二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- DM エクストリーム
- 日時: 2015/10/03 05:53
- 名前: 彩都 (ID: ???)
初めまして、そうでない人も初めまして、彩都(サイト)と申します。
DMはデュエルマスターズの略です。
オリジナルカードも出るかもしれません。
複雑・ファジー小説にて、『セカイ戦記』を執筆中ですので、こちらも宜しくお願いします。
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- Re: DM エクストリーム ( No.139 )
- 日時: 2016/11/11 21:35
- 名前: 彩都 (ID: ae8EVJ5z)
「私のターン──ドロー!」
謎の仮面の修道女はデッキからカードを一枚引いて、引いたカードを確認する、そして謎の仮面の修道女は驚いた。
「このカードは!?」
そう言って、深呼吸して考える、コストが幾分か高い、だからまだ出せない──!!だが『チャージャー』呪文さえ来たら、少しはマナ加速は出来るだろう──そう考えて、手札に加える。
「私は闇のマナをチャージして、ターンエンド!!」
謎の仮面の修道女のターン、ドローしたカードがいいカードだが、コストが高過ぎて、召喚が出来ない。
なので、『チャージャー』呪文を待つ事にして、闇のマナをチャージ、そしてターン終了。
「何もしなかったのね……」
結花はそう言って、デッキに手を置いて、デッキからカードを引く──
七ターン目──
「私のターン、ドロー!」
結花はそう言って、デッキからカードを一枚引く、そして結花は呟く。
「まだまだキーカードは来ているのね──どうやら、デュエルの神様は私に勝たせたい様なのね──」
結花はそう言って、マナを一枚チャージする。
「私は自然のマナをチャージ!私は9マナをタップする、そしてマナゾーンにあるマナを三枚選ぶ、そのマナは全て種族が『ドラゴン』!!現れよ!『超天星バルガライゾウ』!!」
結花はそう言って、マナからタップされた三枚を選択して、『超天星バルガライゾウ』をタップされた三枚の上に置いた。
「さぁ、これでどうかしら?キーカードでは無いにしろ、貴方は負けるわ、『シールド・トリガー』が現れない限り、貴方の敗北が決定するわ──」
結花がそう言うと謎の仮面の修道女は思う。
(くそっ!私だってこの状況を大逆転出来るカードが手札にあると言うのに!)
謎の仮面の修道女がそう思いながら、自分の手札を確認する──だが今は出せないので、今は耐えるしかない。
「行くわよ──バトルフェイズ!『超天星バルガライゾウ』でトリプル・ブレイク!そして効果で、『メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の山札の上から3枚を全てのプレイヤーに見せる。その中から進化ではないドラゴンを好きな数、バトルゾーンに出してもよい。残りを墓地に置く』を発動!」
結花はそう言って、デッキの上から三枚をチェックする、一枚目、呪文『フェアリー・ライフ』、二枚目、呪文『デーモン・ハンド』、三枚目、呪文『エナジー・ライト』だった。
「何ですって!?全て呪文!?逆に強運!」
「えぇー!?クリーチャー一枚も無かったの!?」
結花が叫ぶと、光は捲ったカードに対し、驚く。
「何で三枚共クリーチャー出ないんですか!?」
光がそう言うと、結花が言う。
「流石に出ない状況なんか考えないっての!だっ、だけど、『超天星バルガライゾウ』のブレイクが残っているわ!さぁ、さっさと三枚ブレイクしなさいよ!」
結花が謎の仮面の修道女に叫ぶと、謎の仮面の修道女は破壊されたシールドを確認する。
「一枚目、トリガーなし、二枚目、トリガーなし、三枚目、トリガーなし──三枚共無かったわ──さぁ、残りは一体ね」
謎の仮面の修道女がシールドチェックを終える、何とか結花は安心したようだ──そして結花は叫ぶ、一枚のカードをタップして──
