二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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DM エクストリーム
日時: 2015/10/03 05:53
名前: 彩都 (ID: ???)  

初めまして、そうでない人も初めまして、彩都(サイト)と申します。
DMはデュエルマスターズの略です。
オリジナルカードも出るかもしれません。
複雑・ファジー小説にて、『セカイ戦記』を執筆中ですので、こちらも宜しくお願いします。

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Re: DM エクストリーム ( No.144 )
日時: 2016/11/29 23:00
名前: 彩都 (ID: CwTdFiZy)  

「私はあの山に向かった後、何か異変を感じました、それは『揺れ』です、あの高雄山に着いた後、私は急いでアシュラの祠を探しました、すると目の前には仮面の修道女が……私がデュエルをしようと思いましたが、急にアシュラの祠が光って……その後謎の『揺れ』が……私にははっきりと聞こえました、『封印が解けた』、と──」
その話を聞いて光は言う。
「あっ!俺も感じた!謎の『揺れ』だよな!確か『アシュラの封印が解けた』、とか何とか……」
「矢張り……アシュラの封印はもう解けているんですかね……」
水姫は少し頭を垂れながら呟く、だが光は明るい声で水姫に言う。
「んな訳ねぇよ、アシュラの封印が解けても、俺達が世界を、日本を救えばいいさ、誰が言ったんだ?『小学生じゃ日本、世界を守れない』って?誰も言っていない、だからこそ、俺達でも出来る、頑張ってアシュラを倒そうぜ、水姫!?」
「……光君」
水姫は力なく、光の名を言う、だが光の目は希望に満ち溢れていた、自分達なら絶対勝てる、アシュラにも!と感じてしまう、それなのに私は……そう思いながら自己嫌悪に嵌る。
私は釘宮水姫、光君や連勝君より年上のお姉さんなんですよ!何で年下に元気付けられているんですか!?私は日本大会常連ベスト8出場者なんですよ!弱気にならない!
水姫はそう思い、顔の頬をパンパンと叩く、そして水姫は光に言う。
「そうですね……!アシュラ何か私達三人で倒せます!一勝さんや青空さんの力を借りなくても、私達は充分に強いんです!どれだけ特訓してきた事か!?そうです!血の滲む様な特訓もしてきました!こんな所で怖気ついてはいけません!有難う御座います、光君!元気が出ました!さぁ、討伐すべきは、アシュラただ一人のみ!連勝君と共に頑張りましょう、光君!」
「やっぱりその方がいいよ、水姫は」
光は水姫にそう言って、欠伸をする。
「流石に夕方の六時を超えたか……運転手さん、東京は何時頃に着きますかね?」
光がそう言うと、運転手は言う。
「そうですねぇ……今静岡の高速道路で走っていますので、一時間、二時間は掛かるかと」
「おっと、門限破って親に怒られるコースだわ、アハハ……」
光はそう言って、口から魂が抜ける、水姫は光を見て、アハハ、と苦笑いする。
光、水姫のペアはゆっくりと東京に向かう、そしていち早くレンに会わないといけない──

