二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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DM エクストリーム
日時: 2015/10/03 05:53
名前: 彩都 (ID: ???)  

初めまして、そうでない人も初めまして、彩都(サイト)と申します。
DMはデュエルマスターズの略です。
オリジナルカードも出るかもしれません。
複雑・ファジー小説にて、『セカイ戦記』を執筆中ですので、こちらも宜しくお願いします。

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Re: DM エクストリーム ( No.184 )
日時: 2017/06/02 22:19
名前: 彩都 (ID: Slxlk2Pz)  

七ターン目──
光が『Nの痣』を用いて、ドローしたカード、そのカードは『光陣の使徒ムルムル』だった、光はあまりにも突然の登場で驚いていた。
「はっ……?何でお前なんだよぉぉぉ!?」
「こりゃお前の負けだな」
龍華がそう言って、鼻で笑う、どうすればいいんだよ!?マナを加速させるか、もしくは場に出してブロッカーのパワーを底上げするか……?だが前者の場合、次のターンにいいカードが来れば良いが、来なかった場合の事を考えなければいけない……そして後者の場合、自分のブロッカーのパワーは底上げするが、『ブロッカーを全て破壊する』カードが現れてみろ、自分のクリーチャーは死んでしまう……前者も後者も意味が無い!そして何より、『光陣の使徒ムルムル』を召喚する事により、『雷鳴の守護者ミスト・リエス』の効果で相手の手札が増えてしまう……!この状況、どうすればいいんだ……!?光はそう考えながら自分と相手の場を見る、と、とりあえず、ブロッカーのパワーを底上げするとある程度は相手のクリーチャーの攻撃をブロックし、破壊する事が出来る、だがもしも『ブロックされない』効果を持つカードを使用されるとこちらが不利になる……何にしても困ってしまう……ん?ちょっと待てよ?つまり自分の今の状況って……『何をしても無駄』なのかもしれない……?いや流石にそれは無い!『何をしても無駄』なんて有り得ない!何処かしらに抜け道がある、そう、何処かに……何処か?それって一体何処だ?一体何処に『抜け道』があるんだ?このデュエルの事を振り返って考えてみても『抜け道』はおろか、『逃げ道』さえない……光はそう考えて、少し落胆する、そして一つだけ、小さな希望を見つけ出す、そうだよ、『抜け道』も『逃げ道』も無いんだろう?だったら簡単だよ、『無いのなら創り出せば良い』んだからな!そう考えた時、光の目にまた闘志が燃え移る、今失敗や後悔をしても良い、結局は『勝利すればいい』だけ!『自分が勝利する未来を見れば良い』んだ!光はそう考えて、『光陣の使徒ムルムル』を場に出す。
「俺はマナをチャージせず、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』の効果でコストが1減って、1マナで手札から『光陣の使徒ムルムル』を召喚する!俺はまだ希望を諦めない!俺が勝利するこの希望!この未来を見出してみせる!かかってこい女ぁ!どんな場面を俺が、いや、俺と『Nの痣』がひっくり返してみせる!」
光がそう言うと、龍華は怒鳴りながら返答する。
「あぁ!?私には『龍華』ってぇ名前があるんだ!」
「お、おう、そうか……それはすまん……」
龍華の怒鳴り声に少し驚く光、そして龍華は『光陣の使徒ムルムル』が場に出た事により、『雷鳴の守護者ミスト・リエス』の効果を使用し、デッキからカードを一枚引く。
龍華 山札 20枚→19枚 手札 4枚→5枚
龍華のドローの後、ターン終了を宣告する、光のターン、光のマナをチャージせずに、光のマナを1枚タップ、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』の効果でコストを1減らして、コスト2(『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』の効果でコストを1減らして、1コストで召喚出来る)の『光陣の使徒ムルムル』を召喚し、ターン終了。
光が二体目の『ムルムル』を召喚した事により、『自分の他のブロッカーのクリーチャーのパワーは+3000される』効果が二重となって、『光器パーフェクト・マドンナ』は『ムルムル』の効果でパワーは+6000され、合計パワー8500となっている、更に『専防の精霊龍 オルセー』はパワーが合計12000になる、更に『ムルムル』もお互いにパワーが+3000となり、二体のパワーは共々5000となる、これで最低でも11000以下のクリーチャーをブロック、破壊する事が出来る。

