戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

第218話・捜査捜査って言ってたらいつか自分が捜査されかねませんよ!



雀「ん~、やっぱ何にもないか・・・。」
ここはライフ村。とても文化が栄えていて都会な村。
剣悟「ん?お前らか。久しいな。」
総悟「本当に久しいな。お前虹勝負編から一切出てきてねぇだろう。」
剣悟「何莫迦な事を言っている!俺は違うトコで脇役としても出ていたぞ!」
雀「どうでもいいよ。つーかお前・・・、今の騒動知ってるか?」
剣悟「たりめーだろ。まさか竜紀が生きていたなんて・・・。」
雪「どうでもいいが・・・お前なんか知ってるか?」
剣悟「おうよ。竜紀の居場所、バッチリ掴めたぜ。」
どうやって掴めたんだろう。天国も分からないのになんでこの莫迦はわかったのであろう。
総悟「んで?場所はどこだ?」
剣悟「ニジイロ村。4丁目6番地。」
ブーケ「ニジイロ村って虹勝負編の場所!」
雀「早速ニジイロ村に直行だ!」
スパーク「オイ、ニジイロ村ってどこだ?俺行った事あるか?」
やよい「莫迦は放っておきましょう。」
と言ってスパークを置いてみんなスタスタ目的地へ向かった。スパークは泣きながらついて行った。
モモコ「にしても莫迦剣、お前どうやってこの情報を入手したんだよ!」
ララ「私もそれが聞きたかった。」
剣悟「あの村、師榔とかいう女の領地だっつってただろ?ならなんかあると思って調べてたんだ。って何で羅武がいるんだ!」
羅武「反応遅っ!私がいて何が悪い!」
総悟「悪いけどすべてが悪いよ。」
袖織「莫迦は本当に放っておこうか。」
羅武「くそが!剣悟のばーか!剣悟の莫迦剣!」
雀「それ、莫迦しか言ってない気がする。」
と取りあえずニジイロ村に向かった。


第219話・悲しみは危険な牙をむく危険な感情である



雀「ニジイロ村に着いた・・・・・・。」
ようやく着いた雀達。そのニジイロ村の空気は怪しかった。
雀「んじゃ、早速4丁目5番地に直行だァァ!」
剣悟「莫迦だなお前!4丁目の7番地だな。」
総悟「自分で言っておいてなんだよ。4丁目6番地だっての。」
そして雀達は4丁目5・・・じゃねぇや、4丁目6番地に行った。危うく自分も莫迦入りになるトコだった。
とても大きな屋敷だった。かなり危険な雰囲気。流石悪者だ。
ブーケ「ここに・・・・・・闇もいる・・・。」
今、ブーケの頭の中に過去の悲劇が蘇る。雪も何故か切ない顔をしている。
総悟「取りあえずどうやって乗り込む?」
モモコ「先生ハ~イ!中央突破!」
雀「他!他はいねぇのか!」
モモコ「ちった~案に興味をしめしてくれよ!」
雀「テメェの案がくだらねぇんだよ!甘すぎるんだよ!案じゃなくて餡だよ!」
袖織「ならば空から突撃するのはどうだろうか。」
総悟「それも中央突破と同じようなもんだよ!」
羅武「地下から入るのは・・・?」
雀「その地下はどこにあるんだァァァ!」
オイィィィ!ボケと突っ込みでそこまで1話を進めるな!
雀「それでは、2手に分かれよう!そうした方が効率がいい。」
竜紀「その必要はねぇよ。」
とその屋敷から二人の男性がやって来た。言うまでもない。彰と竜紀だ。
羅武「・・・・・・竜紀・・・・・・。」
竜紀「久しぶりだな羅武。元気にしてたか?」
総悟「元気なわけねぇだろ。お前は冥土で愉快に暮らしてただろうがな。」
雪「それにしても、よくこんな無防備で外に出てるな。テメェ指名手配犯だろ?」
彰「大丈夫だ。邪魔する奴は取りあえず斬る。お前らに一つ教えてやる。この屋敷に今、人は一人もいねぇぜ。」
と言って何かカチャカチャやり出した。そしたらハングライダーが出てきた。
彰「ついでに言っておくが・・・・・・その屋敷に約20個の爆弾が設置してあるから。」
と言って彰と竜紀は消えていった。ってお前ら怪盗キッドか!ってヤベっ!著作権で訴えられる!
ララ「また、謎を多く残して去っていったな。」
と言ってララは羅武達の方へ顔を向いた。羅武はかなり悲しい顔をしていた。
羅武の過去、それを次回、お教えしよう。