「…………」
にやり、と大きな笑みを浮かべる仮面の修道女、それもその筈、『アシュラの封印が全て解けた』からだ、日本全国の地図にアシュラの祠がある場所に点を描き、その後に線でアシュラの祠がある場所の点を繋いでいく……そして青森から鹿児島迄線で繋いで、仮面の修道女は言う。
「何と言う事だ……封印を強化にする為に『翼があるドラゴンのマークになる』とは……」
仮面の修道女はそう言いながら感嘆する、青森と鹿児島、次に長野、岐阜、滋賀、最後に京都、兵庫、鳥取、島根、山口、それらの県を点で描き、その点を繋いでいく、すると大きな十字の様に見える、そう、このマークは『翼を広げたドラゴン』の様に見えるのだ、そして東京には謎の龍の頭がある、最後にその部分を紡ぐと……『翼を広げた龍』の完成だ……
「中々に面白い事をするな、封印をした五人は……」
仮面の修道女はそう呟いて、深呼吸をした、その瞬間、廃墟の中の『龍の頭』が光り出した、いきなり何なんだ!?と思いながら仮面の修道女は光り輝く場所に移動する。
段々と『龍の頭』が消えていき、人型の姿になっていく──そして、光が消えたかと思うと、金髪の尖った様な髪型、目はつり目、体は上半身裸、ズボンはボロボロのスタイルの男性が現れる。
「……?」
急に現れた男性は周りを見遣る、そして独りでに呟く。
「何だ?前と変わっていない?おい、仮面、今は何年だ?」
男性がそう言うと、ポカーンとしている仮面の修道女はハッと我に返って、急に現れた男性に言う。
「今は貴方様が復活して、まだ数年です……」
「何だと?私はたった数年しか寝ていないのか!?」
急に現れた男性はそう言って、地面を地団駄する、すると地面が割れていく、何ていう威力なんだ!?仮面の修道女はそう思いながら急に現れた男性に聞く。
「あ、あの……失礼ですが、貴方様の名前を聞かせてもらってもいいでしょうか?」
謎の仮面の修道女がそう言うと、急に現れた男性は呆れて言う。
「貴様、私の事を知らずに封印を解いたのか?全く、呆れた……私の名前はアシュラ、数年前にこの世界を破壊しようとして、デュエマを兵器として、具現化させ、使用したが、ガキに負けて、封印された存在だ」
急に現れた存在──アシュラだ──がそう言うと、仮面の修道女は喜んでいる。
「アシュラ様ですか!?とんだご無礼をお許し下さい!私はアシュラ様を見た事が無くて……!」
「何だ、見た事が無かったのか、それなら仕方無い」
アシュラはそう言って、ニコリと笑う、そして仮面の修道女が言う。
「アシュラ様、私には願いがあります、『この世界をもう一度破滅へ導いて』下さい」
「それをするとまたあの時のガキの様に止めるだろう?」
アシュラが仮面の修道女に言うと、仮面の修道女は言う。
「いえいえ……それは大丈夫です、私の様に仮面を被った存在が何人も何十人も居る、だから十人程度なら簡単に足止めが出来るでしょう」
「そうか……」
アシュラはそう言って、欠伸をする。
「それじゃあ、日本、世界諸共壊しにいきますか、で、仮面、何時行えば良いのだ?」
「そうですね、何時でもどうぞ、一応は急ぎの用事なので」
「ふむ、そうか」
仮面の修道女はそう言うと、アシュラは頷く。
アシュラの封印が解けてしまった、レン達はアシュラの封印が解け、アシュラが現れた事にどう反応するかは分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.145 )
日時: 2016/12/02 21:32
名前: 彩都 (ID: LLmHEHg2)  

