コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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マーメイドウィッチ
日時: 2016/06/21 11:41
名前: いろはうた (ID: FEOD1KUJ)

世界が止まった。



手が震える。



数拍のちに気付く。









私は大切な人に裏切られたのだと。

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Re: マーメイドウィッチ ( No.79 )
日時: 2016/06/29 19:55
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

あさぎの。様!!


お久しぶりですーーー!!
来てくださってありがとうございます!!
本当にうれしいです(´;ω;`)


!!!!!
と、友達!!
ぜひぜひぜひぜひならせてください!!
というか、ぜひ、タメでお願いします!!
さん付けじゃなくて、適当に呼び捨てにしてくださって
全然かまわないです!!


新キャラ!!
そうです、
新キャラの紹介をまださせていただいていなかったですね……
すみません……

新キャラのシウ様は、中国の吸血鬼の帝、という
設定にしております。
国名も、中国の昔の王朝、明、から
ミン国という名前にしています!!
いやーグローバルですねぇー


実は、チノも、モンゴルの遊牧民族を意識していて
モンゴル語で、狼、が、
チョルノ、らしいので、
本名チョルノ、ニックネーム、チノにしています笑


コメントありがとうございます!!

Re: マーメイドウィッチ ( No.80 )
日時: 2016/06/29 21:08
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

朝日がまぶしくて、フレヤは静かに目を開けた。

のそりとベッドから起き上がると、いつも起きる時間より

ずいぶんと遅い時間帯だということが分かった。

ちらりと部屋の隅を見やると、チノがいつものように

そこに立っていた。


「……今日は、下町へ下りるわ」


スッと目をそらしながらつぶやく。

まだ直視はできなかった。

だが、雰囲気でチノが何かを言いたげにしているのを悟る。


「父上が臥せっているのに、

 下町に行くような、愚かな娘だと思っているの?」

「違う」


すぐにそう言い返されて、少し驚く。

チノが歩いてくる気配がして、体がこわばった。

だが、彼は、少し近くに来ただけで、

すぐに歩みを止めた。


「おまえの傷はまだ癒えていない。

 馬に乗るには、早すぎる」

「そんなことないわ。

 ……人魚の治癒力があるもの」


人間離れした速度で、傷は癒えており、

現在はうっすらと跡が残る程度となっている。

だから馬に乗ることも、もう問題はなかった。


「私は、今日は、村の訪問のために下町に下りない。

 ……メノウ、という人物に関しての情報を得るために行くの」


メノウ。

フレヤたちの馬車に襲いかかった男たちが口にしていた人物の名前。

おそそらく、彼らにフレヤたちの馬車を

襲撃することを命じた者の名前だろう。


「ステファン様がおっしゃっていた話と、条件が合う所がある。

 私の存在が邪魔だから、襲撃者を送った。

 でもその襲撃者がプロの暗殺者ではないことから、

 王族のような身分の高い者が

 私を殺すように命じたわけではないことがわかる。

 それに彼らの言語には私たちの国のなまりがあった。

 これらのことから、メノウという者はステファン様がおっしゃっていた

 革命軍、の上層部である人物である可能性が高いわ」


ふっとフレヤは瞳をかげらせた。

幼い頃より、何度もこの歌の力を持つ姫君として狙われてきた。

でも、それは別の国の王族が

秘密裏にフレヤを手に入れようとしたりするだけで、

民に狙われるのは初めてのことだった。

それが、心苦しい。

だけど、確かめないわけにはいかなかった。


「下町に下りて、メノウという人物について探るわ」

Re: マーメイドウィッチ ( No.81 )
日時: 2016/07/01 00:05
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

フレヤはいつもは行かない賑やかな王都の中心部に向かって馬を走らせた。

あたりまえのようにその後ろをチノが馬を駆ってついてくる。

あと、半年。

あと半年したら、チノから手を放す。

彼を一族のところに返す。

だが、果たして彼は帰るだろうか。

歌の影響で、帰らないような事態にならないだろうか。

インクのように心に垂らされた不安はどれだけ考えないようにしても

心にこびりついて取れなかった。

もの思いにふけりながら馬を走らせると、

やがて長い城の道が終わり、

賑やかな喧騒が近づいてくる。

フレヤは馬をおりた。

そして、王都を守る警備の兵に馬を預ける。


「恐れながら王女殿下。

 本日は、遠出をなさらないので……?」

「ええ。

 たまには、王都の様子も見ようかと」


そう言うとフレヤは歩き出した。

フレヤの氷のごとき無表情さに衛兵は委縮したようで何も言わない。

同じく馬を預けたチノがその後ろを影のように付き従う。

遠くにたくさん見える人影。

たしか、王城の門から少し離れたところには

この国で最も大きな市場が開かれている。

だから、この国で最も人が集まるところでもある。

フレヤは、ぎゅっと頭を覆う頭巾をかぶりなおした。

今回ばかりは、何が何でも王女だとばれるわけにはいかない。

足早に賑やかな市場のほうに向かう。

本当に滅多にこういう人が多くて活気に満ち溢れている所に

来ないので、どうしても気おくれする。

揚げ物の匂いと汗のにおいと香辛料の匂いとが混じり合って

なんともいえない香りとなって鼻をつく。

すれ違いざまに男に強くぶつかられた。

思わずよろけると、後ろから静かにチノが支えてくれた。


「けがはないか」


淡々とした声に、舞い上がっていた心がふわりと戻る。

チノの手はすぐに離れた。

思わず足が止まる。

振り返れば、チノは静かな表情でそこに立っている。


「ありがとう。

 大丈夫」


また前を見て歩き出すと、チノもまた後をついてきてくれる。

危ないからおれが前を行く、などと言わない。

いつも、フレヤの意志を尊重して、決してその妨げはしない。

チノのそういうところが好ましいと思う。

Re: マーメイドウィッチ ( No.82 )
日時: 2016/07/01 21:59
名前: あさぎの。 ◆TpS8HW42ks (ID: MwvvJcXZ)




まじですか!!ありがとうございます!!!(*´∀`*)
えっと、早速ですが、いろはちゃん、で行かせてもらって大丈夫ですかね?
私のことも呼び捨てとタメで良いので!

チノくんのさり気ない優しさが…!
葛藤してるフレヤちゃんを狙うメノウちゃん、どんな性格の持ち主なのか気になるなぁ…。

コメント短くて申し訳ないです:
いろはちゃんのこと、これからも応援してます(* ´`)

Re: マーメイドウィッチ ( No.83 )
日時: 2016/07/02 00:47
名前: いろはうた (ID: b4ZHknAo)
参照: http://pixiv.me/asaginoyumemishi

あさぎの。ちゃん!


おおお!!
ではでは、あさぎの。ちゃんと呼ばせてもらうね!!
私のことは、お好きに呼んでもらってかまわないよーーー(*^^*)


そうです!!
このフレヤさんんとチノさんの微妙な距離感を
皆さんに感じてほしかった……!
読み取ってくださって、ありがたい……


メノウさんは、もう少ししたら
ガッツリ出てきます!
それはもうこってりと。
しばしのお待ちを笑


コメントありがとう!


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