「行けぇ!『蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』!!仮面の最後のシールドをブレイク!」
そう言って、『蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』をタップして、シールドに攻撃する、そのまま謎の仮面の修道女のシールドが破られる──
「よし!これですっからかんな場になったわね!このシールドでトリガーが出なかったら、私の勝ちよ、『蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』は『各ターン、このクリーチャーが初めてタップした時、アンタップする』効果を持つ!だからアンタの負けよ、トリガーが出ない限り!」
結花がそう言って、謎の仮面の修道女が言う。
「フッ、来ないとは限らないしな──私は私を信じるさ!」
そう言って、謎の仮面の修道女は最後の一枚であるシールドを捲った──
「……ラストシールドチェック……」
謎の仮面の修道女はそう言って、最後のシールドを確認した──そして謎の仮面の修道女が言う。
「シールド……トリガーは……無い!!」
結花がその言葉を聞いた瞬間、謎の仮面の修道女に言う。
「そう、だったら貴方の負けが決まったわ、効果で『蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』は『各ターン、このクリーチャーがはじめてタップした時、アンタップする』、なので、アンタップさせて頂くわ──そして『蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』でトドメ……」
結花はそう言ってアンタップした『蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』をもう一度タップして、謎の仮面の修道女に攻撃する──
「中々熱いデュエルだったな──」
謎の仮面の修道女はそのままダイレクトアタックを受けた──
そしてこのデュエルの勝者は結花に決まった──
- Re: DM エクストリーム ( No.140 )
- 日時: 2016/11/15 21:16
- 名前: 彩都 (ID: 8.g3rq.8)
「……デュエル・エンド!」
大きく息を吸って、結花は言う、そしてカードを回収する。
「これで私が勝ったわね?さぁ、光君、アシュラの祠を壊して?」
結花がそう言うと、結花の勝利に驚いていた光はビクッと体を動かして、結花の言葉に反応する。
「あっ、はい!」
そして光は結花の言われた通り、アシュラの祠に向かう、するとアシュラの祠は光っていた。
「何だ……もう封印が解けていたのか、それなら安心だ……」
謎の仮面の修道女がそう言うと、地面に穴が開き、その穴に吸い込まれていく。
「おい!お前らは何がしたいんだ!?世界を壊す、だけなのか……?」
「さぁな……私は詳しくは知らないさ、だから黙秘権を使用する──」
結花が謎の仮面の修道女に聞く、だが謎の仮面の修道女は黙秘権を使用し、黙る。
「…………」
無言のまま、謎の仮面の修道女は地面に吸い込まれて消えた──結花は呆然と吸い込まれた地面を見続ける事しか出来なかった──
「全く……アイツ等の目的は仮面野郎によってまちまちだなぁ……何か、こう……でっかい『何か』が見え隠れするんですよねぇ……そう思いません、結花さ……」
光は結花を見る、だが結花は顎に手を置いたまま、無言のまま考えている、光は結花に声を掛ける事を諦める。
