二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- DM エクストリーム
- 日時: 2015/10/03 05:53
- 名前: 彩都 (ID: ???)
初めまして、そうでない人も初めまして、彩都(サイト)と申します。
DMはデュエルマスターズの略です。
オリジナルカードも出るかもしれません。
複雑・ファジー小説にて、『セカイ戦記』を執筆中ですので、こちらも宜しくお願いします。
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- Re: DM エクストリーム ( No.274 )
- 日時: 2018/02/20 22:13
- 名前: 彩都 (ID: ???)
まさか……連勝君も一勝君みたいに『マナ』を見れるの……?これはとんでもない情報を手に入れてしまったわね……!結花はそう思いながら『光牙忍ハヤブサマル』に『貴方を召喚した所に戻って?』と発言し、『光牙忍ハヤブサマル』は頷いて、『光牙忍ハヤブサマル』を召喚した所──一勝達が居る場所だ──に急いで移動する──さっさと移動しないと……一勝君に話をしないと!結花はそう思いながら、息を荒くする──
「それにしても、肩車、懐かしいなぁ」
「ほう、そうか?」
「そうだよ、だって母さんはいっつも仕事で家には俺一人だからな……たまに叔父さん……いや、一勝さんが来るだけだし、それ以外は暇かな?」
レンの発言を受けて、成程、と思うアシュラ、だが、此処で『父親』の話が出ていないな、と思い、話を振る。
「と、所でお前の父親の話が出ていないんだが……?」
「父さん?父さんはどうなんだろう……?俺、実は父さんの事、ひとっつも知らないんだよねぇ、だって、父さんの話をしようとすると、母さんは『黙ってろ!』って煩いしさぁ?」
「……中々に大変な家庭なんだな、父親の話をして済まなかったな」
「いや、いいよ、だって誰も聞かなかったしさ?」
謝るアシュラに対し、レンはそう言って、首を横に振る、すると目の前に一勝達が居るキャンプ地が見えてきた。
「んー、この火山、案外近いんだなぁ」
「まぁな、どうせなら火文明の近場を選んだからな」
「なぁるほど……」
レンはアシュラの発言を受けて、静かに納得する、そして二人はのんびりと一勝達が居る場所へと向かう──
「……ハァハァ……ハァハァ……」
結花は息を切らしながら、『光牙忍ハヤブサマル』に一勝達が居る場所を移動してもらう、案外早い動きで移動しているが、どうも早い動きをしている所為で『自身の光の『マナ』』がなくなりそうだった、ってか、こんなに『マナ』を消費するなんて、自分の中ではあまり有り得ないわね……結花はそう思いながら汗を拭って移動する──早く着け……!そう思っていると、見慣れた場所を見つけ、結花は安心する。
「や、やった!もうすぐ一勝君の場所に!」
結花はそう発言し、安心するが、急に『宙に浮いた』感覚を覚える、えっ?急にどうしたの?と思っていると、抱き締めている『光牙忍ハヤブサマル』の体が少し消えかかっている事に気が付いた、まさか『マナ』切れですかぁ?結花はそう焦りながら『頑張って!私の体!私の『マナ』!私の『光牙忍ハヤブサマル』ぅ!』と叫ぶ、そして叫び声を聞いた一勝が振り向く、すると結花の『光牙忍ハヤブサマル』が消えて、ごろごろと回転しながら結花が現れて、『何て大胆な登場の仕方だよ!?』とツッコミを入れてしまう。
「つ、ツッコミを入れている場合か!じ、実はとんでもない情報を手に入れましてぇ!」
ボロボロの体で言う結花に、『お前はどんな格好で現れているんだよ……?』と再度ツッコミを入れてしまう。
「そ、それで?お前は一体どんな話を、どんな秘密を聞いてきた?」
そう言う一勝に対し、結花は敬礼し、一勝の耳に近づいて小声で話す。
