戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

(ゲーム並び編)第63話・剣があっても銃があっても壊れないものがある
ブーケ「ナンイハテカ・・・。」
雀「ブーケよぉ・・・それうさん臭いからやめてくれる?」
ブーケ「何よ。いじりなさいよ。私を、強く叩きなさいよ。ああ・・・てかどこがうさん臭い?」
総悟「反応おそっ!てかお前かなりのM娘だな。」
新しく来たブーケは魔術が特技・・・というかうさん臭くてドMらしい。
総悟「てか何?あんた、魔術とかただの呪文じゃねぇか?」
ブーケ「何よ?いじる気?これは呪文じゃないわ。じゃあもう1回やってあげる。ワタシハエムッコ・・・。」
総悟「ただの暗示じゃねぇか!」
突っ込みどころが多いブーケ。何だか嫌だな・・・。疲れるから・・・。
雀「ブーケよぉ、自分のうさん臭さわかってる?」
と言ったらブーケは自分の手の臭いを嗅ぎ始めた。
総悟「莫迦だろ。お前莫迦だろ。そういう意味じゃないって。行動がうさん臭いって言ってんの。」
ブーケは超ドM。だが雀と総悟は超ドS。ブーケ相手だといらつくみたい・・・。
ブーケ「そういうあなた達はSみたいね・・・。」
総悟「悪いか?SはSでもドSでな。」
雀「お前みたいな奴だと調子悪いんだよ。」
ブーケ「新しい伝説が誕生した・・・!!」
総悟「どういう伝説だ。お前は莫迦な伝説でも作ってな。莫迦女!」
と言って総悟は帰っていった。確かにSだな。この突っ込み、高等技術+いじる言葉を入れている。かなりやる奴だ。ブーケはこの言葉にグサっときた。
ブーケ(何?このドキドキ感は・・・。そう、あたいが好きになる男はSって決まってるの。これって・・・。)
やよいにも好かれ、さらにはブーケまで。総悟はかなり困っている。
雀「私も帰る。じゃあな、ブーケ。言い夢見ときな!」
ブーケ「またいじっちゃって・・・。私、Mよ。Mなのよ。」
だから何?Mだから何?てか言い返せないのか!お前は!
ブーケ「総悟・・・。顔もいけてるし私の神よ・・・あなたは。」
この頃総悟はビクッとしていた。
総悟「何?この悪寒・・・。」
(恋ドロボー編)第64話・もうゆるせない!女の子はねばり強いぞ!
雀「最悪~!泥棒だよ!バズーカがない!」
モモコ「あたいも!CDがない!」
やよい「私も日記がありません。プライバシー侵害だコノヤロー!」
ブーケ「あたいも・・・、魔術の本がない・・・。」
どうやらデビル村の女子が全員泥棒が入ったらしい。命知らずな人もいるんだな・・・。
雀「見てよ。私、こんなカードが置いてあったんだ!」
『あなたの愛用のものはいただいた。次はあなたの太刀を盗みに7時に参る。Mr恋ドロボーより』
と書いてある。ドロボーって書いてあるし。恋って。犯人は気持ち悪いことがわかった。
モモコ「あたいはそんなこと書いてなかった。あなたの愛用のものはいただいたしか書いてなかった。」
やよい「私もそれだけ・・・。」
ブーケ「あたいも・・・。」
どうやら雀のトコだけまた来るらしい。変態が。
雀「おい、お前ら、止めるの手伝え。」
総悟「やろう!やろう!そいつを永眠させよう!」
スパーク「合点!賛成賛成!」
やよい「きょ、今日は素直ですねお2人さん。」
確かに。スパークはとにかく総悟はおかしい。クールな人はそういうことしないから。
スパーク「見てくれ。これ、誰かの鏡。鏡の近くにこんな紙が・・・。」
『綺麗な人の愛用のものだ。大切に使え。モテない君!Mr恋ドロボー』
まぁ怒るのもわかるな。男子の君は絶対怒るよね。
総悟「俺もあった。見てくれ、これ、マフラーが。ふざけんな!」
と言ってマフラーと紙ごと横に引っ張って破いた。てか何か突っ込みたいんだが・・・。
モモコ「何やってんの?そんな事してそれの持ち主が見つかったときなんて言えば・・・。」
そう、それを突っ込みたかった・・・ってあんた弁償だよ!あと1つ、総悟ってモテるのになんで来たんだ・・・?