デッキ 24枚
手札 0枚
マナ 5枚
クリーチャー 6体
「ふむ……中々に手札が増えたな、これじゃあデュエル開始時と同じでは無いか……中々に面白くなってきたな、このデュエル……それでも私が勝つんだろうなぁ?」
ターンが龍華に周った時、不意に龍華が発言する、その言葉に対し、光が反論する。
「フンッ!そんなの無理だ!『Nの痣』が使用されているって事は俺が絶対勝利するって事だからな!女……じゃなかった、龍華さんが勝つなんて有り得ないぜ!」
光が龍華に反論すると、龍華が不思議そうな表情で光に言い返す。
「……?待て、何で『『Nの痣』が使用されているって事はお前が勝つ』ってなるんだ?逆に考えてみろ、『他の『Nの痣』の使用者は勝てたかもしれんが、『Nの痣』で引いたカードが『ムルムル』のお前には私に勝てるかは分からない』だろう?」
「うぐぅ!」
『『Nの痣』で引いたカードが『ムルムル』のお前』という台詞を聞いて、光は心に大ダメージを受ける、そして心に大ダメージを受けた光を見ながら口の端を歪ませて、デッキからカードをドローする、このドローで光の勝敗が決まるかはまだ分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.185 )
日時: 2017/06/02 22:20
名前: 彩都 (ID: Slxlk2Pz)  

「私のターン、マナをアンタップし、ドロー!」
龍華はそう言ってデッキからカードを一枚ドローする、そして、口の端を歪ませて、光に言う。
「フフフ……良いカードが来たなぁ!私は光のマナをチャージ!そして、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』二体の効果でコストが2減って、7マナで、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』を召喚する!そして効果は『相手は呪文を唱える事が出来ない』!これで私は『シールド・トリガー』付き呪文に恐怖する事は無い!」
龍華が召喚した『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』に光は驚く。
「な、何だと!?『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』かよ!?こりゃあヤベぇな……だけど、そんなクリーチャー、アタックしてきた時にブロックして破壊するのみ!攻撃する事が恐怖に感じるぜ!」
「果たしてそうかしら?」
光の発言に龍華が言い返す、そして龍華は口の端を歪ませながら話し始める。
「果たしてそうかしらねぇ?逆に私が『時空の守護者ジル・ワーカ』を召喚、そして召喚酔いが覚めた後に、『ダイヤモンド・ソード』なり何なり発動して、『時空の守護者ジル・ワーカ』の『攻撃出来ない』効果を無効にして、『時空の守護者ジル・ワーカ』で攻撃し、貴方のブロッカー軍団で破壊される、そして『時空の守護者ジル・ワーカ』の効果が発動するわ、君は『時空の守護者ジル・ワーカ』の効果を知って?」
「……知ってるも何もそもそも持ってるし……『このクリーチャーが破壊された時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを2体迄選び、タップする』、だろ……!!まさか!?」
光は『時空の守護者ジル・ワーカ』の効果テキストを暗唱し、ハッと理解した。
「そう、そのまさかよ、『『時空の守護者ジル・ワーカ』のカード効果で貴方のブロッカー軍団二体をタップし、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』をブロックされる事を阻止する』わ!これで私の『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』は破壊されない……!」
「くそっ!確かにその手がある!」
光の理解の後、龍華が光に説明する、そして光は頭を抱えて、顔を青褪めさせる、そして龍華が言った。
「それではターン終了よ?『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』は召喚酔いが起きて攻撃出来ないし……おっと、『ミスト・リエス』の効果でドローしなきゃね」
龍華はそう言って、デッキからカードを一枚ドローする。
龍華 デッキ 20枚→19枚(ドロー)→18枚(『ミスト・リエス』の効果でドロー) 手札 4枚→3枚→4枚