「あのね、あのね?実は連勝君、『マナ』が見える様になってた」
「は、はぁ!?」
結花のまさかの発言で一勝は驚愕してしまう、まさか……そうだったのか、だからあんなに急いでいたのか、と判断する、そして一勝は結花の頭を撫でて『アシュラのストーカーを有難う』と発言する、勿論犬のように結花は喜んでいた──
アシュラが一勝の所に向かっている途中、レンが言った。
「ねぇねぇ、そういえば、此処に来る時、俺の言葉を言い返していたよね?」
「えっ?あぁ、そういえばそうだったな」
「それでさ、少し気になった所があるんだよねぇ」
「気になった?何が?」
レンの発言に首を傾げるアシュラに対し、レンが言う。
「えっとね、『それよりか『マナ』なんか俺の体に溜まってねぇっての、だって『マナ』がある場所に向かっていないからな』って発言の中で『それよりか『マナ』なんか俺の体に溜まってねぇっての』って発言があるじゃん?」
「あぁ」
「んで、その発言でアシュラは俺が『マナ』を見えるって判断したんでしょ?」
「そうだな」
「それじゃあ、『『マナ』が体に溜まっている感覚』が分かる人って『マナ』を『見る』事が出来る人って事になるのかなぁ、って」
レンの発言を受けて、アシュラは静かに頷く。
「あぁ、そうだ、だから俺もそう言う感覚が有るし、一勝だってあるんだぞ?」
「へぇ、そうだったんだぁ……」
レンはそう言って、静かに納得する、そしてレンは続けて言う。
「良かったぁ、気になった事を聞けて」
「良かったな、気になった事が解決出来て」
「うん、そうだね」
レンとアシュラはそんな会話をして、会話を止める──そしてアシュラは頑張って肩車でレンを移動させ、一勝達の所へと戻って来る──一勝の隣には土埃がついた結花が存在していたが、何故土埃まみれなのだろう?とレンは思った──それはレンには分からない──
- Re: DM エクストリーム ( No.275 )
- 日時: 2018/02/23 21:22
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「お、おっ?何だ、連勝、居たのか、お帰り」
「あ、あぁ……ただいま」
一勝の発言にレンは静かに返答する、何で結花さんは頭を撫でられているのだろう?と不思議に思いながら、一勝に言う。
「それで?さっさと向かおうよ、『マナ』吸収の旅に」
「あ、あぁ……そういえば忘れていた」
一勝は頭を掻きながら、周りを確認する、そして光と水姫を呼ぶ。
「おぅい?二人共ー?来てくれぇ」
「はっ、はい!」
「分かりました!」
二人はそう言って、一勝の方へと移動する、そして一勝の前に三人の少年少女が集まる。
「よし集まったな?それじゃあ、今から行く場所を案内するぞ?」
「はい」
一勝の発言に水姫が返答する、すると一勝は先に水姫から言う。
「そうだな……それじゃあ、先に水姫君だ、水姫はアシュラと共に行動してもらう、いいな、二人共?」
「はっ、はい!」
「あぁ、いいぞ」
「ふむ、それじゃあ、光君、俺と一緒に向かおう、そして最後、連勝は結花と共に行動だ」
「厭だ!襲われる!」
「んな訳無いでしょ!」
レンの発言に結花がツッコミを入れる、いや、今はセクハラなんてしている暇なんかない、まず、レンに『マナ』が見える事を追求しなければならないからだ、ごくり、と唾を飲み込んで、結花は息を吸う。
「えぇっ……嘘だぁ?だって、絶対襲いそうじゃぁん?」
「今回は襲いません!だけど、次回は分からないけど!」
「あっ、これ、絶対信じられない」
「そ、そうですよね……前科があるので……」
結花の発言に光と水姫が発言する、そんな二人に対し、結花は睨む。
「あぁっ!?」
「な、何でもないです!」
「な、何でもないです!」
二人は同じ言葉を言って、結花に恐怖する、そして結花は一勝の事を見ながらアイコンタクトを行う、一勝はその場で頷く。