「アイツ……一人で行けたかなぁ?俺が行った方が良かったかもしれない……」
レンはそう言いながら自宅で自分のデッキを改造する、そんな改造をしている場面に立ち会った一勝はコーヒーを飲みながら言う。
「何が行った方が良いって?」
「あぁ、叔父さんか……いや、実はさ、俺、アシュラの封印を解除する奴等とデュエルしたんだよ……」
レンがそう言った瞬間、一勝は叫ぶ。
「何だって!?どういう事だ、連勝!?情報を俺にくれ!」
「それは言えないよ、今回は俺と仲間二人での戦いなんだ、大人は口出ししないでくれ……とでも言うと思ったか?情報は言う、だけど、手助けだけはして欲しくないんだ、アシュラがどれだけ強かろうが、俺だって強くはなったんだ、少しでも自分の実力を試さないと……アシュラを倒さないと日本大会で優勝出来ない……!」
レンがそう言うと、一勝は黙る──だがすぐに言葉を発す。
「ダメだ、連勝の今の力じゃ『アシュラには勝てない』、『あれ』は俺でも大変だった──最悪アシュラを今のデュエル基準に嵌めると……『世界大会ベスト32』程度だろう、そんなレベルが高い人物に対し、お前は無謀にもデュエルで勝とうとしている、俺でも大変な相手に連勝が簡単に勝てるとでも思うなよ?はっきり言って、『アシュラは強い』、何が強いって?簡単だ、『アイツは『力の具現化』が出来る』からさ……だから俺は苦しめられた、懐かしいなぁ、あんな巨大なバトル、相当凄かったなぁ……」
「煩い、そうやって大人は『ガキだから』って理由で小学生、中学生、高校生を閉じ込める!ガキでも出来る事位ある!だから大人が『ガキだから』って決め付けるな!」
レンがそう言うと一勝は言う。
「へぇ、そう言うんだぁ……中々俺に勝てない癖に何を言うか」
「……フード被って匿名で出たのに俺に負けたってどういう事だよ、叔父さん?」
「うっ!?」
事実を突きつけられ、少し焦る一勝。
「確かにそれはそうだが……だけど!」
「だけどじゃない!」
レンの怒号に驚く一勝、こんな大きい声が出せたのか?と思う一勝。
「ちったぁガキの話を聞けよ!そうやって頭ごなしに……!叔父さんだってアシュラを倒したんだろ!?だから分かる筈だ!小学生、中学生、高校生でも関係ない!どんな人間が倒しても一緒だろ!赤ちゃんでも、100歳越えたジジイでも!アシュラを倒したら文句ねぇだろ!だったら俺だって戦える筈だ!『JET』を持った俺なら!『LIGHTNING』を持った光なら!『WATER』を持った水姫なら!『『Nの痣』を持った俺達三人ならアシュラだって倒せる』んだ!『Nの痣』は将来『デュエル・マスター』になる可能性がある痣!『デュエル・マスター』になったら勝てる可能性も上がる!俺は自分を信じる!そうやって叔父さんも自分を信じてきたんだろ!?『信じないと前へと進めない』だろ!?」
「…………」
レンの言葉に一勝は無言になる、確かに俺もアシュラを倒した事がある、何年も昔だが……俺も連勝みたいに反抗したなぁ、『ガキだからって甘く見んなよ!世界大会優勝者だ!俺だって強い!だけど見た目で判断するなよ!』ってなぁ……全く、懐かしい思い出を思い出させやがって……一勝はそう思いながらレンに言う。
「分かったよ、もう何も言わないし、何も手伝わない、だから──」
一勝はレンに向かって言う、そして少し溜めてから言う。
「絶対に勝てよ、それが条件だ、分かったな?」
一勝の言葉を聞いて、レンは頷く。
「おう!やってやんよ!絶対に驚くからな!俺がアシュラに勝ったら!もしも俺がアシュラに勝ったら焼肉奢ってくれよ!」
レンの言葉に苦笑いする一勝、そしてレンに向かって言う。
「アシュラに勝ったら、な?」
「……お、おう!」
まさか本当に実現するなんて思わなかったレンは一勝の対応に驚くばかりだ、まさか、口から出任せか?と思う一勝、だがアシュラに勝てたら、の話だ、勝てる筈が無い、と思いながら一勝はコーヒーを飲み干して、その部屋を離れる──そして二階に移動して、電話をかける、プルルルルルルと、携帯から通話の準備音がする、そして、『ガチャッ』と音がして、携帯の奥で人の声が聞こえる。
「んあー?何一勝?」
声は女性だ、一勝はその女性に対して、声を出す。
「……アシュラが」
そう言った瞬間、女性は笑う。
「アッハッハッ!何を言っているん、お前──アシュラは封印し、頑丈な封印をした、だから封印は解けない」
「だけど、連勝が『アシュラを倒す』って言っているけど?」
一勝がそう言うと女性は驚く。
「連勝君が?それは事実なの?他のバカ共に電話しないと……」
「わぁった、お前は女子、俺は男子を電話する、分かったか?」
一勝が女性に向かってそう言うと女性は言う。
「おう、分かった、それじゃあ」
そう言って女性の電話は切れる、そして一勝は深呼吸する。
「はぁ、アイツ等の電話番号、まだ使えるかな……?」
一勝はそう言いながら青空の電話番号にかける、まだ使われているといいな、そう思いながら深呼吸する──アシュラよ、復活するな……と一勝は思いながら携帯を耳に当てる──

Re: DM エクストリーム ( No.146 )
日時: 2016/12/06 20:19
名前: 彩都 (ID: .YMuudtY)  