龍華
デッキ 18枚
手札 4枚
マナ 7枚
クリーチャー 8体
龍華のターン、光のマナを置いて、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』を召喚し、『ミスト・リエス』のカード効果でドローし、ターン終了。
八ターン目──
「な、何だかんだで、相手のデッキが少なくなっているぜ!そして『ミスト・リエス』の効果もあるし、最高17ターンも待てば……!いや、だけどそれは出来ねぇ!流石にそこ迄待っていたらシールドをブレイクされて、トドメで死んじまう!だから早急にデッキを削らないと……!」
光はそう言って、勢いよく、デッキからカードを一枚引く。
「俺のターン、マナをアンタップし、ドロー!」
光がそう言ってドローした時に龍華が言う。
「あのさぁ、『ミスト・リエス』の効果は『他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引いてもよい』って効果なんだぞ?任意効果だから、『他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く』っていう強制効果じゃないんだぞ?私が『カードを引くか引かないか』を決めれるんだぞ?」
龍華の発言を聞いて、光は焦る様に言う。
「はっ、ハン!ただのハッタリだぜ!驚かせる為の罠だい!」
光はそう言って、手札のカードをマナゾーンに置く。
「俺は光のマナをチャージしてターン終了!手札が無いのは悲しいぜ……!」
光がそう言って、溜息を吐く、そんな光を見て、手札で扇ぎながら龍華が言う。
「貴方には『手札を増やす』カードが少ないわ、更にマナを加速させるカードもね……『チャージャー』や『ミスト・リエス』でも入れてみたら?」
「そんな事言ったって、『ミスト・リエス』や『チャージャー』は貴重なカード、だからそう簡単には手に入らねぇよ……」
光はそう言って、龍華に反論する、確かに『ミスト・リエス』は相当古いカードだし、あまり見かけない……だけど『チャージャー』は見かけるけど……彼のデッキには合わない『チャージャー』もあるかもしれないし……今はあまり口出ししない方が良いかしら?と考える。
「まぁ、好きに考えなさいよ、私は知らないから」
龍華が考えた後、そう言うと、光が『あぁ』と言って、言葉を続ける。
「頑張って探してみるわ、そして俺はターン終了だぜ」
光はそう言って、ターン終了する、光のターン、光のマナを置いて、ターン終了。

山札 23枚
手札 0枚
マナ 6枚
クリーチャー 6体
次は龍華のターンだ、光は深呼吸して相手のドローしたカードの出を伺う、どちらが勝つかはまだ分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.186 )
日時: 2017/06/02 22:20
名前: 彩都 (ID: Slxlk2Pz)  