「よし、それじゃあ、皆、行こうか、場所はあの山が連勝、海辺が水姫君達だ、いいかな?」
「あぁ、私はセーフだ」
「そうか」
アシュラの発言に頷く一勝、そして、空に向かって手を上げて、一勝は言う。
「それじゃあ、頑張って、『マナ』を吸収しよう!」
「おぉー!!」
一勝の発言に皆が叫ぶ、そして皆は『マナ』を吸収する為に移動する──だが、一人のお爺さんは静かにその場で待機し、少し時間が経った後、レンと結花をストーキングする──
「…………」
「…………」
無言状態のまま、一勝と光は歩く、そして一勝が立ち止まって、一枚のカードを取り出す。
「行くぞ……『星龍パーフェクト・アース』を召喚!さぁ、それじゃあ、乗ろうか」
「は、はい!」
光はそう言って、一勝が召喚した『星龍パーフェクト・アース』に乗り込む、そして一勝と光は上空へと移動する──その道中、光が言い出した。
「……本当に」
「?」
「本当に俺達はアシュラを倒す事が出来るのでしょうか?正直、俺は不安です……だって、だって、過去にどれだけアシュラは日本を壊滅状態へ向かわせたか……!?」
「……君の言いたい事は分かる、光君……でも、此処で諦めちゃいけないんだ、俺達は『過去の世代』、これからは『次の世代』に、『次世代の存在』に俺達の思いを届けていかなくちゃならない、そんな君は俺達の『次の世代』だろう?そう簡単に諦めちゃダメだぜ?」
そう言う一勝の発言を受けて、光は首を横に振る。
「そんなの……詭弁ですよ……俺達にはそんな力、ある訳が──」
光がそう言うと、一勝は一枚の裏面のカードを取り出して光に見せる。
「本当にそうか?」
「えっ?」
「本当にそうか、と言っている」
「え、えぇ……そりゃそうでしょう?」
「……そうか、でも君には『LIGHTNING』っていうカードがあるじゃないか」
「た、確かにそれはそうですけど……」
「そう簡単に諦めるの?」
「えっ……?」
一勝の発言を受けて、少し混乱する光、そして一勝が言葉を続ける。
「いや、さ?俺だってそうだぜ?最初は『俺じゃ無理、俺以外の人物──姫実とか──が適任だ!』って言った、でも、世界は、皆は『俺を選んだ』んだよ、それは何故か、分かるか?」
「え、えと……それは、分かりません……」
「だろうな、まだ難しい内容かもしれない、でも案外答えは簡単だったりする、その答えは『皆が俺を信じてくれている』って事、だからさ、『自分を信じれば大丈夫』なんだよ、連勝や水姫君だって、『光君がアシュラに勝てる』って可能性を潰えていないんだぜ?だからさ、『皆の思いの為に自分を信じよう』ぜ?そうでもしないと、心が潰れて発狂しちまうからな!」
「は、はぁ……でも、そんな簡単な物じゃないですよ……俺は……俺は……」
「……………」
一勝はそう言う光に対し、頭を撫でて、黙らせる、すると『えっ?』と光は発言する。
「ちょっと?何をして──」
「頭を撫でているだけだよ、少しは安心するだろ?」
「ま、まぁ、そうですけれど……」
「安心するって事は君はまだ『心の拠り所がある』って事だ、まだ大丈夫、本当に心が苦しくなっている奴は頭を撫でる事さえ拒否するからな……ってか、そんなに自分を追い詰めるなよ?そんなに追い詰めて何が楽しい?そんなに追い詰めて、苦しくなるのが好きなのか?違うだろ?皆、『安心、楽が好き』なんだからさ?少しは俺にでも言えよ?一応世界を救った存在のありがたぁい言葉が聞けるかもしれないしさ?」
一勝はそう言って、ゆっくりと光を抱き締める、彼に足りないのは心、『安心する心、安堵する心』が足りない、だから少しでもその『心』を取り戻させないと……一勝はそう思いながら、強く強く光を抱き締める──
- Re: DM エクストリーム ( No.276 )
- 日時: 2018/02/27 21:36
- 名前: 彩都 (ID: ???)