スパーク「それ、俺が置いた。1人じゃ何か嫌な気分だから・・・。」
総悟「そりゃ道理だな・・・って永眠させたろっか!」
なんだ、そういうことだったのか・・・。そしてスパークを追いかける総悟。
雀「ま、1回行ったからもう手伝うってことで。」
総悟「あ、さっきの却下。」
結局総悟も手伝わされるはめになった。
雀「今夜までに準備をするぞ!みんな私の家に来い!」
総悟「自分で太刀を持っていた方が安全な気がするんだが・・・。」
(恋ドロボー編)第65話・戦争準備!こちらデビル村部隊!
雀「ということで、みんな、準備よろしく!」
と薙刀を持った雀が言う。ていうかあんたはバズーカなくても怖いから。何でも武器にしちゃうから。みんな白いはちまきを頭に巻いている。本当に戦争だ。
総悟「てかどういう準備するんだよ。大将。」
大将とはもちろん雀のことである。戦争には大将が必要だから・・・ってあんたら、今やることはドロボー防止ですよ。戦争じゃありませんよ。
雀「まぁ適当にやって。」
総悟「そんな無責任な大将いるか?普通。」
ブーケ「あたいここにまきびし置いていい?」
雀「もちろんいいよ!」
てか忍者か?あんたらは!大げさにしすぎだって。
モモコ「タイショー!この作戦名を教えてくださいィ!」
雀「いいだろう。名付けて、『家武装作戦』だ!」
総悟「大将。あんたの頭をもうちょっと武装する必要がありそうだ。」
と冷たく突っ込む総悟。いや、みんな武装した方がいい。て言っているうちにスパークとやよいが地面に地雷を埋め始めた。
モモコ「あたいも埋める!」
どうなってしまうんだ?ドロボーもこれはまずいんじゃないの?
雀「何している総悟。お前も武器を持て。」
総悟「そういうあんたは脳味噌の武器を離す必要がある。」
そして6時50分。戦いの時間が近づいて来た。みんな戦争モードだ。てか大げさすぎだよ。
スパーク「みんな、腹減っただろ。何か買ってくるけど・・・。」
雀「豆パン。」
モモコ「カレーパン。」
ブーケ「メロンパン。」
スパーク「バラバラなんだな・・・。」
と言ってたぬき商店へ向かった。そしてもうすぐ7時になるのだった。
(恋ドロボー編)第66話・いつも持ってる物を持っていないとそいつらしくない
雀「来いよ。瞬間にして終わらせてやるぜ。焼けた卵にしてやるぜ。」
やよい「焼けた卵・・・。どんな例えですか。」
今、6時57分。あと3分だ。今スパークはたぬき商店に買い物中。なかなか帰ってこない。
ブーケ「アジャカ!センナモニ!ハイゲン!」
総悟「うっさい。どんな呪文だ。」
ブーケ「失礼ね魔術よ。白魔術。天の生還と言って争い後、天か地かを神から聞く魔術。」
そんなの信じるか!もうちょっとましな呪文にしてくれ!あ、間違えた。魔術にしてくれ!
雀「で、結果は?」
ブーケ「う~ん、両方とも地と神は言っている。」
そんなのただの予想だろ。それ本当に魔術?
モモコ「今から先のこと知っても意味ないでしょ?そんなの戦争になんないよ!」
戦争じゃねぇ!あんたら本当にいい加減にしてください!
ブーケ「あんだとゴラ!」
と言って逃げるモモコを追いかけるブーケ。すると、
モモコ・ブーケ「痛ってぇ!」
莫迦な娘達ですね。地面にばらまいてあるまきびしを踏んでしまったのだ。総悟がここであることを気付く。
総悟「オイ。ちょっといいか?」
やよい「何ですか?」
総悟「お前ら地雷を埋めたんだよな。どこに埋めたか覚えてるか?」
やよい「あ!」
忘れたのかよォォ!こっちもむやみに動けない状況になってきたよ!と言ってるうちに7時になった。
恋ドロボー「こんばんわ。恋ドロボーだ。あなたの太刀をいただきに参上した。」
ついに出たぁ!恋ドロボー!何か顔を隠している。見づらいがオッサンぽい人。
恋ドロボー「そこにあった。もら・・・」
【ピッ】
何か音がした。そして
【ドカーーン!】
恋ドロボーは地雷にはまったのだ。チャンスだみんな!