「私のターン!マナをアンタップして、ドロー!」
龍華はそう言って、デッキの一番上をドローする、するとニヤッと、笑う、何だろう、凄く厭な気分がする、そう『Nの痣』が語り掛ける感覚を覚えた、だが実際は自分の心の声だが──すると龍華がマナゾーンにカードを置く。
「私のターン、光のマナを置いて、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』二体の効果でコストが2減って、7マナで、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』を召喚する!これで二体目!破壊されても安心安全!」
龍華はそう言って手札から、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』を召喚する、場には二体の『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』が存在する、は、破壊するのが面倒臭そうだ、光はそう思いながら二体の『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』を見つめる。
「それじゃあ私は『ミスト・リエス』の効果でドローして、ターン終了、もう何もする事は無いわねぇ?」
龍華 山札 18枚→17枚 手札 4枚→5枚(ドロー)→4枚(ナンバーナイン召喚)→5枚
龍華はそう言って、ターン終了を宣告する、龍華のターン、光のマナを置き、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』二体の効果でコストが2減って、7マナで、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』を召喚し、『ミスト・リエス』の召喚時効果でデッキから一枚ドローして、ターン終了。
龍華
山札 17枚
手札 5枚
マナ 8枚
クリーチャー 9体
やべぇなぁ、完全に俺の手札が無くなった事により、敗北が見えてきたじゃねぇかぁ……どうすれば良いんだよぉ?光は心の中で呟きながら場を確認する、自分の場には、『預言者クルト』(ブロッカーでは無い、そして攻撃出来る)、『一撃奪取(スタート・ダッシュ) アクロアイト』(ブロッカーでは無い、そして攻撃が出来る)、『専防の精霊龍 オルセー』(ブロッカーで、攻撃出来ない)、『光器パーフェクト・マドンナ』(ブロッカーで攻撃出来ない)、『光陣の使徒ムルムル』(ブロッカーで攻撃出来ない)、『光陣の使徒ムルムル』(ブロッカーで攻撃出来ない)の六体だ、そして相手の場には、『希望の親衛隊ラプソディ』(ブロッカーでは無い、そして攻撃が出来る)、『一撃奪取(スタート・ダッシュ) アクロアイト』(ブロッカーでは無い、そして攻撃が出来る)、『ガガ・ピカリャン』(ブロッカーでは無い、そして攻撃が出来る)、『雷鳴の守護者ミスト・リエス』(ブロッカーでは無い、そして攻撃が出来る)、『一撃奪取(スタート・ダッシュ) アクロアイト』(ブロッカーでは無い、そして攻撃が出来る)、『ガガ・ピカリャン』(ブロッカーでは無い、そして攻撃が出来る)、『支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ』(ブロッカーでありながら攻撃が出来る、更に『W(ダブル)・ブレイカー』)、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』(ブロッカーでは無い、さらに『W(ダブル)・ブレイカー』)、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』(ブロッカーでは無い、さらに『W(ダブル)・ブレイカー』)の九体だ、クリーチャーの数で言えば、自分の方が圧倒的に少ない、もしも、『支配の精霊龍 ヴァルハラナイツ』、『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』二体で自分のシールドを全てブレイクされたら……と思うと、身の毛がよだつ、更に『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』は『相手は呪文を唱える事が出来ない』のだ!だから『竜神開放』も『竜王開放』も使えない!更にこのデッキは自分が作ったデッキ!なので、『LIGHTNING』のデッキに入っている、『竜神開放』、『竜王開放』自体そもそもとして入っていない!そう……自分は負ける、このままでは負けてしまう……光はそう思いながら自分のデッキを見つめる、まだ大丈夫、まだ大丈夫なんだ、光はそう思いながらゆっくりとデッキの一番上をドローする──

九ターン目──
「俺のターン、マナをアンタップして、ドロー!」
光のターン、ドローしたカードは、『光器パーフェクト・マドンナ』だった、よし、これでブロッカー軍団が増える!光はそう思いながらマナをタップする。
「俺のターン、マナをチャージせず、手札から、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』の効果でコストが1減って、4マナで、『光器パーフェクト・マドンナ』を召喚!これでブロッカー軍団が増えたぜ!そしてターン終了!」
光はそう言って、ニヤニヤと笑う、そしてターン終了を宣告する。

山札 22枚
手札 0枚
マナ 6枚
クリーチャー 7体
「な、何とかブロッカーを増やしたぜ……これでシールドブレイクをある程度防げるぜ!」
光がそう言うと、龍華が言う。
「果たしてどうかしら?ブロッカーを全て破壊すれば良い事」
「だけど、『光器パーフェクト・マドンナ』の効果は『このクリーチャーがバトルゾーンを離れる時、そのパワーが0より大きければ、離れるかわりにとどまる』んだ、つまりパワーをマイナスにされない限り場から離れないのさ、更に二体も居るから、絶対毎ターン二回はブロック出来る」
光はそう言って、龍華に説明する、そして龍華が言う。
「確かにそうだが……『『光器パーフェクト・マドンナ』以外のブロッカーを全て破壊すればいい』事!それでは『光器パーフェクト・マドンナ』が出た事により、『ミスト・リエス』で一枚ドロー!!」
龍華はそう言って、デッキに手を伸ばし、ドローする。
龍華 デッキ 15枚→16枚 手札 5枚→6枚
光はターンを終了したので、次は龍華のターン、次の龍華のターン、自分のクリーチャーがどうなるかは光にはまだ分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.187 )
日時: 2017/06/02 22:21
名前: 彩都 (ID: Slxlk2Pz)  