一勝が光を抱き締める中、アシュラと水姫は呑気に水辺の近く、海辺へと移動していた。
「…………」
「…………」
二人は黙りながら呑気に歩いて、海辺へと到着した、そして水姫が靴を脱いで、浅い海に入って大声ではしゃぐ。
「わーい!やっぱり海は楽しいですねぇ!」
「ま、まぁ、そうだな……私は水が苦手だけど」
アシュラがそう言うと、水姫はその場で大声を上げて驚く。
「えっえー!?そうなんですか!?」
「あ、あぁ……何というか、『水』その物が苦手なんだと思う……猫みたいだな」
「そうなんですか……それじゃあ、お風呂は?」
「あっ?お風呂は大丈夫、シャワーもセーフ、だが、大量の水を見たりすると、入りたくなくなる……まるで海や湖みたいな大きくて、大量の水がある場所は入りたくない」
「成程……大変な性格ですね」
水姫がそう言って、顎に手を当てる、そして水姫が続けて言う。
「そういえば、此処、水文明の『マナ』がありますか?少し気になって……」
「うむ?ふむ……一応はあるぞ、だが、量が少ない、少し『マナ』が濃い所に行くか」
「えっ?でも、それだと連勝君や光君みたいに倒れません……?」
そう言う水姫に対し、『いやいや』と発言するアシュラ。
「流石にそんな濃い所にゃ行かんよ、ある程度濃い所、此処より少し濃い所だな、其処に向かうだけだよ、大丈夫だ、私を信じろ」
「は、はぁ……」
水姫は一抹の不安を抱えながら、アシュラの背に着いて行く──果たして、本当にアシュラについていっても良いのだろうか?性的に襲われたりしないだろうか?内心そう思いながら、ゆっくりと進んでいく──
「ねぇねぇ、連勝くーん?」
「…………」
「おねーさんと会話しなぁい?」
「…………」
「話位聞いてよー!」
「…………」
「一勝君の話でもしようかぁ?」
「うん、してして!」
コイツ……そう思いながら、一勝の話を切り出した瞬間振り向いて目を輝かせるレンを見ながら、静かに呆れる、そしてレンに言う。
「それじゃあ、どんな話が良い?小学生?中学生?高校生?」
「うーん、やっぱり、俺と一緒で小学生で!」
「ふぅん?小学生、ねぇ……それじゃあ、連勝君は『赤山姫実』って名前の人、知ってる?お『姫』様の『姫』に事『実』の『実』で姫実って言うんだけど……」
そう言う結花に対し、連勝が言う。
「知らない、結花さんの姉?妹?」
「い、いや、そうじゃないけど……一勝君の幼馴染みよ、『一勝君がこの世で唯一勝てない相手』」
「は、はぁ……!?」
結花の発言を受けて、レンはその場で狼狽する、う、嘘だろ……『姫実』って人が叔父さんより強い……!?嘘だろ……!?レンはそう思いながら、結花に『姫実』の事を聞く。
「そ、それで!?『姫実』って人はどれだけ強かったの!?」
「うーん、テストの点数とかだと、『姫実』ちゃんが満点、一勝君が97点とか……他にも、デュエマとかでも、完全勝利していたわねぇ……」
「す、すげぇ……!で、で!その『姫実』って人は一体何処に──」
レンがそう言うと、結花はレンから顔を逸らして、静かに言う。
「『姫実』ちゃんはね……『この世界から消えた』のよ、ある日突然『消えた』の、『ある置手紙』を遺して、ね」
「お、『置手紙』……?それってどれ位の?どんな文が書いてあったの?」
「そうね……『置手紙』と言っても手の平サイズで、一言だけ書いてあったわ、『世界を見てくる』って……」
「は、はぁ……!?何だよそりゃ!?ただの家出レベルじゃないか!」
叫ぶレンに対し、『そうね』と返答する結花。
「でも、手掛かりは無いし、『姫実』ちゃんの部屋から『全ての荷物が消えていた』から、本当に家出かもしれないし、もしくは本当に『世界を見ている』かもしれないし……まぁ、実際はどうなんでしょう?でも、知らないのなら仕方無いわね、それじゃあ、小学生時代の話を──」
「でも、何で探さなかったの?『姫実』って人を……?」
結花の発言を切って発言するレンに対し、結花は顔を逸らしながら発言する。
「探したけど、『居なかった』のよ、『居なかった』から、もう捜索は止めたわ……本当に『世界を見てくる』って可能性もあるし……だから、『残された私達は待ち続ける』しかない」