『はい、黒野です……何だ、一勝じゃないか、どうしたんだ?』
何時もの気弱な声から急に低い声になる青空、それに対し、一勝は言う。
「うっせぇ、今はそんな事をしている場合じゃないんだ、何時迄も青空君の厨二病に構っていられないんだ」
『あっはい……で、いきなりどうしたんですか一勝さん?』
また気弱な声に戻る青空、そんな青空に対し、一勝は言う。
「『アシュラの祠はどうなっている』?」
一勝の言葉に対し、急に泣き出す青空。
『……うっ、ひぐっ、す、すいません一勝さん、封印が全て解けてしまいました……!』
「!?それは本当か!?」
青空の言葉に対して、一勝は驚く、まさか本当に解けているなんて予想していないぞ!?
『ほ、本当です……謎の仮面の修道女が封印を解いていたんですよ……おまけに結花さんの方も『地面が揺れた後、封印が解けた』って言ってました……』
「……そうか」
一勝はそう言って溜息を吐く、成程なぁ、全くあの仮面、そんな事をしてやがったのか……!一勝はそう思いながら深呼吸をする、まだ大丈夫、まだ大丈夫なんだ、結局は俺が倒せばいい、皆皆、俺に任せてくれれば良いんだ、俺が全て終わらせる──そう思った時だった、電話口から聞きなれた女性の声がする。
『んあー?一勝くーん?』
「えっ?結花!?何で青空と一緒なんだ……?」
一勝は不思議がる、一勝に対し、青空が説明する。
『一勝さん、それは簡単ですよ、僕は結花さんと呑みに来ているんですよ、『アシュラの封印を壊す為に西日本を回ったが、全部解かれちった、そして最後に京都迄来た、と言う事は飲んで次に備えよう!』って結花さんが……』
「バカか!?流石にアイツはただのショタコンじゃないと思っていたが、バカも兼ね備えていたとは!」
一勝がそう言うと、青空の携帯を奪って結花が言う。
『バカって何よ、バカって!私だって考えたわよ!でも……何でもかんでも一勝君が終わらせるでしょう?全部全部自分の中に秘めて……そうやって私達には頼ってくれないじゃない!それでも男なの!?男なら頼ってくれても良いんじゃないの!?何でもかんでも引き篭もるんじゃないわよ!私だって世界を救った五人の内の一人!最終成績は世界ベス32!私だって戦えるのよ!』
「……うるせぇよ、お前に何が分かるんだよ!全部全部俺が引き受けないと……引き受けないといけない空気だったのも悪いじゃねぇか!何でもかんでも俺が一人で解決しないといけない!だから……」
一勝がそう言うと青空が言った。
『一勝さんは素晴らしいデュエマのデュエリストです──ですが何でもかんでも一人で抱え込まないで下さいよ、僕だって居るんです、僕ら五人が居なかったらアシュラなんて倒す事は出来なかった筈です──今度は僕らにも引き受けさせて下さいよ……だって僕らは『仲間』ですから──仲間は他の仲間の悩みを聞いたりしますよ、だから一勝さんだけ抱え込まないで下さい、僕らにも抱え込ませて下さいよ』
「……二人共」
二人の言葉に何も言えなくなる一勝、すると結花が言う。
『んー?こっちにも電話が来た……えっ?姫実ちゃん!?懐かしいなぁ、いきなりどうしたんだろう?まさか一勝君と同じ内容かなぁ?』
結花はそう言って、電話を出る、すると姫実が言う。
「あっ、結花ぁ?」
『んー?どうしたの姫実ちゃん?』
「んーとねぇ、一勝から話を聞いたんだけどぉ」
姫実の言葉に結花は反応する。
『あぁ、アシュラの封印は全て解けたよ』
「えっ?」
『そう言う事、だから姫実ちゃんは心配しなくてもいいから』
「えっ?いきなり過ぎてひゃなしが見えな──」
姫実は結花の突然の言葉に噛んでしまう、そして結花は言う。
『全部全部一勝君が解決するから、それじゃあ、もうすぐ会議だから、電話切るね』
「ちょっ!?一勝が全部解決ってねぇ、おい!?」
つーつーと電話から聞こえる音に対し、姫実は言う。
「はぁ……?マジか、いきなり過ぎるわ、後で一勝に話を聞こう」
そう言って、一勝の電話を待つ姫実──

