二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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DM エクストリーム
日時: 2015/10/03 05:53
名前: 彩都 (ID: ???)  

初めまして、そうでない人も初めまして、彩都(サイト)と申します。
DMはデュエルマスターズの略です。
オリジナルカードも出るかもしれません。
複雑・ファジー小説にて、『セカイ戦記』を執筆中ですので、こちらも宜しくお願いします。

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Re: DM エクストリーム ( No.154 )
日時: 2017/01/03 21:21
名前: 彩都 (ID: zbxAunUZ)  

「とりあえず、アシュラのデッキの事を教えておこうか」
一勝がそう言って、机に何枚かのカードを置いて、説明する、レンもその机に向かった。
「とりあえず、言っておく事が一つ、『絶対最初は守れ、そして最後も守り尽くせ』、アシュラのデッキは特殊だ、最初は相当速く、攻撃も早くされてしまう、そしてデュエルも終盤になると一気に高コストクリーチャーで攻撃されて終わってしまう──例えば、最初は『凶戦士ブレイズ・クロー』とかで二ターン目から攻撃される、そして終盤は『ボルシャック・クロス・NEX』で攻撃される、と言った様に──そしてこの戦法に対し、対応が出来るのは、『マナ加速して先に攻撃する赤緑デッキ』の戦法と、『初期のターンでブロッカーを大量展開して、その後『ダイヤモンド・ソード』で一気に攻撃する光防御デッキ』の戦法と、『召喚酔いを進化クリーチャーで対処するスピード進化水デッキ』の戦法──まぁ、とりあえずアシュラに対抗出来るのはまだあるんだけど──ここ迄聞いて理解した事はあるか?」
一勝が自分のカードを持ちながら四人に問う、すると手を小さく上げて水姫が答える。
「も、もしかして、一勝さんが言ったデッキの戦法全て『私達のデッキの文明の戦法』って事ですか?」
水姫がそう言うと、にやにやと一勝は笑う、そんな一勝に対し光が言う。
「確かに……それだと自分達のデッキを少し改造したら、対応出来るって言っている様なものですもんね、一勝さんの言い方だと……」
光の言葉に対し、一勝は手を叩いた、まるで二人を賞賛する様に──
「うん、水姫君も光君も正解、確かにそうだね、君達の文明のデッキの対処法を教えた、そして君等のデッキを少し改造したらアシュラには対処出来る、と言う事は……」
一勝の言葉に対し、レンが反応する。
「と言う事は……アシュラに勝つ事が出来る……!」
レンの言葉を聞いた一勝は頷く。
「あぁ、勝てる、だけど絶対じゃないけどね、デュエルには運も必要だからね、運の事さえ考えなければ有る程度は勝てると思う」
「そうなんですか……」
「成程な……」
水姫、光がそう言って黙りこむ、だがそんな空気をお爺さんはぶち壊す。
「だったら早くデッキを改造したらどうじゃ?早く改造して、早く練習試合を開始した方が自分の為にもなるし、相手の為にもなるぞ?」
「お爺さん、それが出来たら苦労しねぇよ、だってそのデッキに合うカードを探さないといけないんだぜ!?その時間も考えないと……」
お爺さんの言葉に対し、光がイライラして反論する、だが一勝はそんなやり取りを見て、鼻で笑った、まるで『幼稚な戦いだな』、と言いたそうな笑いで。
「な、何が可笑しいンスか、一勝さん!?一勝さんも急いでアシュラに対処しないと!」
「そ、そうですよ!もしも私達三人が負けたら……残るのはアシュラを倒した五人に手が掛かっているんですよ!?」
光、水姫が一勝に言う、だが一勝は笑ったままにやける、一体何を考えているんだ一勝さんは?とそう思いながら光は自分の右手に拳を作った。
「俺が急いで倒さないと……俺は急いでデッキ改造の為にカードを漁ってきます!」
光はそう言って、ドムドムのストレージコーナーで光文明のカードを探して見続ける、そんな光に対し、水姫も動こうとした、だが一勝がそれを止める。
「ど、どうしてカードを漁ってはいけないんですか?一勝さんだって世界を、地球を壊されたくないでしょう!?」
「なぁに言ってんだ、確かにそうだが?だけど、俺はまだ言っていないぜ、まだまだ言いたい事があるんだからなぁ」
一勝はそう言って、水姫に言う。
「だって、まず三人のデッキでも対処出来るんだもん、もう完全に勝てる可能性はある、後はラッキーな運に賭けるしかないけど」
一勝がそう言うと、水姫は驚いた、えっ?私達の今のデッキでも対処出来ているんですか!?そんな筈は無いと思うけれど……そう思いながら一勝に聞く。
「ほ、本当に日本大会常連者な私でも勝てるんですか……?相手は日本大会優勝者レベルでしたが……?」
「あのさぁ、それって仮面の奴等の話だろ?逆にアシュラがその仮面達よりも強いって証拠はあるのか?無いのに勝てないのか?」
「た、確かにそれはそうですけど……」
一勝の言葉に引いてしまう水姫、確かに言い分は合っている、後は私が強くなるだけかもしれない……そう思いながら水姫は深呼吸する。
「おいおい、そりゃないぜ一勝さん、まるで騙された感覚だぜ……」
光はそう言って一勝の前に現れる、そして光が言う。
「もう少し人の話は聞くべきだったぜ」
「そりゃすまないね、無意識に話していたよ、少しは対処しないとな」
一勝はそう言って、大きく息を吸った、そして三人に言う。
「とりあえず、君達のデッキはアシュラに勝てるデッキだ、だから後はアシュラを倒す強い心と強運だ、その二つが無いとアシュラには勝てないぜ」
一勝がそう言うと、水姫、光が言う。
「はい、分かりました!」
「おう!心だけは一応強いぜ!」
二人がそう言うとレンは考える、本当に自分のデッキで勝てるのか?というより『自分が作った』デッキなんて持っていない……二つ共貰ったデッキだ、一つは一勝本人の物……何れは自分のデッキを作りたいな、と思いながら大きく深呼吸した──今は『勝つ』よりも、『強くなる』が最優先だ──