確かに、結花さんの気持ちは少しは分かる、勝ったけれど、仮面野郎の秘密や、仮面野郎のやりたい事が分からない──だから、悩んでいるんだ、どう仮面野郎の計画を潰すかを──光はそう考えて、溜息を吐く、ダメだ、仮面野郎に会えば会う程強くなっている──今の自分のデッキに対して、ギリギリ、もしくは、もう勝てなくなっているレベルだろう──少しはデッキを弄って、強化したい所、だが、そんな時間は無いのだ、少しでも仮面野郎より先にアシュラの祠に着いて、仮面野郎のアシュラの祠封印解除より、先に俺達がアシュラの祠を壊さないと──光はそう考えながら自分の光文明のデッキ、『LIGHTNING』を取り出して、自分の手で握る──このデッキ達が勝てなくなったら……?それを考えるだけでも恐ろしい──少しはお爺さんにデッキ改造の方向をして、新たなカードを手に入れないと──光はそう思いながら次の県に向かう──
結花と光は──
全く……何を考えているのか、あの仮面の人間は……結花はそう思いながら考える。
何故アシュラの力を使って、世界を、地球を壊そうとするのか……?そりゃあ、アシュラは強かったよ?数年前のデュエリストでも、大半は負けたんだし──不思議、完全に不思議だった。
何故なら『『闇の力』に目覚めた』ら常人とは違うデュエリストになれるからだ。
何でそっち方面ではなく、他人に力を借りるスタイルなのだろう?仮面の人間がデュエルに強くなって、世界を征服したらどうなのだろうか?結花はそう考えながら溜息を吐く、仮面の人間達は『気付いていない』んだ、『アシュラの恐ろしさ』と言う物を──結花はそう思いながら、大きく溜息を吐いた──
兵庫 高御位山(たかみくらやま)──標高約300mの小さな山である。
「おおー!明石焼きだぁ!始めて見ました!美味しそうだなぁ、おじさん!一つ下さいな!」
「あいよ!兄ちゃん!もしかして、隣に居るのって、彼女かぁ?」
明石焼きのお店のおじさんが光に向かって言う、光は首をブンブン振って、拒否する。
「んな訳無いじゃないですか!あんな女性……」
光はそう言って、頭を垂れる、生憎おじさんと光の会話は結花には聞こえてはいないものの、聞かれていたら怖い……思いながら光は財布を取り出して、明石焼きの金額は支払う。
明石焼きは、八個で三百円のを購入した。
「ふむ、良い匂いだ……出汁の匂いが自分の鼻の鼻腔を擽る──」
「そんなグルメ漫画のキャラみたいに言わずに、さっさと食べて、移動しないといけないわよ?」
結花は明石焼きを食べようとする光に対し、吐き捨てる様に言う、光は思う。
(仮面野郎のアシュラの祠の封印解除の阻止が出来なかったから、腹が立っているんだなぁ……)
光はそう思いながら明石焼きを食べる──だが熱くて、あまり美味くは食べられなかった──
「えーと、『たかみくらやま』?何とも読みにくい山だなぁ……」
光はそう呟きながらのんびり明石焼きを食べていた、そんな光に対し、結花が言う。
「そう?京都の方がもっと読みにくいのがあると思うけどなぁ……」
結花がそう言うと、逸れた道に、謎の仮面の修道女がいた、結花と光は木に隠れて、様子を見る。
謎の仮面の修道女は、アシュラの祠の封印解除をしている所だった、光は急いで、謎の仮面の修道女の前に出る。
「おい!何アシュラの封印を解こうとしているんだ!?俺が阻止してやる!」
「何だ……ただのガキか、お前に関係の無い事だ、失せろ」
「失せねぇよ、俺はアシュラの封印を阻止しているんだ!この世にアシュラを出さない為に!」
光がそう言うと、謎の仮面の修道女は言う。
「……黙れ、私は封印を解除する為に、此処に居るんだ、それを阻止するのなら──デュエルで決めようじゃないか!」
「あぁ、良いぜ!俺が勝ったら、祠の封印を止める!お前が勝ったら見逃してやる!」
光がそう言うと、謎の仮面の修道女は言う。
「あぁ、いいぞ、さぁ、デュエルだ!」
謎の仮面の修道女はそう言って、目の前にデュエル台を用意する、そして、デッキシャッフル、シールド展開をした後、二人は叫んだ。
「「デュエル……スタート!!」」
光と謎の仮面の修道女のデュエルが始まった──結花は少しだけ厭な予感がするが、忘れる事にする──
- Re: DM エクストリーム ( No.141 )
- 日時: 2016/11/18 20:54