「そ、そんな……!?それじゃあ、『神隠し』みたいじゃないか!」
レンがそう言うと、『えっ?』と言いたげな表情で結花がレンを見つめる。
「か、『神隠し』……?流石にそれは無いわよ……だって『姫実』ちゃんの『部屋の荷物が全てない』のに!」
「そうだよ、だから『部屋ごと神隠しにあった』可能性だってあるかもしれないぞ?もしくは『本当に出かける為に荷物を纏めている内に神隠しにあった』とか!」
そう言うレンに対し、結花は叫ぶ。
「そ、そんなの馬鹿馬鹿し過ぎるわよ!一般人の考えじゃない!」
「そうだよ!俺は一般人じゃない!俺は『Nの痣』を受け継いだ人間だ!一般人じゃないぞ!?」
「…………」
あぁ、そうか、そう言う事か、結花はそう思いながら、レンの発言に呆れる──そして結花は『それで、話を戻すけど、小学生の頃、一勝君と『姫実』ちゃんは同じクラスだったんだけど──』と一勝の小学生時代の話を開始させる──
- Re: DM エクストリーム ( No.277 )
- 日時: 2018/03/02 22:13
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「実はね、授業中に一勝君が水分補給しようとペットボトルの蓋を開けたら、手が滑って、隣の『姫実』ちゃんの股間にぶっ掛けたのよ」
「おい!?何て酷い奴なんだ叔父さんは!?今時そんな虐め、ねぇっつーの!」
結花の発言を聞いて、レンがぷんすかぷんすか怒る、すると結花が『いや、この話はまだまだ続きがあるの』と言って、レンを落ち着かせる。
「それでね?股間にペットボトルの飲み物をかけられて泣いた『姫実』ちゃんを見て、先生は一勝君を相当怒ったんだって、そして謝れ、と言っても、一勝君は『姫実』ちゃんに謝らなかった、そして親が動き出す破目に……」
そう言って、話を大きくする結花に対し、レンがツッコミを入れる。
「ま、待て待て!そんな壮大な話になるのか!?」
「えぇ、そうよ、そして逆に一勝君の両親が謝ったんだけど、本当は陰で『姫実』ちゃんの両親が謝ったのよ」
「は、はぁ……?どうして?だって悪い事をしたのは叔父さんだろ?何で……」
「うん、私も二人からその話を聞いた時、一勝君をぶん殴ったもん、でも『姫実』ちゃんが止めたんだよね、んで、『姫実』ちゃんが言うには、『一勝君は悪くない!悪いのは私なの!』って言って、止めたんだよねぇ……」
「す、凄い話なんだなぁ……それで?まだ叔父さんが『姫実』って人にペットボトルをかけた理由がまだ明かされていないけど?」
レンが結花にそう言うと、『あぁ、今から話すわ』と言って、説明を開始する。
「それでペットボトルをかけた理由ってのが、『目の前で困っていた』からだって」
「……はぁ?何を言っているのか、分からないぜ叔父さん……答をもう言ってくれぇ……」
レンがそう言うと『はいはい』と返答する結花。
「『目の前で困っていた』って何なんだ、と私が聞いたら、『姫実』ちゃんが、『実は私、その場所でトイレを我慢出来ずに漏らしちゃって……それに気付いた一勝君が水分補給をする振りをして、私の濡れた股間にペットボトルをかけたの……!』って言ったんだよ、つまり『ペットボトルを『姫実』ちゃんの股間にかける事で『姫実』ちゃんがお漏らしした事を隠した』って事、その話を最後迄聞いた時は流石に『殴ってゴメンなさい』って謝ったぐらいよ……あー、あの時は色々と吃驚したなぁ……」
「何それ?」
結花の話を聞いて、レンが驚愕する、そして言葉を続ける。
「何だよそれ……すっげぇ、感動する話じゃん!?すげぇな叔父さん!」
そう言うレンの言葉を聞いて、『でしょう?』と言う結花、そして結花は上空を見ながらレンに言う。
「凄いよねぇ、『自分がした良い事を口に出さない』って事は……流石に惚れちゃうね」
「はぁ?アンタが?どうして?その時から小さい子が好きなのか?」
「えぇ、そうよ?小さい頃から私と同年代、もしくは小さい子が好きだったわよ」
「えぇっ……」
一勝の話に感動していたレンだが、結花の発言を聞いて、感動が一瞬で消え、恐怖という感情が現れる、そしてレンは結花から身を引いて、少し離れる。
