戦闘の村 ~デビル村~ 作者/辰巳(元NARUMI ◆a0N.W/9D1.

(みんなの家族編)第26話・みんなの家族が来た!
みんなの家族が来ている。だいたいが4人家族だ。だが2人で暮らしていた人もいたようだ。
総悟「姉さん。身体大丈夫なの?病気だろ。」
総悟の姉「来るに決まってるでしょ。久々に総悟がみれるんだもん。」
家族で話しているみんなを見ていて、病気の人はいない。総悟の姉だけだ。
モモコ「総悟。その人なんて名前?」
総悟「え~と『リンカ』だよ。」
リンカ「初めまして。総悟の姉です。」
みんなすごい注目している。綺麗な人。だけど車いすに乗っているから病気の人と思っている人が多数。
雀の兄「雀。この村にも大変な家族もいれば豪華な家族もいるもんだな。ひと目でわかるよ。」
雀の兄が雀に言った。そういうことだ。戦死した家族・・・、そして1人病気。なんだか寂しい家族だ。
スパークの妹「あの茶髪の人カッコイイ。」
スパーク「何だと!てか俺は認めんぞ!」
なんだかみんな妙な家族だ。いや、妙な人の集まりだ。
スパーク祖父・父・弟「あの娘可愛くね?」
スパーク「エロエロ言ってんじゃねぇ。」
マジで妙だ。リンカもニコニコ。楽しいみたいだ。
モモコ「リンカ姐さん。遊ぼう!」
モモコがねだる。リンカはうんとうなずいた。
総悟「いいのか?身体。」
リンカ「いいのよ。たまには。」
それでお手玉で遊び始めた。ニコニコニコニコ。
モモコ「うまいね。リンカ姐さん。」
てか何か総悟はイライラしていた。そしてバズーカを出した。
リンカ「ダメよ。乱暴しちゃ。」
そうしたら総悟は武器を落として、
総悟「スンマセンでした。」
ええええ!マジで?土下座した。ありえない。
リンカ「うっ。」
何か苦しそう。そして倒れた。
総悟「姉さん!姉さん!」
(みんなの家族編)第27話・総悟の姉(1)
医者「ただの疲労ですね。病気とは関係ないようです。」
寝転がっているリンカに総悟が言った。
総悟「姉さん。無茶しないでください。ただでさえ身体が弱いんだから。」
リンカ「え、ええ・・・。気をつけるわ。」
もう大丈夫そう。だが弟に心配している自分は恥ずかしいと思っているだろう。
総悟「姉さん。もう限界だよ。こっちに住みなよ。」
リンカ「私は母から受け継いだ家を護らなきゃならないの。あなたが父の剣を護っているように。」
雀「・・・・・。」
何だか可愛そうな姉弟だ。護らなければならないものでいっしょに暮らせない。
雀「そ、総悟が向こうに行くことは・・・?」
雀は思い切って聞いてみた。
リンカ「それが1番無理なのよ。総悟は戦争に出たからまだブラックリストにのってるかもしれない。」
総悟が行くのが無理か・・・。もうどうにもならないな。
リンカ「総悟。もう帰るわ。迷惑だろうし早く帰らなきゃいけないの。」
総悟「送っていくよ。」
総悟が門までついて行った。そして村の外へ行った。
見知らぬ人「ちょっとそこの君!そいつ止めて!犯罪者だ!」
包丁持った人がこっちに逃げてくる。どうやら追っかけているのは警官のようだ。
犯罪者「どけェェェ!」
と言って包丁を向けリンカを刺した。リンカは倒れた。赤いのがドロッと出てきた。
総悟「姉さん!姉さん!てめぇ!ぶっ倒す。」
と言ってバズーカを持って犯罪者の方に行った。
【ぎゃあァァァ!】
倒れた。リンカは病院に運ばれていった。
(みんなの家族編)第28話・総悟の姉(2)
ここはデビル村診療所。リンカが刺されて運ばれてきた。
総悟「先生。姉さんは?」
医者「・・・・弱い体に刺されて意識困難になり、回復しようとして病気にやられている。君のお姉さんは残念ながらもう・・・。」
みんな遠い目をしている。総悟が泣いていたのだ。みんな総悟が泣いたところを見たことがない。とくに遠い目をしていたのはやよいだ。
やよいは一応総悟に恋をしている。初恋の相手だ。
やよい(総悟さん・・・。)
やよいもみんなも総悟がこんなに弱々しく見えているのは初めてだろう。
リンカ「そ、総悟・・・。」
総悟「姉さん・・・。」
総悟はリンカの手を握った。ドラマのシーンみたいだ。
リンカ「そ、総悟・・・。泣いちゃダメよ。」
だんだん声が聞こえづらくなる。
リンカ「そう・・。あなたは・・たしの・・・、自慢の弟よ・・・。隣のおばさんに・・って、近所・・悪ガキだっ・・、生意気な不良ヤ・・キーにだってじ・・んできるわ。」
声がかすれてきた。いや、こういうときに突っ込むのも嫌だが、不良ヤンキーですか。生意気な。
総悟「姉さんまで遠くに行ってしまうの?俺、嫌だよ。」
もう1人ぼっちになってしまう。優しくしてくれた姉も、今日でお別れなのだ。信じられない気持ちがわいてきた。
リンカ「あな・・、葬式のとき泣か・・かったわ・・ね。そ・・とき、私は元気・・もらったの・・・。あなたの真っ直ぐな生き方にげ・・きをもらったの。いつまでも、曲げずに真っ直ぐに生きて・・・。」
手が軽くなった。
総悟「ヒグッ!グスッ!」
みんなは声も出せなかった。
(みんなの家族編)第29話・やよい、頑張る
やよい「今日こそ総悟さんと向き合うんだから。」
今日も青空だが心は桃色の娘がいる。やよいだ。総悟を好きになってから発展は全然ない。だから頑張らないと。
やよい「今日は総悟さん、公園に来てない。」
とポツリとつぶやいたら、
モモコ「総悟はいなくて当然だよ。だってこの前お姉さんが永眠したでしょ?お葬式行ってんのよ。聞かなかった?」
やよい「モモコさん!ビックリした~。」
モモコと思ってほっとした。そういえばこの前お姉さんが病気+怪我で・・・。
詳しくは第28話を見てね>>51
お葬式か・・・。じゃあ今日、総悟さんと会えないってこと?
