
総悟「雪景色と言っても積もってねぇよ。」
総悟は帰りたがる。何故か知らないが・・・。いや、多分寒いトコが嫌いなだけだ。
雀「積もったら雪合戦しようね。」
やよい「雀さん。雪合戦は毎年恒例行事ですから、絶対やるんですよ。てかやらないといけないんですよ。」
何という行事だ。何かやよいは言っていないけど、こなかったらバズーカで撃たれるらしい。恐ろしい・・・。
村長「なんじゃ。お前らも来ておったか。」
出た。デビル村1番の莫迦、村長のコトブキだ。
村長「雪はいいものじゃのう。何だか白い弾丸みたいじゃのう。アレで何かやりたいわい。倒したいわい。お前らを。」
みんなは怒った。
みんな「倒すだと!村長!お前を倒してやる!」
雪合戦じゃなくてバズーカ合戦が始まった。これが毎年恒例行事かも・・・。


(みんなの家族編)第32話・男子VS女子!?デビル村雪合戦対決!



村長「今年もやって来た。毎年恒例行事が。雪が積もった次の日に、とても白い景色の中で乱戦。そして・・・。」
雀「長ェよ。もっと少なくして。てかしろ。」
村長「つーことで、雪合戦の始まりじゃ!」
今日は雪が積もった次の日。毎年恒例行事が始まった。ちなみにどうぶつの森にはないよ。
村長「ルールは簡単じゃ。男子と女子にチームを分かれて雪合戦するんじゃ。詳しいルールは今からたぬきちが説明するぞ。」
多分ここで言わないのは面倒くさいだけだろう。
たぬきち「1人1つ、どこでもいいから体に的をつくる。それを雪を当てられて割れたらアウト。そういうルールだよ・・・。」
モモコ「あいつ絶対怖がってるね。臆病野郎。」
いや、臆病にしたのはあんた達だろう。
村長「審判は儂じゃ。的をつけろ。」
みんな胸のあたりやお腹につけている。雀と総悟は何故か頭だ。
やよい「雀さん、頭でいいんですか?割られやすいですよ。」
雀「大丈夫。こっちの方が動きやすいから。」
そういう問題じゃないから。総悟の方もだ。
マスター「総悟さん・・・、頭でいいのですか・・・?」
総悟「当てられた時は当てられた時だ。グタグタ言ってるとみんな当てられるよ。」
いや、いいこと言っているんだけど、質問に答えてないから。マスターかわいそうだから。
村長「じゃあ始めるぞ。よーい、ドンドンド~ン!」
何何スか?ドンドンド~ンって。まあいいか。雪合戦が始まった。みんな玉を作り、投げている。
雀「当たれやコラ!」
と言って投げる。それも早いのだ。140㎞くらい。プロの選手なみだ。
総悟「当たるのはテメェだ!コノヤロー!」
と言って同じくらいの速さで投げ返す。おそらくこの村であの速さについて行けるのは村長くらいだろう。あの人もいい年して、結構元気だから。
たぬきち「ぎゃあああ!」
真っ先に当てられたのはたぬきちだ!てかいてもいなくても同じだけど・・・。
そして1時間後・・・
総悟と雀以外すべて当てられた。だがこの2人は全く勝負がつかない。放っておいて雪合戦大会は終わった・・・
雀・総悟「終わらせるな!」


(みんなの家族編)第33話・以外!!デビル村の演奏会!!



村長「今年も演奏会をやるぞ。皆絶対参加するように。」
と言って村長が役場に戻ろうとすると、
やよい「ちょっと待ってください。今年もってなんですか。去年はやってませんよ。」
スパーク「そうだぜ。何で急にやるんだよ。練習してねぇよ。エレキギターでもいいのか?。」
モモコ「歌っていいの?なら賛成!」
フータ「僕、音楽音痴なんですけど・・・。」
きぬよ「何でやらなきゃいけないんよ。楽器とか何も用意してないんよ。」
約1名賛成意見がでたが、だいたいは反対だ。
村長「うるさいわい!今年は何か、カネモチ村から音楽好きな人が来るんだよ。それでいい音楽を聴かせてあげたら金くれるんだよ。もし1番よかった奴には3/1くらいやるよ。あとの3/2は村のために使うとして。」
みんな「やります!金ももらいます!」
といっせい賛成した。まだ気に乗らないのが総悟。雀もどうでもいい顔。いや、雀がこういうときにどうでもいいなんて珍しすぎる。
総悟「賞金はいいけど、乗るきしねぇな。」
雀「そうね。全員参加なんて、無理矢理だ。あの莫迦村長。ねぇ、組まない?どうせ参加しなきゃいけないんだし。」
総悟「どうでもいいや。まぁいいぜ。」
翌日・・・
演奏会が始まった。
モモコ「うまそうな人ってスパークかやよいだよね。」
フーコ「そうですね。案外マスターもうまいかも。」
とコソコソ話している。
フーコ「総悟と雀は下手そうですね。ああいうタイプは音楽音痴が多いそうで。」
モモコ「同感。賞金は、私達のものよ。」
そして始まった。きぬよとあさみのグループ。スパークとフータグループ。たぬきちとマスターグループ。ぺりことぺりみグループ。ぺりおと村長グループ。モモコとフーコグループが終わった。今までのトップはモモコとフーコだ。そして最後は雀と総悟。
フーコ「あの2人が相手なら大丈夫。勝てる。」
と言って番が回ってきた。総悟がピアノで雀がバイオリンだ。そして始まった。
みんな「!?」
みんなが想像していた1000倍うまかった。まるでプロのような感じ。曲はベートーヴェンのソナタの7番。とてもすばらしい。終わったらカネモチ村の人が言った。
カネモチ村の人「すばらしい!あなた達最高!うまい!とても上手い。とても旨すぎる!」
漢字を間違えるほど上手いらしい。そしてお金をすごくもらった。
総悟「金のほうなんだけど・・・。」
村長「そんなの嘘に決まっておる。みんなのやる気をひきだすため・・・。」
総悟・雀「そんちょ~!!」
と言って追いかけた。
みんな「負けてよかった。」


