戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

第207話・くしゃみをしたら誰かが自分の噂をしている



雀「ん~いい天気!今日はたぬきちを脅して何かもらおう。」
たぬきち「ってまるまる聞こえてるんだけど。」
久しぶりの登場たぬきち。一時は刑務所にいたお莫迦さん。
たぬきち「もう何もあげませんよ。ちゃんと買ってよな!」
雀「生意気な口答えだな!お前!永眠させてやろうか?」
俊司「店くらい金で払えばいいだろう。」
そこに居たのは俊司。昨日と同じ箱を持ってまたやってきた。
雀「んだよ。何の用だよ。てかしね!」
俊司「昨日渡しそびれたものがあってな。」
と言って箱を差し出した。昨日渡せなかったものだ。
そこの中には緑の石と青の石があった。
雀「コレ・・・どーしたんだ?」
俊司「あげると言っている。俺はいらないし脩爾郎の奴も興味なさそうだったしな。」
雀「・・・・・・総悟にあげよう。」
総悟「人をゴミ箱扱いするな。つーかしね!」
雀「お前がもっとしね!」
何かしねしね話になってきている。噂をすれば人が来た。
総悟「俺も興味ねぇしやよいにあげたらどうだ。てかしね!」
雀「良い案だ。じゃあたぬきち。明日買いに来る。てか全員しね!」
と言ってやよいの家に向かった二人。俊司はたぬきちを哀れに思って帰っていった。
たぬきち「明日・・・ど~しよ~・・・。」
マスター「そのうちなんとかなるさ。」
たぬきち「え?アンタいつから来たの!?いつからそこにいたの!?」
カットリーヌ「マスターさんはうちで髪を切りに来たの。まあもうこの件はどうしようもないけど。」
たぬきち「まともに払ってくれるのってあなた達と総悟さんだけだよ・・・。」
総悟「くしゅん!」
とやよいの家へ向かっている総悟はくしゃみをした。
総悟「ヤッベ、風邪引いたかな・・・。」
雀「誰かが噂してるかもよ・・・。」

第208話・Small small captain(小さな小さな隊長さん)



雀「あ~、何か肩こっちゃってさァ~。何が虹勝負だよ。私戦うだけでんな事どうでもよくなってきた。」
由里阿「よくありませんよ。あなた本当に主人公さんですか?」
私も不本意だ。一体どうなったらこいつが主人公になるんだと言う事が。
恐埜「雀さん。シップやるよ。肩こりにはシップが一番だ。」
雀「どうも・・・。それにしてもここの村は都会だね~。見ろよアイツら。サッカーやってるぜ。」
由里阿「確かにサッカー場がある村は少ないですもんね。」
サッカーと言うより何かもめていた。だいたい高校生くらいの人と小学生のガキが。
女の子「ちょっ、ここあたしらの使ってる場所だよ!ルールは守れやコノヤロー!」
高校生「んだとコラ!生意気だぞガキ!」
恐埜「どう考えてもアンタの生まれ変わりのガキがいるんだけど。」
雀「全然似てない。ああいう場合はまず殴って相手をころす!」
由里阿「そういう発言は非常識です。」
?「テメェら五月蠅ぇ!こっちで仕事やってる奴の邪魔すんな!」
とベンチにいるまた小学生くらいのガキが口論している高校生と小学生に怒鳴った。
高校生「ああ!お前ガキだろうが!仕事ってなんだ!」
少年「仕事は仕事なんだ・・・。取りあえずでかい声で口論すんな。それでも高校生か?」
高校生「んだよガキ!五月蠅ぇんだよガキ!」
その少年はキレた。仕事の紙をベンチに置いて高校生に近づいた。
そして少年は高校生を殴った。ストレートに。
雪「俺はガキじゃねぇしチビでもねぇ!雪(セツ)っつー名前があんだよ!」
高校生「じゃあ雪!取りあえずしね!」
と言って高校生と殴り合ったが雪が10秒もしない間に5人全員倒した。
雀「アレがまさしく私の生まれ変わりだ!」
由里阿「自分で自覚してますね・・・。」
雀「お~いそこのガキ!面白ぇな!ちょっと話しようぜ!」
雪「誰がガキだ。」


第209話・A good old place comes almost every day for some reason(懐かしい場所は、何かの理由で毎日、ほとんど来る)


雀「ガキ、お前名前は?」
雪「ガキじゃねぇ。しばくぞ。俺の名前は雪だ。」
ここはライフ村。偶然出会ったと言うか雀が無理矢理話に誘った不運な少年。
良「オイテメェ。この前貸した推理小説『離縁春愁』返せや。」
総悟「ヤダね。てか俺がお前に貸したんだろ。返せ。」
と総悟と良は喧嘩している。さっきから。前回は出てこなかったのは喧嘩内容があまりにもくだらないためだ。
雀「それと、お前五月蠅いならテメェがどっか行けばよかったんじゃねぇの?」
雪「俺は人のために何かするタイプじゃねぇし・・・ここが、懐かしいからな。」
雀「懐かしいってお前一体何歳だ?本当にその性格で小学生か?」
雪「誰が小学生だ。マジでしばくぞ。」
と言って腰にあった剣の柄を持った。雀は感心する。
雀「武器装備か。ガキのくせにスゲェな。」
由里阿「雀さん。全然感心するところじゃありませんよ。」
恐埜「突っ込みかた違うぞ姉ゴ。これはガキに感心するのがおかしい。」
雪「誰がガキだ!」
総悟「でもチビじゃあな・・・ガキに見える。」
雪「てんめぇ・・・俺をなめんなよ!」
と言って雪はここから去ろうとした。そしたら雀が止めた。
雀「その剣・・・なかなかの名刀だな。お前何者だ?」
雪「・・・何者でもねぇよ・・・。」
良「ただのガキだな。」
雪「斬りころすよ。」
総悟「・・・・・・お前絶対友達少ねぇだろ。」
雪「・・・俺の周りは大人が多いからな・・・。」
雀「だったらデビル村に来いよ。相手してやるよ。その刀で。」
由里阿「あなたはただ単に強い敵と戦いたいだけでしょうが。」
雪「気が向いたらな・・・。」
その少年雪は、実はこの物語に・・・いや、VS彰に関係する人物になるとは、誰も想像していなかった。