Re: DM エクストリーム ( No.155 )
日時: 2017/01/06 21:02
名前: 彩都 (ID: ???)  

「さて、とりあえず、この廃工場とやらの近辺を潰しておけば、相手も迂闊に動けないだろう」
アシュラはそう言って、赤ペンを持って廃工場の地図の周りを丸で囲んだ、その地図を見て、龍華はアシュラに言う。
「……えらい範囲が広い事やら、まぁ、いいですか、どうせ最初は近辺侵略で」
「そうだ、まず世界を破壊するには、自分達の土地を相手が入ってこれない土地にするんだ、自分達が動ける土地で相手が動けない土地にする、その土地の方が良いぞ、土地勘も出来るからな、相手が動けない間に自分達で攻撃する、という事も出来る」
アシュラの言葉に対し、納得する龍華。
「成程……ですが私達人間はアシュラ様の様に屈強な肉体は持ち合わせておりません、特に女子はひ弱です、ですので、この案は少々危ういでしょう、逆に仲間が減ってしまう場合があります」
「ん?そ、そうか……それならもう少し考えなければな──!?」
龍華の言葉を聞いて、少し納得したアシュラ、だが、急にアシュラは立ち上がって、鼻で匂いを嗅いでいく。
「!?この匂いは!」
「どっ、どうしたんです!?」
いきなりの行動に対し、龍華は不思議がる、そしてアシュラが眉を顰(ひそ)めながら呟いた。
「何故だ……何故アイツが……!?」
アシュラはそう言って、自分が愛用していたデッキを腰のデッキケースに着用して、カーテンをマント代わりにして上半身を隠した、そしてアシュラは廃工場を出た、その突拍子も無い行動に対し、龍華は焦ってアシュラを追いかける。
「ちょっ、アシュラ様!?何処へ行くんですか!?」
「何処へ行く?簡単だ、宿敵の居場所を壊しにな」
そう言ってアシュラは高速移動して宿敵の場所を目指した──