第220話・過去の記憶は決してどんな事があっても変えられない


それは私がまだ小学生の頃の話。咲き先生は小中高とずっと同じだった。
咲き「どうしたの羅武ちゃん。何か怒ってるみたいだけど?」
羅武「剣悟の奴が私の教科書を盗んだんです!」
咲き「それはいけないわね。私がきつく叱っておくわ。」
咲き先生は、綺麗で美しく、そして誰にでも優しい心を持っていた。
憧れた。彼女は私の目指すすべてだった。すべてを彼女が持っていた。もう憧れを超えて崇拝と言ってもよかった。
咲き先生と一緒。それは心からの喜びだった。すぐ悲劇が待っているとも知らずに。
竜紀「どうだ?教科書は返してもらったか?羅武。」
羅武「ああ。咲き先生のおかげだけどな。」
総悟「剣悟の奴・・・・・・相変わらず莫迦だな。」
竜紀は私にとって友達ではなかった。もう友達の感情を超えていた。いつしか好きになっていた。
頬の傷はその竜紀が原因で負ったもの。戦争中、竜紀がしにかけた時に羅武が護って負ったもの。結局は亡くなってしまったが。
そして戦後、戦士を沢山作った咲き先生の処刑が決まった。これで最愛の人が二人とも・・・しんだ。
羅武「咲き先生ィィィィ!」
雀「って過去の話してる場合か!屋敷が爆発すんぞ!」
総悟「えっと彰の野郎は約20個入れたっつってたよな。爆発したら相当の威力だぜ。」
そして爆発した。証拠は跡形もなく消滅してしまった。
彰と竜紀、彼らは非常な男である。


第221話・大半の男にとって女は『俺が護る』的な感じだけどそれは大違いで女はとても頑丈で強い!



モモコ「辰巳!あたいずいぶん前・・・いやこの小説始まってから気にくわない事がある!」
だから辰巳と呼ぶな!辰巳様と呼べェェェ!気にくわない事って一体・・・。
モモコ「何でこの物語のヒロインはあたいじゃねぇんだァァァ!」
やよい「私も同感です!雀さんがヒロインとかあり得ません!」
ブーケ「ヒロインと言うか非露陰だよ!」
雀「んだゴラァァァァ!私はこの物語の主人公兼ヒロインなんだよ!」
総悟「ねぇなそりゃ。」
スパーク「絶対ねぇ。」
雀「そこ五月蠅い!絶対なくない!」
だいたいみんなは雀が主人公という事自体毛嫌いしてるのに・・・。
スパミ「その会議待ってたよ!私がこの物語のヒロインだよ!」
総悟「それも絶対あり得ねぇ。何故ならお前、最近出番少ねぇだろうが。」
スパーク「スパミヒロイン決定ィィィ!」
雀「スパミがヒロインになれると誰でもなれるよ!ヒロインなめんなよォォォ!」
オイオイちょっとちょっと・・・。この人達本当に小説内の人物?
絢「何言ってんの?この物語のヒロインは美しく気品のある私に決まってんでしょうが!」
ブーケ「そりゃ大きな間違えだね!だいたいお前最近ちょっと彰に関わったからって出番が増えすぎなんだよ!」
ララ「なんだ?出番が増えすぎって私の事を言っているのか?まあいい。最近出番が増えてる私こそがヒロインだ!」
雪「本当に出番増えたよなお前。ま、俺がいなかったらお前の出番は増えてねぇがな。」
ララ「最もでございます隊長。なんだったら雪隊長が主人公になったらどうでしょう!」
雪「なる気は欠片もねぇよ。」
由里阿「何か皆さん勘違いしてませんか?この物語のヒロインは私です。誰にも邪魔されません。」
雀「由里阿はボケも突っ込みもないノーマルだろうが!SかMかハッキリしろや!」
総悟「そういうお前はとてもハッキリしてるよな。ドS。」
由里阿「ホラ、恐ちゃんもヒロイン狙ってんでしょ!」
恐埜「狙うか!僕がヒロインなんて・・・・・・。」
雪「百歩譲ってもそりゃねぇな。」
総悟「同感だ。」
と少しショックを受ける恐埜。そこへまた一人の女性がやって来た。
羅武「ヒロインは私だ!一番この中でカッコイイだろ?」
雪「だから百歩譲ってもそりゃねぇって。」
総悟「つーかお前竜紀編から出たばっかだろうが。まだ10話も出てねぇだろうが。だから却下。」
ぺりこ「だったらヒロインは私です。」
スパーク「お前いつのまに出てきたか~!」
そしてヒロイン対決が始まった。いや幕を上げた。


