コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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マーメイドウィッチ
日時: 2016/06/21 11:41
名前: いろはうた (ID: FEOD1KUJ)

世界が止まった。



手が震える。



数拍のちに気付く。









私は大切な人に裏切られたのだと。

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Re: マーメイドウィッチ ( No.29 )
日時: 2016/05/24 23:35
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)

成宮 理斗様!!


きききききききょえええええええええええっっ


あ、ああああの、こ、こちらこそ
お友達になっていただけませんかというかお願いしますなってくださいm(ーー)m


いやぁ……
今回もなんとか長続きできるといいなぁ……
少しずつですがいろはうたのリアルに余裕が出始めて
カキコに一年ぶりに復活です!!


今回の主人公は、お察しのとおり、クールな女の子です。
のくせして、内心色んな事考えてるような、
ハートはホットな女の子です。
……書いているうちに若干の軌道修正が入るかもしれませんが
よろしくお願いしますm(ーー)m


コメントありがとうございます!!

Re: マーメイドウィッチ ( No.30 )
日時: 2016/05/25 00:18
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)

「ひ、姫様!?」


城に帰って、人目をさけつつ自室に戻ると、

乳母に出迎えられた。

彼女のほほえみはフレヤは見た瞬間に凍った。


「ひ、姫様!?

 そのおけがは!?」

「……たいしたことないわ。

 人さらいにさらわれそうになっただけよ」

「ひ、人さらい!?」


乳母の視線がせわしなくフレヤの体を行き来したあと、

すぐさまその後ろに控えているチノに移った。


「おまえは、何をしているのです!!

 姫様の護衛を預かった身ではないのですか!?」

「……面目ない。

 すべてはおれの責任だ」

「違うわ!!」


思わず声を荒げてしまい、はっとする。

感情的になってはいけない。


「ごめんなさい。

 でも、これは、わかってほしい。

 チノが、彼がいなかったら、私はここにいないわ」

「ですが……!!」

「彼でなかったら、私は助からなかったのよ」


剣すら抜かずに、一撃で男たちをふっとばしたあの鮮やかな手並みを思い出す。

あの身のこなしは、普通の人間には真似ができないようなものだった。

それこそ、獣のような。


「それより、私、疲れてしまったの。

 早く休みたいわ」


そう言うと、乳母は、あわてて侍女にお湯の用意を言いつける。

その間にフレヤはちらりとチノに視線をやった。

もの言いたげにチノはこちらを見つめ続けているが、

フレヤは、大丈夫だ、というように小さくうなづいてみせると

静かに部屋を出ていった。


「お顔も殴られたのですか!?

 なんとおいたわしい……

 まだ痛みますか?」

「そうね、少し」


ほんとは少しどころではない。

話すたびに切れた口の端が傷む。


「しかし、これでは、あとがしばらく残りますわね……。

 明後日のヘレナ様のご婚礼に参列なさる時は、

 化粧でごまかさなければなりませんわね……」


顔がわずかにこわばるのがわかった。

忘れていたかったのに。


「お顔以外にお怪我は?」

「……おなかと手ね」

「手でありましたら、手袋をすれば何とかなりますわね。

 念のため露出の少なめのドレスにいたしましょうか」

「……そうしてちょうだい」


そう言い残すと、フレヤは湯あみをしに部屋を出た。

水と一緒にこの気持ちも洗い流せたらいいのに。

Re: マーメイドウィッチ ( No.31 )
日時: 2016/05/25 01:20
名前: ヒトミ (ID: 84hRb0Yz)

神ですよ!
もう、駄目だ。
眩しすぎて、目が...目が!!

友達良いんですか!?
宜しくお願いします!

Re: マーメイドウィッチ ( No.32 )
日時: 2016/05/25 14:52
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)

ヒトミ様!!


出だしのコメントが
ムスカ過ぎて吹いてしまいました。
目が、めがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!


こちらこそよろしくお願いしますー!!


地味に更新していくので良かったら見ていってくださいねーー(^^)

Re: マーメイドウィッチ ( No.33 )
日時: 2016/05/25 16:10
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)

「失敗したと?」

「もっ申し訳ございませぬ!!」


男は、冷ややかに配下の男を玉座から見下ろした。

不機嫌な様子を隠そうともしない。

絶えず手の中の扇を弄び続けている。


「面白くないな。

 実に退屈だ」

「申し訳ありませぬ!!」


もはや、配下の男を見ようともしないで、

彼は視線を宙にさまよわせて考え込んでいる。

彼はちらりと傍に立っている


「これからの予定は何だったか」

「明日は、文書のほうにシウ様の判を押していただき、

 その後、何人か謁見を願い出ている者たちと面会の予定でございます。」


予定の羅列に、彼は表情を変えない。


「その後は?」

「明後日には、遠国の姫君の婚礼式への招待が届いておりましたが……

 いかがいたしましょうか?」


シウと呼ばれた男は、わずかにその単語に反応した。


「あの姫の妹のか」

「さようでございます」


初めてシウが表情を変えた。

唇に笑みが宿る。


「まことか」

「はい」

「哀れな姫よな」


何に対して哀れと言ったのかはシウにしかわからない。

それ以降、彼はひどく上機嫌で、政務をこなし続けた。


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