「さて、後、強くなるにはデッキの回し方だよな、大丈夫、ちゃんと教える存在が居るから」
一勝がそう言って、レン、光を指差す。
「光君、連勝の相手は俺だ、俺がお前等二人を特訓つけてやる、そして水姫君、水姫君だが──」
一勝がそう言った瞬間、ドムドムのドアが急に開いた、そしてマントに包まれし存在が現れる。
「だ、誰だ……?」
「えっと……誰なんでしょう?」
「ん?客か?客なら放って置いて……」
光、水姫の次に一勝が言う、するとマントに包まれし存在が一勝を指差す。
「フフフ……懐かしいな、ガキの頃もあまり見た目は変わって居ないな、変わっているとしたら、髭が生える年齢になり、背が高くなった、所か……懐かしいな、緑川一勝!何年も前に貴様等ガキ共五人に封印されて次にお前らを倒す事を待っていたぞ!そうだ!私はアシュラだ!封印されたこの恨み!今果たさせてもらおう!」
アシュラはそう言って、マントで作ったフードを外した、アシュラの顔を見て一勝は驚愕する。
「!?……な、何でお前が俺の目の前に存在するんだよ……!?お前は封印された筈だ!何故封印が解けているんだ!?答えろ、邪神がぁ!?」
大声で怒鳴る一勝に対し、にやにやと笑ってアシュラが一勝に言う。
「フフフ……貴様は間違っているぞ、緑川一勝──封印とは、何れ解かれる物なのだ、今解けても百年後解けても結局は解けているのだから意味が無いだろう?私は解かれるべくして解かれる存在なのだ、封印されても結局はその封印でさえ解かれるのだ、そして因縁を私は断ち切りたいのだ、私は貴様に勝利し、封印する事を辞めさせる、それが今の私の行動だ、さぁ、封印をもう一度するか、封印をもうしない事を今此処で宣言するか、それを全てデュエルで決着を着けようじゃないか……!!」
アシュラがそう言うと、一勝は叫んで反論する。
「ざっけんな!俺は日本を、世界を破壊したくも無いし、されたくもねぇ!今この世界で生きるのが楽しいからだ!お前みたいな邪神が地球を破壊するのなら、俺がもう一度否応無しに封印してやる!デュエル?ふっざけんな!そんな事をする暇があったらお前をもう一度封印する事を考えるわ!俺がもう一度封印してやるから安心してこの世界が崩壊する迄封印されてろ!」
一勝の言葉に対し、アシュラは『プッ』と噴いて笑ってしまう、まるでガキの戯言だ、と言わんばかりの笑いを放つアシュラ。
「フフフ……フハハハハハハ!面白い、面白いぞ、緑川一勝!矢張り貴様は私を倒したデュエリストだな!だが甘い!今回はもう世界を壊したりしない、何気にこの地球とやらは大きいからな──」
そういうアシュラに対し、一勝が言う。
「は、ハァ?な、何言ってんだよ、どういう事だ、邪神がぁ……?今度は何を破壊する気なんだ……!?」
一勝は焦りながら言葉を紡いでいく、まるで厭な予感しかしない、自分の予想している言葉が出たらどんな感情になるだろうか?そう思いながら一勝はアシュラの言葉を待つ。
「フフフ……実は分かっているんだろう?緑川一勝よ?簡単だよ、今度は『日本を壊す』、跡形もなくなぁ……!!」
邪悪な笑みを作るアシュラに対し、一勝は『コイツ……ッッ!』と思い、言葉を放とうとした、だが、自分より先に言葉を発した者が居た、それは、レン、光、水姫だった。
「巫山戯んな、お前の野望なんて阻止してやる!」
「俺だって守れる力位有るんだよ!俺だってお前の野望をぶち壊してやるぜ!」
「日本大会常連者の私に勝てるんですか?私だって一般人より強いんですよ!」
「……ッッ!」
コイツら……アシュラに対して恐怖が無いからこんな事が言えるんだよ!と、思いながら心の中で少し安心する一勝、あれっ?何で『安心している』んだ?そう思い、少し考えた、そして一つの結論に辿り着いた、まさか自分は『コイツら三人に希望を持っている』から安心したんじゃないか?と……そしてアシュラが言う。
「ほう?まさか世代交代、という奴かな?それでも私は数年前に世界を壊した男だぞ?」
アシュラの言葉に対し、レンが言う。
「で?そんな存在を倒した人間の家族だぜ、俺は?」
レンの言葉にアシュラが『ほう?』と言う。
「まさかもう子を宿していたとは……成程、確かにその情報だけを読み取ると強そうだな、本人の強さは分からんが」
「……いや、一勝の子じゃないし、一応甥っ子なんだけど、自分」
レンがそう言うとアシュラは焦る。
「そ、そうだったのか、すまん」
そう言った後、アシュラは背を向いた。
「緑川一勝、生きていて良かったな、これで壊す楽しみが残ったよ」
そう言ってアシュラはその場を去った、三人にとって、アシュラとの初めての邂逅だった──

Re: DM エクストリーム ( No.156 )
日時: 2017/01/10 21:53
名前: 彩都 (ID: ???)  