- 名前: 彩都 (ID: CejVezoo)
デュエルが開始した瞬間、大きな地震が光と謎の仮面の修道女、結花を襲う。
「うわぁ!?」
「きゃっ!?何なのこの地震!?」
結花が叫ぶ、その瞬間、アシュラの祠が光った。
「おおっ!?遂に封印解除がもう少し迄来ている!良かったな、ガキ!ここの封印はもう解けたようだ!後二つ三つ程度かなぁ!?アハハハハハハ!」
デュエルの準備が出来ていたにも拘らず、もう封印が解けてしまった?嘘だろ?何で……
光はそう思いながらデュエル台を叩く。
「くっそぉ!守れないのかよ、封印を解除する事を……!!俺は何の為に……」
光がそう言って、デッキを回収する、そして謎の仮面の修道女は言う。
「アハハハハハハ!可哀想に!可哀想に、残念だよ、お前を甚振れないなんてなぁ!」
「……何度でも言っとけ、結花さん、次の祠へ向かいましょう、次は解かれていないかもしれませんから──」
光はそう言って、結花を横切る、光が横切った結花には見えた、守れなくて泣いている光の姿を……
「大丈夫よ、まだ次があるんだから……」
電車の中、結花はそう言いながら頭を項垂れる光を励ます、だがあの光、あれは封印解除の光だった、つまり、もう『アシュラの封印が全て解かれた』……?いや、そんな筈は無い、あのお爺さんだって言っている、『流石に全ての封印が解ける事は無い』と!なのに何で……結花はそう思いながら次の場所を指差す。
「多分、光君なら行った事がある場所かもしれないね?」
「……?行った事がある場所?それは何処なんですか?」
頭を垂れていたが、少し頭を上げる光、光の言葉に対し、結花が答えた。
「なぁに……多分修学旅行とかで行った事はあるんじゃないかなぁ?」
そう言って、結花はパンフレットを取り出した、パンフレットは『京都の秋を満喫しよう!』と書かれていた。
「……えっ?まさか京都に行くんですか?」
光がそう言うと、結花は頷く。
「うん、行った事はあるかなぁ?」
「いや、無いですねぇ、修学旅行はそもそも行かないですし……」
光がそう言うと、鼻で笑う結花、それに対して、光は少し怒る。
「何なんですか!?生憎自分は受験で忙しいんですよ!?休みなんかあまり無くなってきているんです!だから……デュエマも中学生で辞めるんです……だから、自分はデュエマで世界一になって、親を見返したいんです、『カードゲームで世界一になった、だから自由を下さい』ってね」
「……中々大変な少年だこと」
呟く様に結花は言う──『世界一』ねぇ……大変なんだよね、デュエマの世界大会は──
京都──
「よし、着いた!さぁ、次の山へ行きましょう!」
二人は京都の行く山に近い電車を降りて、向かおうとする、だが光を呼ぶ声により、呼び止められる。
「ん?誰だ、自分の名前を言うのは?」
光は首を回して、周りを確認する、すると水姫が京都に居た、後ろには、黒い包帯、黒いマスク、黒い格好の黒ずくめの男と黒いスーツ姿の若い男性が二人、こちらに向かっていた。
「あぁ、後ろのスーツの人は私の護衛です、この黒いマスクの方は──」
水姫がそう言った瞬間、結花が声を荒げて、黒いマスクの男性に指を指す。
「あー!青空じゃない!元気にしていたの!?」
結花がそう言うと、青空と呼ばれた存在は右手で顔を覆いながら言う。
「貴殿は光文明の使い手、結花ではないか、俺はブラックナイトルシファーに認められし闇文明の使い手、ブラックブルーだ、青空という名前では無い!」
「……相変わらずの厨二病ね、んで、青空、アンタはこの女の子にアシュラの祠を説明してたの?」
「……あぁ、そうだ、俺はこのガキに究極なる闇の覇王であるアシュラの事を説明し、恐怖のどん底に陥れた!」
青空という人物がそう言うと、光は驚く。
「イタイ人ですねぇ、この人は誰なんですか?結花さん?」
「コイツの名前は、黒井青空(くろい あおぞら)、コイツも私と同じ、アシュラを倒した五人の内の一人よ」
「えっ……?」
結花の説明で、光は驚く、こんな厨二病めいた人がアシュラを倒した五人の内の一人?何だか信じきれないな、光はそう思いながら、水姫から話を聞く。
