コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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マーメイドウィッチ
日時: 2016/06/21 11:41
名前: いろはうた (ID: FEOD1KUJ)

世界が止まった。



手が震える。



数拍のちに気付く。









私は大切な人に裏切られたのだと。

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Re: マーメイドウィッチ ( No.199 )
日時: 2017/01/05 12:54
名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
参照: http://From iPad@

こんにちは!
まずは少しだけ遅れてしまいましたが、あけましておめでとうございます!

今年もよろしくお願いします(o´艸`)

そしてそして……お久しぶりです←

参照4300突破おめでとうございますm(*_ _)m

色々と伝えたいことがありまして、グダグダとした始まり方になってしまいましたがどうかお許しください()

最近、ずーっと部活などがなく(今日は午前にあったのですが)色々な方の小説を読んでいました笑
もちろんその読んでいる小説の中に、この「マーメイドウィッチ」(まめっち)も入っていて……改めて読み返していました。

フレヤのイラストなども、凄く綺麗で……!!!

フレヤとチノの関係なども、凄く書くのが難しそうだなと思って読んでいるのですがいろはうたさんは本当にそういうのも上手く綺麗に丁寧に、繊細に書き表していて……←

何もかもがすごくて、涙出てきそうです……笑

一番最新の更新も、読んでいて本当にそ情景というか……浮かんできて。

その一つ前の更新の、チノの表情とかフレヤの行動とか嘘をごまかそうと目を泳がせるところとかも一つ一つがしっかりと書かれていて……私はすぐにそういう細かいとことかを弾き飛ばして執筆してしまうので……。

やっぱりそういうところとか本当に憧れます。
もちろんそこだけではないのですが……!!!


あとは少し本編から離れますが、いろはうたさんの色々な方に対するコメント返信(私などのも含めて)が丁寧でそういうとことかも見習いたいなぁって思っています笑

ちょっとだけ気持ち悪い、って思われるかもしれませんね……笑←


本当に初めてここのサイトで読んだ小説がいろはうたさんの「なめわか」で……。
そこから自分もいろはうたさんに憧れて小説書き始めて……笑
全然足元の下の下にも及ばないですし、自分も「書く」という同じ立場に立って改めていろはうたさんの凄さとかもたくさん分かるようになりました!

たくさん関係ない話、私自身の話をしてしまってすみませんm(*_ _)m
長くなってしまってすみませんm(*_ _)m m(*_ _)m


本当の本当に応援しています!
たまにしか来れていませんが、本当の本当に応援しています!!

これからも頑張ってください!
長文失礼しました。

それでは、お邪魔しました!!!←

byてるてる522

Re: マーメイドウィッチ ( No.200 )
日時: 2017/01/06 19:12
名前: いろはうた (ID: Rj4O5uNk)
参照: http://ncode.syosetu.com/n1515cf/

てるてる522様!!


あけましておめでとうございます!!
今年もどうぞよろしくお願いしますm(ーー)m
2017年最初にコメントをくださった読者様ですね!!感動!!
しかもこんなに丁寧に書いてくださるなんて!!


まめっち、という、もはや遠く星のかなたに忘れ去られている
愛称まで覚えてくださっているなんて……
しかも、古くからの大切な読者様でしたが、まさか、なめわかの時からだとは……
感謝感激です。(T◇T)
いつもてるてる522様からの温かい言葉に励まされています。
っていうか、もはや最近はそれをたよりに執筆をつづけている状態になっています笑
みなさん、新しいほうのコメディライトで書き始めているので
とても寂しくここで書いています。
一応新しいほうにもコピペして載せてはいるんですけど、
新しい読者様も現れず……隠居生活を送っています(涙)


最近は新しい絵も描かずにのんびりまったり
構想を練っている感じですね……
大まかなストーリーは完成しているのですが、
物語に矛盾が生じないようになるべく慎重に考えています……
むむむ……難しい……


お互い忙しいとは思いますが、
今年も頑張っていきましょう!!(*^^*)


コメントありがとうございます!!

Re: マーメイドウィッチ ( No.201 )
日時: 2017/01/07 13:01
名前: モズ (ID: KZRMSYLd)


お久しぶりです。


そしてあけおめです。


モズです。(o^−^o)


いろはうたさんの作品は、大好きなんで楽しみです。


まだここには来たばっかの新参者なので過去の作品とか見れてません。


これから見ていきたいと思います。(・△・)そーりー


キャラはよく変わるかもなのでご了承を。


では失礼します。






Re: マーメイドウィッチ ( No.202 )
日時: 2017/01/10 12:35
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)
参照: http://ncode.syosetu.com/n1515cf/

モズ様!


あけましておめでとうございます!
今年もよろしくお願いしますね(^^)


現在、マーメイドウィッチは物語の中でも
過激な部分にさしかかってきます。
もう、状況が超緊迫してます。

実は、色んな登場人物の過去や思惑がドロドロと絡み合っている
この物語、まめっちです。
登場人物の言動は、表だけを見るのでは真実にたどり着けません。

どうしてコイツはこんなこと言ったり、こんな行動とったのかな?
って考え出すと、黒幕とかが分かってくるかもです(笑)


コメントありがとうございます!!