「えーと、青空君、結花にかかってきたのは……?」
『姫実ちゃんですね、まぁ、すぐに電話を切ったのであまり話をしていませんが……『全部一勝さんに任せる』って言いましたよ、あの人』
「もしも目の前に居たらボコボコにしているよ」
一勝はそう言って、溜息を吐く、全く、結局は俺が全て解決するんだから……そう思いながら青空に言う。
「あーもう、分かった、分かった、全部全部解決してやる、アシュラも、アシュラの祠も、全部全部解決してやる、それでいいな?」
『だから、僕も手伝いますって』
青空が一勝に言うと、一勝は笑う。
「いや、いいよ、今週中にアシュラを見つけてアシュラを倒し、封印してくるよ、それじゃあ、お休み」
『あっ、ちょっと一勝さん……』
そう言って、一勝は電話を切る、そういえば話に出ていないけど、アリスはどうなっているのだろう?封印が解けた事は知っているのか?そう思いながら電話をかけようとする、だがアリスは女性だ、女性は全て姫実に任せている、なので、かけるのなら姫実だろう、そう考えて、携帯をポケットに入れる、封印が解けたアシュラ、だが封印が解けたばっかだからまだ本領発揮は出来ないだろう、そう考えて急いでアシュラを探す事を考える一勝──アシュラが見付かるかは分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.147 )
日時: 2016/12/09 20:34
名前: 彩都 (ID: loE3TkwF)  

「ふむ……此処は何処なんだ?完全に見覚えが無いが……?」
アシュラがそう言うと、仮面の修道女が答える。
「ハッ!此処は廃工場と言う場所、アシュラ様を隠すにはうってつけの場所です!」
「廃工場、ねぇ……そうか、私は封印されていたから、隔離して隠す場所が必要だった、と言う事か」
「左様で御座います」
「そうかそうか……それにしてもまだ『時代』が早過ぎたな、私はまだ封印を解かれる時の存在では無い、軽く千年以上封印されなくてはならないと思うのだがな?」
アシュラはそう呟いてから仮面の修道女を睨んだ、仮面の修道女はアシュラのオーラに対し、震える、一体何なんだ、この威圧感は……!?今の今迄感じた事のない高圧的なエネルギー、一体何処にそんなモノを隠していたんだ、アシュラ様は……ッッ!と思いながら仮面の修道女は言う。
「そっ、それでも私達をお助けして欲しいから私は封印を解除した迄で……」
「あーあー、分かってる、分かってるって……とりあえず、私の力を取り戻さなくてはならない、おい、仮面、少し私とデュエルをしろ、本気で来い、本気で来ないと『食べる』、いいな?」
アシュラがそう言うと、仮面の修道女は敬礼する。
「ハッ!私、仮面の修道女はアシュラ様と本気のデュエマをします!」
「そう、それで宜しい」
アシュラはそう言うと、腰からデッキケースを取り出す、デッキケースは龍の顔が掘られていた。
「それではデュエル台を用意しますね……」
仮面の修道女がそう言うと、アシュラは言う。
「フンッ、そんな物は要らん、目の前に見えるだろう?透明なデュエル台が……」
「えっ?……!?」
仮面の修道女の言葉に対し、アシュラが返答する、透明なデュエル台?一体何処に……あっ、見つけちゃった、というより、これは一体……?
仮面の修道女がそう思うと、アシュラが呟く。
「それは私のオーラで具現化させたただのデュエル台だ、普通のデュエル台よりも硬度が凄いぞ?どんな強力な召喚方法を用いても、罅一つつかない」
「は、はぁ……つまり私はアシュラ様のオーラで出来たこのデュエル台を使用すればいいと?」
仮面の修道女がそう言うと、アシュラは頷く。
「あぁ、そうだ……さぁ、本気で来い、仮面……お前の本気、しかと受け止めさせてもらう!」
「うっ……本気で行きますよ、アシュラ様!!」
デッキシャッフル、シールド展開、手札確保、そしてアシュラと仮面の修道女は同時に叫ぶ。
「「デュエル……スタート!!」」
仮面の修道女とアシュラのデュエルが始まった、そしてデュエルは華麗に進んでいく──