第222話・ヒロインになる最大条件は5つもある



雀「だ~か~ら~、いつも通り私にすりゃ早ぇだろうが!」
スパーク「待て!取りあえずヒロイン条件5つがあるかどうか判定させてからやろうぜ!」
ヒロイン条件。それ私が決めたから。スパークに言われたかないよ。
スパーク「それじゃあ言うぞ。出番数」
総悟「顔」
雪「強さ」
スパーク「性格、そして・・・。」
スパーク・総悟・雪「優しさ!」
総悟「つー事でまずお前は帰れ。」
と総悟は羅武に言う。羅武はかなり激怒。まあ今の時点で備わっているのは強さだけだからな。
雪「んで、あとお前もさよならだ。つーかお前誰?」
ぺりこ「酷いです!そしてウザいです!」
雀「取りあえず出番数だと私達デビル村メンバーは全員残るね。」
雪「そうだな、あと絢とララも残るかな。」
由里阿「ちょっ、私達は残らないって言うんですか!」
とスパミと由里阿はもう抗議。まあそりゃそうだな。
総悟「次は顔か。ん~、取りあえずお前は帰れ。」
とブーケに言う。てかこれただ単にブーケが嫌いなだけだよね。ブーケ一応可愛いから。
ブーケ「あたいをいじめて楽しい?面白がってるのね。良いわよ乗ってあげる。」
スパーク「取りあえず顔は全員OK!んじゃ次は性格だな。」
総悟「性格だったら全員ブーだぞ。」
ララ「なんだと!ブーとはなんだ!」
モモコ「そーだよ!私一番性格いいじゃん。」
雪「強いて言っても絢とやよいだな。」
雀「何言ってんだテメェ!絢は凶暴だしやよいもプライバシーになったらマズイぞ!」
スパーク「んなこと言ったって最後の優しさとか全員ないだろ?」
総悟「つーかこの物語に優しいキャラなんて現に一人でもいたか?」
みんな黙ってしまった。確かにいねぇ!凶暴鬼畜外道しか出てきてねぇ!
雀「んじゃあいつもと同じように私で行こうぜ!」
やよい「反対です!せっかく私選ばれたのに!酷いです!」
絢「お前本当に凶暴鬼畜外道悪魔だな。」
雀「お前に言われたかねぇんだけど。」
雪「くだらねぇな。どうでも良くなってきちまったよ。」
総悟「そうだな。だから今回はこれで終了。」
女性陣「勝手に終わりにするな!」