「な、何で離れるのよ!?その時代だからまだ恋愛的にセーフでしょうよ!?」
「色々な意味でアウトだよ!何だよ、最後は良い話で締まったのにアンタが最後に言った変態発言で台無しだよ!」
「煩い!君に聞かれたからそのまま返答しただけでしょうに!?」
結花はレンに対して驚愕する、そして結花は咳払いをして、レンに単刀直入に聞く。
「それで?少し聞きたい事があるんだけど、連勝君?」
「は、はい?俺はアンタに聞かれる事は無いぞ?」
レンがそう言うと、結花はレンの目を見ながら言う。
「そう?じゃあ、『連勝君は私や一勝君、水姫ちゃんに光君に何か隠している事、ある』かしら?」
「……えっ?」
レンはそう言って、一歩後退する、な、何でこの人が『マナ』が見えるって事、気が付いているの……?でも、一応隠しておかなきゃいけない事、だから迂闊に言うなよ、自分……レンはそう思いながら首を横に振って返答する。
「し、知らないよ!だって俺はそもそも隠す事さえないってのに……!アハハ……そう思われるのは驚いたなぁ」
レンはそう言って、その場をやり過ごそうと思ったが、結花は静かに『マナ』が見える目の事を言う。
「へぇ、じゃあ『マナ』が見えるってのも一勝君、水姫ちゃん、光君に隠さない、とでも?」
「…………えっ?な、何を言っているの……!?俺の目が『マナ』が見えるって?何を言っているんだよ結花さん?俺が『不可視』の『マナ』を見る事が出来るの?普通出来ないでしょぉ?」
レンがそう言うと、結花は静かに論破する。
「あら?どうして『マナ』の事を『不可視』って言ったのかしら?まるで『自分には『マナ』が見える』みたいな言い方をして……?」
「うぐっ!?」
レンは心を押さえて、結花を睨む、そしてレンは結花に向かって怒鳴る。
「アンタ……何処でその話を……!?」
「あら?それを聞きたい?良いわよ、私はアシュラと連勝君をストーカーして、その話を聞いたのよ、『マナ』が見えるようになった、体に『マナ』が溜まっている感覚がするって……全部ぜーんぶ、アシュラと連勝君の会話を聞いたわ!」
「え、えぇっ……!?」
まさかアシュラとの会話を全て聞かれていたとは!?レンはそう思いながら、唾を飲み込んで、冷や汗を拭う──
- Re: DM エクストリーム ( No.278 )
- 日時: 2018/03/06 21:50
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「ぜ、全部、だと……!?」
レンはそう言って、結花の発言に驚愕する、まさかアシュラとの会話が聞かれていたとは……!レンはそう思いながら、デッキを取り出して、結花を睨む。
「くっ……それじゃあ、今からデュエマをして、俺が勝ったら、その事を黙ってもらおうか……!!」
「えぇ、良いわよ、でも、『連勝君のデッキじゃよわっちいから勝負ならない』わよ?」
結花がそう言うと、レンはその場で激昂し、再度結花を睨む!
「そんなの分からねぇじゃねぇか!証拠は無いだろ!?」
「証拠?そんなの有る訳無いわ、でも、私には分かるのよ、『私が勝利する』という未来が、ね?」
結花はそう言って、デッキを取り出して、レンを睨む、そして結花が宣言する。
「デュエル台、セット!」
結花はポケットから簡易デュエル台を取り出し、レンと結花の前にデュエル台が現れる、そして結花とレンはデッキをシャッフルして、睨む。
「先攻は連勝君にあげるわ、出来るだけ、私を楽しませてね?」
「あぁ、俺の勝利で決定付けさせるぜ!」
「それが出来るかしらねぇ?それじゃあ、デュエマ、スタート!」
「デュエマ、スタート!」
二人はそう叫び、デッキの上五枚をシールドにして、カードを五枚ドローする、そしてレンVS結花のデュエマが始まった──
一ターン目──
「俺のターン、火のマナをチャージして、ターン終了!」
レンはそう言って、ターン終了を宣言する、レンのターン、火のマナをチャージして、ターン終了。
レン
山札 30枚
手札 4枚
マナ 1枚
クリーチャー 0体
シールド 5枚
「……ふむ、私のターンか、ドロー!よし、来たわね、私は光のマナをチャージして、手札から光のマナ1枚をタップ、『預言者クルト』を召喚するわ!そしてターン終了!」