「んで、どうだった?封印は守れたか?」
「……ゴメンなさい、力になれなくて」
「そうか……生憎俺もなんだよなぁ、デュエルしたけど守れなかったよ」
光がそう言うと、『貴方もですか』、と水姫は言う。
「ん?『貴方も』って事は他の奴等も負けたって事だろう?って、その奴ってレンじゃないだろうなぁ?」
「……連勝君ですよ、連勝君も、守ろうとしましたが、封印が解除された後だった様で──」
水姫がそう言うと、青空が言う。
「お前も、連勝君もよく頑張ったよ、だからブラックブルーの俺に任せておけ!」
「アンタじゃ頼りないから、私も一緒に行動するわ」
青空に対し、結花がツッコミを入れる、そして水姫が言う。
「それでは、一度、東京に戻りましょう?報告をしなくちゃならないので」
「それもそうだな、結花さん、今日一日有難う御座いました」
「私からも、青空さ……ブラックブルーさん、今日は色々と有難う御座いました」
水姫と光が二人に言う、すると青空はパニックを起こす。
「ふわわ……有難う何てそんな……じゃない、俺は感謝される事があまり無いから、もう一つの人格が出たぜ全く……」
「はぁ、全く……それじゃあね、光君、また何れ会えたら」
結花がそう言うと、光は水姫の車に乗って言う。
「もう会いたくありませんがね」
そう言った後、車は動き始める──そして結花が言う。
「さぁ、全て終わった事だし、今日はもう飲みましょう?」
「えっ?結花さん、それは……まだ夕方ですよ?」
「良いじゃないの、夕方の方がたっぷり飲めるじゃない?」
結花はそう言って、青空の首根っこを引っ張る──そして青空が言う。
「僕はお酒が苦手なのにぃ!」
青空の声は結花には届かなかった──
- Re: DM エクストリーム ( No.142 )
- 日時: 2016/11/22 20:47
- 名前: 彩都 (ID: lDBcW9py)
「んで、水姫、お前は何処へ行ったんだよ?」
車の中、光が水姫に言うと、水姫が答えた。
「私は、青森、長野、岐阜、滋賀、最後に京都です、光君は?」
「俺?俺は、鹿児島、山口、島根、鳥取、兵庫、次に京都、だったんだが、京都は水姫に取られたんだよなぁ」
「アハハ、それはすいません、ですが、私は負けました、京都で遂に……」
水姫はそう言って、落ち込んだ、何故なら日本ベスト8進出者が一般人に負けたのだ、落ち込むしかないだろう──
「ですが、中々仮面の修道女は強いですね……京都に近付くにつれて、段々と強くなっている気がしました」
「そうか?まぁ、デュエルに苦しい時はあったけど、別にそこ迄の事じゃなかったな、だけど、結花さんは強かった、流石アシュラを倒した五人の内の一人だ」
「あら?それを言うなら、青空さんも強かったですよ?だって、場に十体のクリーチャー、相手は零体でしたもの」
水姫の言葉に驚く光、どういう事だ!?マナって限られているだろう、そして手札も……どんな戦いをしたんだ!?
光の驚いている顔を見て、水姫は笑う。
「フフフッ!そうでしょう?青空さんはデュエルの時だけ、あんなイタイ人じゃないんですよ?デュエル外ではあんなにイタイ人ですが……」
「あぁ、うん……」
光はあの厨二病の青空に思い出して、少し引く、何でデュエル外ではあんなに可笑しい人が居るんだろう?一勝さんはまだマシなのに……まぁ、他にも二人出会っていないんだけど……その二人が普通なら良いんだけどなぁ、と思いながら黒服の人にオレンジジュースを貰う。
「どうぞ、お友達様」
「いや、普通に光で良いよ、光で」
「そうですか、それでは光様、ジュースで御座います、喉も渇いたと思いまして用意しました」
「様も要らないんだけどなぁ……ジュース有難う御座います」
光は手に取ったジュースを飲んで驚く、何だこの甘さ!?とても美味しい!
「あら、喜んでくれました?それ、一杯1000円です」
水姫の突然の告白に驚く光、えっと、この一杯が1000円?マジで?