一ターン目──
「それでは私が先攻!光のマナをチャージしてターン終了です!」
「まぁ、序盤はそうだろうなぁ」
アシュラはそう呟きながらデッキを捲る。
仮面の修道女のターン、光のマナをチャージしてターン終了。
「私のターン、ドローだ、火のマナをチャージ、私もターンエンドだ」
アシュラのターン、火のマナを置いてターンエンド。
二ターン目──
「私のターン、ドロー!光のマナをチャージ!ターン終了!」
「ほう、何もしないのか……悪手なのかもしれないな」
アシュラはそう呟いてからデッキからカードを引いた。
仮面の修道女のターン、一ターン目と同じく、光のマナを置いてターン終了。
「私のターン、ドローだ、私は火のマナをチャージ、ターンエンドだ」
アシュラのターン、一ターン目と同じく、火のマナを置いてターンエンド。
三ターン目──
一体何を考えているんだ……?完全に私と同じじゃないか、そして私は悪手じゃない、後半から攻撃していくスタイルなのだ、だから悪手でも何でもない、行動がただただ遅いデッキなのだ、『龍王』は……仮面の修道女はそう思いながらデッキからカードを引く。
「私のターン、ドロー!光のマナをチャージ、ターン終了!」
仮面の修道女のターン、同じく、光のマナをチャージしてターン終了。
「……中々動かないデッキだな、いい加減動かさせてもらおう、相手のデッキの観察は終了だ」
アシュラがそう言うと、仮面の修道女は驚く、えっ?今さっき何て言った?『相手のデッキの観察は終了だ』……?まさか私のデッキを探る為に『態々(わざわざ)同じ行動をした』、と言う事か!?仮面の修道女はそう思いながら焦る、結構余裕なんですね、アシュラ様は……仮面の修道女がそう思っていると、アシュラがデッキからカードを引いた。
「私のターン、ドローだ、私は火のマナをチャージ、そしてマナを三枚タップ、現れよ、火の鳥、ファイアー・バードよ!我が前に現れよ!『コッコ・ルピア』よ!」
アシュラはそう言って、『コッコ・ルピア』を場に召喚する、えっ?何その大層な召喚口上は?大袈裟過ぎる、そう思いながら仮面の修道女は身構える、何故なら、『一番最初にクリーチャーを召喚した』からだ、そして『コッコ・ルピア』、つまり、『次のターンからドラゴンのコストが2も減る』のだ、これは少し気をつけなければならない。
「私はターンエンドだ」
アシュラのターン、火のマナをチャージして、手札から『コッコ・ルピア』を召喚した。
そうか、次は自分のターンか、そう思いながら仮面の修道女はデッキからカードを引く。
次のターンで四ターン目だ、デュエルはまだ序盤、どちらが勝つかはまだ分からない……

Re: DM エクストリーム ( No.148 )
日時: 2016/12/13 20:32
名前: 彩都 (ID: O/vit.nk)  