いきなりクリーチャーを召喚!?くそっ、自分は二ターン目以降でないと召喚出来ない……レンはそう思いながら、ごくり、と唾を飲み込む。
結花のターン、デッキからカードをドローし、光のマナをチャージして、その光のマナをタップし、手札から1マナで『預言者クルト』を召喚、そしてターン終了。
結花
山札 29枚
手札 4枚
マナ 一枚
クリーチャー 1体
シールド 5枚
二ターン目──
「俺のターン、ドロー!よし、来たぜ!俺は火のマナをチャージして、マナ2枚をタップし、手札から『一撃奪取(スタートダッシュ) トップギア』を召喚するぜ!これで次のターンから俺の火のクリーチャーは一体目の召喚コストが1減るぜ!そしてターン終了!」
「…………」
レンの発言を受けて、結花は静かにレンを見つめる、そしてレンのターン、デッキからカードをドローし、火文明のマナをチャージ、そしてマナ二枚をタップして、手札から『一撃奪取(スタートダッシュ) トップギア』を召喚し、ターン終了。
レン
山札 29枚
手札 3枚
マナ 2枚
クリーチャー 1体
シールド 5枚
「……私のターンね、私のターン、マナをアンタップしてドロー、ふむ、このカードか、でもまぁ、使えるから、召喚しましょっと……私は光のマナを置いて、マナ二枚をタップ、手札から『一撃奪取(スタートダッシュ) アクロアイト』を召喚、これで同じになったわね、連勝君?それじゃあ、ターン終了」
「はは……来ると思ってたよ、でも破壊すれば大丈夫だ!」
レンはそう言って、口の端を歪ませる──結花のターン、マナをアンタップして、ドロー、そして光文明のマナを置いて、マナ二枚をタップ、手札から『一撃奪取(スタートダッシュ) アクロアイト』を召喚、ターン終了。
結花
山札 28枚
手札 3枚
マナ 2枚
クリーチャー 2体
シールド 5枚
三ターン目──
相手の方がクリーチャーが多い、でもこのターン、自分もクリーチャーを召喚すれば、同じ数になる!レンはそう考えて、デッキからカードをドローする。
「俺のターン、マナをアンタップして、ドロー!」
手札に来たのは『コッコ・ルピア』だった、そして手札には『ボルシャック・NEX』が一枚存在している、このターン、『コッコ・ルピア』を召喚すれば、次のターン、『ボルシャック・NEX』を召喚し、更にデッキから『コッコ・ルピア』を場に出す事が出来、その後、ドラゴンのコストが4も減る事が出来るな、『ボルシャック・NEX』を出した次のターンから、コスト10の大型モンスターを召喚する事も出来る、よし、このコンボはイケる!レンはそう考えて、手札の『ボルシャック・NEX』、『コッコ・ルピア』以外のカードをチャージし、手札から『コッコ・ルピア』を召喚する。
「俺は火のマナをチャージし、『一撃奪取(スタートダッシュ) トップギア』の効果を受けて、コストが1減った『コッコ・ルピア』を召喚!これで次のターンから火のドラゴンはコストが3も減る!次のターンからドラゴン特攻隊、登場だぜ!」
そう叫ぶレンに対し、結花は口の端を歪ませて、笑う。
「果たしてそれが出来るかしら?案外難しいかもしれないわよ?」
「何だと?……でもまぁ、そうかっかしても意味が無いか、だって、次のターンに全てが決まるからな、俺がターン終了して、結花さんが何もしなかったら、ドラゴン特攻隊が出来るし、逆に結花さんが『コッコ・ルピア』を除去すれば、俺は何も出来ない、からな……それじゃあ、俺はターン終了を宣言するぜ!」
レンはそう言って、ターン終了を宣言する、レンのターン、マナをアンタップして、デッキからカードをドロー、そして火のマナをチャージし、『一撃奪取(スタートダッシュ) トップギア』の効果でコストを1減らし、2マナになった『コッコ・ルピア』を召喚し、ターン終了。
レン
山札 28枚
手札 2枚
マナ 3枚
クリーチャー 2体
シールド 5枚
そして結花のターンになる、結花は静かにデッキを見ながら、カードをドローする──このドローが結花を救うかは分からない──
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