第210話・女子の乙女心は案外・・・いや恐ろしい



雀「オラ来いや!ドチビなガキ!」
そう言った瞬間雀の頭を蹴った。ジャンプ力は達者なものだ・・・。
雪「デビル村・・・何か嫌な予感がする・・・。」
総悟「まあするだろうな。つーか俺もものすごっく嫌な予感がする。」
雀「そうか?じゃあ門番さんB!門を開けてくれ!」
門番さんA「何で僕じゃないんですか!」
と文句を言いつつ門を開けた。そしてデビル村メンバーを呼んだ。
雀「来て来て!こいつむっちゃ強ぇガキ!」
と言った瞬間やっぱり頭を蹴った。本日二度目。『ガキ』という言葉が嫌いらしい。
モモコ「誰そのがきんちょ。」
雪「がきんちょじゃない!」
スパーク「いやどっからどう見てもガキだろ。」
雪の頭はもうキレまくり。クールな人ってキレるの速いな。
ララ「何をしておる騒がしい。こっちは忙し・・・って雪攻撃部隊隊長!!」
雀「は?攻撃部隊隊長?」
ララ「何をしているんですか隊長。こっちに来るって一言も聞いていませんよ?」
とララは少し頬を染めながら言う。何か少しモジモジしてるし。
雪「まあ緊急指令だったしな。」
総悟「何だよ攻撃部隊隊長って。」
ララ「幽霊にも普通住民と部隊って言うのがある。その部隊の中で3つの隊に別れている。」
総悟「・・・その一つが攻撃部隊って事か・・・。」
ララ「ああ、その3つが守備部隊、捜査部隊、攻撃部隊だ。その攻撃部隊の隊長がこの雪攻撃部隊隊長って訳です。」
長い話に混乱をしている人も数名いるが取りあえず話は終わった。
やよい「まあ要するにララさんの上司ですか。でララさんはどこ所属ですか?」
雀「やよい察しろ。あんな腕で攻撃部隊にしない奴はいるか?」
ララ「そうだ私は攻撃部隊の第1班管理役をしている。」
みんなは第1班管理役?とまた声を上げた。
雪「要するにだ、その隊はまた3つの班に分かれていてその1班のえらい奴がこいつって事だ。」
ブーケ「じゃあ2番目に偉いの?」
ララ「違う。その上にまた班管理役と副長がいるんだ。」
と少し頬が柔らかくなった。雀はもうこれはと確信し手帳にメモっている。
ブーケ「そうだねぇ、総悟なら隊長くらい行っちゃうよねぇ!総悟!」
といきなり総悟に抱きつこうとするブーケ。
総悟「虹勝負編からおさまったと思ったらまた再開か・・・ころすよ!」
と言ってバズーカで撃った。そしてまたよく来るお客さんが増えたとさ。

虹勝負後編終


第211話・未成年のお酒は法律で禁じられているのでやめましょう



雀「マスター、アルコールブレンドを5つ!!」
マスター「雀さん。ガキが二人居るけどいいんですかね?」
雪「誰がガキだ。ブラックコーヒー一つな。」
ララ「わ、私も飲んじゃダメか・・・。ブラック嫌いだし・・・。あ、アイスコーヒーで。」
総悟「俺アルコール苦手だから普通のコーヒーでいいよ。」
マスター「最終的にアルコールブレンドは2つですね。」
ここは喫茶店。コーヒーブレンドとはずいぶん前にマスターが作ったオリジナルブレンドである。詳しくは>>179で。
俊司「しかしこの店は落ち着いていていいな・・・。最近は何かメイド喫茶やらが多いからな・・・。」
雀「普通の喫茶店と比べろ。実はお前変態なのか?別にどーでもいいけど。」
総悟「確かにどーでもいいな。お前の発言は。この調子だとストーカーもいねぇし今日は充実しそうだ。」
雪「・・・そりゃ道理だな。」
といつもとは違う大人の話をしている。いつもはかなりガキっぽい話だったから。まあ今のメンバーは大人っぽい奴ばっかりだから。性格は大人でも体はガキの奴が約2名いるが・・・。
雪「オイ辰巳。俺はこれでも百何歳だぞ。」
ララ「私だってすっごいいってるぞ。少なからずこの喫茶店の中で一番年上だ!」
雀「だが心と体はやはりガキだ。」
その言葉に雪はキレてララは心にグサッときた。相変わらずSだなオイ。
俊司「んで?この金、誰が払うんだ?」
誰も割り勘とは言おうとしなかった。何故だろうか。と言うかみんな財布の中を開けるつもりすらなかった。
総悟「まあここはジャンケンで決めようぜ。」
雀「タンマ!私ジャンケン弱いんだ!もうちょっと違う方法で決めてくれ。」
俊司「ならば指すまで決めよう。文句なしだ。」
指すまとは・・・、指をグーに出して親指を上げる(一人は合計二個上げる事が出来る)。そして一人が数を言う。その数と親指の数があっていれば片手をなくす。そして両手をなくしたら勝ち。
地方によっては「いっせっせ~の」という地方もあるらしい。
雀「それでは行くぞ・・・指すま・・・」
そして結果。雀が完全に負けた。雀はジャンケンだけでなく、指すまも弱い事を知った。