Re: マーメイドウィッチ ( No.203 )
日時: 2017/01/10 13:35
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)
参照: http://ncode.syosetu.com/n1515cf/

「どう、して……!?」

「あの程度の兵など、おれの相手にもならない。

 少し眠ってもらっている」



とっさに短剣を取り戻そうと、手を伸ばしたが、

手の届かないほど高いところに短剣が掲げられてしまった。

銀行が鈍く目を射貫き目を細める。


「チノ!!

 返して!!」

「返したら、お前は何をするつもりだ?」


鋭く聞き返され、言葉に詰まる。

震える手で膝に手をつくと、フレヤは無言でよろめきながら立ち上がった。


「王を殺すのか?」


無言は肯定の証だった。

短剣がほしい。

早く。

早く手に入れないと。

視界が狭くなる。

きらめく切っ先しか見えない。


「王を殺して、自分も死ぬつもりか?」


今度こそフレヤは動きを止めた。

乾くほど目を見開いて、チノを見つめる。


「どうして、それを……」

「やはりか」


うなるような声に、かまをかけられたのだと遅れて気づく。

かっと頬が熱くなった。


「返して!」

「お前も死んで、国はどうなる?

 メノウが統治しても、状況は何も変わらない」


冷静に言い募るチノにいらだちがつのる。

彼は何も知らない。

そう自分に言い聞かせるが、理性が焼き切れそうだ。

どうしても声を荒げてしまう。


「そのためにステファン様に助けを求めた!

 私の死後も決してメノウの独裁国家にはならないように、と!」

「そのために、なぜお前が死なねばならない」

「父上の行政を最も近くで見できた王族としての責任を……」

「ならば、おれが殺そう」


氷よりも鋭く冷たいまなざしに貫かれて、フレヤは言葉を失った。

チノが私を殺すのか、と頭の片隅で考える。

フレヤはひどく疲れていた。

考えることを放棄したかった。

チノの言葉がひどく甘美に思えてしまう。

まるで、あまく水の滴る果実を、乾いた砂漠で与えられたように。


「私を、殺すのね?」

「いいや、王をおれが殺す。

 そして、お前が女王としてこの国に立つ」


ひどい乾きがフレヤを襲った。

淡々と言い募るチノに憎しみのようなものさえわいてくる。

どうして、彼はひたすら思い通りにはさせてくれないのか。


「私は!

 女王になどなれない!!

 短剣を返して!!

 私が……!!」

「男……私を殺せ」


しわがれたこえに、フレヤは言葉を止めて息をのんだ。

地面が崩れ去るような思いがした。


「おとう……さま……?」


父がまっすぐチノのことだけを見つめていた。

いつから起きていたのか。

どこまで聞かれてしまったのか。

心に冷たいものだけが落ちる。


「私は……娘に親殺しの罪を着せたくは……ない。

 どうか、人殺しの罪を……娘の代わりに……」


視界が明滅する。

父は気づいている。

フレヤが歌の力を使って、父をここまで衰弱させたことに。

最後の最後にチノによって殺されることで、

フレヤの行為をなかったことにしようとしている。


「無論そのつもりだ」

「チノやめて!!」


悲鳴のような声が漏れた。

必死に短剣を奪い返そうとするが、チノは決して渡そうとはしなかった。

涙が目の端から流れた。


「私が!!

 私が全部やるから!!

 私が全部背負うから!!」


指先が空をきる。

なにもつかめない。

ほしいものは指先をすり抜けていく。


「いい、ながめね」


鈴を転がしたような可憐な声。

フレヤは涙にぬれた顔で、後ろを振り返った。

メノウがそこに立っていた。

まるで幻のような立ち姿だったが、彼女は確かにそこにいた。

隣にいるチノの気配が一気に殺気立つ。

どうしてここにいるのか。

どうやってここにはいれたのか。

そうか。

見張りの兵たちは半分ほどチノに気絶させられてしまっている。

城の警備が薄くなっていたのだ。


「王女殿下。

 あなたの、その、絶望に歪むその顔が、私見たかったんです」


夢見るように彼女は微笑む。

彼女が紡ぐ言葉が遅れて頭にしみこむ。

ヘレナそっくりのメノウを見て、イルグ王は言葉を失っていた。

その様子を見て、メノウは笑みに嘲りの色をにじませた。


「ご機嫌麗しゅうございます、殿下。

 わたくしのことなど存じ上げないでしょうが」


緑の瞳が細められ、ぽってりとした唇が三日月の形に歪んだ。

彼女の声にわずかに憎悪のようなものが混じった。


「私は、この目が示す通り流浪の民、アルハフ族の娘。

 私の母もアルハフ族の呪術師でございます。

 アルハフ族はルー・ガ・ルーたる人狼の末裔。

 あなた方王族の、人魚の魔性の声など効きませぬ。

 若き頃のあなたは、どんなに美しい娘でもその歌の力で虜にできた。

 私の母は、愛を知らぬ寂しいあなたに恋をした。

 歌の力などではなく、全身全霊であなたに恋をした。

 なのにあなたは、どうせ歌の力のせいだと決めつけ

 母を弄んだ挙句、捨てた」


吐き捨てるような言葉だった。

聞いたことがある。

父は王妃ソフィナと出会うまでは、女遊びが激しかったと。

その歌の力で美女たちを虜にしてきたと。

もともと愛する婚約者がいて、頑として歌の力になびかなかったソフィナを

無理やり婚約者から引き離して、王妃にしたのだと。

父の寂しげな横顔を思い出す。

これは単なるうわさだとおもっていた。

しかし、メノウの話のせいでどんどん真実味を帯びてくる。


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