(みんなの家族編)第34話・お客様 ファキン村の高次(こうじ)さん



高次「ここがデビル村か・・・。綺麗な村だな。」
この人はファキン村の高次。観光客だ。この人、これからとても恐ろしいことになります。怖い人も見て下さい。
高次「広告に書いてあったのと全然違う。何が恐怖の村だ。とてもいい村じゃないか。」
いえ、恐怖です。恐ろしいです。怪我します。骨が折れます。倒れます。うろちょろ歩いていたら
モモコ「お前誰だ!まさかいい年こいて不法侵入か!尾崎豊が泣いてるぞ!」
高次「泣きませんよ。てか不法侵入じゃありません。てかあのでかい門があるのにどうやって・・・。」
モモコ「ぶち壊す。」
高次「即答すか。てか誰もしないよそんなこと・・・。」
ファキン村の高次。趣味は特にないけど嫌な性格がある。ついつい突っ込んでしまう性格が。
モモコ「じゃあなんだよ。ミスターマリク。」
高次「ハンドパワー・・・って違うよ!何故ミスターマリク!マリクに似てるのか僕!悲しいよ!」
本当に突っ込み上手い。面白い人だ。
高次「この村に遊びに来たの。旅行だ旅行。」
モモコ「ふ~ん。じゃあな!だいだひかる!」
高次「どうでもいいですよ・・・じゃない!僕女じゃない!男!もしや女に見える!?」
と言って聞かないフリして去った(逃げた)。
高次「変な子だな。あの子!」
と言って宿屋に行く。デビル村には1つだけ立派な家がある。それが宿屋。だから週1に役場の人が掃除をしている。
雀「待てやゴラ!お前、この村の人じゃねぇだろ。もしかしてテロリストか!?」
高次「何故テロリスト!僕は小さなテロもできないよ!」
雀だ。高次はとてもイライラしている。
高次「僕、旅行で来たんだよ。ちょっと変わった村だな。」
雀「あん?この村の侮辱か?」
と言って喧嘩をうる雀。ここが高次の限界だった。
高次「お前、僕に喧嘩うるとはいい度胸じゃねぇか。女は引っ込んでな。俺は今イライラしてんだよ!」
いや、あんたの方がいい度胸だ。あんた帰れなくなるぞ!永眠するぞ!
雀「いい度胸?それはこっちの台詞だ。この村の人に喧嘩うりかえすイコール倒されるだぞ。」
そのとおり。たぬきち以外はそうだよ。
高次「ワレェボケェェ!口の利き方には気をつけろ!」
雀「そっちがな。」
10秒後。結果はもうわかるだろう。一般人がここの村の人に勝てるわけがない。
高次「もう旅行するのやめよう。」


(モモコのオーディション編)第35話・夢というものは、叶っても叶わなくても恐ろしい



モモコ「あたいは将来絶対に歌手になる!」
雀「将来ってあんた、いい年して言ってんじゃないの。夢って言え。夢って。」
今、モモコの夢について話しているらしい。
スパーク「でもよ、歌上手くても他がダメじゃなれないぜ。」
やよい「歌手には度胸も必要です。TVの前で歌ったりするので。」
などと話している。私、ナレーターが思うには、モモコが歌手になれる確率0.0001%くらい。
雀「夢っていうのは恐ろしいモンだ。だって受けて失敗してフリーターの確率だってあるからな。」
そのとおり。雀は現実の世界を見ている。
モモコ「やってみなきゃわからないよ。夢がなきゃやる気でないじゃん!総悟も何か言ってよ!」
総悟「夢なんてねェよ。現実見ろ現実を。夢の世界に行くと麻薬やら覚醒剤やらを使っちまうぞ。」
現実を見ることはいいことです。でも麻薬と覚醒剤の例えは意味不明です。
モモコ「今度オーディション受けるんだ。可愛くて歌上手なあたいなら絶対受かる!みんな応援してよね。」
行動早っ!今度っていつだよ!
やよい「失礼ですが、私、少し応援する気ありません。」
モモコ「なんでさ。やよいまで反対派なの?自分の人生は自分で・・・」
やよい「そうじゃないんです。受かったら村を出ていくと思ったから。」
みんな黙った。確かに受かったら村から出て、都会に行かなければならない。
モモコ「・・・あたいさ。この村に居たい。でもね、歌手にもなりたいんだ。それが昔からの夢だったから。いつもTVを夢みてたけど、今、受かったらでれるかもしれない。毎日手紙送るから、行かせて。」
みんな黙っている。みなさん。1つ忘れています。受かるかどうかわかりません。
総悟「行かせてやれば。モモコの人生はモモコが選ぶんだ。それにモモコの夢を邪魔する権利は誰にもないはずだ。」
いいこと言った!みんな納得した。
次の日・・・
モモコ「じゃあ行って来るね。明日のオーディション。頑張るよ。」
ここはどうぶつ村。ここにある汽車で行くらしい。
やよい「頑張ってください。受かったら、手紙書いて下さいね。」
スパーク「頑張れよ。お前は俺の仲間だからな。」
総悟「じゃあな。」
雀「夢に向かって羽ばたきな。」
と言って汽車に乗った。モモコは都会に行ってしまった。