「…………」
アシュラが去った後、レンは急に膝の力が抜けて尻餅をついてしまった、他の二人もそうだった、急に倒れこんで、床にへたり込んでしまう、何なんだ、あのオーラは!?何とも形容しがたいオーラ、まるで圧迫されるかと思った、レンは大きな汗を掻きながら椅子に座って深呼吸をする、レンが感じたのは『恐怖』、その物だった、何も言えない恐怖、言葉を発するのにも勇気がいる様な感覚がした、あれがアシュラ……何とも強そうな雰囲気だった、レンはそう思いながら一勝に言葉を発した。
「あれは……何なんだ!?伯父さん、少しでも良い、アシュラの情報を……アシュラの情報を少しでも分けてくれ!」
「お、俺からも御願いします……喋る事さえ勇気がいる様な気分だった……何なんだよ、あの存在──まるで人間とは思えない存在だったぜ──絶対強いよな、あのオーラを感じて……」
「私からも御願いします……一勝さん、私達に少し情報を分けてくれませんか……?あのままじゃ気圧されてデュエルが出来ない可能性もあります──」
レンに続いて光、水姫も一勝に言う、そして一勝は大きく深呼吸をしてから三人に言った。
「そうだな……だったら恐怖に耐えるんだ、耐えないとアイツには勝てないよ、それしか俺には言えない、後は自分で探すんだな、個人個人で恐怖の攻略は変わってくるんだ、俺の攻略法を試したり実践した所で自分達自体の恐怖の攻略法とは言えない、だから自分達で創意工夫するんだな……」
一勝はそう言ってドムドムを出た──ドムドムには静寂を残して去った──

「中々のオーラだったな、緑川一勝──」
そう言って、廃工場に戻ってきたアシュラはソファに座りながら黄昏れる、そして右手に拳を作る。
「まさか自分のオーラを出して私のオーラを押し返すとはな……恐れ入ったよ、だが私のオーラがあまりにも多過ぎて対処しきれていなかったがな──そしてあのガキ達だ、あのガキ達もよく恐れずに私に歯向かったな、未来の人間は勇気があるな、それにしても最初に喋ったガキだ、昔の緑川一勝によく似ているな、まるで親子の様だが、親子では無いらしかったな──」
アシュラは空を眺めながら呟いていた、そして邪悪な笑みを浮かべる──
「あぁ、楽しみだ、この新たなデッキで倒せるかどうか……いや、倒せる、絶対に倒せるな、何故なら私は最強の存在なのだから──アハハハハハハ!」
アシュラは大声で笑う、まるで倒すのが楽しみな少年の様に笑った──