「えぇ、本当ですわ」
「何でこんな高い物を水姫は飲んでいるんだ?1リットル100円のジュースでも大丈夫じゃない?」
光がそう言うと、水姫は驚いていた。
「えっ……!?100円でジュース?何ですか、日本ってそんなにレベルが……!?」
「えっ?普通だろ、金が無い時は、何時もコンビニで100円ジュースを選ぶぜ?」
光の言葉に水姫はまたも驚き、戦慄する。
「缶コーヒーが100円とは知っていましたが、コンビニで1リットル100円のジュースが売っているなんて……初めて知りました!」
「まぁ、コンビニじゃなくても、たまにスーパーでも売っているぜ、100円ジュースと言ったら、ぶどう水だな!後は、ミルクティとか、リンゴジュース、家に帰ったら買って飲もう……」
光がそう言うと、焦った様子で水姫は言う。
「運転手さん!急いでコンビニかスーパーに寄って下さい!ぶどう水やミルクティが100円で売っているか、確認しなければなりませんわ!」
「……いや、何時でも売っているから、時間が出来たら見に行けば良いんじゃないか?」光がそう言うと、水姫は鬼気迫る表情で言う。
「もしも、最後の一本が無くなったらどうするんですか!?そんな事が起きない様に急がなくちゃいけませんわ!」
水姫はそう言って、運転手にスピードを上げて、コンビニかスーパーに着く様急かす、そんな水姫を見て、光は呟く。
「金持ちってすげぇなぁ……」
光は呆れて外の風景を見る──
スーパーに着いた光、水姫は降りて、店内に入る。
「それでは光君、案内してくれませんか?」
「案内してくれませんかって……少し歩けばあるんだよなぁ」
そう呟いて、光は紙パックが置いてある売り場へと向かう。
そして1リットルのミルクティ、ぶどう水を見せて、水姫は驚く。
「へっ?紙パック、ですか?」
「ん?そうだけど?あまり1リットルのペットボトルは無いけれど」
すると水姫はその場で膝から崩れる。
「不覚!1リットルの紙パックとは露知らず、ペットボトルと勘違いをしていた!一生の不覚!」
「いや、そんなんで不覚って言ってたら、毎日不覚じゃねぇか」
光は、水姫にツッコむ、そして呆れながらミルクティを手に取る。
「さっさと東京に帰ろうぜ?連勝達が待っているかもしれないからな」
「そっ、そうですね……急いで帰りましょう、何だかすいません」
「いいよ、俺だって、ジュースを帰る事が出来たからな、一石二鳥、一挙両得だよ」
「そうですか……」
水姫は頭を垂れて、スーパーを出る、光はミルクティを購入した後、急いで水姫の車に乗り込む。
「ふぅ、待たせてすまないな、これがミルクティだ、飲むか?」
光がそう言うと、水姫が興味深々にミルクティを見つめた後、頷く。
「そうか、だったらコップを……」
「用意してます」
「何とも素早い対応だなぁ」
黒服の用意したコップに対して、光は驚く。
そしてコップにミルクティを注ぐ、そのミルクティを不思議そうに見つめながら水姫は飲み込んだ。
「どうだ、初100円ミルクティは?」
「……美味しい」
「そうか、良かったな」
光はそう言って、ストローでミルクティを飲んでいく。
水姫は、ミルクティに対し、驚きを隠せないでいた──車は高速道路に乗って、段々とスピードを上げていく、東京に着くのは何時になるか分からない──
- Re: DM エクストリーム ( No.143 )
- 日時: 2016/11/25 21:21
- 名前: 彩都 (ID: kct9F1dw)
「そういやさぁ、水姫はどんな敵と戦ったんだよ?詳しく聞かせてくれよ」
光が水姫の車に乗って、ミルクティーを飲みながら言う、光の言葉に水姫は返答する。
「えっ……?負け続きですけど、それでもいいのですか?」
「いいよ、いいよ、俺だって負けたもん、まぁ、勝った時もあるけどなぁ」
「…………」
光の発言で、水姫は黙ってしまう、流石に一言多かったかな?と思いながら光は言う。
「お、おい?大丈夫か、水姫──」
「……そう、あれは、朝の出来事です──私は青森県に来ていました」
水姫は静かに自分の今日の事を話し始める──光は黙って話を聞く事にした。
「私は、青森県、燧岳(ひうちだけ)の方に来ていました、そこで、ブラックブルー……青空さんが待っている、とお爺さんから聞いたので、向かっていると……青空さんがあんな厨二病みたいな人だとは思わなかったのです!」