やよい「はぁ~・・・。」
ため息をついて散歩をし始めた。何もできない・・・。この村には私の他に女の子が、え~1、2・・・7人いる!とられるかも・・・。
雀「元気ねぇな。どうしたんだ?やよい?」
やよい「今度は雀さんですか・・・。」
モモコの次は雀と会ったか・・・。何か今は1人で居たいのに・・・。
雀「今度はって、さっき誰かと会ったの?」
やよい「ていうか怒らないんですか?そこに突っ込みます。モモコさんですよ・・・。別に悪くはないけど・・・。疲れたから1人で居たくて・・・。」
雀「ふうん。じゃあ1人にさせてあげる。じゃあね。」
あっさり終わりか!!??ちょっとは心配しろよ。ボケ役にしても今のはボケ過ぎだって!
雀「ったく・・・。私やよいのああいうトコ嫌いだな・・・。」
突っ込んだ意味なかったな。ちゃんと考えてとった行動か。やよいは誰にも丁寧語を使う礼儀正しい人。あんまり嫌われない性格だけど、1人になると落ち着く性格が悪いトコだ。雀もそこだけは嫌いだ。
やよい(ああ、雀さんまで悪いことを言ってしまった・・・。どうしよう・・・。)
やよいは不安でいっぱいだった。怒られるかもって。
総悟「お前、どうしたんだ?泣いた顔みたいな面しやがって。」
やよい「そ、総悟さん?お葬式行ったんじゃ?」
総悟「葬式は終わったよ。朝の5時から始まっていたんでね。」
5時!?早すぎない!?もう突っ込むのやめよう。
やよい「総悟さん・・・。」
結局恋は実らなかったが、やよいはいい経験をしただろう。しかし村の誰にもその経験は知らない。
(みんなの家族編)第30話・はぁ、長い月日。今までのことを振り返ろう総集編スペシャル!?
総悟「てか題名長くね?」
雀「いいの。今までいろんな事あったよね。総集編だよ。」
やよい「確かにもう30話ですし50スレ突破しましたしね。」
スパーク「ていうか誰が振り返るんだ?誰か、振り返ろ。」
だがみんな「いいよ」とは言わなかった。既に戦いが始まっている。みんなの真ん中にあるものは、寿司!寿司だ!
50スレだからって村長が寿司を出前でとってくれた。ひとりじめしようとみんなたくらんでいる。
雀「あ、あれ~。みんな振り返らないの?」
やよい「私は言うの苦手なので・・・、モモコさん言って下さいよ。」
モモコ「嫌に決まってんだろコラ!私やんねぇよ。お寿司、いや、大トロ取られちゃうモン。」
みんなシーンとした。無邪気だ。こいつ無邪気だ。はっきり言ったぞ。
雀「仲良く食べようよ。争い事はやめようよ。たかが食べ物で。」
モモコ「たかがだと!寿司だぞ寿司!トロだぞトロ!サーモンもいくらもうにもあるんだぞ」
もういいわ。振り返ろうか。
雀「えっと、この物語は・・・、私が引っ越して来て・・・。」
みんなが箸を手に取り延ばした。雀が気を取られている。チャンスだ!
雀「まだまだ甘いんだよ!クソガキ共!」
雀はバズーカを撃った。そして箸を手に延ばし、ビントロをゲット!そしたら総悟が、
総悟「食べ物ごときで争うのやめよう言ったのお前だろ!」
と言ってバズーカを撃ち返した。バズーカ合戦になった。一段落ついて寿司を見たら、
みんな「あ、焼けてボロボロだ・・・。」

小説大会受賞作品
スポンサード リンク