「恐怖の克服、ね……まず恐怖を知らないと対処できねぇわな」
光がそう言うと、水姫が提案する。
「ゴキブリとかどうでしょう?まず一部屋にゴキブリを解き放ってその部屋で生活する、とか?」
「……それ、水姫が出来るか?」
光が呆れながらそう言うと、首を横にブンブンと強く振る水姫、出来ないなら言うなよ……と思ってしまう。
すると次にレンが光に提案する。
「なぁ、アシュラの恐怖はどんなんだった?俺的に言えば、『本能としての恐怖』、対抗しないと喰われるって感覚だったな、二人は?」
「恐怖って……俺の場合は『飲み込まれる恐怖』だったな……少しでも動かないと闇に飲み込まれそうな恐怖だったな……」
「恐怖、ですか……私の場合は、『全てを失ってしまう様な恐怖』、でしたね……少しでも動かないと、周りの皆が失ってしまう様な恐怖でした──」
光、水姫がそう言うと、レンは腕を組んで考える──そして一つだけ良い案が浮かんだようだった。
「あっ」
「あ?何だよ、何か思い付いたのか?」
「あ?あ、とは何でしょう?母音?」
二人が反応すると、レンは指を立てて二人に言う。
「そうだよ!恐怖何だよな!そうだそうだ!そうだったのか、自分が感じたのは『あの恐怖』だったか!」
レンはそう言って、二人に説明する。
「えーと、俺が言ったのは、『本能としての恐怖』って言ったよな?この恐怖って自分では一回体験しているんだよな、体験しているのを完全に忘れてたわ」
「はぁ?この恐怖を一回経験している?何処で経験しているんだよ?」
「そうですよ、私はともかく、光君も経験していない筈ですよね?」
光と水姫がレンに言うと、レンは立てた指を横に揺らして、『ノンノンノン』、と言う。
「まぁ、二人が経験しているかは別だけどな──実は経験した場所が特殊なんだよ、だから思い出せなかったんだ、その場所と言うのが!」
「その場所と言うのが!?」
「その場所?とは……」
二人がそう言って、レンが言う。
「『クリーチャー・ワールド』だ、俺は『クリーチャー・ワールド』でこの恐怖を体験していたんだ、『赤竜神』と出会った時と同じ恐怖を……!」
レンがそう言うと、光と水姫は驚いた、そんな場所でレンは経験していたのか、と思う。
「成程な……だけど、どうやって恐怖を克服するんだ?その世界に行っても、克服出来るかは分からないんだぜ?」
光がそう言うと、レンが言う。
「いや、克服出来る!出来ないなんてあり得ないからな」
「そうですか、それでは私達も行きましょう!『クリーチャー・ワールド』へ行って、自分の恐怖を克服するんです!」
水姫がそう言うと、光がツッコむ。
「ばか!人の話を聞いていなかったのか!?一勝さんは人それぞれに『恐怖』があるから、一人一人で探せって言っていたんだぞ!?皆でその世界に行って恐怖が克服出来るとは思えねぇ!」
光がそう言うと、お爺さんも水姫の案に賛成する。
「ちょっとお爺さんも!?……はぁ、分かったよ、行けば良いんだろ、行けば!そしてもしも恐怖が克服出来なかったら個人個人で恐怖を克服しに行く事!これでいいな!?」
光の言葉を聞いて、水姫とレンは喜んだ、そして明日『クリーチャー・ワールド』に行く為に今日の所は解散した、果たしてレン、光、水姫は『クリーチャー・ワールド』で恐怖を克服出来るか、それは三人には分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.157 )
日時: 2017/01/13 21:12
名前: 彩都 (ID: 49hs5bxt)  

「遂に明日か……!!」
自分の部屋の中でレンが一人呟いて、目の前に置かれた二つのデッキを見つめる、一つは『JET』のデッキ、もう一つは一勝が作った火文明と自然文明の二色デッキだ。
「……明日『クリーチャー・ワールド』に行って、俺が体験した恐怖を克服する!その為には自分が恐怖に打ち勝たないといけないんだ……」
レンはそう言って、少し下を向く、そして誰にも聞こえない声で呟いた。
「……そんなの、出来るかなぁ?出来たとしても他の二人には恐怖の種類が違うからなぁ、克服出来るか分からない……」
レンは自分の言葉に落ち込む、だが、急にレンは立ち上がって、両手で自分の頬を叩いた。
「そんなの!行ってみて、体験しない事には分からない!自分はそれでも恐怖を乗り越えないといけないんだ!俺一人でも恐怖を克服しないとアシュラのあのオーラには対抗出来ないんだ!少しでも恐怖を克服して、俺は前に進んで、アシュラを倒すんだ!よし、今日の所は早めに寝ておこう、どうせ光が『レン、また遅刻かよ!?』とか言われるかもしれないからな」
そう言って、レンはベッドに向かおうとする、すると『JET』のデッキから、『赤竜神』の声が聞こえた。

おい……連勝よ……起きているか?

「ん……?何処だ?誰なんだ?」
レンがそう言うと、『赤竜神』が少し呆れて、レンに言う。

こっちだ、デッキの中、『赤竜神』だ……

「あっ何だ、『赤竜神』か、どうしたんだ、こんな夜中に?もうすぐ寝たいんだけど?」
レンがそう言うと、『赤竜神』は少し怒鳴り声を上げてレンに言う。

うっさい!そんな事はどうでもいいのだ!それよりもほら、えーと、昼に来たあのマントの男!

『赤竜神』が唸りながら思い出しているとレンが頭を掻きながら『赤竜神』に言う。
「んー?何なんだよ、突然……?アシュラがどうしたんだよ?」

そう!そうだ!アシュラだ!あー思い出した……

『赤竜神』がそう言うと、レンは不思議そうに『赤竜神』に言葉を発す。
「えーと、『赤竜神』さん?アンタ、一体何を思い出したんだよ?アシュラのデッキの内容か?もしくは討伐方法か?一体何なんだ?教えてくれよ?」
レンがそう言うと、『赤竜神』は震えながらレンに言った。

……アイツは……お前の力じゃ勝てない、もしも恐怖を克服しても絶対に勝てない、何年も『クリーチャー・ワールド』で封印されてきた我が言うのだ──封印された場所に本当に強い存在が通るとオーラで分かるものだ──とりあえず、お前は傍観者でいれば良い、分かったか?