そう言いながら水姫は泣き始める、確かに、あの厨二病の人は痛かったな……と思いながら冷や汗を掻く光。
「青空さんと出会って、私は黒服の人と三人と一緒にアシュラの祠へと急ぎました──するともう封印が解かれていたんです──仮面の修道女は言いました、『遅かったな、もうアシュラの封印は解けているよ、アハハハハハハ!!』と──仕方なく、私達は次のアシュラの祠へと移動しました……その車の中でですよ!?青空さんはは何を言ったと思います!?『邪気眼が反応している!もうすぐアシュラの祠だな!』とか、『俺様がこの邪気眼を手に入れた時はうんたらかんたら』って……!」
水姫の話を聞いて、うんざりする光、俺よりも大変だな……厨二病の話を聞くのは大変だなぁ……と光は思う。
「そして私達三人は標高476mの長野県の象山(ぞうざん)に辿り着き、少し山を登って、アシュラの祠を見つけました、すると仮面の修道女が封印を解いていた途中だったのです!解除途中に見つけた私達は、『デュエルで勝ったら、封印解除を止める、負けたらそのままこの場を離れる』とルールを決めて、仮面の修道女と戦いました、私が戦おうとすると、青空さんが止めました、『水姫、俺様が戦おう、貴様は次にデュエルする時の為に体力を温存しておけ、さぁ、闇のデュエルを開始しようか、お嬢さん?』と行って、青空さんが仮面の修道女と戦いました、青空さんは、『水文明と闇文明』のデッキでした……結果は青空さんの圧勝でしたが、デュエルが終わった頃には、アシュラの封印は解けていました……」
「えっ?圧勝?マジで?へぇ、青空さんは強いんだな……厨二病さえ除けば」
光がそう言うと、水姫は頷いた。
「はい、そうです……何であんなに強いのに、厨二病なんかに……!」
水姫はそう言って、拳を強く自分の太股にぶつける、本当に厨二病が憎い様だ、と光は感じ取る。
「まぁ、封印は解けてしまいましたし、次の所に行くしかないですよねぇ、って話になって、次は、岐阜の水道山(すいどうやま)、標高156mのあまり高くない山です──その山に向かっている途中でも、青空さんは……」
まさかまた厨二病を発病し、魔王とか言うのかな?と光は考えるが、光のその考えは違った様だ。
「青空さんは、車の中で、酔ってしまい、降りて吐きました」
「車酔いかよ!」
水姫の言葉にツッコミを入れる光、まさかのゲロかよ!そう思いながら話を続けさせる。
「んで、青空さんが吐いた後、車に乗り込んで、水道山に辿り着きました、そして私はアシュラの祠で仮面の修道女を見つけ、私はデュエルをしました──ですが、私の水文明のデッキはブロッカーと特殊勝利を合わせたデッキ、ですが、相手は、火文明と闇文明のデッキ、ブロッカーは火文明の効果により簡単に破壊され、闇文明の手札を削る呪文、クリーチャー効果で、私の手札は削られていき……火文明のクリーチャーにより、トドメを……」
「何つーデッキなんだよ……そのデッキは日本大会のデッキなのか?」
光は水姫に問う、すると水姫は答える。
「いいえ、三軍ですね、強さで言えば、『店舗大会で簡単に優勝出来る』レベルですね──そんなデッキに勝ってしまうと言う事は、相当強いですよ、多分、連勝君でも勝てたかどうかです……」
「そんなに強いデッキなのか、相手は……」
水姫の言葉に光は驚く、そして水姫は話を続ける。
「そして私は負けました、その後、アシュラの封印も解けてしまいました、仕方無いので、次のアシュラの祠へと移動しました、次の県は滋賀県、正楽寺山(しょうらくじやま)、標高は確か308mですかね……それ位の山です、その山に登って、アシュラの祠を確認すると、もうアシュラの祠の封印は解けていました、時既に遅し、ですね、仕方なく、私達は光君と出会った場所、京都の話です──」
水姫はそう言って、溜息を吐く、そして光に言う。
「次に向かったのは京都府、高雄山(たかおさん)、標高は確か342mですかね、その山で……というより、光君は感じましたかねぇ?」
水姫はそう言いながら不思議がる、何を聞こうとしているんだ?光は少し驚きながら水姫の言葉を待つ──
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