「私のターン、マナをアンタップして、ドロー!」
龍華はそう言って、デッキからカードを一枚ドローする、もう手札は六枚だ、相当多いな、そう思いながら光は龍華の出を伺う。
「私のターン、光のマナをチャージして、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』二体の効果でコストが2減って、9マナで『天海の精霊シリウス』を召喚!これでパワー12000のクリーチャーが出たわ!どう?これで貴方は敗北するわよ……?」
龍華の言葉、龍華の召喚したカードに光はただただ驚く事しか出来ない、うっそだろ!?こんな強パワーのクリーチャーに勝てるクリーチャーなんて自分の場には無いぞ!?あるとしても『光器パーフェクト・マドンナ』はパワーをマイナスされない限り破壊されないだけで、ブロッカーとしては負ける!ダメだ……勝てる要素が無い……光はそう思いながら、自分の場を確認する、いや、確認してももう遅い、今は『天海の精霊シリウス』が召喚酔いしているだけで安心しているが、召喚酔いが解けた次のターン、完全に自分はシールドを三枚割られて、その後、他のクリーチャーでシールドをブレイクされてトドメを受けてしまう……そう、もうこのデュエルは敗北しかないのだ、『Nの痣』を使用しても勝てない、こう言う事か……と光は恐怖しながら肌で感じ取った。
「それじゃあ私は『ミスト・リエス』の効果で1ドローするわね」
龍華 山札 16枚→15枚→14枚 手札 5枚→6枚(通常ドロー)→5枚→6枚(『ミスト・リエス』の効果でドロー)
「ふむ、此処で攻撃しても楽しくないわね、それじゃあ私はターン終了を選択するわ、貴方の最後のターン、君は何をするのかしらね?ブロッカーを増やして場を防ぐか、もしくは潔くドローしたカードをマナゾーンに置く、か……?少し楽しみにね、それじゃあ『Nの痣』の力を使用して引いてみたら?『Nの痣』を使用してドローしたら何か変わるかもよ?」
「…………」
光は龍華の挑発と煽りを受けながら必死に考えていた、果たしてそのままの文字を受けとって、『Nの痣』を使用してデッキからカードを引く?だけど、今の俺の実力じゃあ良いカードが引けるかどうか……光はそう考えながら龍華に強い眼差しで言う。
「いいや!引かねぇ!此処は俺の運でカードを引いてやる!こんな不運、完全に吹き飛ばしてやる様な超幸運の引きを俺は!起こしてみせる!どんな不幸だろうが、このドローに全てを賭けるしかねぇんだよ!全部全部全部この左手に、左手の指に全ての俺の運を賭けるんだ!」
光はそう言って自分の左手を掴みながら自分を鼓舞する、まだ、勝てるとでも?龍華はそう思いながらターンは光に渡される──
龍華のターン、光のマナを置き、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』二体の効果でコストが2減って、9マナで『天海の精霊シリウス』を召喚し、『ミスト・リエス』の召喚時効果でデッキからカードを一枚引いて、ターン終了。
龍華
山札 14枚
手札 6枚
マナ 9枚
クリーチャー 10体
十ターン目──
もしも此処で俺は良いカードを引かないと負ける、そして俺のマナのカード枚数は六枚……果たして俺は勝つ事が出来るのでしょうか?と、光は心の奥底でそう呟きながら唾を飲み込み、左手でデッキの一番上を抓み、一気に息を吸い込んでカードをドローする──来い!俺の希望よ!そう思いながら光はデッキからカードを一枚引く、そして光は引いたカードを見て、驚いた、何と手札に来たカードは三枚目の『光陣の使徒ムルムル』だったのだ、……待てよ?これって『『光陣の使徒ムルムル』以外のブロッカーのクリーチャーのパワーが+9000される』って事だよなぁ!?つまり、『専防の精霊龍 オルセー』のパワーは6000だから、+9000されて、パワーが合計15000になる、と言う事か!?それなら『天海の精霊シリウス』のパワー12000にもブロックして勝てる!光はそう思いながら一気に不安の溜息から、安心安堵の溜息に変わる、本当に良かった、何とか安心出来るぜ……可能性としては、アイツは『光陣の使徒ムルムル』を召喚してでも『ミスト・リエス』の効果を使うだろう!するともっとデッキを圧縮される!デッキ切れに少しずつ近付いて行くぜ!光はそう思いながら、手札の『光陣の使徒ムルムル』をマナゾーンに送らずに場に出す。
「俺のタァーン!マナをチャージせずに俺は『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』の効果でコストが1減って、1マナで三枚目の『光陣の使徒ムルムル』を召喚するぜ!どうだ!場に三体ものの『光陣の使徒ムルムル』があるんだぜ?自分のブロッカーに合計+9000、パワーを増やすぜ!」
光はそう言って龍華の顔を見る、すると龍華は『何で今そのカードを引くんだ!?』という様な表情をする、そして光は自分の場を見て、龍華に言う。
「さぁ、どうする?場にクリーチャーが現れた、『ミスト・リエス』の効果を使うか、使わないか?」
流石に使うだろ、と思っていたが、龍華の発言は違った。
「いや、効果は使わない、これ以上、追加ドローしても意味が無いからな、手札が多過ぎて邪魔になる」
な、何だとぉ!?『ミスト・リエス』の効果を使わないだと!?光は驚きながら、『あぁ、そ、そうか』と呟いて、焦り、驚愕、焦燥を隠す。
何で『ミスト・リエス』の効果でドローしないんだよ!光はそう思いながらターン終了を宣告する。