『赤竜神』がそう言うと、レンは『赤竜神』に対し、怒鳴る、まるで怒りを露わにして、怒鳴る様に。
「巫山戯んな!お前も俺がアシュラに勝てないとか言う気かよ!?巫山戯んな!俺だって相当強い筈だ、勝てない訳が無い!少しは挑戦する──」

巫山戯ておるのはそっちだ、連勝よ、多分だが、今の人類ではアシュラとやらに勝てる確率は──ほぼほぼゼロに近い──

レンの言葉を遮って、『赤竜神』が言う、『赤竜神』の言葉にレンは血の気が引いた。
「そ、それ、本当かよ……!?『赤竜神』、まさかだとは思うが、伯父さんでも勝てない、とか言うんじゃないだろうなぁ……」

…………

レンの言葉に『赤竜神』は無言で返答する、だがレンは『赤竜神』に迫る。
「うっ、嘘だろ……!?おい、無言ってどういう事だよ!?おい!答えろよ!『赤竜神』!」無言のまま返す『赤竜神』に対して、レンは大きく溜息を吐いて、『赤竜神』に言う。
「……はぁ、これ以上言い合っても無駄か……分かったよ、分かった分かった、分かりました、どうせ俺達人類じゃアシュラには勝てないですよーだっ!そして俺は寝る!明日の為に光にキレられない為にな!」
レンは急いで布団の中に入って、ベッドの上でゴロゴロする、そしてすぐに寝息を立てる、その様子を見ながら『赤竜神』は呟きながら考える──

勝てる事は勝てるのだが……『今の所、本気を出せば』、な──一勝と言う人物は『まだ本気を出していない』、『連勝、貴様とのデュエルでも』な──

『赤竜神』はそう言って、自分も寝る事を考える──明日は『クリーチャー・ワールド』に行くのだ、久し振りの故郷に『赤竜神』は少しウキウキしていた──

翌日──
「よし、何とか起きれた……」
レンはそう呟いて、寝癖を直して、欠伸をする、そして服を着替えて、外出用の服に着替えて、二つのデッキを腰に提げてあるデッキケースに入れて、一階に移動する。
そして一人で簡易な朝ご飯を作り、一人で朝ご飯を食べる、まだ一勝も起きていないので、実質一人ぼっちの朝ご飯だった。
「よし、食べ終わったし、シンクにお皿を置いてっと……よし、行ってきます!」
レンはシンクにお皿を置いた後にそう言って、玄関に足早に移動し、靴を履いて、家を出る、今日は『クリーチャー・ワールド』の方に向かう、今日はどんな事が起きるかなぁ?と思いながら待ち合わせ場所に向かう──待ち合わせ場所は『ドムドム』だ──

Re: DM エクストリーム ( No.158 )
日時: 2017/01/17 21:34
名前: 彩都 (ID: ???)  

「急がないと急がないと!」
レンはそう言いながら走って『ドムドム』へと向かう、そんなレンに対し、『赤竜神』は溜息を吐きながらレンに言う。

お前……今日は朝早く起きて『ドムドム』に行ったんじゃないのか……?

「そうだよ!朝早く起きたけど、『赤竜神』の所為で少し夜更かししたから、少しだけ寝坊したんだよ!ていうか、全てお前の所為!」

何でだよ!?朝ちゃんと起きなかったお前が悪いだろうが!我の所為にするなよ!?

『赤竜神』がそう言うと、レンは『赤竜神』に対し、キレた、そんなレンに対し、『赤竜神』は怒鳴りながら言い返す、全く、コイツは朝が苦手なのだろうか?そう思う『赤竜神』だった──

「はぁはぁ……少し休憩だ、とりあえず、水分補給しよう……」
レンはそう言って、立ち止まって休憩する、すると自販機を見つけたので、近くの自販機にお金を入れて、スポーツドリンクを飲む、うん、スポーツドリンクは美味いなぁ、そう思いながら自販機の近くに座って休憩する、すると『赤竜神』が不思議そうな声でレンに言う。

お、おい……そのでかい箱から何が出てきたんだ……?連勝よ、そんな危ない物を飲んで、体を壊さないのか?