四ターン目──
「私のターン、ドロー!」
ふむ……中々『龍王』が来ませんねぇ、残り四ターンで来るかどうか……?仮面の修道女はそう思いながらターン終了を宣告する。
「私はこれにて光のマナをチャージして、ターン終了!」
仮面の修道女のターン、光のマナをチャージして、ターン終了。
「…………」
アシュラは無言のまま深呼吸する、そして一気に目を見開いてドローした。
「私のターン、マナをアンタップして、ドローだ!火のマナをチャージして、3マナタップ、手札から『シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン』を召喚!効果は使用出来るが、マナにドラゴンが今の所存在しないので、発動しても無駄!そして私はターンエンドだ」
……成程、ドラゴンデッキって事か、だが何か可笑しい、何だ……?この恐怖を感じる様なオーラは……?仮面の収蔵所はそう思いながらカードを引く。
アシュラのターン、火のマナをチャージして、『シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン』を召喚し、ターンエンド。
五ターン目──
「私のターン、ドロー!」
仮面の修道女はカードを引いた、すると、『龍王:ターン・ナンバー』が手札に現れる、よし、残り三ターンを耐え凌げば……そう思いながらマナチャージをする。
「私のターン、光のマナをチャージし、ターン終了!」
仮面の修道女のターン、ドローした手札に『龍王:ターン・ナンバー』が現れる、そして光のマナをチャージして、ターン終了。
「……貴様のデッキ、中々動かないな、逆に驚きだ、遅過ぎて少し欠伸が出そうだ」
アシュラがそう言うと、欠伸をする、本当にするのかよ、と仮面の修道女はそう思いながら少し呆れる。
「あはは……このデッキは遅くなればなる程強くなるんですよ……」
「成程、そんなデッキがあったのか、それは知らなかった」
アシュラはそう言って、デッキからカードを引いた。
「私のターン、アンタップして、ドロー!私は火のマナを一枚置いて、手札から『コッコ・ルピア』の効果でコストが2減って、コスト5のクリーチャー、火炎より現れよ、最強の龍よ!新たに息吹くは戦いの戦場!『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』を召喚!」
……またか、謎の召喚口上……仮面の修道女はそう思いながらアシュラを見る、中々強力なクリーチャーを召喚したな、だがまだ『シールド・トリガー』が私には残っている!
「そして私はターンエンド、中々いい召喚口上だな、惚れ惚れしてしまいそうだ」
アシュラはそう言って、大きく息を吸う、本当、強いのか良く分からない──と仮面の修道女はそう思いながらデッキからカードを引く──
アシュラのターン、火のマナをチャージして、『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』を召喚し、ターンエンド。
六ターン目──
「私のターン、ドロー!」
今、デュエルの流れはアシュラに流れているが、二ターン後、どうなって居るか分からない──私が『龍王』を引いて、逆転する未来も現れる──何とか私が勝たないと、操る身として、最低限の勝利を!仮面の修道女はそう思いながらマナチャージをする。
「私は、光のマナを置いて、ターン終了!」
仮面の修道女がそう言った瞬間、アシュラは大声で笑う、何とも野蛮な笑い方だった。
「げっげっげっ、げげげげげげげげげげげげげげげげげげげげ!!何だぁ……私の勝利じゃないか、よくこのターンでクリーチャーを、ブロッカーを出さなかったな、感謝しよう」
な、何を言っているんだ!?もう勝利が決まっただと!?どうして!?まだシールドは一枚も破られていないだろ!?仮面の修道女はそう思いながら不思議がる、まさか、もう手札が勝利出来る手札なのか!?
仮面の修道女は不思議がりながらアシュラの出を見る──
仮面の修道女のターン、光のマナをチャージして、ターン終了。
「私のターン、マナをアンタップして、ドロー!私はもうマナチャージをしない、さぁ、最後のエンターテインメイトだ!私は手札から『コッコ・ルピア』の効果でコストが2減って、コスト4のクリーチャー、新たな進化を携えて、目の前に飛翔せよ!今の姿は弱けれど、最後の姿は神をも潰す最強なるドラゴン!『ボルシャック・NEX』、召喚!効果で『ルピア』と名の付いたクリーチャーをデッキから場に出す!私が出すのは『マッハ・ルピア』!『マッハ・ルピア』の効果は、『アーマード・ドラゴンを『スピード・アタッカー』にする』効果!なので、『ボルシャック・NEX』も『スピード・アタッカー』に!そして『バルケリオス・ドラゴン』をG・ゼロ効果で場に出す!そして『バルケリオス・ドラゴン』の効果は、『バトルゾーンにアーマード・ドラゴンが2体以上あれば、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい』だ、効果を満たしているので、場に出す!」
「……一気に三体展開か、中々強いですねぇ、ですが、『シールド・トリガー』に『スーパー・スパーク』とかが来たらどうなんです?」
仮面の修道女がそう言うと、アシュラは言う。
「来る訳が無い、そんな簡単にトリガーは来ない」
アシュラはそう言って、カードをタップする。
「私は『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』でトリプル・ブレイク!そこで、『シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン』の効果を発動!『バトルゾーンにある自分の『ボルメテウス・武者・ドラゴン』または名前に『NEX』とあるドラゴンがあれば、このクリーチャー以外の、バトルゾーンにある自分のドラゴンは全て『パワーアタッカー+4000』を得、シールドを更に1枚ブレイクする』!場には『ボルシャック・NEX』が居るので適用、なので『紫電』は三枚ブレイクとなる!」
アシュラはそう言って笑う、仮面の修道女は考える、来ない訳が無い、と!仮面の修道女は一枚ずつシールドを確認していく……『シールド・トリガー』が来るかは分からない──


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