山札 21枚
手札 0枚
マナ 6枚
クリーチャー 8体
ターンは龍華に廻る、そして龍華はデッキに手を当てて、カードを引く、どんなカードが出るかは光にも龍華にも分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.188 )
日時: 2017/06/02 22:22
名前: 彩都 (ID: Slxlk2Pz)  

「私のターン、マナをアンタップし、ドロー!」
龍華はそう言ってデッキからカードを一枚ドローする、段々とデッキの高さが低くなっていく、光は『デッキ切れを起こせぇ、デッキ切れを起こせぇ』と念じていた、デュエマのルール上、『デッキの最後の一枚を引いた時点でデュエルは終了、最後の一枚を引いたプレイヤーは強制的に敗北』となるのだ、残り十数ターン、この十数ターンを耐え切れば光は勝利の道が見えるのだ。
だが龍華は『『ミスト・リエス』のカード効果でもうドローはしない』だろう、光は静かに深呼吸しながら龍華の出を待つ。
「ふむ、中々良いカードが現れたな、私は嬉しいぞ?それでは私のターン!光のマナをチャージして、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』二体の効果でコストが2減って、9マナで『天海の精霊シリウス』を召喚!これで二体目の『天海の精霊シリウス』よ!どう!?もう貴方は『Nの痣』を使用して勝利する事は不可能!アハハハハハハ!」
龍華の『天海の精霊シリウス』を見て、光は驚愕する、それもその筈、龍華の場に『天海の精霊シリウス』が二体も登場しているのだ、一体は前のターンで召喚しており、召喚酔いは醒めているが……もしも今攻撃されたら完全に敗北してしまうだろう……光がそう思っていると、龍華が声を発す。
「それじゃあ私はターン終了、このターンも『ミスト・リエス』の効果は使用しないわ、だって手札が多過ぎて何も出来なくなってしまうからねぇ?」
龍華はそう言って、ニヤニヤと笑う、自分の手札は無い、まるで貶されている気分である、光は歯を食い縛りながら龍華を睨む、すると左手の『Nの痣』が急に光り始めた、い、一体どうしたんだ?光はそう思いながらデッキに目をやる、するとデッキの一番上がまたも光っているのだ、二回目の出来事、初めての二回目の出来事に光は少し焦っていた、何が起きている?光はそう思いながら自分のターンになった事を思い出し、デッキの一番上を抓み、目を閉じてドローする、どんなカードが来てもいい、今は『天海の精霊シリウス』を破壊する事だけを考えろ!光はそう思いながらカードを確認する──
龍華のターン、光のマナをチャージして、『一撃奪取(スタート・ダッシュ)アクロアイト』二体の効果でコストが2減って、9マナで『天海の精霊シリウス』を召喚、そしてターン終了。
龍華
山札 13枚
手札 5枚
マナ 10枚
クリーチャー 11体
十一ターン目──
光はデッキの上が光っているカードをドローする、目を閉じてドローしていた為、何のカードが来たかは分からない、さぁ、どんなカードが来るのか?それは光には分からない、光は静かに目を開けて、光っているカードを確認する──するとそのカードは光文明だった、いや、今の光のデッキは全て光文明だが。