「バッ、バカ!?んな訳ねぇだろ!このでかい箱は『自動販売機』つって、ジュースとか缶コーヒーとかを売っている機械なんだよ、そもそも危なくねぇよ……」
『赤竜神』の言葉に対し、レンは驚いてしまう、自販機も知らないとは……どれだけ古い存在なんだよ、この竜は……レンはそう思いながら呆れてしまう。
「そしてこの機械は『自販機』とも言うんだよ、そして自販機の中には詰め痛いジュースや温かいジュースとかも売っているんだ、これで理解したか?」
レンがそう言うと、『赤竜神』は不思議そうな声で渋々頷く、そしてレンに向かってまた不思議な事を言った。

な、なぁ、連勝よ、そのでかい箱には何が入っているんだ?人間か?それとも我等と同じクリーチャーか?

「……動力源は確か電気だった筈……」
『赤竜神』の問いに対し、レンは頬を掻きながら答える、実際自販機の動力源はあまり知らないので、レンもあまり詳しくは言い返せなかった、そして数分が経った後、『赤竜神』が『今更だよっ!?』とツッコミが入りそうな言葉を言った。

こんな休憩とかしているから、待ち合わせの時間に間に合わないんじゃないのか……?

「…………」
『赤竜神』の言葉に対し、レンは反論出来なかった、何故なら、『御尤(もっと)もです』、と心の中で思ったからだ──

「よし、休憩は終わったから、『ドムドム』へ向かおうか?」
レンはそう言って、その場で立ち上がり、体を伸ばす、そんなレンに対し、『赤竜神』は呆れながら言った。

その前に何分此処に居たんだ……?軽く十分だぞ!?そりゃ怒られるわ!

「う、う、う、煩いなぁ!人間はデュエマのクリーチャーとは違って空は飛べないし、空中で浮上する事さえ出来ねぇんだよ!んでもってデュエマのクリーチャーとは違って、疲れが出やすいんだよ!だから休憩しているだけなんだよ!そう、今日はたまたま休憩する時間が長かっただけだ!」
レンがそう言うと、無言のまま『赤竜神』が呆れる、コイツに封印を解いてもらうのは間違いだったかもしれない、そう思いながら溜息を心の中で吐いた──
「と、とりあえず、『ドムドム』に行こうぜ?こんな会話をしているうちに時間は刻一刻と進んでいくんだ、だから少しでも前に進まないといけない」
それを早く実行しなかったお前が悪い、そう思いながら『赤竜神』はレンに対し、溜息を吐く、そしてレンは前に少しずつ動き始めた──

「ハァ……ハァ……とりあえず、走っていけば少しは間に合うかなぁ?」
レンはそう言いながら腕時計を確認しながら走っていく、そして信号が目の前に見えた、その信号は緑色のランプから、点滅し、赤のランプに変わる、レンは赤になって、歩道の前で、急停止した、ギリギリ緑のランプのまま行けると思ったが、速さが足りなかったか、と思い、少し落胆する。
「全く、信号は面倒だなぁ、此処の信号は止まると結構時間が食うからなぁ……」
そう呟いていると、『赤竜神』が反応する。

連勝、その『信号』とやらは、緑、黄色、赤の奴か?

「あぁ、そうだよ、地球はこの信号を見て、車や自転車、歩行者の進む道を決めているんだよ、もしもこの信号が光らなく、動かなくなったら、地球は結構混乱するぜ?特に日本は車や自転車が多いから、絶対混乱して、事故が起きるな」
レンがそう言うと、『赤竜神』は呆れながらレンに言った。

だったら宙に浮けば良いじゃないか、地球には色々な物がある、だから宙に浮いて自由に移動出来る機械もあるんじゃないのか?

「……ある事はあるんじゃないのかな?だけど人間で使用するにはまだまだ試行錯誤が必要とか?」
レンが『赤竜神』にそう言うと、『赤竜神』は『ふむ、まだ宙に浮く事は出来ないのか、宙に浮いて、高速移動する事はとても気持ちが良いぞ?』と言う、まぁ、スカイダイビングみたいな物か、とレンは考える、そんな事を考えていると信号が赤のランプから緑のランプに変わる、レンは赤のランプから緑のランプに変わった瞬間に横断歩道を走る、『ドムドム』迄後少しだ──


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