雀「ふん。残念だったな。この家は武装をしたのさ・・・」
【ピッ。ドカーーン!】
雀まで地雷を踏んでしまった。莫迦だよ本当に。
恋ドロボー「ふ、ふん。策士策におぼれるとはこのことよ。」
雀「お、おのれ・・・。」
その頃ようやくスパークが帰ってきた。
スパーク「パン買ってきたぞ。あ・・・。」
スパークが石に足が引っかかって転んだ。総悟の顔にカレーパンがついた。
総悟「貴様ぁ!何すんだ?コノヤロー!」
と言ってスパークを追いかける。
やよい「危ないです。」
【ピッ。ドカーン!】
と、やよいもノイローゼになってしまった。
雀「ド、ドロボーめ・・・。終わりだぁ!」
と言って薙刀で恋ドロボーを吹き飛ばした。結局恋ドロボーはただの泥棒みたいだ。強くはない。
雀「お、終わった・・・。」
総悟「待てやコノヤロー!」
スパーク「待てと言って待つか!」
何か嫌な予感がする。
【ピッピッピッ×4。ドカーン×12】
そう、追いかけ回していたから当然たくさんの地雷を踏んでいる。そしてみんなもそのまきぞいになった。
ブーケの魔術は当たっていたのである。
(番外編)2話・100点満点でよろこんでんじゃねぇ!大切なのは頑張った結果だ!
雀「ようやく出番回ってきたよ。駄キャラが無駄なシーン使ってんじゃねぇ!」
由香「うっさいよ!私らここでは駄キャラじゃないからな!」
ようやく出てきました!番外編の主役、雀先生!いや、主役は主役でもまずいから。この先公。
雀「じゃあホームルーム始めるぞ。」
と言って黒板に字を書き始めた。普通の女性が書く字じゃない。汚くはないが綺麗でもない。ごく普通の字ということだ。
『国算理社英が来週テスト。』
雀「が、ある。それ、1科目60点以上取れ。さもないと私の授業を水泳100メートルにするから。以上!」
由香「以上じゃないでしょ!どうして水泳なんですか?そもそも雀先生って理科担当なんでしょ?何で体育に変わるんですか!?」
雀「それもそっか。そーだな。じゃあ水中にもぐって空気を吐きまくってそれで水中で二酸化炭素の量でも調べてもらうかな?」
由香「難易度アップしてるじゃないですか!てか水中から出たら永眠状態ですよ!」
その通り。由香がいると突っ込みの範囲が狭くなるから楽だ・・・。
総悟「先公よ。そもそもちゃんと説明してくれよ・・・。」
モモコ「先生!あたい、酸素を調べたいです!」
総悟「どうでもいい!話をそらすな。説明しろ説明。」
そうだわ!説明しろィ!この莫迦先公!
雀「いや、できるでしょ。60点くらい。」
由香「それが無理だから言ってるんでしょ!」
ブーイングは強まる一方。
雀「わかったよ。今朝園長に呼ばれてよぉ。」
由香「いや、校長ね。ここは幼稚園でも保育園でもないからね。」
そして雀が今朝のことを語り始めた。
校長「ぶっちゃけ言うと、君らのクラスすごっく莫迦なんだよね。何この点数。美人な新人OLの平均年齢じゃね?って点をだしてんだよ。1人頭がすっごくいい人がいるけど。」
いや、例えがわかんねぇよ!もうちょっと身近な例えにしろや!
雀「わかってるよ。一応担任だからな。莫迦校長。」
校長「てかその態度校長に言う態度じゃないよね。」
椅子にもたれかかって机に足を乗せている態度。よい子のみんなもよい子じゃないみんなもまねしないでね。てかするな。
校長「迷惑でのぉ。ここは、ちと強引だがこういう手を打たせてもらう。」
雀「ま、まさか・・・。成績下がったら・・・。切腹とか。」
校長「わ~い!儂が首を落とす介錯役やる!って最後まで聞け!今度のテスト・・・皆が60点以下だったら・・・。」
雀「切腹。」
校長「じゃねぇって。」
雀「じゃあ首吊り。」
校長「お願い。最後まで聞いて。もし60点以下だったら・・・放課なしで勉強!君の時間は水泳!と、君のバズーカを没収だ!」
雀「なにっ・・・。バズーカ没収だと!」
と言って机を蹴飛ばした。まぁ急だから怒るのもしかたないけど、バズーカくらいいいじゃねぇか。
雀「冗談じゃねぇ。あいつらのせいで私のバズーカ没収なんて。ざけんじゃねぇ!」
校長「仕方なかろう。こうもしなきゃ荷物になってしまう。それを防ぐのが担任の義務だ。」
少し納得した雀。そして口を開けた。
雀「いいじゃねぇか。あいつら全員に60点以上取らせてやるよ。そのかわり、1科目だけね。」
校長「ま、いいだろう。」
と言って戦闘オーラ爆発させて帰っていった。
雀「てことがあったんだよ。以上!」
由香「以上じゃないでしょ!」
確かにな。

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