「このカードは……」
光はそう言って、唾を飲み込んで光っているカードをまじまじと見つめる、龍華は『初めて見たカードか?』と思いながら光の動きを待つ、そして光は急に目の色を変えて、龍華を睨む。
「そうか……そう言う事か!そうかそうか!そう言う事か!何だ、光ってるから焦ったぜ、俺……龍華さんよぉ、このデュエマ、俺が勝つぜ!何故ならこの光っているカードをドローして、俺は勝利を見付けたんだからなぁ!」
光はそう言って自分のマナのカードを全てタップして宣言する。
「クックックッ……此処で負ける事に悲しめぇ!俺のターン!光のマナをチャージせず、6マナで、『無敵城 シルヴァー・グローリー』をシールドに要塞化ぁ!」
光はそう言って『無敵城 シルヴァー・グローリー』を一番左のシールドに要塞化する、すると『フハハハハハハ!』と笑って、龍華が宣言する。
「フハハハハハ!甘いな少年よ!『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』の効果で『相手は呪文を唱える事が出来ない』!なので『無敵城 シルヴァー・グローリー』を破壊よぉぉぉ!!」
そう言って『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』のカード効果が発動し、光の『無敵城 シルヴァー・グローリー』に光線をぶつける、そして砂埃が舞う──だが、『無敵城 シルヴァー・グローリー』は傷一つ付いていないのだ!その姿を見て、龍華は驚いて光に言う。
「は、はぁ!?ど、どういう事よ!『無敵城 シルヴァー・グローリー』は呪文!だから『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』の効果で破壊される筈なのに!?」
龍華は『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』の効果で『無敵城 シルヴァー・グローリー』が破壊されない事に驚いている、龍華の驚き様に光は鼻で笑って言い返す。
「甘いな、龍華さんよぉ!『無敵城 シルヴァー・グローリー』は『『呪文』ではなく、『城』というカテゴリーなんだ』よ!だから呪文じゃないから『偽りの王(コードキング) ナンバーナイン』の効果では破壊されないんだよぉ!」
光はそう言って鼻を擦ってニヤニヤと笑う、そしてターン終了を宣告する。
光のターン、マナをチャージせず、『無敵城 シルヴァー・グローリー』を場に出し、一番左のシールドに要塞化し、ターン終了。

山札 20枚
手札 0枚
マナ 6枚
クリーチャー 8体
要塞化されたシールド 1枚
普通のシールド 4枚
光はニヤッと笑いながら相手にターンを渡す、そして龍華のターンになる、龍華は『Nの痣』が光っている光を見て、少し焦って冷や汗を掻く、そして龍華はデッキからカードを一枚引く、このドローで龍華の勝利が決まるかは龍華にも光にも分からない──


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